司&総二郎 そして、F2&T3【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく> 番外編
【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 81.』の続き】
司は、或る事を思い出した事で、更なる『キーポイント』を、見付け出そうとして居たのだ。
だが、其の前には、まだ、遣る事が残って居るのだ。
実は、司とあきらとで、或るプロジェクトを進めて居たのだ。
なので、あきらは、度々、道明寺HDの司の執務室に、現れて居たのだ。
だからこそ…。
司自ら、此のプロジェクトを止めてしまう訳には、いかなかったのだ。
司の予想では、11月頃には、或る程度の目途が付く予定なのだ。
なので、此の時の司の中では、“遅くても、11月中旬頃迄には、此の計画の目途を付けて置きてぇ‼”と、考えて居たのだ。
何故なら…。
12月に入れば、つくしは、桜子と共に、卒論作成の為に、司とは、会えない日々が予想されて居るのだ。
“だからこそ…。
其の時までには、或る程度、更なる『キーポイント』を、見付けて置きてぇ‼”と、司自身、考える様にも成って居たのだ。
実は、司は、自身の誕生日を、つくしと共に祝った後…。
当分の間、司は、『キーポイント』を見付る事はし無いつもりで居たのだ。
何故なら…。
“其れが、自身とつくしの幸せの為だ‼”と、司が、考えて居たから…だったのだ。
だが、全く、つくしの記憶が戻らない事に、司自身、些か、焦りを感じ始めて居たのだ。
なので、“或る程度、あきらと共に進めて居るプロジェクトの目途が付けば、今度は、つくしの『キーポイント』探しに、目を向けて置きてぇ‼”と、司自身、考えて居たとしても、何ら、可笑しい話では無かったのだ。
云わば…。
此の時の司にとっては、そう考えて居たとしても、何ら、不思議では無かったのだ。
<司と総二郎>
そして、11月中旬頃と成り、予定通り…。
或る程度、司とあきらが進めて居たプロジェクトの目途が付いた事で、司は、総二郎を呼び出したのだ。
其処で、司は、総二郎に、願い出たのだ。
「総二郎…。
頼み事が有ってよ。
聞いてくれねぇか?」と…。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、自身だけが、司から呼び出された事自体、驚愕だったのに…。
“俺に、頼み事…ってか?”と、更に、驚愕だったのだ。
だが、此の時の総二郎は、“司からの頼み事を、聞いて遣るか?”と、思った事で、司に、了承するのだった。
「ああ、良いけど…よ。」と…。
其処で、司は、総二郎から了承が得られた事で、話しし始めるのだった。
「総二郎は、覚えてるか?
俺等が、まだ、高等部のガキだった頃…。
お前が、つくしのダチと一緒にデートして居る所に、つくしを誘い出して、つくしを出し
に使った事が有っただろ?
あの状況を、もう一度、利用してぇんだ‼
もしかしたら…よ。
つくしが、過去の記憶を思い出す為の『キーポイント』に成るかも知んねぇだろ?
だから…よ。
また、総二郎から、つくしのダチに頼んで、協力して貰えねぇか?
総二郎から、頼んで視てくれよ‼」と…。
其処で、司から、そんな話しを聞いて、此の時の総二郎は、実は、驚愕だったのだ。
だが、其れには、優紀が了承し無ければ、何の意味も無い話しと成るのだ。
だからこそ…。
此の時の総二郎は、取り敢えず、司に言えた言葉だったのだ。
「まぁ~、司の気持ちも分かるから…よ。
協力して遣りてぇ気持ちは、十分、有んだけど…よ。
決めるのは、俺じゃねぇだろ?
優紀ちゃんだろ?
其れに、今の俺と優紀ちゃんは、『仲間』という以外…。
関わり合いがねぇから…な。
良い返事が貰えねぇかも…な。」と…。
だからだったのだ。
そんな風に、総二郎から話しを聞いた司は、其れでも、総二郎に縋る思いで、頼んで居たのだった。
「其れでも、取り敢えず、つくしのダチに、頼んで視てくれ‼」と…。
だからだったのだ。
此の時の総二郎は、そう言って来た司に、生返事かの様な返事を返して居たのだった。
「ああ、分かった。
一応、優紀ちゃんに、訊いて視るわ。
けど…よ。
優紀ちゃんから、良い返事が、貰えなかったら…。
司…。
先に、言って置くわ。
悪ぃな。」と…。
「………」
だが、此の時の司の顔付きは、言葉無く、苦笑いだけだったのだ。
<総二郎とあきら>
だからだったのだ。
其の後の総二郎は、あきらに連絡を入れて、あきらと会い、司からの頼み事の件を、あきらにも、話しして聞かせるのだった。
勿論、高等部当時に、例の作戦を立てて居たのは、総二郎だけでは無く、あきらもだったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、まるで、“此の件に関しては、あきらにも、責任は有んだろ?”と、云わんばかりに、あきらに、話しして居たのだ。
だからだったのだ。
此の時のあきらは、“仕方ねぇな‼”と、思う事で、総二郎に、提案し始めたのだ。
「まぁ~、今の総二郎と優紀ちゃんだったら…何も、接点がねぇもんな。
滋と桜子に、ヘルプを頼むか?
