tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  5.



【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  2.』のエピローグ
 <司が、あきらから連絡を受けてからの其の後…。>】


あきらから、つくしの報告を受けた後の司は、実は、直ぐには、行動する事が出来なかったのだ。


何故なら…。
現在、NY在住の司は、此れからの司にとって、司とつくしの今後を占う意味でも、重要な局面を迎えて居たのだ。


実は、此の時の司は、NYにて、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保が倒れる前に手掛けて居たビジネスを、引き継いで居たのだ。


当たり前の話しでは有るのだが…。
日本でもそうなのだろうが、NYでの司は、まだまだ、信用されて居ないのだ。


其の為…。
此のビジネスを成功させれば…。
道明寺HDの重役達だけじゃ無く…。
他企業からも、司に対する見方が変わって来ると予想出来たのだ。


だからこそ…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、西田を司の第一秘書に就けたのだ。


勿論、西田は、其れ迄、長きに渡り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の第一秘書の立場だったのだ。


其の西田を、司に就けて迄、司のビジネスを成功させ様として居たのには、そう言う訳が有っての事だったのだ。


だからこそ…。
其の事を理解して居る司は、悩んで居たのだ。


勿論、司は、つくしの事が心配だったのだ。
今直ぐにでも、司は、つくしの下に行きたかったのだ。


だが…。
もし、そんな事をすれば…。
間違い無く…。
今後の司とつくしの未来は、危ういものと成るのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、悩んで居たのだ。



なので、司は、あきらとのTELの最中、暫くの沈黙の後…。
あきらからの声掛けに、司は、漸く、我に返ったかの様に、返答したのだった。


(「司…。
  大丈夫か?」)


「悪ぃ。
 俺が、そっちに帰る迄…。
 牧野の事を、宜しく頼むわ。」と…。


そして、其の時の司の顔付きだけじゃ無く…。
司の声にも、意気消沈した状況が表れて居たのだ。


だからこそ…。
あきらは、不安気に司に訊いたのだ。


「司…。
 今は、日本に、帰国出来ねぇのか?」と…。


だが…。
司は、言葉少なに、あきらに返答したのだ。


「否…。
 ババアを説得して、そっち(日本)に、帰る。」と…。



だが、今の司には、そういう風に言う事が、やっとだったのだ。


あきらが、TELを掛けて来た此の時のNYの時間は、まだ、夜が明けたばかりの時間だったのだ。


云わば…。
朝方だったのだ。


そんな時間に、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、“牧野の事を話ししたとしても、逆上されるだけがオチだ。”と、此の時点での司は、考えて居たのだ。


だからこそ…。
其の時の司は、あきらに、そう返答する事が、やっと…という訳だったのだ。



そして、朝と成り、司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのアポが取れた事で、説得する為に、社長室に向かうのだった。


そして、司は、あきらからTELで聞いた話しを、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、話しし始めるのだった。


其の上で、司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、相談するかの様に、訊いて視るのだった。


「俺は、今の此の状況を、十分、理解してる。
 けど…な。
 牧野は、俺が、高等部のガキの頃に貼った赤札のせいで、『内臓損傷』して居る事が判明
 した。
 全ては、俺のせいだ。
 全てが、俺のせいだと言うの成らば…。
 俺は、牧野が、元気に成る迄、日本に居て遣りてぇんだ。
 其の後、NYに戻って来た時には、文句を言わず、ビジネスと向き合って、ちゃんと、取
 り組む。
 だから…よ。
 俺を、日本に帰国させてくれ‼」と…。


だが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の言葉は、何時もの『鉄の女』其の物だったのだ。


「貴方は、其れで良いのかしら?
 貴方の幼馴染の御三方と、今の貴方は、立場が違うのよ。
 今の貴方は、唯の学生では無いわ。
 責任在る立場で、ビジネスと向き合って居るのよ。
 牧野さんの事は、ドクターに任せて於けば良いわ。
 私(わたくし)からも、きちんと伝えて置きます。
 だからこそ…。
 貴方は、NYに残るべきじゃ無くて…。」と…。


何故なら…。
折角のチャンスで在る 此のビジネスを成功させ無ければ…。
司とつくしの其の後の未来にも、影響するのだ。


だからこそ…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、母親としてでは無く…。
一人の企業経営者として、自身の息子で在る 司に、そう伝えて居たのだ。


昔の司なら…。
そんな風に、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から言われれば、“其れでも母親か?”と、反発したのかも知れない。


