tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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七夕【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編



此の年の4月から、航は、小学3年生に成ったのだ。


そして、5月には、妹が生まれたのだ。
なので、航は、『お兄ちゃん』に成ったのだ。



実は、航は、妹が欲しかったのだ。


“だから…。”と、いう訳では無かったのだろうが…。
此の時の航は、妹をあやしたくて仕方無かったのだ。


だが、まだ、幼い航にとって、妹を抱っこするにも、パパとママで在る 司やつくしの支えが必要だったのだ。


だからだったのだろう。
何時も、航は、ソファに座って、妹を、抱っこして居たのだ。



其の航の妹の名は…。
『あやめ』と、懐けられたのだ。
懐けたのは、勿論の司だったのだ。


何故なら…。
『航』の名は、つくしが懐けた。


勿論、其の当時の司には、つくしの記憶が無かったのだ。


だからこそ…。
当然と云えたのだ。


だが、其処は、司…。
そう言う事は、全て、度外視して、『あやめ』を出産し終えたばかりのつくしに、司は、言って除けて居たのだった。


「『航』の名は、つくしが懐けた。
 だからこそ…。
 娘の名は、俺が、懐ける。
 其れで、良いよな?」と…。


勿論、つくしも、言いたい事は、山の様に有ったのだ。


だが、其処は、つくし…。
呆れ乍らも、司の気持ちに応える形で、返答して居たのだ。


「ハイハイ。
 分かりました。」と、半ば、強制的に…。



なので、司は、自身の娘の名を、『あやめ』と、懐けたのだ。


司が、『あやめ』と、懐けた理由とは…。


『あやめ』と、言う花は、5月に咲く花…。
そして、花の色は、高貴な色とされて居る『紫色』…。


そして、『アヤメ』の花言葉は、他にも色々有るのだが、全般的な花言葉の中に、『希望』という花言葉が有る事を、司は、知ったのだ。


司は、道明寺家に相応しい高貴な色とされて居る『紫色』の花を咲かせる『アヤメ』というの花自体を気に入った事も在るのだが…。
其の『希望』という花言葉に、今後の道明寺家の将来を託して視たく成ったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、“娘の名には、『あやめ』という名前が、良い。”と、思えて居たのだ。


なので、司は、娘の名を、『あやめ』という名にしたという訳…だったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の当時の航は、妹を呼ぶ時に、『あやちゃん』と、呼ぶ様に成って居たのだ。


実は、航が、『あやちゃん』と、呼んで居る所を見る度に、司は、思って居たのだった。


“『あやめ』は、『あやちゃん』じゃねぇ‼
 俺が、『あやめ』と、懐けたのには、ちゃんと、理由が有んだ‼
 航も、ちゃんと、『あやめ』と、呼べ‼”と…。


だが、其処は、司…。
つくし迄、航と一緒に成って、『あやちゃん』と、呼んで居る所を見ると、何も、言い出せないで居た司だったのだ。


だが、実は、つくしは、つくしで、『あやめ』という名を、ちゃんと、気に入って居たのだ。


だが、航が、『あやちゃん』と、呼んで居ると、ついつい、一緒に成って、つくしは、『あやちゃん』と、呼んでしまって居ただけだったのだ。



そして、つくしが、司と入籍した事で、道明寺邸にて、家族で一緒に暮らす様に成って、道明寺邸にも、賑やかさが戻って来て、約一年…。
更に、『あやめ』が産まれて来た事で、道明寺邸は、大騒ぎだったのだ。


つくしの出産は、2回目だったのだが…。
子育ては、初めてだったのだ。


其の為、つくしのサポート役として、タマだけじゃ無く…。
子育て経験者の使用人も、つくしのサポート役として、傍に就いて居たのだ。


なので、此の約2か月の間…。
つくしは、初めての子育てを、何とか、遣って来られたのだ。



云わば…。
今は、7月に入ったばかりだったのだ。


そうなのだ。
7月と云えば…。
日本の行事事として、7月7日には、『七夕』が在るのだ。


道明寺家も、例外では無く…。
航が、道明寺邸で過ごす様に成ってから、毎年7月には、道明寺邸の庭に、笹の葉が飾られる様に成ったのだ。


だからだったのだ。
去年から、道明寺邸で暮らす様に成って居たつくしは、航と一緒に、短冊に願い事を記して、笹の葉に、吊るして居たのだ。


なので、今年も、つくしは、航と一緒に、短冊に願い事を記して、笹の葉に、吊るして居たのだ。


今年の航の願い事は…。
【あやちゃんと、楽しく遊べますように…。   わたる】…だったのだ。


そして、つくしの願い事は…。
【家族4人で、何時までも、楽しく、暮らして行けます様に…。  つくし】
【家族4人が、健康で過ごせます様に…。   つくし】の2枚だったのだ。



勿論、此の時の航は、「パパも、書いてよ。」と、自身のパパで在る 司にも、書く様に、促したのだが…。
“面倒臭ぇ。”と、思って居た司は、最初から、書く気等、全く、無く…。
航には、言って除けて居たのだった。


「パパは、良いや。」と…。


なので、逃げに入って居た司だったのだが…。
航の一言で、書かない訳にはいかなく成ったのだ。


「書かないと、あやちゃんの良いパパには、なれないよ。」と…。


其の場に居たつくしには、其れは、まるで、節分の時の『鬼退治』の仕返しかの様にも、見て取れる程…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
知恵が付いて来た航を見て居て、此の時のつくしは、嬉しく思うと共に…。
“此れからの司は、航から、ぎゃふんと言わされるやも知れない。”と、思って居たのだった。


そして、司が、書いた短冊を見たつくしは、思うのだった。


“やっぱり、司だね。”と…。


何故なら…。
司が書いた短冊には、【つくしと航とあやめの幸せを祈る】と、だけ、書いて在ったのだ。



こうして、其の後の司とつくしと航とあやめの家族4人の幸せな生活は、続いて行くのだった。



fin



<此の二次小説『七夕【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編』は、短め
 に、終了して折ります事を、お詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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