tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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喧嘩をしてしまった…<総優>  18.



此の時の優紀にとって…。
総二郎からの告白は、思っても視なかった話なのだ。


だからこそ…。
此の時の優紀は、驚愕して居たのだ。


寧ろ、“そんな事が有る訳無い。”と、言いたかったのだ。



だが、此の時の総二郎の目付きは、真剣、其のもので、嘘を言って居る様には、優紀自身、見えなかったのだ。


其れに、此の場には、立会人の如く…。
司とつくしと桜子も、一緒に、居たのだ。


そんな所で、総二郎が、嘘を言って来るとも思えない優紀だったのだ。


だからだったのかも知れない。
優紀は、そう言って来た総二郎の気持ちを信じる事にしたのだ。



だが、此の時の優紀には、気掛かりな事が有ったのだ。
其れは、『滋』の事だったのだ。


優紀は、滋が、誘ってくれた事で、『大河原グループ』に入社したのだ。


其の結果…。
優紀は、“成長出来た。”と、自分自身でも、自分自身の事を、分析して、思って居たのだ。


其れは、間違い無く、滋のお陰でも有ったのだ。


だからこそ…。
“滋さんの邪魔に成ってはいけない。”と、言う思いが先行して、“『退職願』を提出しよう
 か?”と、迷って居た位だったのだ。



だが、此の時の優紀の本音で云えば…。
もし、本当に、総二郎と滋が、付き合う事に成るの成らば…。
優紀は、“滋さんの傍に居る事は、出来ない。”と、思って居たのだ。


何故なら…。
“西門さんと滋さんの二人の幸せそうな姿を観る事は、きっと、今の私でも、辛いだろ
 う。”と、此の時の優紀は、思って居たからだったのだ。


所謂、其処には、優紀の総二郎への想いも有ると云っても、過言じゃ無かったのだ。


だからこそ…。
優紀は、“辛く成る前に、『大河原グループ』を退職しよう。”と、思って居たのだ。



其れが、そうでは無かったのだ。


だからこそ…。
此の時の優紀は、そう言ってくれた総二郎に、本音で、話しするのだった。


「本音を言いますと…。
 もし、(『大河原グループ』の)社内で、噂に成って居る事が本当の事なら…。
 私は、“『大河原グループ』を退職しよう。”と、思って居たんです。
 だから…。
 滋さんに、“『退職願』を提出しよう。”と、考えても居たんです。
 ですが…。
 西門さんは、滋さんと、“何でも無い。”と、仰いました。」


其処で、総二郎は、優紀に、「ああ。」と、言って、相槌を打つのだった。


なので、また、優紀は、話しし始めるのだった。


「でしたら…。
 私は、『大河原グループ』を退職する必要は無いんですよね。
 今は、何だか?
 其の事が、嬉しく思います。」と…。


だが、総二郎は、そんな優紀からの話しを聞いて居て、呆気に取られるのだった。


何故なら…。
総二郎は、勘違いして居るかの様に、思って居たのだった。


“優紀の言いてぇ事は、其処か⁉
 俺には、何も、言う言葉は、ねぇのか?”と…。



だからだったのかも知れない。
そんな総二郎と優紀のコントの様な会話を聞いて居た此の時の司は、笑いが堪えられず…。
等々、大笑いに、発展して居たのだ。


そして、此の時のつくしと桜子も、また、そんな総二郎と優紀を観て居て…。
クスクス、笑って居たのだった。



だからだったのかも知れない。
総二郎は、マジ切れに近い様な顔付きに成り…。
優紀に、言ってしまったのだ。


「おい、優紀…。
 俺には、言う言葉は、ねぇのか?
 優紀の中には、上司としての『滋』の事しか、頭にねぇの?」と…。


だからだったのかも知れない。
優紀は、高校生の頃から…。
総二郎に対して、総二郎のポーカーフェイスが剥がれる様な言葉を、言って来たのだ。
なので、また、総二郎が、キレても可笑しく無い様な言葉を、投げ掛けるのだった。


「えっ??
 今の私を、此処までにしてくれたのは、間違い無く…。
 滋さんです。
 だからこそ…。
 今までの私は、そんな滋さんの思いに、応え様と頑張って来たんです。
 だから…。
 今の私にとって…。
 西門さんは、『二の次』です。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、そう言って来た優紀に、頭を抱えるのだった。