だが、今の司は、ビジネスに携わって居るからだけじゃ無い。
つくしと会った事で、司は、大きく変わったのだ。
勿論、良い方に…。
常識在る 大人の男へと、変貌して居たのだ。



だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、実は、自身の息子で在る 司が、反論して来ると、思って居たのだ。


ところが、司が、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に伝えた言葉は、反論の言葉では、無かったのだ。


何方かと云えば…。
諦めに似た言葉だったのだ。


「そうだよな。
 今、俺が、こっち(NY)を抜ける訳には、いかねぇよな。」と…。
「………」


だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そう返答して来た自身の息子で在る 司の意気消沈して居る態度に、其れ以上、何も、言えなかったのだ。



そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな自身の息子で在る 司の其の後の様子を視ようとするのだった。


司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が知って居る此れまでの『司』成らば…。
自身の母親に、そうは言っても、自身の執務室で、暴れる筈で在る。


もし、そう成らば…。
司は、何も、成長して居ないという事と成る。


だとすれば…。
“日本に帰国させる訳にはいかない。”と、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、考えて居たのだ。


何故なら…。
今迄の『司』成らば…。
つくしが、元気に成ったとしても、“NYに戻りたくねぇ(ない)。”と、司が、言って来ないとも限らないのだ。


だからこそ…。
司の様子を視る為に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司に伝えた言葉だったのだ。



だが、司は、自身の執務室に戻っても、取り乱す事無く、淡々と、執務を遂行して居たのだ。
其れこそ…。
本当に、淡々と…。


そんな司の姿を観た西田は、“今の司様の心の中は、どんな状況なのだろうか?”と、心配する程だったのだ。


だからだったのかも知れない。
西田は、司の秘書の立場として、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、司の状況を伝えるのだった。
勿論、此の時の西田は、お伺いを立てる事も、忘れて居なかったのだ。


「司様は、淡々と、執務を熟して居らっしゃいます。
 其れこそ…。
 本当に、淡々と…。
 感情が無い程に…。
 こんな司様を拝見したのは、初めてかも知れません。
 如何致しましょうか?」と…。


だからだったのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、暫く、考えた後…。
西田に、伝えるのだった。


「西田…。
 少し、私(わたくし)に、時間をくれないかしら?」と、言い乍らも…自身の秘書に、指示をするのだった。


「道明寺総合病院の院長と、TELを繋いで頂戴‼」と…。


そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、道明寺総合病院の院長と話しした事で、つくしの現状を知るのだった。


其の上で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、道明寺総合病院の院長に、願い出るのだった。


「今後、牧野さんに、何か有った時は、私(わたくし)にも、連絡して頂戴‼」と…。


なので、道明寺総合病院の院長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、了承したのだった。



だからだったのだろう。
其処で、漸く、西田は、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、今回の件は、意図して行って(おこなって)居た事を知るのだった。


実は、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、現在の司にとって、何が一番大切で、何から進めて行く事が正解なのかを、自ら判断出来る様に成って欲しかったのだ。


母心寄りも、一人の企業経営者の立場として、其の事を、自身の息子で在る 司に、教えて遣りたかったのだ。
其れが、一人の企業経営者として、此れからも、第一線で、立ち向かって行く為に、必要な考え方だからなのだ。



だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、道明寺総合病院の院長から話しを聞いた事で、考えを改めるのだった。


現在のつくしの状況から言うと…。
司を、日本に、帰国させなければ…。
“後々、自分自身が後悔する事に成る。”と、悟ったのだ。


其れは、何故なら…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしに、未だ、借りが有るのだ。


其れは、つくしに、『一年の猶予』を、与えて置き乍ら…。
司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保が倒れた事で、其の話しは、有耶無耶に終わってしまって居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、西田に、伝えるのだった。


「司に、伝えて頂戴‼
 “1ケ月だけ、日本出張を認める。”と…。」と…。


だからだったのだ。
西田は、「承知致しました。」と、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に伝えた後、勇み足で、司の執務室に、向かうのだった。


そして、此の時の西田は、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの伝言を、司に、伝えるのだった。


そして、司は、西田からの話しを聞いて立ち上がり、言って除けるのだった。


「マジか?
 ババアは、本当に、“良い。”って、言ったんだよな。」と…。


そして、そう言い乍らも、此の時の司の心の中は、弾んで居たのだった。

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