tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  54.



あきらは、つくしには、何の変化も無かった事を、司に報告する為に、連絡を入れたのだ。
勿論、リモートだった事は言うまでも無かったのだが…。


今回のミッションが、不発に終わってしまった事を、司に報告する事に関して、勿論、此の時のあきらにとって、心苦しく感じて居た事は、事実だったのだ。


だが、“司も、期待して居たかも知れない。”と、思えば、此の時のあきらにとっては、司に報告する寄り無かったのだ。


だからこそ…。
あきらは、司に連絡を入れたという訳だったのだ。



そして、司に連絡を入れた時のあきらは、司に、(美作邸の中に在る)東屋でのつくしの様子を伝えて居たのだ。
其処で、あきらは、話を付け加えるかの様に、更に、司に、話しし始めたのだ。


「牧野を、(美作邸の中に在る)東屋の中に連れて行った時も、当時の(美作邸の中に在
 る)東屋での出来事を、一切、思い出す事は無かったわ。
 で…よ。
 其の後、牧野を、うち(美作邸)の中にも連れて行って視たんだわ。
 実は…な。
 お前を、あの時、(美作邸の中に在る)東屋の中に閉じ込めた後…。
 類に連れて来させた牧野を、先ずは、うち(美作邸)の中に入れたんだよ。
 其の当時に、牧野は、うち(あきら)のお袋と双子の妹達共、会ってるから…よ。
 牧野が、うち(あきら)のお袋と双子の妹達と会えば、思い出すかと思ってよ。
 けど…な。
 不発だったわ。
 大学に入ってからも、F3&T4は、何度か、うち(美作邸)に集まってたんだけど…な。
 悪ぃな、司…。
 役に立たなく…よ。」と…。


だからだったのだろう。
司は、あきらの話しを聞いて、思って居たのだ。


“やっぱり、ダメだったか?
 少しは、期待したんだけど…な。
 後は、俺が、日本に帰国してからか?”と…。



其処で、あきらは、黙ったままで居る司に、声を掛けたのだ。


何故なら…。
司の顔付きが、ショックを引き起こして居るかの様に、其の時のあきらには、見て取れたから…だったのだ。


だからだったのだろう。
あきらは、思って居たのだ。


“司は、相当、ショックを引き起こしてんだろな⁉”と…。


なので、あきらは、そんな司を心配し始めたのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらは、そんな様子の司に、声を掛けたという訳だったのだ。


