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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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喧嘩をしてしまった…<総優>  61.



総二郎と優紀の其の後は、両家から、結婚の承諾が出た事で…。
紙面にて、婚約発表するのだった。


【婚約発表の文面…。


 『此の度は、私事では在りますが…。
  兼ねてより、お付き合い致して折りました一般家庭出身の女性との婚約が整いましたの
  で、ご報告致します。
  尚、既に、私の婚約者は、妊娠致して折ります事も、重ねて、ご報告申し上げます。
  ですので…。
  詮索する事無く、私と私の婚約者を、見守って頂けましたら、幸いです。
  何卒、宜しくお願い致します。
                                 西門総二郎』】



“此れで、報告する事は、何もかも、終わった。”と、思って居た此の時の総二郎は、此の後に起こる事には、実は、予期出来て居なかったのだ。


云わば…。
此の時点での総二郎は、油断して居たと言っても、過言じゃ無かったのだ。



其れは、実は、嘗て、総二郎の婚約者として、西門家から、候補に挙げられて居た例の女性が起こした事件だったのだ。
其の事件とは…。



優紀が、其の日の会社帰り…。
其の日の優紀は、実は、西門邸にて、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人のお稽古を受ける日だったのだ。


だからこそ…。
此の時の優紀は、西門邸に向かって居たのだ。



実は、本来、優紀は、総二郎のお迎えで、西門邸に向かって居たのだ。


だが、此の日は、偶々、総二郎の仕事が、中々、終わらず…。
優紀は、タクシーで、西門邸に、向かって居たのだ。


そして、西門邸に着いた後…。
タクシーから降りた優紀は、或る女性から、声を掛けられたのだ。


「貴女ですの?
 総二郎さんの婚約者とか名乗ってらっしゃる方は…。」と…。


だからだったのだ。
優紀は、唯、無言で、其の女性の言葉を、聞いて居たのだ。


其処で、其の女性は、優紀に、有りもし無い事を言い始めるのだった。


「私(わたくし)が、総二郎さんの婚約者だったのよ。
 貴女が、横から、総二郎さんを、奪って行ったのよ。
 私(わたくし)に、総二郎さんを、返して…。」と…。



其処で、偶然にも、総二郎が、優紀の姿を捕らえて、リムジンから、降りて来たのだ。


そして、優紀に、剣幕で、話しして居る女性に、言って除けるのだった。


「俺は、何時(いつ)、あんたと、婚約した?
 嘘を言って貰っては、困るんだが…。」と…。


そんな総二郎からの言葉に、優紀と其の女性は、同時に、声を出したのだった。


「「総二郎さん…?」」と…。



だが、此の時の総二郎は、其の女性に対して、冷たいモノだったのだ。
しかも、此の時の総二郎の顔付きは、『絶対零度』状態と言っても過言じゃ無かったのだ。


「いい加減にしろよ‼
 俺は、あんたと婚約をして居ねぇんだから…よ。
 俺は、あんたから、『総二郎さん』と、呼ばれるのは、可笑しいだろ?」と…。


そう言って来たそんな総二郎の顔付きに、其の女性だけじゃ無く…。
優紀迄もが…。
ドキンと、成って居たのだ。


所謂、其れ程、此の時の総二郎の顔付きは、冷たく、怖いモノだったのだ。



実は、此れまで、総二郎を観て来た優紀では、有ったのだが…。
其れでも、優紀は、そんな総二郎の顔付きを、観た事が無かったのだ。


何故なら…。
此の時の総二郎の顔付きは、嘗て無い程に、冷たい笑わない顔付きだったのだ。


嘗ての総二郎が言われて来たクールな顔付きとは、全く、違う程…。
冷たい顔付きの総二郎が、其処に居たのだった。


其れは、嘗て、高校生当時だった優紀が、総二郎を怒らせた時の顔付きの2倍増しの冷たい顔付きの総二郎だったのだ。


だからこそ…。
優紀は、ドキンとして居たという訳だったのだ。
そんな総二郎の怖い顔付きを観た事で…。


云わば…。
此の時の優紀は、久し振りに、怖い顔の総二郎を観たという訳だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、そんな総二郎を見て、思うのだった。


