tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  23.



【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  21.』
 『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  22.』のエピローグ】


司と類は、つくしが入院して居る道明寺総合病院のVIP専用病室を後にした後…。
其のままの足で、つくしの主治医の下に向かったのだ。


其処で、司からの呼び掛けに、つくしの意識がはっきりした事…。
そして、つくしの記憶が、英徳学園に通って居た高等部2年生当時に遡ってしまって居る事を、類は、つくしの主治医に報告したのだった。


勿論、普通なら、つくしの婚約者で在る筈の司から、つくしの主治医に報告すべきで在る。


だが、自身に報告して来たのが、司からでは無く…。
類からだったのだ。


此の時のつくしの主治医が、そんな司と類を、不思議に思っても仕方無かったのだ。


という寄りも…。
此の時のつくしの主治医からして視れば…。
類が、しゃしゃり出て来て居る様にしか見えなかったのだ。


勿論、司とつくしと類との関係性は、此の時のつくしの主治医にとっては、分からなくても、当然だったのだ。


だが、端から観て居て、此の時のつくしの主治医には、此の全ての状況が、とても、理解出来る状況に無かったのだ。



其れに、此の時の司の様子は、ショックを引き起こして居る様なそんな状況だったのだ。


云わば…。
此の時の司の様子は、終始、下を向いたまま…。
気弱そうな一人の男性が、其処に、唯、座って居るという感じだったのだ。


だからだったのだろう。
此れ迄、つくしの主治医が見て来た『司』と云う一人の人間との違い過ぎるそんな司の姿に…。
此の時のつくしの主治医は、そんな司を観て居て、驚愕して居たのだ。


“何処から如何見ても、打たれ強そうな…。
 『誰よりも強く、負けた事が無いのでは無いだろうか?』と、思わせる様なそんな男性だ
 った筈の司様が…。
 経った一人の女性の事で、こんな弱々しいお姿に成られるとは…。”と…。


其れ程迄に、此の時の司の姿は、嘗ての自信に満ちた誇らしい姿では無く…。
弱々しい姿に成ってしまって居たのだ。



という寄りも、司が思う今のつくしの記憶の中の『司』と云う人間は、最低最悪な人間だったのだ。


そして、司自身にとっての『ライバル』というべき類は、今のつくしの記憶の中では、つくし自身を救ってくれた男性で在り、つくしにとっては、初恋の相手だったのだ。


云わば…。
此の時点に於いての司は、『ライバル』というべき類に、負けた状況だったのだ。


と言う事は、司が、もう一度、自身の手の中に、今のつくしを取り戻す為には、また、『赤札』の頃から、遣り直しをし無ければ成らないのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、不安だったのだ。


何故なら…。
此の時の司にとっては、再び、つくしを自身の手の中に、取り戻す事は不可能に近いと、分析して居たから…だったのだ。


其れは、司が、数日後には、NYに戻らなくては成らないから…だったのだ。



もし、英徳学園時代の司成らば…。
常に、つくしの傍に居られるのだ。


否…。
司は、つくしを、追い掛け廻して居た事だろう。


其れは、嘗ての司は、端から観れば…。
“司(司様・道明寺様)は、ストーカー(なのだろう)か?”と、思われても、可笑しくない程に、司は、つくしを追い掛け廻して居たから…だったのだ。


何故なら…。
其の当時の司は、自身の視界の中に、つくしが居ないと不安に成る程…。
つくしの事が好きだったのだ。
直ぐには、司自身、自身のつくしへの想いに気が付いて居なかったのだが…。


だからこそ…。
其の当時の司は、つくしを追い掛け廻して居たという訳だったのだ。



そんな司が、不安なまま、NYに戻ったとしても、“「仕事に、学業に…。」と、集中して、取り組めないだろう。”と、誰もが思う程、今の司の状況は、最悪だったのだ。


そんな司の状態が、顔付きにも、態度にも、現れて居たのだ。


云わば…。
此の時の司は、“そんな状況の牧野を、日本に置いて、俺は、NYに戻る事は出来ねぇ。”と、思って居た程だったのだ。


ましてや、日本には、つくしの事を助けたつくしにとっては、初恋の類が居るのだ。


そんな状況のつくしが、類の傍に居れば…。
司との思い出の記憶が無い今のつくしにとって、類に気持ちを持って行かれても可笑しく無い状況と云えたのだ。


そんな事に成れば…。
間違い無く、司は、再起不能と成るだろう。


否…。
もう既に、『再起不能』に成って居ると言っても、過言じゃ無い状況と云えたのだ。


だからこそ…。
此の時の司の其の後は、そんな風に、不安な状況のまま、NYに戻る事を、拒み始めて居たという訳だったのだ。



という訳で、類から、つくしの状況の話しを聞いた事で…。
また、つくしの母親で在る 千恵子の其の後の様子を見て居て、其の後のつくしの主治医は、つくしの母親で在る 千恵子のそんな思いを、体現してしまったのだ。



