tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  13.



実は、類は、つくしの両親で在る 晴夫と千恵子から、或る物を、託されて居たのだ。
其の或る物とは…。


そうあの日…。
つくしが、道明寺邸にて、『司坊っちゃん専用使用人』をして居た頃…。
司が、つくしを呼び出して迄、つくしと一緒に土星を見る序でに、つくしにプレゼントする為に、司が用意した、あの『土星のネックレス』だったのだ。



実は、つくしが、道明寺総合病院に運ばれて、処置室に入った時に、看護師に寄って、外されたあの『土星のネックレス』は、一旦は、類に、預けられたのだ。


だが、看護師から預かったあの『土星のネックレス』が、つくしにとっては、如何言う意味を成すのかを、類は、分かって居乍らも、つくしの両親で在る 晴夫と千恵子に、其の後、手渡したのだ。


「牧野が、身に着けて居た『(土星の)ネックレス』らしいよ。
 俺が、ナースから預かって於いたから…。
 パパさんとママさんに、預けて置くね。」と…。


だが、つくしの両親で在る 晴夫と千恵子は、其の『土星のネックレス』が、誰からのプレゼントなのか、知って居たのだ。


何故なら…。
つくしは、司が、NYに渡米後…。
司からプレゼントされたあの『土星のネックレス』を肌身離さず、身に着けて居たのだ。


其れは、つくしが、『司』目掛けて投げたあの『ホームランボール』に寄って、つくしの記憶を取り戻した司が、つくしに、あの『土星のネックレス』を返してから、ずーっと、だったのだ。


実は、つくしの母親で在る 千恵子は、つくしが、あの『土星のネックレス』を肌身離さず、身に着け、大切にして居る事を知って居たのだ。


つくしは、何時も、つくしの母親で在る 千恵子に、話しして居たのだ。


「此の『土星のネックレス』が、私の胸元に在ると、落ち着くの。
 私にとって、此の『土星のネックレス』は、道明寺の代わりみたいな物かな。」と…。


そんな風に、幸せそうに、言って居た自身の娘で在る つくしの言葉は、今も、つくしの母親で在る 千恵子の耳に残って居るのだ。



だが、つくしの両親で在る 晴夫と千恵子は、知ってしまったのだ。
高等部当時の司が、自身達の娘で在る つくしに、如何言う事をして居たのか…。


なので、今では、司とつくしの関係が、如何在れ…。
特に、つくしの母親で在る 千恵子は、司の事が、許せなかったのだ。


だからこそ…。
つくしの両親で在る 晴夫と千恵子は、類に言えた言葉だったのだ。


特に、つくしの母親で在る 千恵子は、司の事が許せない、遣る瀬無い思いを抱えたまま…類に、託すかの様に、伝えたのだった。


「此の『土星のネックレス』を、類君から、道明寺さんに、お返ししてくれないかしら?
 お願いするわね。」と…。



だからだったのだろう。
つくしにとっては、此の『土星のネックレス』が、どれ程、大切で…、如何いう意味を成す物なのかを、つくしの両親で在る 晴夫と千恵子も知って居る事を、此の時の類は、知ったのだった。


だからこそ…。
類は、託して来たつくしの母親で在る 千恵子には、何も訊かず、了承するのだった。


「うん、分かったよ。」と…。



だからだったのだ。
司に呼び出された『此の日』に、あの『土星のネックレス』を、類は、司に返したのだった。
勿論、類は、司に、一言添えて…。


「牧野のパパさんとママさんに頼まれたから…。
 司…。
 此れ(『土星のネックレス』)、返して於くね。」と…。


だが、此の時の司は、類に寄って、返された此の『土星のネックレス』を眺め乍ら、思って居たのだった。


“牧野の意思(想い)が、有る無しに関係無く…。
 牧野の親父さんとお袋さんが、此の『土星のネックレス』を、類に託して迄、俺に返して
 来たという事は、そういう意味だよな。
 けど…よ。
 俺は、そう易々と、牧野を諦める訳にはいかねぇんだよ。
 類は、俺の牧野への想いを、知ってる筈なのに…よ。
 類の奴…‼
 何を、考えてやがる⁉”と…。


