tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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司とF2【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編②



 <司と総二郎とあきらの会話  ②>


暫くの間、アルコールを口にして居た司だったのだが…。
アルコール量が増えても、此の日の司は、酔う気配を、全く、感じなかったのだ。


何故なら…。
此の日の司は、総二郎とあきらからの誘いを受け入れた形で、ストレス解消かの様に、アルコールを口にして居たからだったのだ。



其処で、あきらが、司に向けて、口を開いたのだ。
実は、あきらは、ずーっと前から、司に、訊きたいと思って居た事が有ったのだ。


「なぁ~、司…。
 牧野の弟は、かなり、優秀らしいな⁉
 実は、親父が、噂を聞いて来て、俺に訊いて来たんだが…。
 今迄の俺は、牧野の弟と、接点という接点が、全く、無く…。
 牧野の弟と、会った事が無かったから…な。
 俺自身、牧野の弟の事を良くは知らなかったんだ。
 けど…な。
 昔、類が、良く言って居た事を、思い出して…よ。
 親父に、言って置いたんだよ。
 “俺が、類から聞いて居た中学生当時の牧野の弟という『男』は、「可愛い奴だ‼」と、聞
  いて居たんだ。
  俺自身は、牧野の弟と、会った事がねぇから…な。
  良くは知らねぇだよ。”って…な。
 で、実際の牧野の弟は、如何言う『男』…何だ?」と…。



実は、司の執務室から場所を移した其の後の司達ご一行様…。
其処では、総二郎とあきらの会話には、一切、入って居なかった司は、漸くと言って良い程、あきらから訊かれた事で、口を開くのだった。
所謂、あきらからの問いに、此の時の司は、漸く、返答するかの様に、口を開くのだった。


「ああ。
 進は、かなり、優秀だな。
 俺も、後で、知った話しだったんだが…。
 大学1年の時に提出したらしい論文が、論文発表会で、発表されたらしくて…な。
 其の論文が、起業家達の間で、かなり、反響が有ったらしく、大騒ぎに成ったらしい。
 とても、(大学)1年が書いた論文とは思えねぇ出来に、大騒ぎだったらしいわ。
 其の当時の俺は、まだ、NYだったから…よ。
 知らなかった話しだったんだが…。
 で、俺は、つい最近、其の論文を、読ませて貰った。
 其の出来に、俺も、“成程…な。”と、思ったわ。
 とても、1年最後の学生が書ける様な論文じゃねぇんだよ。
 一つの企画として、取り上げても良い位ぇの出来だった。
 其処で、起業家達の間で、進の争奪戦が始まった。
 其の一つが、道明寺HDだった。
 俺の前任だった其の当時の支社長が、進の噂を聞き付けて、ババアに、報告入れて来た。
 だが、ババアは、そう成るだろう事を予期して居たらしくて…な。
 既に、手を打って居たらしいわ。
 だから…な。
 俺は、其の時に、分かったんだわ。
 ババアが、進に、目を向けた理由を…。
 云わば…。
 ババアが、何故、事前に、進に、目を向けて居たのか?
 ババアは、かなり前から、進の事を狙って居たらしいわ。」と…。


実は、司は、年明け後に、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と話しした際に、其の話しの事も含めて、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、話しを聞かされて居たのだ。


そして、其の後の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から送られて来た進の論文を、読んだという訳…だったのだ。



だからだったのだろう。
あきらは、漸く、コトの真相を理解したのだった。


「そういう事かよ。
 漸く、カラクリが分かった様な気がするわ。
 親父が、牧野の弟の其の論文について、調べ様としても、セキュリティが掛かって居たら
 しくて…な。
 調べる事が、出来無かったらしいわ。
 親父も、牧野の弟の事を、欲しがって居たんだけど…な。
 其れじゃあ、厳しいな。」と…。


其処で、司は、あきらに、念押しするかの様に、言って除けるのだった。


「あきら…。
 此処だけの話だが…。
 実は、進は、道明寺HDに入社する事が、既に、決まってんだ。
 で、大学卒業後の進は、NYに渡米させる予定だ。
 ババアの下で、進は、鍛え上げられる。
 だから…な。
 進の事は、諦めてくれるか?」と…。



其処で、総二郎が、驚愕顔のまま…。
司に、訊き始めるのだった。


「はぁ~??
 って事は、牧野姉弟の将来は、道明寺家の為に在るって事か?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、不貞腐れた顔付きに成り、総二郎に、言い返すのだった。


