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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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喧嘩をしてしまった…<総優>  44.



優紀が、西門邸を後にした其の直後…。
総二郎が、西門邸に、帰宅したのだった。


普段、帰宅した総二郎は、直ぐ、自室に向かう筈なのだが…。
此の日の総二郎は、自室に向かう事無く…。
自身の母親で在る 西門流 家元夫人が居るという茶室に向かうのだった。


そして、総二郎は、作法も、礼儀も無く…。
茶室の襖を開けて、自身の母親で在る 西門流 家元夫人に、声を掛けるのだった。
勿論、此の時の総二郎は、帰宅の挨拶も無しだった事は言うまでも無かったのだが…。


「お袋…。
 優紀は…?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、自身の息子で在る 総二郎に、事も無げに、言って除けるのだった。


「あら…⁉
 今し方、此方(西門邸)を、出られたばかりよ。
 優紀さんとは、お会いし無かったのかしら?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、そんな自身の母親で在る 西門流 家元夫人に、呆れ乍らも、言い返すのだった。


「だったら…よ。
 俺が帰って来るまで…。
 何で、優紀を、引き留めてくれなかったんだよ⁉
 俺は、言って置いたよな?
 “今日は、出来るだけ、早目に帰って来る。”と…。」と…。


実は、総二郎は、此の日に、優紀が、西門邸に現れる事を、事前に、西門家の使用人頭から聞き付けて、知って居たのだった。



だが、其処迄言われた此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、自身の息子で在る 総二郎に、更に、事も無げに、言って除けるのだった。


「優紀さんが、お帰りに成るというのに…。
 “もう少しだけ…。”と、言って、お引き留めするのも、可笑しな話でしょ‼
 だから…。
 お引き留めし無かったのよ。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、更に、そんな自身の母親で在る 西門流 家元夫人に、呆れて居たのだった。


其れに、そんな自身の母親で在る 西門流 家元夫人に…。
其れ以上、何を言っても、通じない事を知って居る此の時の総二郎は…。
其れ以上、そんな自身の母親で在る 西門流 家元夫人に、言い返さなかったのだ。


其の代わりに、此の時の総二郎は、そんな自身の母親で在る 西門流 家元夫人に、訊き始めるのだった。


「で、優紀とは、どんな話しに成ったんだよ?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、自身の息子で在る 総二郎が、何を言いたいのかも、何を訊きたいのかも、“全て、お見通し…。”と、言いた気に…。
クスクス笑い始めるのだった。


其の上で、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、自身の息子で在る 総二郎に、優紀と話しした話の内容を、話しし始めるのだった。


また、西門家の使用人頭も、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に話しした話の内容を、総二郎にも、話しして聞かせるのだった。


だからだったのだろう。
其の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人 と 西門家の使用人頭からのそんな優紀との会話の内容を聞いて居る間の総二郎は、胡坐をかいたまま、話しを聞いて居たのだった。
まるで、優紀に対して、不平不満が有るかの様に…。


だからだったのだろう。
話しし終えた後の此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、そんな自身の息子で在る 総二郎に、訊き始めるのだった。


「総二郎…。
 何か?
 言いた気…ね?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、胡坐をかいたまま、俯き加減で、頭を掻いて居たのだが…。
がばっと、上を向いた状態で、そう訊いて来た自身の母親で在る 西門流 家元夫人に、言って除けるのだった。


「あぁ~?
 “何時迄経っても…。
  優紀は、同じ事しか言わねぇのか?”と、思って…よ。
 優紀が、俺に好意を寄せてくれて居る事は、確か…何だ。
 なのに…よ。
 俺から、逃げ様とする。
 其れは、まるで、“優紀には、俺は、要らねぇ。”と、言われてるみてぇで、辛ぇんだ
 わ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、思って居たのだった。


“総二郎は、既に、優紀さんのお気持ちは、知って居たのね。”と…。


だからこそ…。
此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、そんな状況の自身の息子で在る 総二郎に、言えた言葉だったのだろう。


「あら…(笑)。
 総二郎は、優紀さんのお気持ちを、既に、知って居たという訳…ね。
 しかし…。
 あの遊び人だった総二郎が、経った一人の女性に対して、手子摺る(梃摺る)だ何て…
 ね。
 総二郎は、実は、女性の扱い方を、ご存知じゃ無かったという事かしら…ね。
 という事は…。
 総二郎は、本気の女性には、弱いという話かしら?」と…。