「司…。
 大丈夫か?」と…。


だからだったのだ。
あきらからの声掛けに、漸く、我に返った司が、あきらに、返答したのだ。


「ああ、大丈夫だ。
 あきら…。
 面倒掛けて、悪かったな。
 総二郎にも、謝って置いてくれ‼」と…。


なので、あきらは、司に、返答したのだ。


「ああ、分かった。」と…。



そして、其処で、一瞬、司とあきらとの間には、沈黙状態と成って居たのだ。


だからだったのだろう。
あきらは、独り言かの様に、呟いたのだ。


「牧野は、何が、キーポイントに成るんだろうな。
 司の時は、牧野が、司に向かって投げたあのホームランボールだっただろ?」と…。


だからだったのかも知れない。
司は、そんなあきらからの独り言の様な言葉を拾い上げ、あきらに、返答の言葉を、投げ掛けたのだ。
辛そうに…。


「ああ、そうだったな。
 何が、キーポイントに成るんだろうな。
 牧野には…。」と…。


其処で、また、司とあきらとの間には、暫くの間、沈黙が流れたのだ。



そんな時間が、どれ位経って居たのだろうか?
急に、あきらが、沈黙を破ったのだ。


「なぁ~、司…。
 俺は、今回、お前の役に立てなかったし…よ。
 何か、俺にして欲しい事が有んだったら…よ。
 協力して遣っても良いぞ‼」と…。


だからだったのだ。
司は、欲しい物が有ったのだ。
其れは、つくしの動画や画像だったのだ。


此れ迄の司は、つくしの写真を持って居なかったのだ。


実は、司がNYに渡米する前に、一度だけ…。
つくしからの要望で、写真を撮った事は有ったのだ。
だが、其の写真は、残念な事に、ちゃんと撮れて居なかったのだ。


だからこそ…。
司は、つくしの動画と画像を、PCに保存して置いて、何時でも観られる状態にして置きたかったのだ。


だからこそ…。
司は、あきらに、頼む事にしたのだ。


実は、あきらから言って来てくれた事で、此の時の司にとっては、“チャンスだ‼”と、思えた事も、また、事実だったのだ。


「だったら…よ。
 (英徳)大学に居る時の牧野の動画や画像を撮って、俺のPCに送ってくれねぇか?
 一応、牧野のSPにも、カメラを預けて、牧野の写真を撮らせてんだけど…よ。
 (英徳)学園の中まで入って、撮る事が出来ねぇらしい。
 不審者と勘違いされれば、厄介だろ。
 だから…よ。
 あきらが撮った牧野の動画や画像を、俺のPCに送って欲しいんだよな。
 牧野の動画や画像を撮る為の携帯は、あきらん家(ち)(美作邸)に、届けさせるから…
 よ。
 其の携帯で、牧野の動画や画像を撮ってくれ‼
 で、ちゃんと、保存して置いてくれ‼
 で、あきらに預ける携帯は、俺が、日本に帰国して帰ってから、俺に、返してくれたら良
 いから…よ。」と…。


だからだったのだろう。
あきらは、司からのそんな話しを聞いて、実は、呆れて居たのだ。


“司は、どんだけ、牧野に惚れてんだよ‼”と…。



だが、あきらには、司が、其処迄する理由が分からなかったのだ。
否…。
腑に落ちて居なかったのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらは、司に訊く事にしたのだ。


「なぁ~、司…。
 何で、其処迄する必要が有んだ?
 写真位ぇ…。
 今迄にも、撮った事が有んだろ?」と…。


だが、司は、言い難そうに、あきらに、言って除けるのだった。


「ああ。
 牧野からの要望で、一度だけ…な。
 だけど…な。
 牧野が持って来たカメラは、『使い捨てカメラ』とかいうカメラだったらしいんだけど…
 な。
 “一枚しか残って無い(ねぇ)‼”とかで…。
 2ショットで撮った筈だったのに…よ。
 手取りで撮ったからなのか?
 写って居たのは、頭だけだったらしい。
 だから…な。
 結局、写真も無ければ…。
 動画も画像もねぇって事だ。
 だから…な。
 俺が、日本に帰国する迄…。
 牧野が、俺の傍に居ねぇ生活を乗り切る為に、俺には、牧野の動画と画像が必要…何だ
 よ。
 だからこそ…。
 俺のPCに、牧野の動画や画像を撮って送ってくれ‼
 あきら、頼む‼」と…。


だからだったのだろう。
あきらは、司に言った手前、“しゃあねぇなぁ~。”と、言う思いから、司の想いに応える形で、司の要望に、了承する事にしたのだった。


「ああ、分かった。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司の顔は、幼馴染で親友で在る あきらでさえ、今迄に観た事の無い程の満面の笑みで、司は、あきらにお礼の言葉を告げて居たのだ。


「サンキュな!
 あきら…。」と…。


そして、其の後のあきらの大学生活は、司に寄って、送られて来た携帯を手に、カメラマンと成って居たのだ。



そんな話しをあきらから聞いて居た総二郎は、健気に、司からの要望に応えて居るあきらの姿に、思って居たのだ。


“あきらは、頼まれれば、嫌と言わず、遣り切る。
 俺なら、幾ら、幼馴染で親友からの頼みでも、此処迄は出来ねぇわ。
 流石、あきらは、『仲間思いのあきら』だよな。”と…。



そして、司と云えば…。
あきらから送られて来るつくしの動画と画像を、自身のPCに保存して、何時も、ニヤニヤし乍ら観て、楽しんで居たのだ。


だが、何時も、あきらから送られて来るつくしの動画と画像を観乍ら、仕事を熟して居れば、何時かは、司の秘書で在る 西田にバレる。


だからだったのだ。
司は、保存方法を考えたのだ。
そして、“良い方法を思い付いた。”と、ばかりに、司は、或る保存方法を思い出したのだ。


其の動画と画像の保存方法とは…。
『ファイリング』する事だったのだ。
だが、唯の『ファイリング』では無いのだ。


所謂、其の『ファイリング』の保管場所に関して、“良い方法を思い付いた。”と、いう訳だったのだ。


其の保管場所と言うのが、『シークレット』だったのだ。


一件視れば、何時もと、何ら変わりないPC画面なのだ。


だが、少し、操作すれば、『QCコード』が、PC画面に現れる。
そして、其の『QCコード』をダウンロードすれば、PC画面に、『ファイリング』した動画や画像が出て来る仕組みなのだ。


そうすれば、司の秘書で在る 西田にバレる事は無い。


もし、司の秘書で在る 西田が、司の執務室に現れた場合は、『ファイリング』の『✖』をクリックすれば、元の画面に戻る事が出来る。
司にとっては、画期的な方法だったのだ。


という訳で、司にとっては、つくしと会えない状況で在ったとしても、其れ成りに、毎日が楽しい、嬉しい日々と成って居たのだ。

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