tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  4.



進は、信じられない気持ちで居たのだ。
勿論、進は、司の全てを知る由も無い。


だが、進の知って居る司は、つくしだけを見て、つくしの為成らば、『例え、火の中水の中』という程…。
『向こう見ず』な所が有った位だったのだ。


類からの話しだと、そんな司が、つくしの立場を揺るがす程…。
其の当時の司は、つくしにとって、不利な事をして居たという事に成るのだ。


だからだったのだろう。
進は、類からの話しを聞いて、信じられない気持ちで、一杯だったのだ。


其れ程、類の言って居る司は、進の知って居る司では無かったのだ。


だからこそ…。
進は、叫んでしまったのだ。


「って、事は…⁉
 原因は、道明寺さんという事ですか?
 俺には、信じられません。
 あの道明寺さんが、そんな事を、姉ちゃんにして居ただ何て…。
 本当の話し何ですよね。
 類さん…?」と…。


だからこそ…。
類は、頷いたのだ。


だが、類は、其の後の司の事を話しし始めたのだ。


「けど…ね。
 其の後の司は、牧野に、そんな事をして置いて…。
 牧野の事を、好きに成ったんだよ。
 進が、知って居る司は、そんな風に、牧野だけを見詰めて居る司だよ。
 けど…さ。
 結局、牧野も、そんな司の事を好きに成った。
 お互い育った環境も、全く、違う知らない者同士だった筈の司と牧野が、『赤札』に寄っ
 て、吸い寄せられる様に、其の後、お互いを求め合った。
 だからこそ…。
 司と牧野は、どんなに邪魔が入っても、お互い、離れられなかった。
 其れが、本当の司と牧野だよ。
 誰も、司と牧野との間には、割って入る事が出来ない。
 だから…さ。
 司は、牧野に、『赤札』を張った事を、後悔して居ないと思うよ。
 だって…さ。
 司は、牧野と、知り合えたんだから…さ。
 だからこそ…。
 今回の事も、きっと、司が何とかするよ。」と…。


だが、此処で、進は、言い辛そうに、F3&桜子に話しし始めるのだった。


「ですが…。
 先生が言うには…。
 “娘さん(姉ちゃん)は、こんな状態で、良く、此処迄、持って居たモノだ。
  本来なら…。
  何時(いつ)、倒れて居ても、可笑しく無かった筈だ。
  兎に角、至急にも、手術した方が良いでしょう。”と…。
 でも、うち(牧野家)は、ギリギリの所で、生活して居るでしょ。
 だから…。
 父さんと母さんは、頭を抱えてしまって…。
 母さんが、先生に、聞いて居たんです。
 “手術費は、お幾ら位、掛かるでしょうか?”って…。
 母さんから、其の話しを、聞いた先生が、口籠った後…。
 “調べて置きます。”と、言ってくれて…。
 其の後、父さんと母さんは、姉ちゃんの所へ…。
 俺は、此処に、来たんです。」と…。


そんな話しを聞いたあきらは、進の心配そうな様子から、話しを切り出すのだった。


「実は、此処(道明寺総合病院)に向かう間に、司にTELして置いたんだ。
 だから…。
 牧野が倒れた事を、司は、知ってる。
 其れに、類と進の話しを聞いて居たら…。
 今回の事は、司の責任だろ。
 だから…。
 進…。
 お金の事は、心配するな。
 司に、全額支払わせれば、良いだけの事だろ。
 俺から、ちゃんと、司には、話して置いて遣るよ‼」と…。


だが、進は、何処か、不安だったのだ。


何故なら…。
司には、あの母親(楓)が付いて居るのだ。


“そんな事が、許させるのだろうか?”と、此の時の進は、言いたかったのだ。
だが、そんな自分自身の言葉は、喉の奥に呑み込んだのだ。


そんな進の様子を察知したで在ろう 類が、そんな風に、不安がって居る進に、話しし始めるのだった。


「進…。
 進が考えて居る様な不安な事は、今は、何も起こらないよ。
 司と牧野は、司の母ちゃんから、『一年の猶予』を、貰った位だから…さ。
 でも、司の父ちゃんが倒れた事で、其の話しは、無しに成ったけど…さ。」と…。


