喧嘩をしてしまった…<総優> 19.
総二郎と優紀が、話し合いをして居る中…。
立会人として、其の場に一緒に居た司とつくしと桜子は、驚愕だったのだ。
何故なら…。
あの総二郎が、優紀に折れたのだから…。
そして、其の後の司は、「類とあきらに、報告する。」と、総二郎に、言い出したのだっ
た。
総二郎にとっては、不本意な話しだけに…。
“誰にも言って欲しくない。”と、言う気持ちが、強かったのだが…。
其処は、司…。
言わずには居られない状況だったのだ。
其処で、司は、総二郎に、言って除けるのだった。
「どっちにしても…。
松岡も、俺等の仲間だろ‼
俺が、類とあきらに言わなくても…よ。
女共から、話しは伝わるだろ‼
まぁ~、大方…。
三条からあきらに、伝わるんじゃねぇのか?」と…。
だからだったのだろう。
総二郎は、諦めたかの様に…。
司に、返答するのだった。
「あぁ~、そうだな。
分かった。
司に、任せるわ。」と…。
だからだったのだ。
其の後…。
司は、類とあきらを呼び出し、総二郎と優紀の話し合いの件を話しし始めるのだった。
其の話しを聞いた時の類とあきらは、驚愕と共に…。
笑い始めたのだ。
そして、あきらが、言い始めたのだ。
「マジか(笑)?
で、総二郎が、優紀ちゃんに、折れたのか?
遣るなぁ~、優紀ちゃん…。」と…。
そして、類も、笑いを堪え乍らも、言って除けるのだった。
「ふ~ん(笑)。
等々、総二郎にも、言い返せる女が、現れたって事だよね。
総二郎を、言い負かすだ何て…ね。
しっかり、時は、流れてるね。」と…。
だが、此の時の類は、司に、悪態を突く事は、忘れて居なかったのだ。
「でも…さ。
司…。
こう言う時は、其の時点で、俺等(類とあきら)も、呼ぶべきでしょ‼
何で、俺等(類とあきら)を、呼んでくれなかったの?」と…。
だからだったのだ。
司は、つくしと話しした時の事を、類とあきらに、伝えたのだった。
其れでは、類も、司に、何の返答も、反論の言葉も、言えずに居たのだ。
だからだったのだ。
類は、心の中で、思うのだった。
“だったら…。
仕方ないね。”と…。
実は、類にとっても、“牧野の言葉は、絶対…。”と、言う所が有るのだ。
だからだったのかも知れない。
類は、司の話しを聞いて、納得するのだった。
だが、あきらは、司と類が話しして居る所を、横目に、総二郎の様子を観察して居たのだ。
だからだったのかも知れない。
あきらは、そんな総二郎に、声を掛けるのだった。
「なぁ~、総二郎…。
お前は、其れで、良いのか?」と…。
だからだったのだ。
終始、テーブルにうつ伏せに成ったままだった総二郎は、そう言って来たあきらの方を向いて、苦笑いし乍ら、言って除けるのだった。
「…な訳ねぇだろ?
俺は、精一杯…。
優紀に、妥協してんだ‼
今迄の俺は、女に、妥協する処か?
煩く言って来た女を、切る事は、当然だった。
其れが、今は、如何だ‼
今の俺は、好きな女に、振り回されてる。
何が、友達から…だ‼
男と女の間に、友達関係が成立する訳ねぇだろ?」と…。
だが、其処は、類…。
そう言って来た総二郎に、言って除けるのだった。
「俺は、有ると思うよ。
実際…。
俺と牧野は、親友だよ‼
其れに、俺と牧野は、『ソウルメイト』だし…さ。」と…。
其処で、司は、そんな類に、ケリを入れるのだった。
だが、あきらは、そんな総二郎を励まし始めるのだった。
「まぁ~、何方にしても…。
今の優紀ちゃんの気持ちは、変わらねぇだろうし…よ。
取り敢えず…。
今の総二郎は、そう言って来た優紀ちゃんの意思に、従うしかねぇだろ?」と…。
だからだったのだ。
総二郎も、諦めているかの様に…。
あきらに、返答するのだった。
「ああ。
そうだな。」と、力なく…。
そして、其の後、此の場は、お開きと成ったのだ。
だが、あきらは、力なく、帰って行った総二郎を、気にして居たのだ。
あきらにとっては、F4の中で、一番、近い存在なのが、総二郎なのだ。
だからだったのだろう。
実は、あきらは、そんな総二郎を、気にして居たのだ。
其れでも、総二郎は、優紀の仕事が終わりそうな時間に、『大河原グループ』に向かい、『大河原グループ』の受付で、優紀を、呼び出す様に成って居たのだ。
総二郎は、毎回、『大河原グループ』の受付で、「大河原専務の秘書の松岡優紀を、呼んでくれ‼」と、言って除けて居たのだった。
何故なら…。
総二郎が、求めて居るのは、『滋』では無く、『優紀』なのだ。
『大河原グループ』内で、噂に成って居る間は、“唯の噂だ‼”と、言い訳も、出来る。
だが、世間で、噂に成れば…。
其れだけ、火消しに時間が掛かるし…。
厄介なのだ。
だからこそ…。
総二郎は、態と、『大河原グループ』の受付で、優紀を、呼び出す様に成って居たのだった。
だが、実は、また、其の事が、『大河原グループ』内で、噂に成って居たのだ。
実は、其の事が理由で、優紀は、困り始めて居たのだ。
だが、其処は、総二郎…。
飄々として居たのだ。
だからだったのだろう。
優紀は、そんな総二郎に、言って視た事が有ったのだ。
「あのぉ~。
西門さん…。
私は、確か、つくし達の居る前で、お話ししたと思うのですが…。」と…。
云わば…。
此の時の優紀は、態と、『つくし』の名前を出して居たのだ。
何故なら…。
総二郎が、“何の事だ?”と、惚けない様に…。
と言う事が、此の時の優紀にとって、最大の理由だったのだ。
だが、総二郎は、惚ける素振りも魅せなかったのだ。
其れ処か?
優紀が言いたい言葉を言って除けたのだ。
「優紀が、言って来た『友達』の件か?」と…。
なので、此の時の優紀は、呆気に取られて居たのだ。
何故なら…。
此の時点での総二郎は、態と、優紀を呼び出して居た事を、露呈して居る様なモノだったのだから…。
だからだったのだろう。
此の時の優紀は、呆れ顔と共に、そんな総二郎に、言って除けるのだった。
「其の事を、お分かりでしたら…。
直接、私を呼び出さず…。
今迄通りに、(大河原)専務に、会いに来て下されば、宜しいんでは無いでしょうか?」と…。
だが、其れでも、総二郎は、そう反論して来た優紀に、言って除けるのだった。
「滋には、既に、了解済だ‼」と…。
実は、総二郎は、事前に、滋に、確認して居たのだった。