tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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其の後【I’m crazy about you. ~お前に夢中~】  続編②



あの結婚式の日から…。
更に、3年が経ったのだ。
其の後のつくしは、妊娠して、出産して居たのだ。


実は、つくしは、結婚後、直ぐ、妊娠する事を避けて居たのだ。
勿論、司にも、お願いして居た事は言うまでも無かったのだ。


何故なら…。
つくしは、将来に備えて、自身の祖父で在る 桃乃園総帥に、教えて欲しい事が、山の様に有ったのだ。


其れに、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥も、既に、80歳を超えた年齢に成って居たのだ。


だが、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、今の今迄、第一線で、活躍して来たのだ。


老いを感じても可笑しく無い様な年齢の筈なのだが…。
流石に、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥なのだ。
そんな年齢で在ったとしても、老いを感じる事が無かったのだ。


云わば、年齢よりは、若く感じる程…。
つくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、シャキッとして居たのだ。


だが、そうは言っても…。
『老い』というモノは、徐々に、身体に、頭に感じる様に成るのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、今の内に、出来るだけ、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥から、色々と、伝授して貰いたかったのだ。


だからこそ…。
つくしは、結婚後、暫くは、妊娠したくは無かったのだ。



実は、つくしが、そう感じる様に成った陰には、自身の祖父で在る 桃乃園総帥と話しした時の会話が、影響して居たのだ。


司と結婚して直ぐの頃のつくしが、そう感じる様に成った自身の祖父で在る 桃乃園総帥との会話とは…。
先ずは、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥からつくしに、話しが為されたのだ。


「つくし…。
 儂は、まだまだ、元気の様に思うが…な。
 日に日に、老いを感じる様な年齢に成って来た。
 儂も、何時までも、元気だとは限らん。
 だから…のぉ。
 つくしに、儂の全てを教えて置く。
 だから…のぉ。
 つくしには、儂に就いて来て欲しいのじゃ。」と…。


だからだったのだろう。
つくしは、自身の祖父で在る 桃乃園総帥と、約束を交わすのだった。


「分かってます。
 私は、お祖父様には、何時までも、お元気で、居て頂きたいと思って居ます。
 ですが…。
 誰にでも、『老い』というモノは、何時かは、遣って来るモノ…。
 お祖父様も、何時かは、『引退』の二文字が、頭にチラ付く時が来ると思います。
 其の頃に成って、慌てなくても良い様に…。
 私は、今の内に、お祖父様から、“色々と、伝授して貰いたい。”と、思って居ました。
 ですから…。
 私は、司に、お願いし様と考えて居ます。
 “出来たら…。
  まだ、3年は、子供の事を考えたく無い。”と…。」と…。



だからだったのだろう。
其処で、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、更に、ニヤッとして居たのだ。


何故なら…。
つくしが、仕事の際に使用する名前も、『桃乃園つくし』と言う事と成り、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥にとっては、自身の思いが、実った形と成って居たのだ。
其れが、また、自身の思いが、更に、実ろうとして居たのだ。


云わば…。
此の事自体が、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥のニヤ付いて居た理由だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしの祖父で在る 桃乃園総帥が、自身の孫娘で在る つくしに言えた言葉だったのだ。


「ほぉ~。
 つくしは、既に、覚悟が出来て居る(おる)という訳か?
 良い事じゃ…。
 流石は、儂の孫娘じゃ。
 其れだけの覚悟が出来て居る(おる)なら…言う事は無い。
 宜しい。
 儂が、今迄以上に、つくしを、しっかり、仕込もう。」と…。


なので、既に、覚悟が出来て居るつくしは、自身の祖父で在る 桃乃園総帥に、返答の言葉を告げるのだった。


「はい。
 お祖父様…。
 此れからも、宜しくお願い致します。」と…。


そうつくしから言われたつくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、つくしの顔付きを観て、思って居たのだった。


“本当に、つくしは、覚悟が出来て居る(おる)様じゃの。”と…。


だからこそ…。
此の時のつくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、そんなつくしに言えた言葉だったのだ。


「相分かった。」と…。


だからこそ…。
結婚後直ぐの其の当時のつくしにとっては、暫く、妊娠したくは無かったのだ。



だが、司は、そうでは無かったのだ。
結婚後、直ぐにでも、子供を授かりたかった司にとって、つくしからの要望には、当初、応じたくは無かったのだ。


何故なら…。
司は、結婚前から、ずーっと、思って居た事が有ったのだ。


“俺とつくしのガキなら…。
 きっと、頭も良くて、顔も良くて…。
 『容姿端麗』…。
 子供の頃は、可愛いだろうな。”と…。


だからこそ…。
此の当時の司は、つくしからの要望に、応じたくは無かったという訳だったのだ。


だが、つくしからの押しの一手に負けて、3年後に子供を授かるという約束事が、司とつくしとの間で、交わされて居たという訳ったのだ。



そして、司は、3年後には、子供が授かる様に考えて、つくしを妊娠させたのだ。
なので、つくしとの約束だった3年が経った時には、つくし自身、子供が居たという訳だったのだ。