“久し振りに観た総二郎さんの怖い顔付きだよね。
 ここ最近、そんな総二郎さんの怖い顔付きを観た事無かったから…。
 そんな総二郎さんを、忘れて居たのかも…。”と…。



だが、此の時の其の女性にとっては、有り得ない程の固まった状態だったのだ。


だからだったのかも知れない。
総二郎は、更に…。
否…。
追い打ちを掛けるかの如く…。
此の時の総二郎は、そんな状態の其の女性に言って除けるのだった。


「其れと…。
 あんたが吠えた俺の婚約者は、言って置くが…。
 あんたとは、立場が違ぇ女…何だよ‼
 良いか?
 俺の女は、先ず、(優紀の)後ろ盾として、三条家の現 当主が、就いて居る。
 其の三条家の現 当主の孫娘は、俺の女の親友だ‼
 其れと、俺の女の幼馴染で親友は、道明寺家の若奥様だ‼
 で、其の他には、俺の女の親友として、大河原財閥のお嬢が居る。
 で、俺の幼馴染で親友のF3とは、仲間だ。
 此れだけ言えば、あんただって、分かるだろ?
 俺の女の後ろ盾は、あんたには、到底、叶わねぇ相手ばかり…何だよ‼
 お前等 親子は、此の東京に、二度と、戻って来れなく成るぞ‼」と…。


だが、其れでも、其の女性は、総二郎に、縋ろうとするのだった。


「ですが…。
 私(わたくし)は、事実、総二郎さんの婚約者だったんです。
 私(わたくし)は、既に、周りにも伝えて居ましたので、“婚約破棄されたのか?”と、嫌
 味を言われて、嫌な思いを致しました。
 此の責任は、総二郎さんにも、有ると思います。
 訂正願えませんでしょうか?」と…。


此の時の其の女性は、総二郎に、縋る様な目線で、話しするのだった。


だが、総二郎は、更に、冷たい目付きで、其の女性に、言って除けるのだった。


「鬱陶しいんだよ。
 もう二度と、此の場には、来ねぇでくれ‼」と…。


其れでも、更に、此の時の其の女性は、西門家の責任を、追及し様とするのだった。


何故なら…。
自身の実家の名誉を回復させる為…だったのだ。


「私(わたくし)の実家は、もう、無いも当然ですわ。
 西門家に寄って、潰されたと言っても、過言じゃ在りませんわ。
 ですから…。
 私(わたくし)は、名誉を回復させる為に、此方に、参りました。
 総二郎さんの婚約者の方の後ろ盾が、良い家柄の方々ばかりだと仰る成らば…。
 今の私(わたくし)では、太刀打ち出来無い事は、認めますわ。
 ですが…。
 私(わたくし)の名誉だけでも、回復させて頂きたいものですわ。」と…。


だが、其れでも、総二郎は、冷たかったのだ。


だからこそ…。
総二郎には、言えた言葉だったのだろう。


「俺が、選んだ相手でもねぇのに…よ。
 如何して、俺が、あんたの為に、動くんだよ。
 いい加減にしてくれるか?
 とっと、此処から立ち去れ‼」と…。


勿論、今の総二郎にとっては、当然な言い分だった事は言うまでも無かったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎は、苛立ちを顔に蓄えたまま…。
優紀の腕を取って、其の場を後にするのだった。


勿論、此の時の総二郎は、其の女性を、睨み付けたまま、其の場を後にして居た事は、言うまでも無かったのだ。




<此の二次小説『喧嘩をしてしまった…<総優>  61.』は、短めで終わって折ります事
 をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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