自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 25.
総二郎とあきらは、司と類と別れた後、美作邸に向かって居たのだ。
何故なら…。
世間にバレるやも知れない様な場所で、つくしの話しをする訳にはいかなかったから…と言う事が理由だったのだ。
だからだったのだ。
総二郎とあきらは、あきらの実家で在る 美作邸で、話しする事にしたのだった。
其処で、総二郎が、話しを切り出したのだった。
「なぁ~、あきら…。
牧野の話し…如何思う?」と…。
だからだったのだろう。
そう総二郎から訊かれたあきらは、総二郎に返答するのだった。
「“如何思う。”と、訊かれてもなぁ~?
俺は、複雑だわ。
今の牧野の状況から言えば…。
司にとっては、最悪だろうな。
類は、ああ、言ってるけど…な。
類にとっては、如何…何だろうな。」と…。
其処で、総二郎も、あきらに賛同するかの様に、話しし始めるのだった。
「そう何だよな。
俺も、そう思って居たんだよな。
司が、あれだけ、ショックを起こして居たんだ。
司は、牧野の病室で、牧野から、何か、言われたんじゃねぇか?
だから、司は、あれだけ、ショックを引き起こしてしまったと、俺は、思ってんだけど…
な。」と…。
なので、あきらも、総二郎の意見に賛同するかの様に、言って除けるのだった。
「ああ。
きっと、そうだろうな。」と…。
其処で、あきらは、一旦、話しを止めたのだが…。
思い出したかの様に、また、話しし始めるのだった。
「なぁ~、総二郎…。
牧野の記憶が止まって居る場所は、『赤札』の所だったよな。
って事は…。
其の牧野の記憶が止まって居る場所に寄っては、牧野の記憶の中には、優紀ちゃんしか残
ってねぇって事だよな⁉
其の後に知り合う事と成る滋は、勿論の事だが…。
確か、司のBirthdayの時に、牧野と桜子は、知り合って居る筈だから…よ。
牧野の記憶が止まって居る場所が、司が、『赤札』を貼った直後だとすれば…。
今の牧野の記憶の中には、桜子は、存在してねぇ事に成る。
俺の記憶は、間違いねぇと思うんだが…よ。」と…。
其処で、総二郎も、記憶を辿り始めたのだ。
そして、思い出した総二郎は、あきらに、返答するのだった。
「確か、あきらの言う通り、そうだわ。
だとすれば…。
何も知らず、牧野の見舞いに訪れた滋と桜子は、ショックを引き起こす事に成るだろう
な。
だったら、俺等が、事前に、滋と桜子に、話しして置いた方が良いんじゃねぇ?
あきら…。
T3を呼び出せよ。
優紀ちゃんにも、事前に、其の事を、知って置いてもらった方が、良いだろうし…よ。」と…。
そして、其の時のあきらは、思って居たのだ。
“「何かの為に…。」と、『F2&T3』のグループLINEを作って置いて、良かった。”と…。
其処で、あきらは、『F2&T3』のグループLINEに、送信するのだった。
『明日、うち(美作邸)に、集合‼』と…。
其処で、あきらからのLINEを受け取ったT3は、それぞれ、思うのだった。
“つくし(先輩)に、何か、有ったのだろうか?”と…。
だからだったのだ。
T3の全員は、LINEを、返信したのだった。
『了解‼』
『『了解しました。』』と…。
そして、翌日のF2&T3は、美作邸に、集まって居たのだ。
実は、事前に、T3が美作邸に揃う事を、自身の息子で在る あきらから聞いて居た此の時の美作夢子は、嬉しさの余り、自慢のケーキを作って、T3が、美作邸に現れる事を待って居たのだ。
だが、あきらは、総二郎とT3を、自室に、誘うのだった。
「俺の部屋で話しし様ぜ‼」と…。
そして、此の時のあきらは、自身の母親で在る 美作夢子に向かって、言って除けるのだった。
「邪魔するなよ‼」と…。
そして、総二郎とT3は、あきらの誘導の下…あきらの自室に、向かうのだった。
其処で、興奮して居るのは、他でも無い。
滋と桜子だったのだ。
だが、総二郎とあきらから、現在のつくしの話しを聞いた此の時の滋と桜子は、意気消沈して居たのだ。
其れは、当然で有ったのだ。
「今の牧野の記憶の中には、滋と桜子の記憶が無い。」と、聞いてしまったのだ。
つくし大好き人間の滋と桜子が、ショックを引き起こさない訳等無かったのだ。
だからだったのだ。
此の時の滋と桜子は、ショックを引き起こすかの如く…意気消沈してしまって居たのだ。
だからだったのだろう。
あきらは、更に、滋と桜子に、諭すかの様に、言って除けるのだった。
「だから…よ。
今は、まだ、滋と桜子は、牧野に、会いに行かねぇ方が、良いだろうな。
今の牧野の記憶の中に在る 優紀ちゃんに、先ずは、牧野の見舞いに行って貰って、牧野
の様子を見た上で、滋と桜子の話しをして貰う。
だから…な。
滋と桜子が、牧野の見舞いに行けるのは、其れからって事に成るだろうな。」と…。
だからだったのだ。
