喧嘩をしてしまった…<総優> 23.
【22.の続き】
優紀からの言い分に、完全に怒ってしまった此の時の総二郎は、無言のまま…。
優紀を或る場所に、連れて行くのだった。
そして、此の時の優紀は、無言のまま…。
そんな総二郎に、引き摺られるかの様に…。
或る場所に、連れて行かれて居たのだった。
実は、此の時の総二郎は、優紀を引き摺る様に、引っ張り乍らも…。
携帯を片手に、西門家のリムジンを、呼び出して居たのだった。
そして、其の後の総二郎は…。
優紀を、無理矢理に近い形で、西門家のリムジンに、乗せるのだった。
そして、総二郎は、運転手に、言って除けるのだった。
「メープルに、向かってくれ‼」と…。
そんな総二郎の言葉に、此の時の優紀は、実は、驚愕でしか無かったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の優紀は、心の中で、叫んで居たのだった。
“西門さん…⁉”と…。
なので、此の時の優紀は、驚愕顔を顔に張り付かせたままの状況で、じーっと、総二郎を、見詰めたままだったのだ。
だが、此の時の総二郎は、唯、真正面を観たまま…。
優紀の方には、一切、自身の顔を向けなかったのだ。
唯、此の時の総二郎は、優紀が、自身から、逃げ出さない様に…。
優紀の手首を握ったままだった事は言うまでも無かったのだが…。
そして、総二郎は、リムジンの中から、東京メープルの支配人に、連絡を入れるのだった。
「何時も(いつも)の部屋を用意して於いてくれ‼
今、そっちに向かってる。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の優紀は、更に、驚愕するのだった。
否…。
実は、此の時の優紀の顔は、強張ったままだったのだ。
そして、メープルの地下駐車場に到着した西門家のリムジンから、総二郎は、無理矢理、優紀を降ろすのだった。
勿論、此の時の優紀は、そんな総二郎に、反発する素振りを魅せるのだった。
否…。
此の時の優紀は、そんな総二郎に、反発して居たのだ。
「西門さん…⁉
ちょっと…。
待って下さい‼」と…。
また、そんな優紀の態度が、気に入らない此の時の総二郎にとって…。
此れ程、屈辱的な事は、無いのだ。
だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、不貞腐れた顔付きのまま…。
東京メープルの支配人から、ルームキーを受け取ったのだった。
そして、総二郎は、無言のまま…。
エレベーターに乗り…。
部屋に入るのだった。
そして、優紀をリビングルームのソファに、倒したのだ。
実は、此の時の優紀には、一瞬、何が起こったのか?
分からない程…だったのだ。
だが、倒された優紀の上に、総二郎が、覆い被さって来た事で…。
優紀は、下から、総二郎を、見上げる形と成って居たのだ。
だからだったのだ。
此の時の優紀は、漸く、此の状況が、如何言う状況なのか?
理解したのだった。
そして、優紀は、意を決したかの様に…。
総二郎に、言い始めるのだった。
「申し訳在りませんが…。
西門さん…。
退いて下さいますか?」と…。
そんな優紀の言葉を聞いた事で…。
此の時の総二郎は、優紀に、逆上するのだった。
「優紀…。
俺の事が、そんなに嫌ぇか?
そんなに、滋が大切か?
優紀は、俺の事が、好きだよな‼
好き何だよな?」と…。
「………」
だが、其れでも、優紀は、無言だったのだ。
だからこそ…。
総二郎は、其れでも、優紀を睨み付けたまま…。
言って除けるのだった。
「だったら…。
優紀の身体に聞いて視るか?」と…。
だからだったのだ。
優紀は、そんな総二郎に、言い返すのだった。
「分かりました。
西門さんのしたい様に…して下さい。」と…。
なので、此の時の総二郎は、優紀を睨み付けたまま…。
更に、訊き始めるのだった。
「本当に、其れで、良いんだな?
待ったは、無しだぞ‼」と…。
だからだったのかも知れない。
優紀は、そんな総二郎に、返答するのだった。
「はい。
お好きな様に…為さって下さい。
其れで、西門さんの気が済むのなら…。
但し、こう言う事は、此れが、最後にして下さい。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、そう言って来た優紀に…。
腹立ち紛れに、コトを遂行し様と、するのだった。
だが、此の時の総二郎の手は、止まったのだ。
何故なら…。
優紀が、涙を流し始めたから…だったのだ。
声を出さぬ様に…。
そんな優紀の顔付きを観た総二郎は、漸く、我に返ったのだ。
自身が、仕出かした事の重大さに…。
そして、総二郎は、起き上がるのだった。
そして、其の後の総二郎は、優紀も、引き起こすのだった。
其処で、総二郎は、優紀に、言って除けるのだった。
自身の頭を、クシャクシャと、掻き乍ら…。
「優紀…。
済まん。
俺は、如何かしてた。
優紀が、滋の事しか言わねぇから…よ。
腹立ち紛れに、コトを起こそうとした。
最低だよな。」と…。
其処で、優紀は、そんな総二郎に、話しし始めるのだった。
「私は、確かに、西門さんの事を好きでした。
でも…。
其れは、高校生の頃の私でした。
其の頃の私は、西門さんに、告白もしたんです。
其の事は、事実です。
でも、其の頃の西門さんは、私を、避けたんですよね?
なのに…。
今頃に成って、そんな話しをされても、私は、困ります。
もう、あの頃の様に…。
何も無かった私じゃ在りません。
今の私は、責任も、義務も、立場も…有るんです。
だからこそ…。
滋さんに対して、尽くしたいと思って居るんです。
“だから…。”と、言って…。
西門さんが、嫌という訳では在りません。
“仲間として…。
お友達として…。
此れからも、一緒に居られたら…。”と、思って居た事は、事実です。
だからこそ…。
私は、お友達として、西門さんと、お会いして居たんです。」と…。
だが、此の時の総二郎の想いは、違って居たのだ。
だからこそ…。
此の時の総二郎は、そう言って来た優紀に、言えた言葉だったのだ。
「優紀が、そうでも…。
俺は、そうじゃねぇ‼
俺は、優紀と恋人の立場に成りてぇんだ‼
唯のダチでも、仲間でもねぇ‼
俺は、優紀にとって、彼氏に成りてぇんだ‼
だからこそ…。
俺の想いを、受け取ってくれ‼」と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の優紀の顔付きは、困り顔に成って居たのだった。
<此の二次小説『喧嘩をしてしまった…<総優> 23.』は、一部の表現に、不快に思わ
れるやも知れない表現が入っております。
了承の程、宜しくお願い致します。>