自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 78.
<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 78.』は、一部の文面に、不快に
思われるやも知れない文面が入っております。
了承の程、宜しくお願い致します。>
司は、或る程度、予期して居たのだ。
『司の顔型クッキー』の事で、つくし自身の記憶が、戻らないだろう事は…。
だからだったのだ。
“やっぱり…な。”と、言う思いは在れど、司自身、がっかりする事も無かったのだ。
だからだったのだ。
司とつくしのそれぞれの『初めて』の夜を過ごした後の司自身…。
つくしの背後から、つくしを抱き締め乍ら、眠れたのだろう。
そして、朝に成って居る事も知らず、眠って居た司とつくしの下に、タマから、内線が入って来たのだ。
云わば…。
司の自室で在る 東の角部屋に、タマからの内線が鳴ったという訳…だったのだ。
そして、其の内線の音に気が付いたのは、やはりの司だったのだ。
なので、仕方無く、司は、隣で眠って居るつくしが起きて居ない事を確認してから、ベッドの横に在る サイドテーブルの上の内線TELを持ち上げて、TELに出るのだった。
「はい。」と、煙たそうな声で…。
其処で、呆れて居たタマが、司に、声を掛けるのだった。
其れは、まるで、何もかも、お見通しと云わんばかりに…。
“坊っちゃん…。
今、タマは、つくしの部屋から、内線(TEL)を掛けて居るんですが…ね。
つくしが、自室に居ないださね。
つくしが、何処に行ったか?
坊っちゃんは、ご存知ですかい?”と…。
実は、此の内線TELは、司の自室で在る 東の角部屋 と つくしの自室のみ、繋がって居るTELなのだ。
だからだったのだろう。
言い訳出来ない事を悟った司は、白状するかの如く、タマに、返答するのだった。
「済まん、タマ…。
つくしなら、俺の部屋に居る。」と…。
其処で、タマは、そんな司に、言って除けるのだった。
“坊っちゃん…。
奥様とお約束為さったんじゃ無いんですかい?
「世間に顔向け出来ない様な事はし無い。」と…。
其れが、如何して、つくしは、坊っちゃんの自室に居るださね?”と…。
だからだったのだ。
司は、反論の意味も込めて、タマに、言って除けるのだった。
「あのなぁ~、タマ…。
俺は、やっと、俺の事が、“好きだ‼”と、つくしから、返答を貰えたんだ。
と言う事は…な。
過去の記憶の有った当時のつくしからも、現在の記憶のねぇつくしからも、俺は、“好き
だ‼”と、つくしから、返答を貰えたという事に成るんだ。
其れに、俺は、つくしに、無理矢理シてねぇし…。
俺は、つくしに、無理強いしてねぇよ。
云わば…。
つくしに確認して、つくしからの了承が得られたからこそ…。
俺は、つくしと、『初めて』の夜を過ごしたんだ。
俺は、今迄、“つくしとこう成りてぇ‼”と、思っても、我慢して来たし…よ。
どれだけ、耐えて来たか?
俺は、昔も、今も、無理矢理ヤんのは、嫌…何だよ。
其れは、つくしを、傷付ける事に成る。
だから…な。
つくしから、“好きだ‼”と、言われて、我慢出来る程…俺は、大人じゃねぇよ。
其れに、俺は、つくし以外の女は、要らねぇし…よ。」と…。
其処迄、司からの反論の言葉を聞いて居たタマも、司からの反論の言葉に納得するも…。
実は、タマ自身、納得してはいけない理由が有ったのだ。
其れは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、司とつくしの事を、頼まれて居たから…だったのだ。
だからこそ…。
此の時のタマは、そう言って来た司を諭し始めるのだった。
“しかし、坊っちゃん…。
タマは、奥様から伺って居りますよ。
「世間に顔向け出来ない様な事はし無い。」と、坊っちゃんは、奥様と、お約束為さった
そうじゃ無いですかい。
では、其のお約束を、きちんと、守らなければいけないでしょ‼”と…。
だが、司は、其の上を言って居たのだ。
「あのなぁ~、タマ…。
俺が、何時(いつ)、“約束を破棄する。”と、言ったよ。
言ってねぇよな?
俺は、守ると言ったもんは、きちんと、守るんだよ。」と…。
だが、タマも、負けては無かったのだ。
“じゃあ、何故、つくしは、自身の自室に居ない様な事に成るんですかい?”と…。
だからだったのかも知れない。
此処で、司は、決定的な事を、タマに、言って除けるのだった。
「だから…よ。
約束は、きちんと、守る。
つくしの腹に、ガキが出来ねぇ様にすれば、良いんだろ。
ぜってぇ、俺は、失敗はしねぇよ。」と…。
だからだったのだろう。
タマは、そんな司からの言い分に、呆れ乍らも、返答するのだった。
勿論、大きな溜息付きで…。
“はぁ~⤵。
坊っちゃん…。
タマは、勿論、坊っちゃんの味方ださね。
でも、タマは、つくしの味方でも在るださね。
だからこそ…。
つくしが、傷付く様な事には成って欲しく無いださね。
今迄も、つくしは、十分、傷付いて来たんだから…さね。
タマは、思って居たださね。
今のつくしが、記憶を失くしちまった理由は、其処に在るんじゃ無いかと…。
勿論、坊っちゃんが、NYに発つ前には、奥様も、つくしを認めて下さった様だが…ね。
其れでも、其れ迄のつくしは、一杯、傷付いて来たんだから…さね。”と…。
其処で、司は、タマに、約束するのだった。
「ああ、タマが、心配する理由は、十分、分かってる。
だからこそ…。
俺は、此れ以上、つくしを、傷付けたりしねぇよ。
だからこそ…。
俺とつくしの此れからを、陰から、見ててくれねぇか?