此の時の滋と桜子は、コトの原因を引き起こした司に、恨み節かの様に、言って除けるのだった。
勿論、総二郎とあきらから、現在のつくしの話しを聞いた時の滋には、『赤札』について、何も知らなかったのだ。
だからだったのだろう。
つくしの事について話しして居る総二郎とあきらに、滋は、『赤札』について、訊いて居たのだ。
「『赤札』って…何の事?」と…。
だからだったのだ。
総二郎とあきらは、滋に、『赤札』について、話しし始めたのだ。
実は、其の当時の優紀自身、つくしから、『赤札』について、詳しく、話しを聞いた訳では無かったのだ。
其の当時の優紀は、英徳学園での出来事は、確かに、つくしから聞いて居たのだ。
だが、其の当時の優紀は、つくしから、其処迄、詳しく、話しを聞いて居た訳では無かったので、総二郎とあきらからの話しを聞いて、漸く、合点がいくのだった。
其処で、優紀は、思って居たのだ。
“だからこそ…。
道明寺さんから虐められて居た当時のつくしは、花沢さんに惹かれて居たのか。”と…。
何故なら…。
当時の優紀にとっては、七不思議に相当して居たのだ。
“あれだけ、道明寺さんの事を嫌がって居たつくしが、花沢さんから道明寺さんに乗り換え
た理由が、あの当時の私には分からなかった。
でも、やっと、分かった様な気がするよ。”と…。
なので、T3の中でも優紀は、つくしに一番近い存在と言う事も有り、総二郎とあきらから、つくしの様子を視る様に、指示を受けたという訳だったのだ。
だからこそ…。
此の時の滋と桜子は、コトの原因を引き起こした司に、恨み節かの様に、言って除けて居たという訳だったのだ。
先ずは、滋が、怒り乍ら、言って除けるのだった。
「司は、最低じゃん‼
唯、つくしは、正義感から、司に歯向かっただけでしょ‼
其れなのに…。
か弱き乙女を虐めるだ何て…。」と…。
そして、桜子も、言って除けるのだった。
「そうですわね。
当時の道明寺さんは、最低な方でしたわ。」と…。
だが、総二郎とあきらは、それぞれ、思って居たのだ。
“桜子は、良く言うよな。
お前も、最初の頃は、牧野を虐めてただろ。
どの口が言ってんだぁ~⁉”と…。
だが、当然、其の当時の頃の事を、何も知らないで在ろう 滋と優紀に、バレれば…。
総二郎とあきらは、桜子から、睨まれる事は言うまでも無いので、唯、心の中で、叫んで居たのだった。
そして、此の時の滋と桜子は、仕方無いと言った顔の表情のまま…。
それぞれ、優紀に、つくしの事を託すのだった。
先ずは、滋が、お願いするのだった。
「優紀…。
お願いね。
私が、また、つくしと会える様に、ちゃんと、つくしに、話ししてね。」と…。
そして、桜子は、優紀と作戦会議を開く事を提案するのだった。
「優紀さん…。
ノープランで、行動しても、何ですし…。
今の先輩の記憶が、どの辺り迄有るのか?
先輩から訊き出さなければ、何も、分からないと思うんです。
だからこそ…。
作戦会議を開いてから、優紀さんは、先輩のお見舞いに行って貰えませんか?」と…。
其処で、優紀自身、唯一人、つくしの事を託されても、不安でも有ったので、桜子の提案に乗る事にしたのだった。
「そうですね。
桜子さん…。
宜しくお願いします。」と…。
なので、滋と優紀と桜子は、後日、集まって、作戦会議を開く事にしたのだった。
実は、総二郎とあきらは、類から聞いて居た全ての司の悪行の件に関して、T3には、話しして居なかったのだ。
話しすれば…。
滋と桜子が、大騒ぎする事は、目に見えて居るのだ。
だからこそ…。
其の当時の司が、つくしに行った(おこなった)全ての悪行に関して、話しする事を止めて居たのだ。
だからこそ…。
此の場に、類を誘う事を止めたのだ。
類を、此の場に、誘えば…。
間違い無く、司の全ての悪行は、T3の知るところと成る事は、間違い無かったのだ。
だからこそ…。
此の場に、類を誘う事を止めた総二郎とあきらだったのだ。
そして、此の時の優紀も、そうだったのだ。
高校生当時の優紀は、つくしとのバイト中に、総二郎とあきらからの誘いを受けて、年末から新年に掛けて、つくしと一緒に、カナダに旅行に行って居たのだ。
実は、其の後の優紀は、其の当時の頃の事を、思い出して居たのだった。
あのカナダでの旅行の際に、桜子が、リリーズの浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子と共に、つくしに、冷たく当たって居た事を…。
だが、勿論、優紀は、総二郎とあきら同様、其の当時の事に関して、一切、知らない振りをして居たのだ。
何故なら…。
其の当時の事を思い出して居た優紀は、思って居たのだ。
“今の桜子さんが、本当の桜子さんだと思うから…。
そして、桜子さんは、「先輩に寄って、変われた一人だ。」と、言って居たし…。
そう言う事だと思うから…。”と…。
なので、此の時の優紀は、其の当時の事を、忘れた振りをして居たのだ。