tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  52.



総二郎とあきらは、司からの頼み事通り、つくしを美作邸の中に在る 東屋に連れて行く為に、作戦会議を開いて居たのだ。
勿論、つくしにバレない様に、話し合いする事は、必須だったのだが…。



そんな中で、総二郎とあきらは、“牧野には、言わないで置こう‼”と、固く誓って居た事が有ったのだ。


其れは、あの当時、総二郎とあきらが、司とつくしを、(美作邸の中に在る)東屋に閉じ込めた後…。
道明寺家のSPが、司の居所をキャッチした事で、道明寺家のSPに、司の居所がバレた事が有ったのだ。


其の為に、“司とつくしの二人だけで、話しをさせて遣ろう‼”と、折角、総二郎とあきらが画策して、司とつくしを、(美作邸の中に在る)東屋に閉じ込めたにも関わらず…。
其の結果、司は、道明寺家のSPに寄って、連れ戻された経緯が有ったのだ。


勿論、其れは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの指示だった事は言うまでも無かったのだ。


だが、現在の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、あの港で、司が暴漢に襲われた事件が遭ってから、つくしの本質を知り、つくしを認め始めたのだ。


だからこそ…。
4年間のNY修行の為、司がNYに渡米する前に、大々的に、自身の婚約者として、司が、つくしの事を発表した際にも、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、何も言わなかったのだ。


そして、現在のつくしの記憶の中には、司との思い出を失って居ても…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしを、司の婚約者として、道明寺邸に住まわせたのだ。



此の事の意味が、如何いう意味を成すのか?
勿論、総二郎とあきらには、良~く、分かって居たのだ。


だからこそ…。
此の時の総二郎とあきらは、敢えて、其の事に関して、“牧野には、言わないで置こう‼”と、固く誓って居たという訳だったのだ。


勿論、此の時の総二郎とあきらが、つくしに其の事に関して、“言わないで置こう‼”と、誓ったのは、司の為だけじゃ無く…。
もし、つくしが、記憶を取り戻す事が無かったとしても、“将来の司と牧野の為だ‼”と、思えたから…だったのだ。



そして、其の日から数日後…。
総二郎とあきらは、つくしを、美作邸に呼び出し、(美作邸の中に在る)東屋の前に連れて行ったのだ。


だが、つくしは、全く、記憶に無いのか?
此の時の総二郎とあきらにして視れば…。
寧ろ、無反応の様にも見えたのだ。


だからという訳では無かったのだが…。
あきらは、つくしの顔の表情を読み取ろうと、必死だったのだ。


そして、あきらは、そんなつくしに、声を掛けたのだ。


「牧野…。
 此の『東屋』を見て、何か、思い出さねぇか?」と…。


だが、つくしから返って来た言葉は、つれない言葉だったのだ。


「此処には、何か、有るの?
 『赤毛のアン』の中に出て来る様な可愛らしい家だけど…。
 普通の家みたいだよね?
 もしかして、此処(美作邸の中に在る 東屋)が、私の思い出の場所とか…?」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎とあきらは、苦笑いに成るしか無かったのだ。


其処で、あきらが、代表かの様に、つくしに伝えたのだ。


「そうだな。
 此処(美作邸の中に在る 東屋)は、牧野だけじゃ無く…。
 司にとっても、思い出の場所だな。」と…。


其処で、つくしは、不思議そうな顔付きに成り乍らも、総二郎とあきらに、訊き始めるのだった。


「私の記憶の中に、どんな思い出が在るのか?
 西門さんと美作さんは、知って居るという事…?」と…。


だからだったのだ。
総二郎とあきらは、お互いの顔を見合わせ乍ら、つくしに、話しし始めたのだ。


「牧野…。
 此処(美作邸の中に在る 東屋)は…な。
 司と牧野との思い出の場所の一つだ。
 実は…な。
 総二郎と俺は、此処(美作邸の中に在る 東屋)に、司と牧野を、閉じ込めた事が有ん
 だわ。」と…。


だからだったのだろう。
つくしは、大きな目を、更に、見開いて、驚愕顔に成って居たのだ。


そして、暫くは、何も言い出せない様な様子で、総二郎とあきらの顔を、ジーっと、見て居るだけだったのだ。
其れは、まるで、“何故…?”と、訊いて居るかの様な目付きだったのだ。


だからだったのかも知れない。
総二郎は、あきらの後を受けるかの如く…。
つくしに、話しし始めるのだった。


「まぁ~、今の牧野なら、“閉じ込められた。”と、聞けば、“何故…?”と、思うだろうな。
 其れは、当然と云えば、当然だわな。
 けど…な。
 あの当時の牧野は、司からの想いを、受け止められずに居たんだよ。
 云わば…。
 煮え切らねぇって、感じだった。
 俺とあきらからすれば…。
 “じれってぇ‼”と、言う感じだったけど…な。
 そんな司と牧野を観て居て、俺とあきらは、段々、うざくも感じて居た訳よ。
 男と女というモノは、要は、好き or 嫌いかだけだろ?
 司は、牧野に対して、常に、自分自身の想いを、ぶつけてた。
 だが、牧野は、反対に、其の状況から逃げ様とするばかりだった。
 だから…な。
 端から観れば…。
 司は、牧野のストーカーみてぇだったわ。
 だから…よ。
 そんなお前等の様子を見兼ねて、俺とあきらとで相談した結果…。
 お前等の二人だけで、話しさせて遣ろうと、此処(美作邸の中に在る 東屋)に、司と牧
 野を閉じ込めたという訳だ。」と…。


