桃の節句【喧嘩をしてしまった…<総優>】 番外編③
桜子が、道明寺邸に到着して、道明寺家の使用人の誘導の下…。
司とつくしの自室に在る 和室に、桜子が入って来た時…。
桜子は、司とつくしの自室に在る 和室に飾られて在る 『雛飾り』を観ても、其れ程、驚く様子も無かったのだ。
だからだったのだろう。
滋は、そんな桜子の様子に、訊き始めるのだった。
「桜子…。
道明寺家の『雛人形』を観ても、驚かないの?」と…。
なので、桜子は、飄々と、言って除けるのだった。
「三条家にも、代々、受け継がれて来た『雛飾り』が在るんですが…。
殆ど、同じ感じ何ですよ。
道明寺家の『雛飾り』 と 三条家の『雛飾り』は…。
きっと、作られた年代が同じ何でしょうね。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の滋と優紀は、思うのだった。
“流石は、旧 華族の三条家…。”と…。
という訳で…。
F4はF4で固まって喋って居る時…。
T4は、テーブルを囲む様に、『雛飾り』の前で、座って喋って居たのだ。
勿論、其の話しの内容は、冒頭の話しの内容だったのだ。
そして、T4のそんな余談が終わりを告げたと同時に…。
桜子が、優紀に、訊き始めるのだった。
「優紀さん…。
あれから、西門さんとは、如何成ったんですか?
西門さんとは、喧嘩をしてしまったまま…何ですか?」と…。
其処で、優紀は、驚愕するのだった。
何故なら…。
つくしが、『桃の節句』のパーティーを企画してくれた時点で…。
“つくしは、滋さんから、西門さんと私の喧嘩の話しを聞いたのだろう。”と、言う事は、優紀自身、予想して居たのだ。
だが、桜子迄、聞いて居たとは、思いも寄らなかったのだ。
だからだったのだろう。
優紀は、滋の方を向いたのだった。
なので、滋は、申し訳無さそうに、自身の両手を、自身の顔の前で、優紀に、『ごめん』のポーズをして魅せたのだった。
なので、此の時の優紀は、敢えて、滋を責める事はし無かったのだ。
そして、此の時の優紀は、仕方ないとでも言いた気に、T3に話しするのだった。
「そうですね。
其のままです。
西門さんは、家元夫人から、話しを聞いた様で…。
私との付き合いを、強要し様として居る様に、私には、思えるんです。
でも、私の中での男女のお付き合いは、強要されてお付き合いする様な事が有っては成ら
ないと思って居るんです。」と…。
其処で、桜子は、更に、優紀に、訊き始めるのだった。
「其れは、確かに、そうだと思います。
でも、西門さんには、西門さんの優紀さんへの思いが有って、そうされて居るんだと思い
ます。
勿論、優紀さんには、優紀さんの考えが有って、そう為さって居る事も、尤もだと思いま
す。
ですが…。
優紀さんが、其処迄、頑なに、そう為さって居る姿は、端から観れば…。
其れは、きっと、優紀さんが、西門さんの事を、お嫌いだから…。
そう為さって居るのだと、勘違いされると思います。
だからこそ…。
お訊きします。
優紀さんは、西門さんの事が、お嫌いですか?」と…。
桜子が、優紀に、其処迄、訊き始めたのには、訳が在るのだ。
優紀は、何時もでも、自身の総二郎への想いを、誤魔化して居る様にしか、此の時の桜子には、思えなかったのだ。
此れまでも、何度も、桜子は、優紀と話しをして、優紀の気持ちを聞いて居たのだ。
だが、何時も、優紀は、自身の総二郎への想いを、誤魔化して来たのだ。
何故なら…。
優紀自身、総二郎=西門家に嫁ぐと言う事は、西門流に嫁ぐ事と同じ意味を成すと、思って居るのだ。
だからこそ…。
優紀は、自信が無いのだ。
優紀自身、総二郎=西門家に嫁ぐと言う事が…。
なので、優紀は、総二郎に、拒むが如く…。
吹っ掛けられた喧嘩を買う様に…。
言わなくても良い事迄、言ってしまうのだ。
優紀自身、分かって居るのだ。
そんな自身は、最低だと言う事は…。
だからこそ…。
中々、優紀自身、『YES』という言葉が、言えないで居るのだ。
其れは、T3の前でも、同じだったのだ。
そして、桜子も、また、そんな優紀の事を、理解して居たのだ。
なので、桜子は、そんな優紀に、諭すかの様に、話しし始めるのだった。
「優紀さんは、決して、一人じゃ無いですよ。
優紀さんには、私達が、就いて居ます。
優紀さん…。
周りを見て視て下さい。
西門さんと優紀さんの為に、何時でも、F3&T3は、動くんですよ。
何故なら…。
其れは、仲間だから…です。」と…。
其処で、優紀は、泣き始めたのだ。
そして、桜子は、そんな優紀の背中を、そーっと、支えるかの如く…。
擦って上げて居たのだった。
fin
<此の二次小説『桃の節句【喧嘩をしてしまった…<総優>】 番外編③』は、かなり短
めですが…。
私共の勝手な都合に寄り、此処で、一旦、切らせて頂きます。
了承の程、宜しくお願い致します。>