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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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喧嘩をしてしまった…<総優>  52.



【喧嘩をしてしまった…<総優>  51.のエピローグ<一部有り>】


運転手に伝えて、マンションに向かわせた総二郎は、未だ、優紀を抱き締めたまま…。
放さなかったのだ。


だからだったのだろう。
優紀は、総二郎に、声を掛けるのだった。


「西門さん…。
 そろそろ、着きますよね?
 西門さんから下ろして下さい。」と…。



其処で、総二郎は、先程、優紀に言われた言葉で、言い返したかった言葉を、言って除けるのだった。


何故なら…。
つい先程の総二郎は、優紀に謝り乍らも、腑に落ちて居なかったのだ。
其れは、まるで、優紀が、総二郎の秘書かの様な話し振りだったからなのだ。


だからこそ…。
此の時の総二郎は、そんな優紀に、言えた言葉だったのだ。


「なぁ~、優紀…。
 お前、さっき、謝った俺に言ったよな?
 “分かりました。
  ですが…。
  此れからは、軽率な言葉は、言わないで下さい。
  西門さんの立場も在りますし…。
  誰かに聞かれて居るかも知れないんです。
  何時も、肝に銘じて、お話しして下さい。
  お願いします。”って…。
 確かに、優紀の言ってる事は、当たってる。
 けど…な。
 優紀は、俺の秘書じゃねぇよな⁉
 優紀は、俺の恋人だろ⁉
 滋に言うみてぇに、俺に、言ってくんじゃねぇよ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、そう言って来た総二郎に、謝るしか無かったのだ。


「すみませんでした。
 此れからは、気を付けます。」と…。



実は、そんな風に、総二郎から言われる迄の優紀は、気が付いて居なかったのだ。
ついつい、秘書の立場で、物を言って居た事に…。


だからだったのだろう。
そんな風に、総二郎から言われた此の時の優紀は、自身が発して来た此れまでの話し方に関して、総二郎に、反省する素振りを魅せるのだった。



実は、此れまでにも、総二郎は、其の事が不満だったのだ。


何故なら…。
自身への優紀の話し振りは、何時も、自身の秘書の様な物言いだったのだ。



実は、つくしも、そう言う所が、見受けられる事も在るのだ。


だが、つくしの場合は、司は、『上司』で在り、『婚約者』なのだ。
所謂、つくしにとっての司は、『上司』=『婚約者』なのだ。


其れに、つくしは、此れまでにも、司には、「対等な立場で居たい。」と、言って来たのだ。


そんなつくしの思いを、司が、受け取って居るからこそ…。
司とつくしとの間では、そう言う立場が、成立して居るのだ。



だが、総二郎と優紀は、司とつくしと同じという訳にはいかないのだ。


何故なら…。
優紀の上司は、『滋』で在り、総二郎は、『恋人』なのだ。


だからこそ…。
総二郎は、自身への優紀の態度に拘ってしまうのだ。


なので、“此の際だ‼”と、思った総二郎は、優紀に、言って除けたという訳だったのだ。



そして、其の後…。
そうこうしている間に、総二郎と優紀を乗せた西門家のリムジンは、総二郎のマンションに、着いたのだった。


だからだったのだろう。
運転手から、声掛けが掛かったのだった。


「総二郎様…。
 マンションに到着致しました。」と…。


なので、優紀は、慌てるかの様に、総二郎の太股の上から下り様と、して居たのだった。


“だから…。”と、いう訳では無かったのだが…。
総二郎は、優紀に、言って除けるのだった。


「今は、仕方ねぇが…。
 (マンションの)部屋に入ったら、覚悟して置けよ‼」と…。
「………」


だが、優紀自身…。
其の返答をするでも無く…。
髪を整えて、服の乱れを直し、リムジンから降りる準備をして居たのだ。



だが、総二郎は、無視して居るで在ろう 優紀を、睨み付け乍らも、“今は、仕方ねぇよな。”と、言う思いがして…。
優紀からの返答が無い事を諦めるかの様に、運転手に寄って開けられたドアから、先に、総二郎が、(リムジンから)降りたのだ。