だが、つくしは、其の当時の自分自身で在ったとしても、“はい、そうですか?”と、二つ返事で、総二郎とあきらからの誘導に従ったとは、とても、思えないで居たのだ。


だからだったのだろう。
つくしは、不思議そうな顔付きのまま、総二郎とあきらに、訊き始めたのだ。


「其の当時の私は、二つ返事で、西門さんと美作さんの誘導通り…。
 素直に、此処(美作邸の中に在る 東屋)に、閉じ込められたの?」と…。


だからだったのだ。
あきらは、つくしに、言って除けるのだった。


「否…。
 牧野は、警戒心バリバリだったな。
 だから…よ。
 無理矢理に近い形で、総二郎と俺は、お前を、此処(美作邸の中に在る 東屋)に、閉じ
 込めたんだ。」と…。


だからだったのだ。
そんな話しをあきらから聞いたつくしは、思って居たのだ。
“其れは、そうでしょうね。”と、納得したかの様に…。


だが、其れでも、まだ、つくしには、疑問が残って居たのだ。


何故なら…。
“閉じ込められるには、閉じ込められた理由が有るんじゃ無いだろうか?”と、つくしには思えて居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、其の疑問を、総二郎とあきらに、ぶつけたのだ。


「ねぇ~、訊いて良いかな?」と…。


其処で、総二郎とあきらは、了承の返答を、同時に、つくしにしたのだ。


「ああ。」
「何だ?」と…。


だからだったのだ。
間髪入れずに、つくしは、総二郎とあきらに、訊き始めたのだ。


「閉じ込められるには、閉じ込められた理由が有ったんじゃ無いの?
 私が、何か仕出かしたとか…?」と…。


だからだったのだろう。
そんなつくしの頓珍漢な質問の言葉に、総二郎とあきらは、大笑いし始めたのだ。


そして、此の時の総二郎とあきらは、同じ事を思って居たのだ。


“牧野は、相変わらずだな。”と…。


だからだったのかも知れない。
あきらは、漸く、落ち着きを取り戻したかの様に、つくしに、話しし始めたのだ。


「ああ、そうだよな。
 牧野が、そう思っても仕方ねぇのか?
 実は、総二郎と俺が、此処(美作邸の中に在る 東屋)に、牧野を連れて来たのは、“新
 種のバラを魅せて遣る。”と、言って、連れて来たんだよ。」と…。


其処で、種明かしかの如く…。
総二郎が、更に、つくしに、説明し始めたのだ。


「牧野には、更に、“黒いバラを魅せて遣る。”と、言って…な。
 まぁ~、『黒いバラ』と、言っても、本物の『新種のバラ』じゃねぇぞ。
 『黒バラ』=『道明寺司』って訳だ。」と…。


其処で、つくしは、驚愕だったのだ。


何故なら…。
つくしは、思って居たのだった。


“此の二人(総二郎とあきら)の頭の中の思考回路は、如何言う発想をして居るのだろう
 か?”と…。



だが、此処迄話しした総二郎とあきらは、密かに、期待して居たのだ。
美作邸の中に在る 東屋を見て、つくしの記憶が、少しでも、戻る事を…。


だったのだが…。
つくしの様子は、一向に、変わった様子が見られなかったのだ。
勿論、其れは、東屋の中に入っても、同じだったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎とあきらは、がっかりだったのだ。



実は、司から聞いて居なかった総二郎とあきらは、知らなかった事が有ったのだ。


其の当時、総二郎とあきらが、司とつくしを、美作邸の中に在る 東屋に閉じ込めた時には、既に、つくしの想いは、司に向いて居た事…。
否、自覚した事を…。
そして、司とつくしのお互いの想いは、既に、それぞれ、自覚して居た事を…。



だが、其の事自体、当のつくしの記憶の中には、当然では有るのだが、無かったのだ。


云わば…。
今回の此のミッションは、不発に終わった様なモノだったのだ。



だが、其処で、あきらは、つくしに、或る提案をして視る事にしたのだ。


勿論、此の時のあきらは、つくしの様子を見て、思い出したかの様に、提案した事は言うまでも無かったのだ。


だからこそ…。
総二郎にも、話しして居なかった事だったのだ。


其処で、あきらは、取り敢えず、つくしに、声を掛けて視たのだ。


「牧野…。
 別の所にも、行って視るか?」と…。


なので、つくしは、頷いたのだった。

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