I’m crazy about you. ~お前に夢中~ 69.
【68.のエピローグ】
実は、司とつくしの其の後は、桃乃園家 と 道明寺家の両家のそれぞれの母親と会う事に、疲れ始めて居たのだった。
何故なら…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、普段、NYに在住の為…。
そう簡単に、日本に帰国する事は、出来ないのだ。
だからこそ…。
日本に居る 司とつくしは、滅多に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と、会う事は無かったのだ。
何方かというと…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、世界各地に、飛び回って居る移動中に、司とつくしには、連絡して来る様に成ったのだ。
勿論、顔を観ないと気が済まない司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司 と 其の彼女のつくしの顔を観る為に、態々、リモートで、連絡して来る様に成ったのだ。
其れは、昼夜時間を問わずと言う事は言うまでも無かったのだ。
だが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、日本に帰国して帰って来る時は、必ず、先ずは、自身の息子で在る 司に、連絡を入れて呼び出し、愚痴を言って除ける様に成って居たのだった。
勿論、其れは、“つくしの母親で在る 千恵子に対して…。”と、言う事は言うまでも無かったのだ。
何故なら…。
つくしの母親で在る 千恵子は、司とつくしを、独占する様に成って居たから…だったのだ。
実は、此の件は、司に就けて居るSPからの報告で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、全てを把握して居たという訳だったのだ。
そして、一方のつくしの母親で在る 千恵子は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、NY在住で在ると言う事を良い事に…。
つくしの実家で在る 桃乃園邸に、司とつくしを、呼び出す様に成って居たのだった。
実は、つくしの母親で在る 千恵子は、自身の娘で在る つくしの彼氏の司 と 自身の娘で在る つくしを、頻繁に、桃乃園邸に呼び出して居る事が、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、バレて居る等と、思っても視なかったのだ。
つくしの母親で在る 千恵子は、元々、一般家庭出身の女性なのだ。
其処の処は、つくしの母親で在る 千恵子が、疎くても、当然と云えば、当然な話しだったのだ。
だが、其の件で、司とつくしが、桃乃園家 と 道明寺家の両家のそれぞれの母親と会う事に、疲れ始めて居た訳では無かったのだ。
実は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、日本に帰国して帰って居る時に、つくしの母親で在る 千恵子からの呼び出しに、司とつくしが応じた事で、『一発レッドカード』と、云う様な事態に陥った事が有ったのだ。
其の時を境に…。
司とつくしは、桃乃園家 と 道明寺家の両家のそれぞれの母親と会う事自体に、気疲れを起こす様に成って居たという訳だったのだ。
云わば…。
『あちらを立てれば、此方が立たず』状態だったのだ。
だからだったのだろう。
司とつくしは、“いい加減にして欲しい。”と、思う様に成って居たのだった。
寧ろ、ここ最近の司とつくしは、“如何にかして、二人(桃乃園家 と 道明寺家の両家のそれぞれの母親)を、仲良くさせてぇ(たい)‼”と、思う様に成って居た事は、事実だったのだ。
実は、此れまでにも、色々、試して居たのだが…。
普段、NY在住の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 日本在住のつくしの母親で在る 千恵子とを、仲良くさせるには、無理が有ったのだ。
其処で、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥 と 司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に、司とつくしは、それぞれ、相談し始めるのだった。
「ババアとつくしの母親(お義母様とママ)を、仲良くさせたいんだが(けど)…。
如何したら、良い?」と…。
其処で、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥 と 司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、それぞれ、自身の孫娘で在る つくし と 自身の息子で在る 司から、話しを聞いた事で、荒治療かの如く…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と つくしの母親で在る 千恵子に、それぞれ、話しするのだった。
「両家の母親同士…。
お互いが、仲良く出来ないのなら…。
司君とつくし(司とつくしさん)を、呼び出す必要も無いじゃろ(だろう)。
其れに、会う必要性も無いじゃろ(だろう)。
