実は、司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、思って居たのだった。

“取り敢えず…。
　（自身の娘で在る）椿には、言い聞かせる必要性が有るだろう。”と…。

だからだったのだ。
司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、自身の娘で在る　椿を、NYの道明寺邸に、呼び出すのだった。

そして、NYの道明寺邸に到着して直ぐの椿は、自身の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保から、話しが為されたのだった。

「椿…。
　近々、我が道明寺家は、桃乃園家との両家の家族紹介を兼ねて、『両家の食事会』
　を、開く事と成った。
　此れは、司からの提案だ。
　其処で、椿には、伝えて置く。
　椿は、以前、桃乃園HDの社内で、桃乃園総帥　と　つくしさんに、迷惑を掛けて居る。
　私は、以前に、其の事で、椿には、申し伝えたと思う。
　今度は、『両家の食事会』だ‼
　桃乃園家は、椿が、まだ、お会いして居ないつくしさんの御両親や、つくしさんの弟君
　（おとうとぎみ）…。
　そして、つくしさんの祖母…。
　そして、つくしさんの伯父夫妻…が、お越しに成る。
　椿は、道明寺家の長女として、恥ずかしくない態度を取る様に…。」と…。

だからだったのだろう。
此の時の椿は、自身の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保に対して、思うのだった。

“分かってるわよ。”と…。

其の上で、椿は、自身の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保に、伝えるのだった。

「承知しました。」と…。

なので、自身の娘で在る　椿が、椿と司姉弟の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保からの忠告を了承したと見做して…。
椿と司姉弟の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、自身の息子で在る　司に、話しするのだった。
勿論のオンラインで…。

「桃乃園総帥との相談の結果…。
　司の提案通り…。
　近々、『両家の食事会』を、開く事と成った。
　其のつもりで居なさい。」と…。

其処で、実は、此の『両家の食事会』を、開く事に際して、司は、不安に思って居る事が有ったのだ。

其れは、自身の姉で在る　椿の事だったのだ。
以前に、自身の姉で在る　椿は、桃乃園HDにて、大失態を犯して居たのだ。

だからこそ…。
そんな風に、自身の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保から、話しを聞いた此の時の司は、其の不安の種で在る　自身の姉　椿の事について、自身の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保に、話しし始めるのだった。

「親父…。
　姉貴の事だけど…よ。
　以前…。
　姉貴は、桃乃園HDにて、大失態を犯してる。
　今度、姉貴が、失態を犯す様な事が有れば…。
　道明寺家としても、恥ずかしいだけだろ？
　姉貴は、大丈夫か？」と…。

だからだったのだろう。
司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保は、自身の息子で在る　司に、更に、話しするのだった。

「そう思って、先日、椿には、釘を刺して置いた。
　椿からは、“承知しました。”と、返答も、貰って居る。
　椿には、桃乃園HDにて、犯した大失態の件も、きつく、話しして在る。
　今度は、椿の夫も、招待し様と思う。
　私達が観て居ない所では、彼に、椿を、任せ様…。」と…。

だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保からの話し振りには、些か、不安では有ったのだが…。
取り敢えず…。
此の時の司は、自身の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保を、信用する事としたのだった。

なので、桃乃園家　と　道明寺家は、両家の家族紹介を兼ねて、『両家の食事会』を、開く事と成ったのだった。

其の場所は、桃乃園邸の別邸に在る　パーティールームだったのだ。
此れは、つくしの祖父で在る　桃乃園総帥からの提案だったのだ。

そして、つくしの祖父で在る　桃乃園総帥から桃乃園家の面々が紹介されたのだった。

「此方が、つくしの祖母で在り、儂の妻の現　桃乃園夫人だ。
　そして、此方の二人が、つくしの両親の晴夫と千恵子だ。
　そして、其の隣に居るのが、つくしの弟で在り、儂の孫息子の進だ。
　そして、此方の二人が、つくしの伯父で在る　和夫夫婦だ。」と…。