そして、此の時の総二郎は、優紀を支える様にしてリムジンから降ろし、優紀をエスコートし乍ら、二人一緒に、マンションの中に入って行くのだった。



そんなスマートな総二郎の行動を観て居た此の時の西門家の運転手は、思うのだった。


“女性を見る総二郎様のあの様な優しい眼差しを、私は、初めて、見たのかも知れな
 い。”と…。


云わば…。
其れ位、優紀を見る総二郎の眼差しは、優しいという意味だったのだ。


其れは、例え、優紀に対して、怒って居様共…。
此の時の西門家の運転手の思って居た言葉は、変わらないという事を、示した言葉だったのだ。



そして、総二郎のマンションの最上階に在る 部屋の中に、総二郎に寄って誘導された優紀は、目の前に広がるガラス張りの風景に、感動して居たのだ。


何故なら…。
優紀の目の前で見える夜空に輝く星達が、普段、優紀が目にして居る星達よりも、近くに見えたから…だったのだ。


思わず、優紀は、両手の掌を、口に当て乍ら、目を大きく見開き、暫くの間、其の自身の目の前に広がる星達に、感動し始めるのだった。



なので、総二郎は、優紀の背後から、そーっと、『Back hug』をしたのだ。


優紀は、急に、総二郎が、背後から、抱き締めて来た事に、一瞬、驚愕するも…。
目の前の星達に夢中に成って居た優紀は、其れは、一瞬で、終わって居たのだ。


そんな優紀の仕草に、総二郎は、苦笑いだったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎は、思って居たのだった。


“俺は、星に、負けたのかよ。”と…。


だからこそ…。
此の時の総二郎は、そんな優紀に、言えた言葉だったのだろう。


「優紀…。
 星に感動して居る様だな?」と…。


なので、優紀は、そう訊いて来た総二郎に、返答するのだった。
経った一言だけ…。


「はい。
 余りに綺麗で…。」と…。


だが、そう言って来た優紀の言葉が気に入らない総二郎は、そんな優紀に、言い返すのだった。


「俺は、星に負けたのか?
 俺が、折角、優紀の背後から、抱き締めてるのに…よ。
 優紀は、前を向いたまま…。
 俺には、興味無し…か?」と…。


なので、そう言って来た総二郎に、優紀は、慌てるかの様に、話しし始めるのだった。


「いいえ。
 そんな事は有りません。
 当たり前なのですが…。
 普段、私が目にして居る星達よりも、近くに感じて…。
 余りに綺麗で、うっとり、してしまっただけ…です。
 此の高さだと…。
 こんなに、星は輝いて見えるんですね⁉」と…。


だが、総二郎は、平然と言って除けるのだった。


「今日は、何時も寄りも、光ってんな。
 きっと、空気が澄んで居るんじゃねぇか?
 もしかしたら、優紀が来たから、歓迎してんじゃねぇか⁉」と…。


だからだったのだろう。
優紀は、今までに、そんな言葉を、総二郎から、聞いた事は無く…。
返って、驚愕するのだった。


何故なら…。
高校生の頃の優紀が知って居る総二郎は…。
怒って居る所か or 初めての日の優しい総二郎しか知らなかったのだ。


また、大人に成ってからの優紀が知って居る総二郎は…。
自身と喧嘩して居るか or 大人に成ってからの色っぽい、男の目をした大人な総二郎しか知らなかったのだ。


だからこそ…。
優紀は、思って居たのだろう。


“西門さんは、意外と…。
 ロマンチストなのかも知れない。”と…。



<此の二次小説『喧嘩をしてしまった…<総優>  52.』は、一部の言葉に、不快に感じ
 られるやも知れない言葉が入って居ます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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