と言うのも…。
司と類が、つくしが入院して居る道明寺総合病院のVIP専用病室を後にした後…。
つくしの母親で在る 千恵子は、つくしから訊かれて居たのだ。


「ねぇ~、ママ…。
 如何して、道明寺は、あんな不安そうな顔付きに成って居たの?
 私をこんな風にしたのは、道明寺よね?」と…。


だからだったのだろう。
つくしの母親で在る 千恵子は、つくしに、訊き始めるのだった。


「ええ、そうよ。
 つくしは、道明寺さんの事が気に成るの?」と…。


なので、慌てるかの様に、此の時のつくしは、自身の母親で在る 千恵子に、言って除けるのだった。


「そんな訳無いじゃん。」と…。



だが、実は、此の時のつくしには、気が付いて居なかったのだが…。
つくしのそんな状況に、ショックを起こし、不安そうな顔付きに成って居た司の顔が、忘れられなかったのだ。


何故なら…。
今のつくしの記憶の中に在る 『司』と云う人間とは、似ても似つかない程、今の司は、全く、違った人間の様に見えたから…だったのだ。


云う成れば…。
今のつくしの記憶の中では、そんな司を観た事が無かったのだ。


だからこそ…。
つくしは、そんな司を、気に成り始めて居たという訳だったのだ。



だが、此の時のつくしにとっては、もう一つ、気に成る事が有ったのだ。
其れは、つくしが入院して居る病室が、VIP専用病室で在ると言う事だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、自身の母親で在る 千恵子に、訊き始めるのだった。


「ねぇ~、ママ…。
 此処って、『VIP専用病室』…なのよね?
 入院費は、如何成ってるの?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしの母親で在る 千恵子は、つくしに、説明するかの様に、話しし始めるのだった。


「つくしをこんな目に遭わせた慰謝料として、道明寺家が、此の病室を用意してくれたの
 よ。
 だから…。
 つくしは、気にする事無いわ。
 其れに、類君も、“受け取って上げて…。”って、言ってくれたから…。
 受け取る事にしたの。
 だからこそ…。
 つくしは、大きな顔をして、此処に、入院して居れば良いのよ。」と…。


だからだったのだ。
つくしは、ポツリと、自身の口から、言葉を発したのだ。


「花沢類も、そう言って居たのかぁ~?」と…。


だが、つくしの心の中では、思って居たのだ。


“何れは、道明寺に、返さなきゃあ。”と…。



そうつくしが思って居るとは、此の時のつくしの母親で在る 千恵子自身、思って居なかったのだが…。
此の時のつくしの母親で在る 千恵子は、そんなつくしに、訊き始めるのだった。


「ママは、『赤札』を貼って、つくしをこんな目に遭わせた道明寺さん寄りも、つくしを
 助けてくれた類君の方が、つくしにとっては、良いと思うのよ。
 つくしも、そう思うでしょ‼」と…。



だが、現在の記憶が無い此の時のつくしにとっては、既に、類は、誰を思って居るのか?
知って居たのだ。


其れは、つくしが、英徳学園 高等部に通って居た頃に、発覚した類の想い人の事だったのだ。


そうなのだ。
其の当時の類の想い人は、つくしでは無く…。
『静』だったのだ。


だからこそ…。
つくしは、思って居たのだ。


“花沢類が好きなのは、藤堂静さん何だけど…な。”と…。



だが、ニコニコと、微笑み乍ら、自身に言って来るつくしの母親で在る 千恵子に、何も言えないつくしが、其処に居た事は言うまでも無かったのだ。


だからだったのだろう。
何も言って来ない自身の娘で在る つくしに対して、此の時のつくしの母親で在る 千恵子は、如何も、勘違いを起こしてしまったのだ。
自身の思いのままに…。


“今のつくしは、道明寺さん寄りも、類君の方が、好きに成って居るのかも…。”と…。


だからだったのだろう。
つくしの母親で在る 千恵子は、其の後、類に対して、つくしの婚約者の様な振る舞いを魅せ、司には、余所余所しく対応して居たのだ。



という訳で、其の後のつくしの主治医は、つくしの母親で在る 千恵子のそんな様子を観て居て、つくしの母親で在る 千恵子のそんな思いを、体現してしまったという訳だったのだ。

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