だからこそ…。
進は、安心したかの様に、類とあきらに、話しするのだった。


「本当ですか?
 じゃあ…。
 姉ちゃんは、手術を受けられるんですか?
 でしたら…。
 お願いしたいです。」と…。


なので、類とあきらは、進に、返答するのだった。


「うん。」
「ああ。
 伝えて於くよ。」と…。



其処で、類は、思い出したかの如く…。
あきらに、訊き始めるのだった。


「で、あきら…。
 司は、何て、言ってたの?
 直ぐ、こっち(東京)に、帰って来られるって、言って居たの?」と…。


だが、あきらは、渋って居るかの様に、話しし始めるのだった。


「実は、司から、言付かってるんだ。
 “悪ぃ。
  俺が、そっちに帰る迄…。
  牧野の事を、宜しく頼むわ。”って…。
 だから…よ。
 俺は、司に、訊いて視たんだわ。
 “司…。
  今は、日本に、帰国出来ねぇのか?”って…。
 で、司から、返って来た言葉は…。
 “否…。
  ババアを説得して、そっち(日本)に帰る。”って、言って来た。
 今、司は、NYで、大変な時期なのかも知れねぇな。」と…。


其処で、漸く、桜子が、口を開いたのだ。


「道明寺さんのお父様が、お倒れに成られたんです。
 無理は御座いませんわ。
 直ぐに、お戻りに成れなくても、先輩でしたら…。
 重々、承知の事と思いますわ。
 仕方御座いませんわね。」と…。


なので、総二郎も、桜子の話しに、賛同するのだった。


「そうだな。
 今は、仕方ねぇのかも…な。」と…。


だが、類は、あきらに、言付けるのだった。


「ねぇ、あきら…。
 司に、伝えといて…。
 “牧野の事を思うんだったら…。
  早く、帰って来て上げて‼”って…。
 頼んだね。
 あきら…。」と…。


だが、あきらは、心の中で、溜息を突き乍らも、類に、返答するのだった。


「<はぁ~。>
 ああ。
 分かった。」と…。



なので、あきらは、其の日の夜…。
司に、連絡して、類からの言付けの話しと…。
進から聞いた話しを、司に、言って聞かせるのだった。
勿論、リモートで…。


其の上で、あきらは、司に、訊き始めるのだった。


「司…。
 母ちゃんとの話しは、上手く行ったのか?
 こっち(東京)に、帰って来られそうか?」と…。


だからだったのだろう。
司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と話し合いした内容の話しを、あきらに、伝えるのだった。


其の上で、司は、あきらに、言って聞かせるのだった。


「あきら…。
 牧野の手術を、早目にした方が良いのなら…。
 直ぐにも、取り掛かる様に、ドクターに、伝えてくれ‼
 其れと、“お金の事は、心配するな‼”って、弟に、話しして遣ってくれ‼
 牧野が、こう成ったのは、全て、俺の責任だから…な。
 愛してる女を、こんな目に遭わせた過去の俺を、憎むわ。
 だから…よ。
 宜しく、頼むな。
 あきら…。」と…。


だからだったのだ。
あきらは、司に、伝えるのだった。


「ああ。
 分かった。」と…。



そして、次の日…。
あきらは、昨晩、司から聞いた話しを、英徳大学のF4ラウンジにて、類と総二郎と桜子に、話しして聞かせるのだった。


あきらから話しを聞いた総二郎と桜子は、ホッとして居たのだが…。
類は、つくしの事が気掛かりだったのだ。


『完全看護』の道明寺総合病院…。
ましてや、今のつくしは、家族以外、『面会謝絶』状態だったのだ。
しかも、進の話しでは、つくしは、あれからも、未だ、眠った状態のまま…。


だからこそ…。
類が見舞いに行きたくても、つくしには、会えない状態なのだ。


だからこそ…。
類は、司に、少しでも早く、日本に、帰国して帰って来て欲しかったのだ。


そして、此の時の類は、一日でも早く、つくしの様子を観て、ホッとしたかったのだ。

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