そして、其の後の司と類は、つくしを奪い合いするかの如く…。
つくしを巡って、寄り一層、険悪なムードに成って居たのだ。



勿論、其の後の司は、つくしに会いたくて、つくしが居る『ICU』に向かうも、つくしの母親で在る 千恵子からは、門前払いを食らう程だったのだ。


そんな自身の妻で在る 千恵子の司への態度に、些か、辛さを感じ始めたつくしの父親で在る 晴夫だったのだ。


だからだったのだろう。
つくしの父親で在る 晴夫は、帰ろうとして居た司を呼び止めたのだ。


そして、つくしの父親で在る 晴夫は、気落ちして居る司に、詫びを入れるのだった。


「折角、つくしに会いに来てくれたのに、悪かったね。
 道明寺さん…。」と…。


だが、司は、そう詫びてくれたつくしの父親で在る 晴夫に、感謝するのだった。


だからこそ…。
司は、そう詫びてくれたつくしの父親で在る 晴夫に、言えた言葉だったのだ。


「いいえ。
 ガキの頃の俺が、悪かったのだと、反省して居ます。
 ですが…。
 あの時に、俺が言った言葉に、後悔はして居ません。
 もし、あの頃の俺が、つくしさんに、『赤札』を貼って居なかったら…。
 俺は、間違い無く…。
 つくしさんを見付け出す事は出来無かったと思って居ます。
 もし、あの頃の俺が、つくしさんを見付け出す事が出来て居なかったとしたら…。
 今でも、俺は、ダメダメな男だったと思います。
 俺は、つくしさんと出会えたからこそ…。
 今の俺が、存在して居るのだと思って居る位です。
 だからこそ…。
 俺は、今でも、つくしさんに、『赤札』を貼った事を、後悔出来ずに居るんです。
 ですが…。
 俺が、つくしさんに遣った行為は、許される事では在りません。
 俺の傲慢さから、行った(おこなった)行為でした。
 其の事に関しては、後悔して居ます。
 申し訳在りませんでした。」と…。


其処で、つくしの父親で在る 晴夫は、自身の妻で在る 千恵子の事に関して、話しし始めるのだった。


「其れは、私達も、反省しなくてはいけないだろうね。
 私が不甲斐無いばかりに、頭の良いつくしに、妻の思いが集中した。
 そして、私達 家族の将来を託す様に、妻は、つくしを、英徳(学園)に入れ様とした。
 其れは、其の当時、私が勤めて居た社宅の奥様連中に対する見栄でも在ったんだと思う。
 私の出世の事で、妻は、其の当時の社宅の奥様連中から、相当、嫌味を言われて居た様だ
 から…ね。
 だから…。
 つくしが、道明寺さんと、お付き合いを始めたと知った妻は、“流石は、私の娘…。”と、
 言って、大層、喜んで居たよ。
 けれど…。
 こう成ってしまった事で、今度は、妻は、道明寺さんに、責任を押し付け様とした。
 “全ては、道明寺さんの責任だ‼”と、言って…ね。
 だが、元々、つくしを、英徳(学園)に入れ様としたのは、妻だったんだよね。
 今では、其の事は、一切、言わず…。
 こう成ってしまった全ての責任を、道明寺さんに押し付け様として居る。
 私は、しっかり者の妻に、元々、頭が上がらなくて…ね。
 妻の言われるがままに、行動して居た。
 洗脳と云えば、大袈裟だが…。
 ここ最近では、如何も、妻は、自身の周りの人間を、支配下に置こうとして居る様に、私
 には、思えて仕方無いんだよね。
 だからだったのかも知れない。
 初めの内の私は、妻の言う通りに、頷いたり、納得したりして居た。
 だが、段々、妻の言って居る事は、間違って居る様にも、私には、聞こえて来る様に成っ
 た。
 つくしのあの『(土星の)ネックレス』に関しても、そう言う事だよ。
 妻が、勝手に、如何こう出来る物では無い。
 つくしの意思は、其処には無いから…ね。
 つくしの気持ちを訊かずに、勝手に、道明寺さんに、返そうとした妻に、私は、一言、物
 を申したかったんだよ。
 けれど…。
 妻の目が、私には、何も、言わそうとし無かった。
 だからこそ…。
 妻の前では、妻に賛同して居る様に、魅せた。
 だが、如何しても、道明寺さんには、謝りたくて…ね。
 道明寺さんのつくしへの想いを、踏み躙る様な事に成って、申し訳無い。」と…。


だからだったのだ。
つくしの父親で在る 晴夫が、つくしの母親で在る 千恵子の代わりかの様に、謝ってくれただけで、此の時の司の心に、刺さったままに成って居た棘の様な物が、スーッと、流れた様に、此の時の司には、思えたのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、素直な気持ちのまま、つくしの父親で在る 晴夫に、言えた言葉だったのだ。


「お義父さん…。
 有難う御座います。
 そう言って貰えた事…嬉しいです。
 きっと、お義母さんにも、分かって貰える時が来ると信じて居ます。」と…。


なので、つくしの父親で在る 晴夫は、司に、にこっと、微笑み乍ら、返答出来たのだろう。


「うん、そうだね(笑)。
 そんな日が来ると良いね。」と…。


そして、つくしの父親で在る 晴夫は、つくしの下へ…。
司は、会社(道明寺HD)へ…。
其の後、それぞれ、お互いの場所へ、戻ったのだった。
勿論、つくしの父親で在る 晴夫も、司も、其の後のつくしの母親で在る 千恵子の様子を視る事にした事は言うまでも無かったのだが…。



そして、そんなつくしの父親で在る 晴夫と司の会話を聞いて居た者が居たのだった。
そうなのだ。
類だったのだ。


だが、類は、其の後に起きるで在ろう 何かに、考えを巡らせて居たのだった。

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