tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  55.



あれから、一年が経ち、総二郎とあきらは、卒業する事と成ったのだ。


あきらは、此の約一年の間…。
総二郎が呆れる位に、相変わらず、司からの要望で在る つくしのカメラマンを続けて居たのだ。
勿論、鈍感なつくしには、そんなあきらの行動が、バレる様な事は無かったのだが…。


其処は、総二郎とて、驚愕だった事は言うまでも無かったのだ。



だが、兎に角、あきらは、つくしのカメラマン役を終えて、英徳大学を卒業する事と成ったのだ。


云わば…。
あきらが、英徳大学を卒業する事に寄り、大学内で、彷徨く(うろつく)事が出来ないと言う事が、つくしのカメラマン役を終える、最大の理由だったのだ。
此の事は、勿論、司の了承を得て居る事は言うまでも無かったのだ。


言う成れば…。
あきらは、『お役目御免』という訳だったのだ。



だからだったのだ。
あきらは、NYへの出張を兼ねて、司に会いに行く事にしたのだ。


何故なら…。
其れは、司から預かって居たつくしの動画と画像が保存された携帯を、司に返す為だったのだ。


あきらにして視れば…。
何時までも、持って居たく無かったのだ。
“此れ以上は、司に協力出来ねぇ‼”と、言う事が、最大の理由だったのだ。


なので、あきらは、司に連絡を取り、NYメープルのラウンジで、待ち合わせする事にしたのだった。


そして、其の場で、あきらは、司に、例の携帯を、返すつもりで居たのだ。



実は、此の日のあきらには、前々から気に成る事が有ったのだ。


だからだったのだろう。
あきらは、其れ(例の携帯)を、司に返し乍らも、司から、訊き出そうとするのだった。


「司…。
 此れ(司から預かって居た携帯)を返すわ。
 で…よ。
 前々から、気に成って居た事が有んだよな。
 今、訊いて良いか?」と…。


だからだったのだ。
“あきらは、何を訊いて来るつもり…何だ?”と、此の時の司は、思い乍らも、あきらに、了承するのだった。


「ああ。
 何だよ?」と…。


其処で、あきらは、お構い無しに、司に訊き始めるのだった。


「なぁ~、司…。
 牧野とは、連絡を取ってねぇのか?
 牧野からは、“連絡を取って無い(ねぇ)。”って、聞いてたけど…よ。」と…。


其処で、司は、あきらの顔をジーっと、観乍らも、“何で、そんな事を聞いて来んだ⁉”と、不思議そうに思い乍ら、あきらに訊き始めたのだ。


「あぁ~??
 何だよ、急に…?」と…。


だからだったのだ。
あきらは、司に、説明するかの様に、話しするのだった。


「前々から…な。
 気に成ってたんだよな。
 司は、“牧野を、(美作邸の中に在る)東屋に連れて行ってくれ‼”とか…。
 “牧野の動画と画像を撮ってくれねぇか?”とか、俺に、言って来たけど…な。
 其の後の司は、牧野の記憶を取り戻す為のキーポイントを探してる節もねぇだろ?
 だから…よ。
 司は、あれから、何の行動も移してねぇ様に、俺には、思えて…な。
 “せめて、司は、牧野と連絡を取ってんだろうか?”と、思って居たんだわ。
 まぁ~、俺が、司に、訊きてぇのは…な。
 “司は、牧野の婚約者として、ちゃんと、牧野と繋がってるのか?”と、訊きたかったんだ
 わ。 
 で、司は、如何…何だ?」と…。


其処で、司は、不機嫌な顔付きに成り乍らも、あきらからの問いに、返答するのだった。


「あぁ~、そう言う事だったのか…よ。
 連絡…ね。
 取ってねぇと言った方が良いのかも…な。
 牧野の記憶が有った頃も、碌に、連絡という連絡は、取って無かったな。
 偶々、俺に時間が出来て、連絡を入れ様と、牧野の携帯にTELしても、牧野は、何時も、
 つれねぇ言葉しか言わねぇんだよ。
 “今は、忙しい‼”とか…。
 で、今度は、俺から、牧野のテレビTELにTELすると…。
 “今、何時だと思っての?
  NYと東京では、時差が在るでしょ⁉
  時間を考えて、TELして来てぇ~‼”と、言いやがる。
 だから…な。
 仕方無く、俺から、牧野に、メールすれば、今度は、返信も無し…。
 だから…な。
 今の記憶のねぇ牧野に、俺から、連絡して、“もし、牧野に嫌われたら…。”と、思うと、
 俺からは、中々、TEL出来無くて…な。」と…。


其処で、あきらは、そんな風に、気落ちして居る司の様子を観て居て、“しゃあねぇ…な。”と、思って居たのだった。
だが、そんな司の様子を観て居て、あきらの口からは、言葉が出て来なかったのだ。


