tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  26.



【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  24.』のエピローグ】


司は、次の日に、つくしの下へ、見舞いに訪れたのだ。
其処で、司にとっては、予期して居なかった事が起きたのだ。
其れは、今の司にとっては、有り得ない出来事だったのだ。



司は、数日後には、NYに戻らなくてはいけないのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしに、言って置きたかったのだ。


“倒れる前の牧野で在ったとしても、現在の牧野で在ったとしても、お前は、お前…何だ。
 だからこそ…。
 今迄と変わらず、お前は、俺の婚約者だ。”と…。



だが、其の場の雰囲気は、司のそんな想いの丈のセリフが言えない状況と成って居たのだ。


何故なら…。
此の時の司は、類が、つくしに、自身の事を話しして居る所に遭遇してしまったから…だったのだ。


実は、此の時の司は、其の時のつくしの返答の言葉に、何も言えない状況と成ってしまって居たのだ。



そんな類とつくしとの会話とは…。
先ずは、類から、つくしに、声を掛けたのだ。


「ま~きの。
 元気そうだね。」と…。


其処で、つくしは、気安そうに、類に、返答するのだった。


「うん。
 今日は、頭も、痛く無いし…。
 座って居ても、大丈夫そうだし…ね。」と…。


だからだったのだろう。
類は、つくしに、司の話しをし始めるのだった。


「牧野…。
 司が…ね。
 あと数日後には、NYに戻らないといけないんだって…。」と…。


其処で、つくしは、そんな風に、類から司の話しを聞いても、笑顔で、返答するのだった。


「そうか…。
 やっぱ、御曹司は、大変だね。
 大会社の後を継がなくちゃ…。
 何でしょ?
 花沢類も、やっぱ、花沢物産の後を継ぐ為に、留学するの?」と…。


だからだったのだ。
類は、策士らしく、つくしを弄るかの如く、茶化すかの如く、訊き始めるのだった。


「留学するか如何かは、今は、まだ、分からないけど…。
 まぁ~、何れは…ね。
 牧野の傍に、俺が居なく成ったら…。
 牧野は、やっぱ、寂しい?」と…。


なので、つくしは、類に、誤魔化すかの様に、言って除けるのだった。


「そりゃあ、そうでしょ‼
 友達が、近くに居なく成ると…。
 寂しいもんよ。
 でも、仕方ないよね。
 其れが、後継者として、産まれて来た宿命みたいなもんでしょ‼
 だったら…。
 従わなくちゃ…だよね?」と…。


其処で、類は、何かを考えて居るかの様な素振りを魅せ乍ら、つくしに、言って除けるのだった。


「『宿命』…ね。
 だったら…。
 俺は、そんな『宿命』には、従いたく無いんだけど…。
 そんな風に、従わなければ成らない様な『宿命』だとしたら…ね。」と…。


其処で、つくしは、笑い乍ら、類に、言って除けるのだった。


「だったら…(笑)。
 私は、幸せ者かも…。
 勿論、私は、お金では苦労する様な家に産まれて来たのかも知れないけれど…。
 家族仲は、とても良いし…。
 此の先、私は、私の遣りたい事を、自分自身の力で、切り開いて行けるだもんね。
 だったら…。
 此のうち(牧野家)に産まれて来た事を、感謝しなくちゃ…ね。」と…。


だからだったのだろう。
類は、苦笑いの様に、そう言って来たつくしに、返答するのだった。


「そうかも…ね。」と…。


そして、類は、“話しが逸れてしまった。”と、思い、一呼吸置いてから、また、つくしに、話しを切り出すのだった。


「ねぇ~、牧野…。
 司が、NYに戻る事は、やっぱ、寂しい?」と…。


其処で、つくしは、類に、確認するのだった。


「う~ん。
 でも、如何して、そんな事を訊くの?
 道明寺と私は、虐めた方と虐められた方…。
 云わば…。
 私にとっての道明寺は、此処(東京)に、居て欲しくない存在と言っても過言じゃ無いで
 しょ‼
 其れに、此処(東京)に、道明寺が居ない方が、私にとっては、良いに決まってるでし
 ょ⁉
 なのに…。
 如何して、花沢類は、そんな事を、私に訊いて来るの?」と…。


