司とF2【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく> 番外編③
【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 80.』のエピローグ】
あきらは、桜子から、つくしの話しを聞いた事で、司の執務室に向かって居たのだ。
勿論、あきらが、桜子から聞いた話しと言うのは、つくしが、司から頼まれたという『司の顔型クッキー』の話しの件だった事は言うまでも無かったのだが…。
そして、あきらが、司の執務室に向かって居た其の日は、実は、司とあきらの打ち合わせが有った日だった事は言うまでも無かったのだ。
だからこそ…。
此の日のあきらは、司との打ち合わせが終了する時間帯を想定して、司の執務室に、また、総二郎を呼び出して居たのだ。
其処で、あきらは、話しを切り出し始めたのだ。
「司…。
牧野からの誕生日プレゼント…。
また、お前の『顔型クッキー』だったらしいな。
しかも、お前から牧野に、頼んだらしいな。」と…。
だからだったのだ。
司は、先ずは、あきらに、訊ねたのだ。
「其の事を、誰から聞いたんだ?」と…。
何故なら…。
司は、つくしから言われて居た事が有ったから…だったのだ。
司とつくしとの二人の間での出来事を誰かに言えば…。
つくしから、別れ話を切り出される事は、此の時の司にとっては、想定内だったのだ。
なので、司は、其の事を、あきらが、誰から聞いたのか?
知る必要性が有ったのだ。
だからこそ…。
此の時の司は、あきらに、そう訊いて居たという訳…だったのだ。
そして、其処で、あきらは、さらりと、司に、言って除けるのだった。
「あぁ~??
俺は、桜子から聞いた。
けど…よ。
桜子は、牧野から聞いたらしいぞ‼」と…。
だからだったのだろう。
あきらから、そう訊いた此の時の司は、思って居たのだ。
“つくし自ら、三条に、俺の『顔型クッキー』の事を、話ししてんなら…。
俺も、こいつ等に、話ししても良いんだよな。”と…。
だからこそ…。
此の時の司は、総二郎とあきらに、話しし始めたのだった。
「ああ、そう何だよな。
俺が、つくしに頼んで、作って貰ったんだよ。
本物は、此処にねぇけど…よ。
画像なら、今、此処に有るぞ‼
見て視るか?」と…。
其処で、司は、総二郎とあきらからの返答の言葉を聞く事無く…。
PC内に保存して隠して置いた例の『QRコード』をクリックして、ファイルを開いたのだ。
実は、司は、高等部当時の自身の『顔型クッキー』を、乾燥に寄り、粉々にしてしまった経験から…。
今回、つくしに作って貰った自身の『顔型クッキー』を、また、乾燥させない様にする為にも、乾燥保管庫に入れて、保存する事にして居たのだ。
だからこそ…。
司が、常に、つくしに作って貰った自身の『顔型クッキー』を、持ち歩いて居る訳では無かったのだ。
なので、司は、其の代わりに、高等部当時の画像と同様に、PC内にて、『司の顔型クッキー』の画像を保存して有るという訳…だったのだ。
何故なら…。
司が、執務に疲れた時に、癒しを求める為に、“つくしに作って貰った自身の『顔型クッキー』を観て、癒されたい。”と、言う思いが、働いての事だったのだ。
なので、総二郎とあきらには、そう訊けたのだった。
勿論、此の時の総二郎とあきらは、返答し無かったのだ。
何故なら…。
総二郎とあきらが、そう訊いて来た司に返答し無くても、司から、総二郎とあきらに、見せたがる事は、目に見えて居たから…だったのだ。
案の定、司は、ソファに座って居る総二郎とあきらに見せる為に、自身も、ソファに座って、総二郎とあきらと話しして居たのだが…。
一旦、ソファから離れて、PC内に保存して有る画像を自身の携帯に送って、司は、ソファに戻り、また、ソファに座り始めて、総二郎とあきらに、『司の顔型クッキー』の画像を見せ始めて居たのだ。
実は、其の『司の顔型クッキー』の画像は、ご丁寧に、一枚一枚、写真を撮って有ったのだ。
だからだったのだろう。
其の時の総二郎とあきらの顔付きは、面倒臭そうだった事は言うまでも無かったのだ。
という寄りも、此の時の総二郎の目には、“何で、あきらは、司に、そんな話しを、切り出してんだよ。”と、言って居たかの様にも、見て取れた程だったのだ。
勿論、此の時の総二郎は、あきらの方に向けて、訴えて居た事は言うまでも無かったのだが…。
だが、此の時の司には、そんな総二郎とあきらに気が付く筈も無く…。
“早く、見ろ‼”と、云わんばかりに、此の時の司は、総二郎とあきらに、見せて居たのだ。
そして、此の時の司は、総二郎とあきらに向けて、携帯を操作し乍らも、色々な自身の顔型のクッキーを見せて居たのだ。
「イカってる顔も有んだぜ‼
えーっと、どれだ⁉」と、総二郎とあきらに向けて言い乍ら、にかっと、笑い乍ら…。
其の時だったのだ。
司から、『司の顔型クッキー』を見せられて居た此の時の総二郎とあきらは、思い出して居たのだ。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎とあきらは、同じ事を、思って居たのだった。
“高等部当時の司と、全く、同じだな。
良かったな、司…。
で、今度は、牧野と、二人切りの甘い夜を過ごせて…よ。”と…。
本来なら…。
総二郎とあきらは、司が、つくしだけの記憶を失ったと分かった時…。
絶望感で、一杯だったのだ。
しかも、其の後には、今度は、つくしが、過去の記憶を失った。
だからだったのだろう。
其の当時の総二郎とあきらは、“万事休す。”と、思って居た程だったのだ。
だが、司は、其の後、ちゃんと、つくしの記憶を取り戻した。
一方のつくしは、未だ、過去の記憶を取り戻しては居ないのだが…。
其れでも、ちゃんと、司とつくしは、恋人同士で在り、婚約者同士に成ったのだ。
此の時の総二郎とあきらの中では、其の事が、何よりも、嬉しかったのだ。
だからこそ…。
一人、舞い上がって、総二郎とあきらに、自身の『顔型クッキー』を見せて居る司に、それぞれ、言って除けるのだった。
「良かったな、司…。」
「幸せそうな司の顔が見れて、兄さんは、嬉しいよ。」と、泣き真似をし乍ら…。
だからだったのだろう。
其処で、司は、そう言って来た総二郎とあきらに、怒り乍ら、言って除けて居たのだった。
「俺には、兄貴は居ねぇ‼」と…。
其れは、まるで、嘗ての其の当時の司と総二郎とあきらを思わせる様な光景だったのだ。
だからこそ…。
最後には、此の時の司は、総二郎とあきらに、言えた言葉だったのだ。
「サンキュな!
総二郎…。
あきら…。」と…。
司には、分かって居たのだ。
総二郎とあきらの気持ちを…。
だからこそ…。
此の時の司は、思って居たのだ。
“今の俺が在るのは、こいつ等のお陰だ‼”と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の司は、また、幸せを噛み締めて居たのだった。
fin
<此の二次小説『司とF2【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく> 番外編③』は、一部の
記載文の中に、神尾葉子先生の漫画『花より男子』に出て来るセリフを、勝手に、拝借し
て、記載致して折ります。
神尾葉子先生に於かれましては、勝手に、拝借して、記載致して折ります事を、お詫び申
し上げます。
また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に、拝借して、記載致して折ります事を、
お詫び申し上げます。>
<此の二次小説『司とF2【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく> 番外編③』は、切りが
良い為に、短めにて、終了して折ります事を、お詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。>