其処で、司は、あきらに、更に、話しし始めるのだった。


「けど…よ。
 あきらに、“牧野を、(美作邸の中に在る)東屋に連れて行ってくれ‼”と、頼んで、あきら
 からは、其の後、連絡を貰っただろ?
 “牧野の記憶が戻らなかった。
  不発に終わった。”って…。
 其の連絡を貰って、暫くしてから、牧野から、俺宛てに、TELが有ったんだわ。
 日本で言う所の5月のGW(ゴールデンウイーク)に入って直ぐの頃と、6月に入って直ぐ
 の頃に…。
 まぁ~、用件が有って、牧野は、俺にTELして来たんだけど…な。
 其れでも、俺は、牧野の声が聞けて、嬉しかったわ。」と…。


今度は、そう話しし乍らも、司の顔付きは、満面の笑みだったのだ。



嘗て、高等部当時の司は、F3に、良く、つくしの話しをし乍らも、笑みを浮かべたり、照れて居たり、瞬間湯沸かしの如く、急に、怒り始めたり…。
つくしでは無いのだが、司も、表情豊かに、F3に話しして居たのだ。


そんな様子に、其の当時の総二郎とあきらは、思って居たのだ。


“司の沸点は、何処に有んだ?
 司は、急に、怒り出すんだもん…な。
 こっちは、堪んねぇよな。”と…。



だが、司からの話しを聞いて居て、“其れって、もしかして…?”と、あきらは、思えて居たのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらは、司に、聞けた言葉だったのだ。


「其れって、もしかして…?
 牧野は、司の婚約者として、司に訊く為に、連絡して来たんじゃねぇの?
 もしかし無くても、牧野が、司に連絡して来た理由は、5月の『母の日』 と 6月の『父
 の日』の為じゃねぇの?」と…。


其処で、司は、あきらにバレて居る事に、不服そうな顔付きに成り、返答の言葉無く、あきらから、プイっと、目線を逸らしたのだ。


其れだけで、あきらには、分かって居たのだ。


“『正解』…何だな。”と…。



其処で、あきらは、話題を変える為に、司に、更に、訊き始めるのだった。


「なぁ~、司…。
 うち(美作邸の中に在る)の東屋以外にも、司と牧野との思い出の地は在るんじゃねぇ
 の?
 例えば…。
 滋ん家(ち)(大河原財閥)のあの島…とか?」と…。


実の事を言うと…。
司は、既に、『滋ん家(ち)(大河原財閥)のあの島』に関しては、リサーチ済みだったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、あきらに言えた言葉だったのだ。


「ああ。
 確かに、『滋ん家(ち)(大河原財閥)のあの島』は、俺と牧野にとって、思い出の地
 だ。
 だが、もう既に、滋には、聞いてんだよ。
 滋が言うには…な。
 滋が、俺と牧野を拉致ったあの島は、あの後、リゾート開発が進んだらしい。
 此の3年位ぇで、あの頃の面影は、一切、無いらしい。
 だから…よ。
 牧野を、あの地に連れて行った所で、何にも、成んねぇんだわ。」と…。


だからだったのだろう。
あきらは、滋と話しした時の事を、思い出して居たのだ。


「あぁ~、そう言えば…。
 滋が言ってたな。
 牧野が、(英徳)大学に復帰する少し前位ぇの頃の事だったか?
 “『滋ん家(ち)(大河原財閥)のあの島の今は、如何成ってるだ?』って、司が訊いて
  来たんだけど…。
  何の偵察だと、思う?”って、訊かれたんだけど…な。
 そう言う事だったんだな。」と…。


なので、司は、更に、あきらに言って除けるのだった。


「ああ。
 だから…な。
 牧野の記憶のキーポイント探しは、俺が、日本に帰国してから遣ろうと思ってる。」と…。


其処で、あきらは、司に訊き始めるのだった。


「なぁ~、司…。
 其処で、訊くけど…よ。
 お前は、何時、日本に帰国して帰って来んだ?
 牧野との約束の4年は、今年の3月迄だろ?」と…。


だからだったのだ。
司は、あきらに、伝えるのだった。


「ああ、そうだな。
 実は、ババアと約束してんだ。
 “今、俺が抱えてるプロジェクトを成功させれば…。
  日本に、帰国しても良い。”と…。
 だから…よ。
 俺が、日本に帰国出来るとすれば…。
 夏の終わり頃に成りそうだ。
 だから…よ。
 其れ迄、牧野の事を、宜しく頼むわ。」と…。


なので、あきらは、了承したのだった。


「ああ。」と…。



そして、あきらは、“司から訊きてぇ‼”と、思って居た事の全てを、訊き出す事が出来…。
また、司のつくしへの想いを聞く事が出来、“心置き無く、日本に帰国出来る。”と、思って居たのだ。


だからだったのだろう。
あきらは、晴れやかな顔付きに成り、司に伝えて居たのだった。


「明日の夜の便で、俺は、日本に帰国する。
 司…。
 お前が、日本に帰国して帰って来る日を、日本で楽しみに待って居るから…な。」と…。


だからだったのだろう。
司も、気持ち晴れやかに、あきらに、返答するのだった。


「ああ。」と…。



そして、あきらは、(NY時間の)翌日の夜の便で、日本に帰国したのだった。
勿論、此の時のあきらは、“桜子との約束の品を持って…。”と、言う事は言うまでも無かったのだが…。

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