此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、そんな状況の自身の息子で在る 総二郎に、其れは、まるで、高笑いをして魅せて居るかの様だったのだ。


だからこそ…。
此の時の総二郎は、そんな自身の母親で在る 西門流 家元夫人に、悔しそうな顔付きをして魅せ乍らも、言って除けるのだった。


「うっせぇわ。
 だからこそ…。
 俺は、藻掻いてんだろ⁉
 あぁ~、ムカつく。
 (此の時の総二郎は、頭を掻き乍ら、更に、言い始めるのだった。)
 こんな俺の姿は、滑稽か?
 俺だって…よ。
 正直、女の扱いには、手慣れてると、ずーっと、思ってたわ。
 まさか、優紀一人に、此処迄、手子摺る(梃摺る)とは、思って無かったっつーの‼
 優紀の奴…。
 いい加減…。
 観念しろっつーの‼」と…。


だからだったのだろう。
そんな状況の自身の息子で在る 総二郎の壊れて行くで在ろう姿を、観て居られなく成った此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、自身の息子で在る 総二郎に、話しし始めるのだった。


「総二郎…。
 貴方が、そんな風に、壊れて行く姿を想像出来た事で、私(わたくし)は、優紀さんに、
 打診して於いたわ。
 “私(わたくし)の内弟子に成らないか?”と…。
 だからこそ…。
 もう暫く、優紀さんの様子を見てお上げなさい。」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、慌てる様に、そう言って来た自身の母親で在る 西門流 家元夫人に、訊き返すのだった。


「で、優紀の返答の言葉は…⁉」と…。


だが、自身の母親で在る 西門流 家元夫人が、此の時の総二郎に、返答して来た言葉は、自身が期待したモノでは無かったのだ。


「“もう少しだけ、時間が欲しい。
  もう少しだけ、考えさせて欲しい。”と、言われたわ。
 だからこそ…。
 優紀さんのお気持ちが、整うまで、待って上げましょう。」と…。



実は、内弟子の話しを切り出された時の優紀は、暫くの間、黙ったままの優紀だったのだが…。
漸くしてから、口を開いた時の優紀の言葉は…。


「もう少しだけ、お時間を頂戴出来ますか?
 もう少しだけ、考えさせて下さい。
 宜しくお願い致します。」と、いうモノだったのだ。


だからこそ…。
此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、そう言って来た優紀の気持ちを、尊重するかの如く…。
優紀の思いを、了承するのだった。


「ええ。
 分かったわ。」と…。



そして、其の後の総二郎は、自身の母親で在る 西門流 家元夫人が、此の場を退出した事も有り、総二郎自身も、此の場を退出し様として居たのだが…。
西門家の使用人頭に、引き留められたのだった。


其処で、此の時の総二郎は、西門家の使用人頭に、諭されるのだった。


「家元夫人が、如何して、優紀さんを、家元夫人の内弟子に為さろうとしたのか?
 総二郎坊っちゃんも、既に、お分かりかとは思いますが…。
 家元夫人は、勿論、優紀さんを、気に入られたという事も、事実です。
 ですが…。
 第一は、総二郎坊っちゃんの為…。
 其れは、総二郎坊っちゃんにも、お分かりですよね?」と…。


だからだったのだ。
総二郎は、軽く返答するだけだったのだ。


「ああ。」と…。


だからだったのだろう。
西門家の使用人頭は、此の時の総二郎を、更に、諭すのだった。


「更に、申し上げるの成らば…。
 優紀さんが、総二郎坊っちゃんとお付き合い為さって…。
 其のまま、結婚と成れば…。
 総二郎坊っちゃんは、既に、次期家元を就任して居る身…。
 と言う事は…。
 優紀さんは、次期家元夫人とお成りに成る。
 きっと、優紀さんは、自身には、無理だと考えて折られるのでしょう。
 今迄、牧野様のお辛い姿を観て来られたのです。
 無理は御座いません。
 ですから…。
 家元夫人は、待つお気持ちにも成られたのでしょう。
 ですから…。
 総二郎坊っちゃんも、優紀さんのお気持ちを、お待ちに成られては、如何でしょうか?
 其れが、男の度量というモノです。」と…。
「………」



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、無言のまま、西門家の使用人頭の前を立ち去ったのだった。

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