「其れって、如何いう意味だよ。
 つくしは、俺の恋人で、俺の女(もん)で、俺の婚約者だ‼
 だから…よ。
 つくしの将来は、俺の為に、俺と一緒に、生きて行く。
 という事は、つくしの将来は、道明寺家の人間として、生きて行くんだよ。
 其処には、当然、道明寺HDに入社する事も、入ってんだろ。
 で、進は、つくしの弟だ。
 其のつくしの弟で在る 進が、優秀だった。
 だからこそ…。
 ババアは、そんな進を、取り込む事にした。
 勿論、俺もだ‼
 だからって…な。
 進は、『縁故入社』じゃねぇぞ‼
 進は、『縁故入社』を嫌がった。
 だから…よ。
 進には、一般の就職試験を受けて貰う事に成ってる。
 だから…な。
 あきらには、進の事を、諦めて貰いたい。」と…。



だが、あきらは、一言、司に言って置きたい事が有ったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、嫌味な様に、司に言って除けるのだった。


「けど…よ。
 例え、司の母ちゃんと司が、牧野の弟に、道明寺HDの就職試験を受けさせたとして
 も…。
 其れに、牧野の弟が、道明寺HDの就職試験を受け様が、受けまいが…。
 そう言う事は、全く、関係無く…。
 どうせ、牧野の弟が、道明寺HDに入社する事は、既に、決まってんだろ?」と…。


其処で、此の時の司は、ニヤッと、笑った後…。
そう言って来たあきらに、言い返すかの如く、言って除けるのだった。


「ああ、まぁ~、そう言う事だ。
 だから…な。
 “諦めろ‼”って、話だ。
 悪ぃな、あきら…。」と…。


其処で、更に、あきらは、“司が、不貞腐れるだろう。”という事が、分かり切って居る様な話しを、司にし始めるのだった。


「じゃあ、類にも、言って置いて遣らねぇと…な。
 “牧野の弟の事は、諦めろ‼”って…。」と…。


あきらから、そう言う話しを言って来る事は、稀な事だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司と総二郎は、驚愕だったのだ。


何故なら…。
あきらは、何時も、F4の間に、波風が立たない様に、何時も、気を配る様な『男』だったのだ。


其のあきらが、『類』の事迄、司に、切り出して来たのだ。
此の時の司と総二郎にとって、驚愕だった事は、当然と云えば、当然だったのだ。


何故、あきらが、此の時に、嫌味な様に、『類』の事迄、司に、切り出して来たのか?
其れは、何時も、優秀と思われる学生の殆どは、道明寺HDに入社して居たから…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、司に、嫌味を言ってしまったのかも知れない。



そして、だからだったのかも知れない。
此の時の司と総二郎とあきらとの間には、一瞬、静まり返る時間が有ったのだ。


という事は、此の時の司と総二郎とあきらとの間には、一瞬、其れ以上の会話が、続かない時間が有ったという訳…だったのだ。



其処で、漸く、我に返った司は、あきらからの『類』という言葉に、反応したかの様に、言い始めるのだった。


「はぁ~??
 類も、進の事を、“狙ってた‼”って事かよ?
 あきら…。
 類に、言っとけ‼
 “進は、もう、道明寺HDに、入社する事が決まってんだよ‼”って…な。」と…。


此の時の司の顔は、あきらに、そう言い乍らも、完全に、怒って居たのだ。


云わば…。
司の此の時の額には、青筋が3本、立って居たのだ。



だからだったのだ。
此の時の総二郎とあきらは、それぞれ、悟って居たのだ。


“司は、牧野の事だけじゃ無く…。
 牧野の弟の事に関しても、常に、『類』というキーワードを出せば…。
 怒りの沸点が低く成るという事だな。”と…。



其れでも、此の時の司は、少しは、大人に成ったのか?
自分自身の怒りを、所構わず、露わにする事は無かったのだ。


其れは、此の時の司が、つくしの身も心も、両方、自分自身の手の中に入れられた事が、大きかったのだろう。


だからこそ…。
此の時の司は、其れでも、司は、司成りの大人な対応が出来て居たのだ。


昔の司なら、其れこそ、此の時点で、総二郎とあきらは、一発ずつ、殴られて居ても、可笑しくないと言えたのだ。


なので、総二郎とあきらは、更に、それぞれ、思って居たのだった。


“司にとって、『牧野姉弟』は、必要不可欠…何だろうな。”と…。



だからこそ…。
あきらは、観念したかの様に、司に、返答するのだった。


「分かったよ。
 牧野の弟の事は、諦めるわ。
 で、類にも、言って置いて遣るよ。
 諦める様に…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、ニヤッと、笑い乍ら、あきらに、返答するのだった。


「ああ、宜しく頼むわ。」と…。



という訳で、此の時の司は、つくしだけじゃ無く…。
つくしの弟で在る 進も、また、自身の手中に収める事が出来たという訳…だったのだ。



fin

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