喧嘩をしてしまった…<総優> 24.
此の時点での総二郎は、完全に、滋への嫉妬が、勝って(まさって)居たのだ。
勿論、総二郎とて、自身の嫉妬の対象者が、自身の仲間で在り、女性で在ると言う事に、戸惑いが無い訳では無い。
だが、総二郎は、如何しても、優紀への想いを捨てられないのだ。
成らば…。
総二郎は、“仕方ない。”と、思って居たのだ。
何故なら…。
優紀の自身への想いが、仲間でも無く…。
友達でも無く…。
彼氏として、自身を見てくれる事を…“待つしかねぇのだろう。”と、総二郎は、思って居たからだったのだ。
なので、此の時の総二郎は、そう成る日を待つ事にしたのだった。
実は、総二郎が、そう思えた事は、優紀の顔付きを観たから…だったのだ。
総二郎が、優紀へ訴えた話しを、優紀が聞いた事で、優紀の顔付きが困り顔に成って居たから…だったのだ。
なので、総二郎は、そんな優紀に、更に、言って除けるのだった。
「けど…よ。
優紀は、今は、まだ、俺を、仲間として…?
ダチとして…?
そうとしか、見れねぇんだよな?
だったら…。
俺は、そんな優紀を、待つしかねぇんだよな?
なぁ~、優紀…。
優紀が、判断してくれ‼」と…。
なので、優紀は、そう言って来た総二郎の顔を、唯、じーっと、見詰めて居たのだ。
だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、総二郎の名前を呼ぶ事しか出来なかったのだ。
「西門さん…?」と…。
なので、総二郎は、そう言って来た優紀に、にこっと、笑い掛けて居たのだった。
所謂、此の時の総二郎は、優紀に、此れ以上…。
言葉を発し無かったのだ。
だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、そんな総二郎を、少し、不安な顔付きで、観て居たのだった。
そして、此の時の優紀は、思うのだった。
“一体、西門さんは、何を考えて居るのだろうか?”と…。
そして、其の後の総二郎は、『大河原グループ』に、現れなく成って居たのだった。
此れには、実は、カラクリが有ったのだ。
総二郎は、あきらに、相談して居たのだ。
あきら自身も、まさか、総二郎から、『恋の相談』を受けるとは、思っても視なかったのだ。
何故なら…。
総二郎は、過去に、『女たらし』の異名を取って居たのだ。
あきらは、其の男から、再び、『恋の相談』を受けて居たのだ。
だからこそ…。
此の時点でのあきらは、驚愕するしか無かったのだ。
という訳で…。
あきらは、総二郎には、あきら行き付けの『BAR』に、呼び出すのだった。
そして、総二郎は、あきらに、此れまでの優紀との事を、話しし始めるのだった。
其の上で、此の時のあきらは、総二郎に、話しし始めるのだった。
「へぇ~、総二郎が…ね。
優紀ちゃんに、本気に成るとは…。
俺は、思わなかったわ。
で、優紀ちゃんは、滋の傍を離れねぇ‼
まぁ~。
其れは、滋の秘書としてだろうけど…よ。
総二郎にとっては、複雑…何だな。
否…。
総二郎は、滋に、嫉妬してる。
まぁ~。
其処が、総二郎にとっては、きついんだろ?
総二郎の嫉妬の対象者が、男では無く…。
女…。
しかも、総二郎にとっての其の女で在る 滋は、仲間…だ。
総二郎は、優紀ちゃんには、滋に、嫉妬して居る事を、悟られたくねぇんだろ?
違ぇか?
総二郎…。」と…。
だからだったのだろう。
総二郎は、あきらに、言って除けるのだった。
「ああ。
そうかも…な。
けど…よ。
其れだけじゃねぇんだよ。
あきらも、知ってる通り…。
今迄の俺は、此方から、女に、アプローチし無くても、女から、寄って来た。
けど…な。
優紀は、違ぇ。
高校のガキの頃から、優紀は、他の女とは、違ってた。
俺のポーカーフェイスを外したのも…。
優紀が、初めて…だった。
しかも、俺が、本気(マジ)で、怒っても、一切、動じねぇのも、優紀が、初めて…だっ
た。
だからこそ…。
高校のガキの頃の俺は、優紀から、逃げたのかも知れねぇな。
俺の中に、どんどん、入って来る優紀の事が、其の頃の俺は、怖く成ったのかも知れね
ぇ。
なぁ~、あきら…。
俺は、気が付く事が、遅かったと思うか?」と…。
だからだったのだ。
あきらは、そんな総二郎に、思うのだった。
“本気で、総二郎は、優紀ちゃんに、惚れたのか?
否…。
惚れてたんだな。”と…。
なので、あきらは、そう思うも、総二郎に、話しし始めるのだった。
「否…。
遅ぇとは、思わねぇよ。
けど…な。
今の優紀ちゃんに、其処まで、突っ突くなよ。
優紀ちゃんを、追い込めば…。
追い込む程…。
きっと、優紀ちゃんは、総二郎から、逃げたく成るんじゃねぇか?
もしかしたら…。
今の優紀ちゃんは、滋に、逃げてるのかも…な。
まぁ~。
どっちにしても、今の総二郎は、滋を怒らせねぇ事だ。」と…。
其れは、総二郎にも、感じて居た事だったのだ。
滋が、優紀の事で、怒れば…。
きっと、総二郎は、『大河原グループ』から、出禁に成るかも知れない。
だからだったのだろう。
総二郎は、あきらに、返答するのだった。
「ああ。
分かってる。」と…。
其処で、あきらは、総二郎に提案するのだった。
「取り敢えず…。
総二郎は、優紀ちゃんの様子を視る為に…。
暫く、『大河原グループ』への出入りを止めて視ろよ‼
其れで、優紀ちゃんが、如何、動くか?
試して視る事も、良いんじゃねぇか?」と…。
だからだったのだ。
総二郎は、『大河原グループ』への出入りを止めて居たのだ。
だが、其の間の総二郎は、実は、後悔して居たのだ。
何故なら…。
此の時の総二郎は、優紀に会いたくて、仕方なかったのだ。
だからこそ…。
総二郎は、あきらに、助けを求めるのだった。
「俺は、此れから、如何したら良い?」と…。
此の時のあきらは、そんな総二郎を、唯、じーっと、観て居たのだった。
何故なら…。
総二郎の真意が、何処に有るのか?
確かめる為だったのだ。
其の上で、あきらは、或る人物に、ヘルプを求めるのだった。
<此の二次小説『喧嘩をしてしまった…<総優> 24.』は、少し、短めに成っておりま
す事を、お詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。>