tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  48.



つくしは、タマとの約束通り…。
道明寺邸に帰って来たのだ。


そして、道明寺邸のエントランスホールに入って来たつくしは、出迎えてくれて居たタマに、声を掛けるのだった。


「両親と弟と会って来ました。
 有難う御座いました。」と…。


其処で、タマも、つくしに返答するのだった。


「そうかい。
 楽しんで来た様子ださね。
 其れは、良かった。」と…。


そして、タマとの挨拶が済んだつくしは、タマに、お願いするのだった。


「タマさん…。
 お願いが有るんです。
 道明寺のお母様に、伝えて貰えますか?
 実は、母から聞いたんです。
 今回の私の入院の件も…。
 今回の牧野家の引っ越しの件も…。
 また、両親の仕事の件も…。
 全て、道明寺のお母様が、お膳立てして下さって居たそうです。
 ですので、道明寺のお母様に、伝えて欲しんです。
 “本当に、有難う御座いました。”と…。
 実は、両親は、マンションの管理人の仕事が、性に合って居るのか?
 頑張って、マンションの管理人の仕事に取り組んで居る様子…何です。
 本来は、私から、道明寺のお母様に、お礼をお伝えしたい処…何ですけど…。
 今の私の記憶の中では、未だ、道明寺のお母様とは、お会いした事が無いんです。
 ですから…。
 タマさんから、私の代わりに、お礼をお伝えして下さいませんか?」と…。


だからだったのだ。
タマは、つくしに返答するのだった。


「あいよ。」と…。


だが、此の時のタマは、思って居たのだった。


“今のつくしは、まだ、奥様と会って居なかったのかね?
 まさかと思うが…。
 奥様は、態と、つくしに会わない様にして居るんじゃ無いだろうさね。
 まぁ~、其の方が、奥様にとっては、都合が良いって事だろうが…ね。”と…。



そして、其の後のタマは、つくしが、自室に入った事を確認してから…。
NYとの時差が在るので、頃合いを視て、タマは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、つくしからの伝言を、報告するのだった。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、タマに話しするのだった。


「そう。
 つくしさんが、そう仰って居たのね。
 タマ…。
 私(わたくし)からも、つくしさんに、宜しく、伝えて置いて頂戴‼」と…。



実は、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自然と、『牧野さん』呼び➡『つくしさん』呼びに変わって居たのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓自身さえ、気が付いて居なかったのだが…。


実は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、つくしの事を、そう呼ぶ様に成って居たのは、つくしの両親で在る 牧野晴夫と千恵子と会ってから…だったのだ。


そして、其の後、自然な形で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、誰に対しても、つくしが目の前に居なくても、『つくしさん』と呼ぶ様に成って居たのだった。



そして、此の時のタマは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓には、訊かなかった事が有ったのだ。


其れは、“何故、つくしと会わずに居たのか?”と、言う事だったのだ。


タマが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、其の事を訊けば、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、きっと、タマに返答して居た事だろう。


だが、此の時のタマが、そうし無かったのには、理由が有っての事だったのだ。


何故なら…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓には理由が有って、つくしに会わずに、NYに戻った事が、此の時のタマには、予想出来て居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のタマは、敢えて、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、訊かずに居たという訳だったのだ。



そして、翌日の朝…。
タマは、つくしからの伝言を、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に伝えた事を、つくしに、報告するのだった。


其処で、つくしは、以前から気に成って居た事を、タマに、訊く事にしたのだった。


だからこそ…。
此の時のつくしは、タマに、訊き始めるのだった。


「タマさん…。
 訊いても良いですか?」と…。


だからだったのだ。
タマは、そう訊いて来たつくしに、了承するのだった。


「良いさね。
 何だい?」と…。


なので、つくしは、そう了承してくれたタマに、訊き始めるのだった。


「はい。
 道明寺のお母様という方は、如何言う方…何でしょうか?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のタマは、何の躊躇も無く…つくしに、話しし始めるのだった。


「そうさね。
 『道明寺楓』という方は、仕事には、大変、厳しい方だよ。
 世間では、『鉄の女』と、言われて居る位ださね。
 奥様は、ご自分にも厳しいけれど…。
 他人にも、厳しい方だよ。
 どんな事が有っても、一切、動じない。
 其れ処か?
 事前に、相手の事を、とことん、調べ上げる。
 『道明寺楓』という方は、そんな方だよ。
 けれど…。
 一旦、自分自身の懐に入れた相手には、絶対的な信頼の下…。
 相手を許す事が出来る。
 そして、自分自身の懐に入れた相手に関しては、自分自身の周りから、一切、逃がさな
 い。
 すっぽんの如く…。」と…。


其処で、つくしは、自分自身が想像して居た『道明寺楓』像との違いに、勝手に、驚愕して居たのだ。


此の時のつくしには、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の記憶が無いのだ。
無理も無いと言えば、無理も無かったのだ。



だが、そんな話しを、タマから聞いた此の時のつくしは、返って、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、興味を示すのだった。


だからだったのかも知れない。
つくしは、タマに、訊き始めるのだった。


「タマさん…。
 私は、嘗て、道明寺のお母様とお会いした事は有りますか?」と…。


だからだったのだ。
そんな風に、つくしから訊かれた此の時のタマは、一瞬、返答に困って居たのだ。


だが、思い直したタマは、つくしの方に向き直しして、話しし始めるのだった。


「そうさね。
 高等部の頃のつくしは、奥様と会ってるさね。」と…。


だが、此の時のつくしは、タマから、そう聞いた事で、返って、困った様な顔付きに成るのだった。


何故なら…。
高等部に通って居た頃の自分自身は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に会って居たにも関わらず、其の事自体、現在のつくしの記憶の中には、全く、無いのだ。


所謂、此の時のつくしは、思って居たのだ。


“如何し様…。
 道明寺のお母様とは、既に、お会いして居たのに、今の私の記憶の中には、其の記憶が、
 全く、無い。”と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、気落ちしたかの様に…タマに返答するのだった。


「そうでしたか?」と…。



だからだったのだろう。
そんな風に、気落ちしたまま、返答して来たつくしに、此の時のタマは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司の事に関して、タマの口から言える範囲内で、話しする事にしたのだった。


勿論、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、何故、幼子を日本に残して、NYに渡米し無ければ成らなかったのか?


そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司の親子関係の事…。


また、司の幼少期の頃の事…。


そして、つくしが知って居る筈の高等部当時の司の事…。


其れ等全ての事に関して、此の時のタマは、つくしに、話しするのだった。


「つくし…。
 今から、タマが、つくしに話しする事は、記憶が有った当時のつくしの中では、既に、知
 って居る話しださね。
 だから…。
 しっかり、聞いておくれ‼」と…。


其処で、此の時のタマは、静かに聞いて居るつくしに、話しして居たという訳だったのだ。



そして、タマからの話しを、唯、静かに聞いて居た此の時のつくしの目には、何時の間にか…。
自然と、涙で溢れ返って居たのだった。


だが、タマからの話しを、唯、静かに聞いて居た此の時のつくしの記憶は、其れでも、一切、戻る事も無かったのだ。



実は、此の時のタマは、密かに、期待して居たのだ。


“タマの話しを聞いて、つくしの記憶が戻るのでは無いだろうか?”と…。


言う成れば…。
此の時のタマの期待は、期待外れだった事は言うまでも無かったのだ。



そして、此の話しは、タマから、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にも、報告されたという訳だったのだ。

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