だからだったのだ。
類は、笑い乍ら、つくしに、返答するのだった。


「うん、別に、何でも無いんだけど…さ(笑)。
 “牧野にとっての喧嘩友達が居なく成ると、やっぱ、牧野は、寂しく成るのかな?”と、そ
 う思っただけだよ。
 何だか、牧野が、寂しそうだったから…さ。」と…。


其処で、つくしは、類の言葉に、反論するかの様に、言って除けるのだった。


「道明寺と私が、『喧嘩友達』…?
 其れは、無いでしょ⁉
 という寄りも…。
 私にとっての道明寺は、邪魔な存在なだけ…だよ。
 居ない方が、傷付けられなくて、清々(せいせい)するし…。
 だからこそ…。
 道明寺は、一日でも早く、NYに戻るべきだよ。
 道明寺が、道明寺財閥の御曹司として、産まれて来た以上…。
 道明寺HDの従業員に対して、責任が有るんでしょ‼
 だったら…。
 こんな所で、道草食って居ないで、さっさと、NYに戻るべきでしょ‼」と…。


其処で、類は、思うのだった。


“牧野から、そんな風に言われて、司は、浮かばれないね。”と…。



そして、そんな類とつくしの会話を聞いてしまった司は、言葉に出来無い程の衝撃を受けて居たのだ。


だからこそ…。
其の日の司は、つくしの病室に入る事無く、其の場を後にして居たのだ。



そして、更に、翌日には、意を決した司が、また、つくしの病室に訪れたのだ。


実は、此の時の司には、悠長な事を言って居られる程の時間が無かったのだ。


だからこそ…。
自身のつくしへの想いを、つくしに告げるべく、司は、つくしの病室に訪れたのだ。



そして、其処で、また、司は、類とつくしの会話を聞いてしまったのだ。


今度は、楽しそうに、大声で笑い乍ら、声を発して居るつくしの声を、此の時の司は、直接、聞いてしまったのだ。


勿論、類も、クスクス笑い乍ら、つくしと喋って居た事は言うまでも無かったのだ。


だからこそ…。
此の時の司の心の中には、嫌な黒い影が、渦を巻き始めて居たのだった。


そして、此の時の司の胸は、チクリと、針の様な物で、刺されたかの如く、痛み始めるのだった。


だからだったのだろう。
此の時の司は、心の中では、思って居たのだった。


“類の野郎‼
 分かってて、俺よりも、早く、此処(つくしの病室)に来てんじゃねぇのか?
 だとしたら…。
 俺は、ぜってぇ、類を許さねぇ‼”と…。



そして、此の日の司は、仕事をする気にも成れず…。
西田の言葉も、訊いてか知らずか…。
西田の制する声も、聞かない無いままに、勝手に、足を進めるのだった。


そして、司は、其のまま、東京メープルのラウンジ内に在る F4ラウンジに、リムジンで、向かうのだった。


其処で、司は、支配人に、有りと在らゆるアルコール類を持って来る様に伝え、誰も、F4ラウンジに入れない様に伝えた上で、此の時の司は、アルコール類を飲み始めて居たのだ。


そんな情報を、東京メープルの支配人から聞いた西田は、“自身が、司様の下に行くよりも、司様の幼馴染で親友で在る 総二郎様とあきら様に、行って頂いた方が良いだろう。”と、判断した事で、西田は、あきらに、連絡を入れたのだった。


「司様が、壊れてしまいました。」と…。


勿論、此の時の西田は、司が、道明寺総合病院のつくしの病室に入る前に、つくしの病室の中では、如何言う会話が為されて居たのかも、付け加えるかの様に、あきらに、報告して居たのだった。



だからだったのだ。
あきらは、LINEにて、総二郎に連絡を取り、司の下に、それぞれ、向かう事にしたのだった。


『西田が言うには、牧野の病室に向かった後…。
 司が壊れてしまったらしい。
 兎に角…。
 東京メープルのF4ラウンジに来てくれ‼』と…。



そして、東京メープルのラウンジ内に在る F4ラウンジに到着した総二郎とあきらは、司の姿に、驚愕する事と成るのだった。

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