tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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雛祭り【I’m crazy about you. ~お前に夢中~】  番外編③



【雛祭り【I’m crazy about you. ~お前に夢中~】  番外編②のエピローグ】


此の日の滋は、“桃乃園家の(『十五段飾り』の)『雛飾り』を観て視たい。”と、思って居た程だったにも関わらず…。
其の楽しみにして居た筈の桃乃園家の(『十五段飾り』の)『雛飾り』を、楽しむ余裕さえ見付からない程だったのだ。



其れに引き換え…。
此の日の優紀と桜子は、桃乃園家の(『十五段飾り』の)『雛飾り』を観乍ら、楽しんで居る様子だったのだ。


何故なら…。
つくしに寄って、桃乃園邸の和室に誘導された時の優紀と桜子は、それぞれ、桃乃園家の(『十五段飾り』の)『雛飾り』を観て直ぐ、余りの迫力に、興奮して居たから…だったのだ。


だからだったのだろう。
優紀と桜子は、独り言かの様に、それぞれ、言葉を発して居たのだった。


「“凄い‼”って、言葉で云えない程…。
 凄い‼」
「此の迫力は、流石は、桃乃園家です事…。
 旧 華族出身の私でさえ…。
 『十五段飾り』は、観た事が、御座いませんわ。」と…。



実は、此の日の司は、つくしの振袖姿を、誰よりも早く、再び、観て視たくて…。
つくしから聞いて居た時間よりも、早目に、桃乃園邸に現れて居たのだった。


だからだったのだろう。
此の日の司は、誰よりも早く、つくしの振袖姿を観て視たいという衝動に駆られた為に…。
早目に、桃乃園邸に出向いて居たという訳だったのだ。
勿論、つくしの振袖姿を、誰よりも早く、観る事が出来た此の時の司は、ニヤ付いて居た事は、事実だったのだが…。



という訳で…。
優紀と一緒に、桃乃園邸に現れた総二郎と…。
桜子と一緒に、桃乃園邸に現れたあきらと共に…。
此の日の司と総二郎とあきらは、初めて見た桃乃園家の(『十五段飾り』の)『雛飾り』を、観乍ら…興奮して居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司と総二郎とあきらも、優紀と桜子と同様に…。
独り言かの様に、それぞれ、言葉を発して居たのだった。


「流石は、桃乃園家…。
 道明寺(家)の『雛飾り』が、何段かは、俺は、知らねぇけど…。
 俺の記憶では、此処迄じゃ無かったんじゃねぇのか?」
「西門(家)の『雛飾り』は、『十段飾り』じゃ無かったか?
 此の俺でも、『十五段飾り』は、初めて観たわ。」
「凄ぇな‼
 美作(家)の『雛飾り』は、『十段飾り』だった様な気がするな。
 『十五段飾り』は、こんなに、迫力が有んだな。
 驚愕だな。」と…。



其の時だったのだ。
司と総二郎とあきらが…。
また、優紀と桜子が、初めて見た桃乃園家の(『十五段飾り』の)『雛飾り』を、観乍ら、そんな風に、興奮して居た時の事だったのだ。


其の後、F4&T4が、全員、揃った所で…。
桃乃園家の専属カメラマンは、自身の構想を、F4&T4に、話しし始めるのだった。


「皆さんは、自由に楽しんで下さい。
 私は、皆さんが楽しんで居らっしゃる所を、勝手自ら、シャッターを押させて頂きます。
 此方からは、“こうして欲しい。”とか…。
 要望は、一切、御座いませんので…。
 自由気ままに、楽しんで下さって、結構です。」と…。


だからだったのだろう。
其の後の司&つくし…。
そして、総二郎&優紀…。
そして、あきら&桜子は、桃乃園家の専属カメラマンの構想通りに、此の場を楽しんで居たのだった。



だが、類は、何をするでも無く…。
桃乃園家の(『十五段飾り』の)『雛飾り』を観た後…。
もう、興味無さそうに、ソファに寝転んで居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時の桃乃園家の専属カメラマンは、一応、類にも、滋にも、訊き始めるのだった。


「花沢様…。
 大河原様…。
 お撮りし無くても、宜しかったのでしょうか?」と…。


だからだったのだろう。
今し方、滋からの誘いを断ったばかりの類は、此の時の桃乃園家の専属カメラマンにも、言って除けるのだった。


「俺は、良いや…。
 写真は、要らないから…。
 其処で、楽しんで居るあいつ等を、撮って上げて…。」と…。


だからこそ…。
此の時の桃乃園家の専属カメラマンは、そう言って来た類に、了承するのだった。


「承知致しました。」と…。


そして、其の後の桃乃園家の専属カメラマンは、滋の方を向いて、更に、訊き始めるのだった。


「大河原様は、如何(いかが)致しましょうか?」と…。


なので、滋も、仕方なく、桃乃園家の専属カメラマンに、返答するのだった。


「私も、2ショット撮影は、要らないかな。
 全員で撮るとか…。
 女子だけで撮るとか…。
 そんな時だけ、呼んでくれる?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の桃乃園家の専属カメラマンは、そう言って来た滋に、了承するのだった。