良いな?」と…。
其処で、司とつくしは、例え、桃乃園家 と 道明寺家の両家のそれぞれの母親から呼び出しを受けても、会う事自体を断って居たのだ。
何故なら…。
其れは、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥 と 司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保から出された提案だったからなのだ。
其のつくしの祖父で在る 桃乃園総帥 と 司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保から出された提案とは…。
「つくし(司)…。
例え、(桃乃園家 と 道明寺家の両家のそれぞれの母親から)呼び出されたとして
も…会う事自体を、断りなさい。」と…。
だからだったのだ。
其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と つくしの母親で在る 千恵子は、お互いが、仲良く出来る様に、努め始めたのだった。
実は、お互いが、ややバチバチ状態に成って居たのには、理由が有ったのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と つくしの母親で在る 千恵子は、それぞれの子供達で在る 司とつくしが、相手方に取られる様な錯覚を起こして居たのだ。
云わば…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の場合は、自身の息子で在る 司が、つくしの母親で在る 千恵子に取られる様な…。
反対に、つくしの母親で在る 千恵子の場合は、自身の娘で在る つくしが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に取られる様な錯覚を起こして居たという訳だったのだ。
だからこそ…。
取られる前に取るみたいな…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と つくしの母親で在る 千恵子は、それぞれ、そんな感じに成って居たのだ。
実の処…。
其れ迄の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司に、其れ程、執着して来た訳では無かったのだ。
寧ろ、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、自身の息子で在る 司に、執着し始めたのは、高等部に通って居た頃の司が、つくしを見初めてから…だったのだ。
そして、つくしの母親で在る 千恵子は、高等部に通って居た頃のつくしを、牧野家の大黒柱の様に扱って来たのだ。
だからこそ…。
つくしの行動に、阻害する気も無かったし、関心も無い様子だったのだ。
云わば…。
其の当時のつくしの母親で在る 千恵子は、自身の娘で在る つくしに対して、放任主義者だったのだ。
なのに…だ。
つくしの母親で在る 千恵子は、桃乃園家の一員に成った事で、日々の生活に追われる必要性が無く成った事も、要因して居るのかも知れないのだが…。
自身の娘で在る つくしに対して、執着し始めたという訳だったのだ。
人間と云うモノは、立場が変われば変わるモノで在る。
そして、また、司とつくしは、別な事で、頭を悩ませる日々だったのだ。
実は、司が、司とつくしの『同棲』という名の同居について、『F4&T4グループLINE』に報告した事で、F3&T3から、それぞれ、返信が入って来たのだ。
実は、其のF3&滋&桜子からの返信文を読んだ此の時のつくしは、密かに思うのだった。
“本当に、F3&T3に、報告して良かったのかな⁉
何か?
怖い気もするんだけど…。”と…。
だからだったのだろう。
そう思って居た此の時のつくしは、何か、嫌な予感しかして居なかったのだ。
其のつくしの嫌な予感は、或る意味、当たって居たのだ。
云わば、其の日以来…。
司とつくしが住む事と成って居た司の個人名義で建てたマンションは、F4&T4の溜まり場の様な様相を呈して居たのだった。
何故か?
司とつくしが、帰宅するで在ろう時間帯を知って居るかの如く…。
スケジュールを合わせて居るのか?
待ち合わせをして居る訳でも無いのに…。
司の個人名義で建てたマンションの地下駐車場には、F3&滋&桜子のリムジンが止まって居たり…。
また、何時も、司とつくしが、合わせて休みを取る様にして居る休日と、同じ休日に、休みを取る様に成ったF3&滋&桜子が居たり…。
だからだったのかも知れない。
ここ最近の司とつくしは、それぞれ、思って居たのだった。
“ぜってぇ(絶対)、F3と滋(滋さん)と三条(桜子)は、俺等(私達)の休日を把握して
居るよな(ね)?”と…。
だからだったのかも知れない。
司は、そんなF3&滋&桜子に、等々、爆発するのだった。
「お前等…。
いい加減にしろよ‼
何で、俺とつくしの休みの日に、態々、此処に、来てんだよ‼
邪魔すんじゃねぇ‼」と…。
其の時の司の怒りは、実は、相当だったのだ。
だからだったのかも知れない。
F3&滋&桜子は、其の後…。
司に、お伺いを立ててから…。
司とつくしが住む事と成った司の個人名義で建てたマンションに、現れる様に成ったのだった。
なので、漸く、司とつくしの周りは、平穏な状況と成って居たのだった。