なぁ~、タマ…。」と…。
“………”
だからだったのだ。
此の時のタマは、返答する事が出来なかったのだ。
何故なら…。
タマは、司の事は、信用して居る。
なので、“坊っちゃんは、つくしを傷付ける様な事はし無いだろう。”と、思って居たのだ。
其れでも、此の時のタマは、やはり、つくしの事が心配だったのだ。
タマにとって、司も、つくしも、何方も、『孫』の様な存在なのだ。
だからこそ…。
司とつくしの二人共が、幸せに成って欲しかったのだ。
だからこそ…。
司からの問いに、返答する言葉を失って居たのだ。
だが、“タマから、了承して貰えた。”と、勝手に、思って居た此の時の司は、タマに、言って除けるのだった。
そして、其の後(あと)、内線TELを切ったのだった。
「取り敢えず、つくしの所に戻るわ。」と、言い乍ら…。
だからだったのだ。
タマも、渋々、内線TELを切って、つくしの自室から、出たのだった。
そして、つくしの下に戻って来た司は、また、つくしの背後から、つくしを抱き締め乍ら、ベッドの中で、横に成って居たのだ。
其処に、目覚めたばかりのつくしが、司に声を掛けたのだ。
「おはよう!
司…。」と、照れ乍ら…。
なので、司の顔を見られない状況に在る つくしは、司から抱き締められた状態のまま、声を掛けて居たのだった。
其処で、司も、つくしの背後から、つくしを抱き締め乍ら、返答して居たのだ。
「ああ、おはよ!」と…。
其処で、司は、更に、つくしに、言って除けるのだった。
「つくし…。
今日の夜から、つくしは、俺の部屋な!」と…。
其処で、つくしは、此の時の司にとって、飛んでも無い様な言葉を言い始めるのだった。
「其れは、無理かな?」と…。
だからだったのだろう。
此の時の司の顔付きは、怒り顔に変わって居たのだ。
「何でだよ?」と、つくしに、訊き乍ら…。
其処で、つくしは、無理な理由を、話しし始めるのだった。
「う~ん。
実は…ね。
試験勉強をし無きゃなの。」と…。
だからだったのだろう。
更に、司は、つくしからの言い訳の言葉に、自身の額に、青筋を浮かべ乍ら、怒り始めるのだった。
「はぁ~??
試験勉強は、終わったんじゃねぇのか?」と…。
だからだったのだ。
此の時のつくしは、更に、司に、其の訳を、説明し始めるのだった。
「其れは、学年最後の試験の為の試験勉強…。
今度は、別の試験なの。」と…。
だからだったのだ。
司は、一瞬、つくしが、何の事を言って居るのか?
分からなかったのだが…思い出して居たのだ。
自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から聞いて居た話しの事を…。
だからこそ…。
此の時の司は、つくしに、聞けた言葉だったのだ。
勿論、溜息込みで…。
「はぁ~⤵。
其れは、何時迄…何だよ?」と…。
だからだったのだ。
つくしは、司が、納得してくれたモノと、思い込み、司に、話しし始めるのだった。
「2月最初の日曜日が、試験日なの。
今迄、学年最後の試験の為に、勉強時間を費やして来たので、ラストスパートを掛けたい
の。
勿論、今迄にも、必死で、勉強して来たけど…ね。
だから…。
試験が終わる迄は、私は、私の自室じゃダメかな?」と…。
だからだったのだ。
司は、つくしから、其処迄言われれば、納得し無い訳にもいかず…。
此の時の司は、そう言って来たつくしに、了承の意を、伝えるのだった。
勿論、要望付きで…。
「ああ、分かった。
けど…な。
其れ以降のつくしは、俺の部屋だから…な。」と…。
なので、つくしは、其の日の夜から、試験勉強の為に、“試験が終わる迄…。”と、いう期限付きでは有ったのだが、一時、司と離れて居られたのだった。
実は、過去の記憶の無い此の時のつくしは、司が、甘えん坊だったという事を、初めて知って、一日目にして、少し、疲れ気味だった事は言うまでも無かったのだった。
<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 78.』は、一部の文面の中に、神
尾葉子先生の漫画『花より男子』のセリフを、勝手に、拝借して、記載致して折ります。
神尾葉子先生に於かれましては、勝手に、拝借して、記載致して折ります事を、お詫び申
し上げます。
また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に、拝借して、記載致して折ります事を、
お詫び申し上げます。>