実は、此れこそが、司からつくしの祖父で在る 桃乃園総帥への仕返しだったのだ。


結婚して直ぐの司とつくしとの間に、割って入るかの如く…。
つくしが、仕事の際に使用する名前にしても…。
子供の授かる時期に関しても…。
婚約の件に関しても…。
勿論、司とつくしとの付き合いの件に関しても…。
全て、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥の支配下に、司は、置かれて来たのだ。


だからこそ…。
其の当時の司は、何時か、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥に、仕返しして視たかったのだ。
そして、其のチャンスが到来したという訳だったのだ。



そして、其の後、更に、3年が経ったのだ。
司とつくしの子供は、男の子だったのだ。


名前は、駿(しゅん)…。
歳は、3歳に成ったのだ。


駿(しゅん)と、懐けられた意味は…。
『すぐれる』・『すぐれた人物』という意味が在るのだ。


云わば…。
『優れて立派で在る』という意味も、兼ね備わって居るのだ。
なので、司は、駿(しゅん)の名の意味が気に入った事で、息子の名にしたという訳だったのだ。



そして、あれだけ、つくしに、仕事中心の生活を強いて居た筈のつくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、勿論、ひ孫に夢中なのだ。


つくしの仕事の際にも、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、自身のひ孫で在る 駿(しゅん)を連れて来る様に、言い始めたのだ。



実は、つくしは、一年の産休後…直ぐに、復帰したのだ。


そして、つくしが、仕事中の間…。
自身の息子で在る 駿(しゅん)は、実は、タマに、預けられて居たのだ。
駿(しゅん)が預けられて居た場所は、勿論の道明寺邸だったのだ。
実は、其れは、司からの要望だったのだ。


何故なら…。
未だ、司とつくしと息子の駿(しゅん)の住まいは、司の個人名義で建てたマンションだったのだ。


なので、司の思いとしては、自身の息子で在る 駿(しゅん)の本来の住まいは、“道明寺邸だ。”と、教えたかったのだ。


云わば…。
司とつくしと息子の駿(しゅん)の住まいで在る 司の個人名義で建てたマンションは、“仮の住まいだ。”と、司は、息子の駿(しゅん)に、教えたかったのだ。



実は、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥の本来の考えは、つくしが働いて居る間…。
“桃乃園邸で、(自身のひ孫で在る)駿(しゅん)を、預かる。”と、考えて居たのだ。


此れまで、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、全て、自身の思い通りに事が進んで来たので、今回の自身の要望も、“実る。”と、疑いも無く、思い込んで居たのだ。


だが、自身の息子で在る 駿(しゅん)の事だけは、如何しても、司自身、譲れなかったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥に、言って除けたという訳だったのだ。


「桃乃園総帥…。
 駿(しゅん)の事だけは、如何しても、譲れません。
 駿(しゅん)は、私の息子です。
 そして、駿(しゅん)は、道明寺家にとっては、内孫です。
 ですから…。
 つくしが、働いて居る間は、道明寺家で預からせます。
 道明寺家には、私の父親だけじゃ無く…。
 私をも、育てた使用人頭が居ます。
 此の使用人頭は、60余年の長きに渡り、道明寺家にて、使用人を務めてくれて居る重鎮の
 使用人です。
 なので、駿(しゅん)を、任せても大丈夫です。
 つくしも、慕って居る使用人頭ですし…。
 此方(道明寺家)に任せて頂けないでしょうか?」と…。


実は、本来なら…。
司から自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に相談が入り、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥に、返答される筈の話しなのだ。


だが、此の時の司は、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に相談する事無く、自身で判断して、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥への返答を、自身で行った(おこなった)のだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、良い顔をし無かったのだ。


だが、つくしが、自身の祖父で在る 桃乃園総帥に、自身の思いを伝えたのだ。


「私も、駿(しゅん)を、道明寺邸で、任せても大丈夫だと思います。
 タマさん…。
 道明寺邸の使用人頭のタマさんは、駿(しゅん)を、任せても大丈夫な方です。
 其れに、駿(しゅん)は、司が言う通り、道明寺家の内孫です。
 なので、駿(しゅん)には、道明寺邸に、慣れさせる必要性が有ると思います。」と…。


其処迄、自身の孫娘に言われたつくしの祖父で在る 桃乃園総帥は、諦めたのだ。


其の代わりに、度々、自身のひ孫で在る 駿(しゅん)を、つくしが、仕事の際に、連れて来る様に、伝え始めたという訳だったのだ。

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