勿論、つくしの祖父で在る　桃乃園総帥から桃乃園家の面々が紹介される度に、両家は、それぞれ、挨拶を交わし合って居たのだった。

「宜しくお願い致します。」と…。

そして、道明寺家側は、勿論の司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保から、紹介されたのだった。

「此方が、私の妻で在り、司の母親で在る　楓と申します。
　そして、此方が、司の姉で在り、私共の長女の椿と、其の夫で御座います。」と…。

なので、道明寺家も、桃乃園家同様…。
楓　と　椿夫妻が、紹介される度に、両家は、それぞれ、挨拶を交わし合って居たのだった。

「宜しくお願い致します。」と…。

そして、漸く、此の場（桃乃園邸の別邸に在る　パーティールーム）が、『食事会の場』と呈して居たのだった。

其処で、和やかに、『食事会』も、終了した頃を見計らって、楓が、話しし始めるのだった。

「千恵子さん…。
　私（わたくし）の事を、怒って居らっしゃるんじゃ無いでしょうか？」と…。

だからだったのだろう。
急に、聞き馴れない声で、『千恵子さん…。』と、いう自身の名前を、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓から呼ばれた此の時のつくしの母親で在る　千恵子は、驚愕するのだった。

だからだったのかも知れない。
此の時のつくしの母親で在る　千恵子は、素っ頓狂な言葉が、口から飛び出すのだった。

「へっ？？」と…。

だからだったのだろう。
更に、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、つくしの母親で在る　千恵子に、話しし始めるのだった。

「司とつくしさんが、まだ、高等部に通って居た頃…。
　私（わたくし）は、　つくしさんの御両親に、大変失礼な事を致しました。
　特に、千恵子さんには、申し訳無い事を致したと、後悔しておりますの。
　出来ましたら…。
　全て、水に流して頂けましたら、幸いなのですが…。」と…。

勿論、世間的に、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、通常、自ら、謝る事は無いのだ。

自ら、謝れば…。
ビジネス上、不利と成る事も在るのだ。

だからこそ…。
今迄の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、自ら、謝りを入れる事自体、稀なのだ。

だからこそ…。
司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、世間的にも、ビジネスに於いても…。
『血も涙もない』と、言われ続けて来たのだ。

其れが、所謂、『鉄の女』と、言われる所以で在る。

其の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓が、自ら、つくしの両親で在る　晴夫と千恵子に、謝りを入れて来たのだ。

勿論、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の此の謝り方には、誰もが、カチンと来る様な謝り方の様にも、思うのだが…。
元々、謝り方を知らない司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓が、つくしの両親で在る　晴夫と千恵子に、此処迄、謝りを入れて来たのだ。

言う成れば…。
此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、大進歩と云えたのだ。

だが、此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の謝り方は、間違い無く…。
誰もが、思う様な謝り方だったのだ。

“上から…でしょ。”と…。

なので、此の時のつくしの母親で在る　千恵子は、そんな司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に対して、嫌味を言って除けるのだった。

「そうですわね。
　司さんとつくしの為に、『水に流す』事が、一番ですわ。
　でも、私は、あの頃…。
　“結構です。”と、申し上げたと思います。
　其れは、主人が、桃乃園家の息子で在ったから…ですわ。
　私も、そうですが…。
　あの頃…。
　侮辱を受けたのは、『私』という寄りも、主人の方ですわ。
　ですから…。
　主人にも、謝りを入れて頂けましたら…幸いですわ。」と…。

だからだったのだろう。
つくしは、思うのだった。

“確かに…。”と…。

だが、今のつくしには、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に対して、何も言えないのだ。

何故なら…。
将来的には、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、つくしにとって…。
義母と成るのだ。

だからこそ…。
何も言えないという訳だったのだ。
　

だが、此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、つくしの母親で在る　千恵子からの嫌味な物言いに、怪訝な顔付きに成って居た事は、言うまでも無かったのだ。