tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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桃の節句【喧嘩をしてしまった…<総優>】  番外編②



其の後…。
3月3日の『桃の節句』の日と成ったのだ。


其の日の夜…。
F3&T3は、それぞれ、道明寺邸に集合したのだった。
滋は、つくしに頼まれて居た事も有り、優紀を引き摺るかの様に、道明寺邸に連れて来たのだが…。



そして、一番乗りで、道明寺邸に到着した滋と優紀は、司とつくしの自室に在る 和室に飾られて在った『雛人形』を観て、感動して居たのだ。


勿論、司とつくしの自室に在る 和室に飾られて在った『雛人形』は、年代物で在る。
だが、年代物には、年代物の良さが在る。


何故なら…。
此の世の中では、もう二度と、手に入らない物だから…なのだ。


だからこそ…。
道明寺家の『雛人形』には、感嘆と感動を覚えるのだ。
余りにも、圧巻過ぎて…。


だからだったのだろう。
滋と優紀は、此の道明寺家の『雛人形』を観て、一瞬、呆然として居たのだが…。
其の後、同時に、声を上げたのだった。


「「………。
  凄い‼」」と…。


だが、つくしは、滋の其の感動して居る様子に、滋の方を向いて、訊くのだった。


「えっ??
 大河原家にも、年代物の『雛人形』は在るでしょ?」と…。


大河原家にも、勿論、『雛人形』は在るのだ。
だが、年代物では無いのだ。


だからだったのだろう。
滋は、つくしに、話しし始めるのだった。


「勿論、うち(大河原家)にも、『雛人形』は在るよ。
 でも、うち(大河原家)は、道明寺家よりも、歴史は浅いし…。
 其れに、私が産まれて来る迄…。
 大河原家では、男子しか生まれて来なかったの。
 だから…。
 私の名前は、男の子の名前みたいでしょ‼
 パパとママは、男の子が産まれて来ると信じて居たみたいだし…。
 其れに、パパとママは、息子が欲しかったんだって…。
 だから…ね。
 男の子の名前しか考えて無かったみたい。」と…。


だからだったのかも知れない。
つくしと優紀は、同じ事を思って居たのだ。


“そうだったのか…。
 成程…ね。”と…。


まるで、“滋さんの男勝りな性格は、其処から来た様なモノなのかも…ね。”と、云わんばかりに…。



そして、そうこうしている間に…。
その他のメンバー(F3&桜子)も、続々と、道明寺邸に遣って来たのだった。


其処で、総二郎と優紀以外のその他のメンバーで在る F3&T3は、総二郎と優紀の様子を、唯、じーっと、観て居たのだった。


実は、此の時点では、F4はF4で固まって、T4はT4で固まって、座って居たのだ。


だからだったのだろう。
総二郎は、唯、優紀の方を、じーっと、観て居るのに…。
優紀は、総二郎の方を、一切、見様共し無いのだ。


そんな総二郎と優紀の様子を見兼ねた司とあきらは、そんな総二郎に声を掛けるのだった。


先ずは、司が、総二郎に、声を掛けるのだった。


「此処(司とつくしの自室で在る 和室)じゃあ…。
 松岡と話しし辛いだろ?
 別に、部屋を用意して遣るから…。
 其処で、話しして来いよ‼」と…。


なので、あきらも、司の後を受けて、総二郎に、話しし始めるのだった。


「そうだな。
 優紀ちゃんと、ちゃんと、話しして来い‼」と…。


だが、総二郎は、そう言って来た司とあきらに、言って除けるのだった。


「否…。
 二人だけで話ししても、喧嘩に成るだけだろ?
 あいつは、高校生の頃の様な引っ込み思案じゃ無く…。
 頑固に成ってる。
 高校生の頃のあいつは、何事にも、自信が無く…。
 何時も、俯き加減で居る様な女だった。
 云わば…。
 “牧野の後ろに、陰に成る様に、唯、其処に居る様な女だった。”と、言う方が、正解か
 も…な。
 其れも、滋のお陰…何だろうな。
 会社は違えど…。
 今では、牧野と対等に、秘書の仕事をして居る。
 其れが、今では、あの当時のあいつの自信の無さを、克服させたんだと思うよ。
 だが、返って、今のあいつは、一歩も引かねぇ。
 俺の言う事を、一切、聞こうともしねぇ。
 其れが、返って、今の俺を、遣り辛くさせてやがる。
 だからこそ…。
 あいつと、二人だけで話ししても、喧嘩に成るだけだ。
 今の俺とあいつは、どっちも、一歩も引かねぇから…な。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司とあきらは、そんな総二郎に、呆れるしか無かったのだ。


何故なら…。
此の時の司とあきらは、同じ事を思って居たのだ。


“其処迄、総二郎は、松岡(優紀ちゃん)の事を、分かってんなら…。
 自分自身で、何とかしろよ‼”と…。


其の位、今の総二郎と優紀を観て居る司とあきらは、苛立つ程だったのだ。


“嘗ての司も、そうだったのだが…。”と、あきらが、思って居た事は、あきら自身、伏せて置いたのだが…。



だが、此の時のあきらは、思い出すのだった。


だからこそ…。
あきらは、総二郎に、訊き始めるのだった。


「総二郎…。
 お前さぁ~。
 何で、優紀ちゃんと喧嘩に成る様な事を、何度も繰り返してんだよ。
 もしかして…。
 俺が、アドバイスして遣った事…。
 忘れてんじゃねぇよな?」と…。


其処で、総二郎は、思い出すのだった。


だからだったのかも知れない。
総二郎は、正直に、あきらに話しし始めるのだった。


「否…。
 忘れてた訳じゃねぇよ。
 けど…な。
 あいつの顔を見ると…。
 何故か?
 言っちまうんだよな。
 喧嘩を吹っ掛ける様な言い方で…。
 其れに、あいつが黙り出すと…。
 イライラして来んだわ。
 だから…な。
 ついつい、そう言う態度のあいつを見て、言っちまうんだろうな。
 喧嘩を吹っ掛ける様な言葉を…。」と…。


其処で、此の時の司とあきらは、同時に、思い切り溜息を突くのだった。


「「はぁ~。」」と…。


だが、此の時のあきらは、言ってはいけない言葉を言ってしまうのだった。


「やっと、司が、落ち着いたと思ってたのに…よ。
 今度は、総二郎…かよ。
 “総二郎だけは、司の様には、成らねぇだろう。”と、思ってたのに…よ。
 総二郎も、野獣だったのか?」と…。


其処で、司と総二郎は、あきらの方を向いて、睨み付けるのだった。
そして、司が、吠え出すのだった。


「それじゃあ…。
 まるで、俺が、悪ぃみてぇだろ?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎も、あきらに、吠え出すのだった。


「はぁ~??
 何で、俺が、司と同じ何だよ。
 有り得ねぇだろ?」と…。



其処で、其れ迄、唯、黙ったままで、司と総二郎とあきらの様子を観て居た類が、笑い乍ら、言い始めるのだった。


「(笑)
 そう言うのを、如何言うか?
 知ってる?
 『一難去って、また、一難』…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司と総二郎は、そんな類を睨み付けて居たのだった。


「うっせぇよ。」
「うっせぇわ。」と、類に、言い乍ら…。

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