「承知致しました。」と…。


なので、此の時の滋は、類が寝転んで居るソファの向かい側のソファに座って、桃乃園家の専属カメラマンから呼ばれる事を、唯、ひたすら、待って居たのだった。



実の事を言うと…。
此の時の滋は、F3&T3が、羨ましかったのだ。


だが、司&つくし…。
そして、総二郎&優紀…。
そして、あきら&桜子のCPの中に、此の時の滋が紛れる様に居ても、“虚しいだけ…よね。”と、思い…。
敢えて、此の時の滋は、そんなF3&T3の傍から離れて居たのだった。



だが、気に成る事も、此の時の滋には、有ったのだ。


其れは…。


“司とつくしならまだしも…。
 ニッシーと優紀…。
 あきら君と桜子は、何時の間に、付き合い始めたの?”と、言う事だったのだ。


だからこそ…。
滋は、自身の向かい側のソファに寝転んで居る類に、声を掛けるのだった。


「ねぇ~、類君…。
 何時の間に、ニッシーと優紀…。
 あきら君と桜子は、付き合い始めたの?」と…。


だからだったのだ。
類は、素っ気なく、そう訊いて来た滋に、言って除けるのだった。


「俺が、知ってる訳無いでしょ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、そんな類に、相槌の言葉だけで、留めて居たのだった。


「そうだね。」と…。


そして、此の時の類と滋の会話は、其れ以上…。
続く事は無かったのだった。



そして、其の後の類と滋は、F4&T4の8ショットの撮影時…。
そして、類は、F4だけの4ショット…。
そして、滋は、T4だけの4ショットの撮影時に、それぞれ、桃乃園家の専属カメラマンから呼ばれて、F3&T3の傍に、向かうのだった。


「そろそろ、お出番が来た様です。」と…。


だからだったのだ。
類と滋は、桃乃園家の専属カメラマンの指示通りに、動くのだった。



だが、此の時の司&つくし…。
そして、総二郎&優紀…。
そして、あきら&桜子は…。


F4&T4の8ショット と それぞれの4ショットのみ…。
桃乃園家の専属カメラマンから呼ばれる時だけ、類と滋が動いて居たという事に、気が付いて居なかったのだ。


其れ程…。
此の時の司&つくし…。
そして、総二郎&優紀…。
そして、あきら&桜子のそれぞれのCPで、楽しんで居たという訳だったのだ。



其の事を、F3&T3が知ったのは、『記念写真』の時の『CD-ROM』 と 『アルバム』と同様に…。
今回の3月3日の『雛祭り』の『CD-ROM』 と 『アルバム』を、桃乃園家の専属カメラマンから手渡されてから…だったのだ。


だが、つくしにしても…。
優紀にしても…。
桜子にしても…。
其の事に関しては、一切、滋に触れる事は無かったのだ。


何故なら…。
もし、其の事に触れたとする成らば…。
其の事に関して、滋から、突いて(つついて)来る事は言うまでも無かったから…だったのだ。



だが、桃乃園家の専属カメラマンから、今回の3月3日の『雛祭り』の『CD-ROM』 と 『アルバム』を、手渡されてからの滋は、やはりと言うべきか?
愚痴っぽく成って居た事だけは、事実だったのだ。


何故なら…。
滋の写真の枚数が、殆ど、無かったのだ。


なので、此の時のつくしにしても…。
優紀にしても…。
桜子にしても…。
滋の言いたい様に、言わせて居たのだった。


其処で、此の時の滋は、言いたい事を、つくしと優紀と桜子に、言い始めるのだった。


「如何して、私だけ、何時も、2ショット撮影が無いのよ。
 可笑しいでしょ‼
 其れに、つくしならまだしも…。
 優紀は、ニッシーと…。
 桜子は、あきら君と…。
 何時の間に、付き合って居た訳…?
 で、優紀と桜子は、何故…?
 私に、付き合い始めた事を、言ってくれなかったの?」と…。


だからだったのだろう。
優紀と桜子は、お互いの顔を見合わせ乍ら…。
其れでも、滋には、言い辛そうにして居たのだった。


何故なら…。
実は、此の時の優紀と桜子は、それぞれ、総二郎とあきらとは、まだ、付き合って居る訳では無かったのだ。


だからこそ…。
此の時の優紀と桜子は、滋に、何も言えずに居たのだった。



fin

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