だが、今の総二郎にとって、懐かしくも有ったのだ。
高等部の頃の総二郎に、向かって来たのは、後にも先にも…。
『優紀』だけなのだ。


そして、どんなに、総二郎が、冷たくし様共…。
総二郎の為に、尽力して居たのも、また、『優紀』だけだったのだ。


だからこそ…。
総二郎は、何時の間にか、優紀の事を好きに成って居たにも関わらず…。
自身の優紀への想いに、気が付かない素振りをして来たのだ。


だからだったのかも知れない。
“今頃に成って、其のツケが、俺に、向かって来たんだろう。”と、総二郎は、考えて居たのだった。


だが、そうは言っても、今の総二郎には、優紀からのそんな言葉は、胸糞悪い事は、事実なのだ。


だからこそ…。
総二郎は、叫びたかったのだ。


“何で、俺が、滋に負けるんだよ‼”と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、自身の優紀への想いの丈を、口に出して、言ってしまったのだ。


「なぁ~、優紀…。
 俺は、滋に負けてるのか?
 優紀は、まだ、俺の事が好きだよな⁉
 はっきりしろよ‼」と…。


だからこそ…。
優紀は、また、総二郎に、繰り返すかの様に…。
言って除けるのだった。


「先程も、お伝えしましたが…。
 今の私にとっては、西門さんは、『二の次』です。
 今迄…。
 いいえ…。
 高校3年に成る頃には、私は、西門さんと、関わって来ませんでした。
 其れが、“何故、急に…。”と、言う思いは、今でも、拭えないんです。
 だからこそ…。
 西門さんに対しては、様子を視たいという気持ちの方が、先行してしまって居るんです。
 ですから…。
 先ずは、『お友達』という事で、また、始めませんか?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、最大な声で、優紀に、怒鳴り始めたのだった。


はぁ~??
 友達だと…。
 優紀…。
 黙って聞いてたら…。
 いい加減にしろよ‼
」と…。



なので、此れには、此の場に一緒に居た司とつくしと桜子は、驚愕で、言葉も出て来なかったのだ。


何故なら…。
此の時の司とつくしにして視れば…。
優紀が、総二郎のポーカーフェイスを外した所を、久し振りに観たのだ。
あの時以来と言うべきなのだ。


そうなのだ。
あの時以来とは…。
F4&T4が、まだ、高校生の頃…。
あきらん家(ち)で開催された『寒中浴衣大会』以来の事だったのだ。


だが、あの頃の総二郎は、「好きです。」と、言って来た優紀に対して、きつい一言を言った事で、優紀に頬を叩かれて、其の後、優紀から、言われた言葉に、総二郎は、逆上したのだ。


だが、今回は、違う。
今回は、総二郎が、優紀に、告白したのだ。


「俺は、優紀に、惚れてる。」と…。


其れに対して、優紀は、「先ずは、『お友達』という事で、また、始めませんか?」と、総二郎に、言って来たのだ。


だからこそ…。
総二郎のポーカーフェイスは、あの頃と、逆の意味で、外れたのだ。


だが、此の時の桜子と云えば…。
初めて見る総二郎のマジ怒りの姿だったのだ。
此の時の桜子が、そんな総二郎に、驚愕しない訳等無かったのだ。



其れでも、優紀の考えは、当の優紀自身、改める様子等、全く、無かったのだ。


だからだったのだろう。
そんな総二郎に、優紀は、臆する事無く…。
更に、言って除けるのだった。


「はい。
 お友達から、お願いします。
 其れが、お嫌なら…。
 私は、金輪際…。
 西門さんとは、お会いする気も、毛頭、御座いません。
 其れで、宜しかったでしょうか?」と…。


此の時の優紀は、高校生の頃からの頑固な部分に加えて…。
更に、ブレない精神力も兼ね備わって居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時点の総二郎は、そんな優紀に、“敵う筈等無い。”と、思う事で、優紀の言い分に、了承する事にしたのだった。


という寄りも…。
此の時の総二郎は、後悔して居たのだ。


“如何して、あの頃の俺は、優紀を避ける様な事を言って来たんだろうか?
 自分自身の気持ちに、何故、一早く、気が付く事が出来なかったんだろうか?
 あの頃の俺が、もっと早くに、其の事に気が付いて居たのなら…。
 今の俺が、此処迄、苦しむ必要も、無かっただろうに…な。”と…。


なので、此の時の総二郎は、優紀に、伝えるのだった。


「分かった。
 其れで良い。
 でも…よ。
 何時までも、其れで良いという訳じゃねぇ。
 俺は、ぜってぇに、優紀を、俺の女(もの)に、して魅せるから…な。
 其のつもりで居ろよ‼」と…。


だが、此の場に居た司とつくしと桜子は、驚愕だったのだ。


何故なら…。
あの総二郎が、優紀に折れたのだから…。

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