滋と桜子から押されれば、優紀ちゃんは、嫌とは言えねぇだろ?
俺から、滋と桜子に、聞いて遣っても良いけど…よ。
まぁ~、高等部当時のガキだった俺にも、此の件に関して、責任がねぇとは言えねぇか
ら…な。」と…。
だからだったのだ。
総二郎は、あきらに、了承の返答をするのだった。
「ああ。」と…。
なので、総二郎から了承の得られた此の時のあきらは、滋と桜子に連絡を取り、滋と桜子と会い、総二郎から聞いた司からの頼み事の話を、滋と桜子に、話しして聞かせるのだった。
其処で、あきらは、優紀にプッシュする様に、滋と桜子に、頼んで居たのだ。
そして、面白そうにして居る滋 と 慎重な顔付きに成って居る桜子から、一応、了承が得られた事で、あきらは、此の話しを進める事にして居たのだった。
<F2&T3>
そして、あきらの掛け声で、久々に、F2&T3は、集まって居たのだ。
其処で、優紀一人だけが、例の此の話の内容を知らない事から、あきらが、代表かの様に、司からの頼み事の話に関して、話しし始めるのだった。
云わば…。
司から、此の話の内容を、直接、聞かされた総二郎と…。
あきらから、此の話の内容を聞いて居た滋と桜子は、再度、聞いて居る事に成るのだった。
其処で、あきらからの話しを、最後迄、聞いて居た優紀は、実は、驚愕だったのだ。
勿論、此の時の優紀は、つくしの為なら、何でも、協力するつもりで居るのだ。
だが、あきらから、此の話の内容を聞いた事で、総二郎の様子が気に成った優紀は、チラッと、総二郎の方を向いて居たのだ。
そんな優紀の様子を見た総二郎も、優紀の顔付きが気に成り、優紀の方を、ジーっと、観て居たのだ。
其処で、そんな総二郎と優紀の様子を見て居た桜子は、あきらからの指示通り、優紀に、声を掛けるのだった。
「優紀さん…。
先輩は、過去の記憶が無くても、道明寺さんの事が、既に、好きだと思います。
だからこそ…。
先輩は、道明寺さんとそういう関係に成ったんだと思いますし…。
だって、考えて視て下さい。
高等部当時の先輩は、既に、道明寺さんの事が好きだった筈なのに…。
怖がって、道明寺さんとそういう関係に成らなかったんですよ。
と言う事は、“先輩の考え方は、大人に成った。”と、言っても良いのかも知れません。
でも、道明寺さんは、其れでも、過去の記憶の無い先輩の事が、不安…何でしょうね。
其れか、“つくし(先輩)の何もかもが、欲しい。”と、道明寺さんは、思って居らっしゃ
るのかも知れませんわ。
ですから…。
道明寺さんを助けて差し上げませんか?
将来の道明寺さんと先輩の『幸せ』の為にも…。」と…。
其処で、優紀は、自身の思いを、F2&T2に、話しし始めるのだった。
「私は、協力する事自体が、嫌と言う訳では在りません。
唯、西門さんと、ご一緒させて頂くのが、“私で、良いのかな?”と、思っただけです。
寧ろ、“私じゃ無くても、良いんじゃ無いか?”と、思った位です。
今のつくしには、過去の記憶が無い訳ですし…。」と…。
だからだったのだ。
其処で、総二郎は、優紀の方を向いて、怒り始めたのだ。
「優紀ちゃん…。
其れって、俺と一緒に、デートする事自体が、嫌って、訳か?
だったら…あきらと一緒に、行って来るか?
優紀ちゃんが言う通り…。
今の牧野には、過去の記憶がねぇ。
寧ろ、今の牧野が、其の当時の事を、覚えてる訳ねぇし…。
高等部当時の俺と優紀ちゃんが、牧野の前で、デートして居た事も、今では、覚えてねぇ
だろうし…な。
優紀ちゃんには、俺じゃねぇ方が良いよな?」と…。
其処で、優紀は、自分自身の思いを、正直に、F2&T2の前で話しした事を、後悔し始めて居たのだ。
だからだったのだ。
優紀は、慌てて、総二郎に、訂正するかの様に、話しし始めるのだった。
「私が、もし、西門さんに、失礼な物言いで、お話しして居たの成らば…。
申し訳在りません。
そう言う意味で、申し上げたつもりでは無かったのですが…。
勿論、西門さんが、私で良いと、仰って下さるのでしたら…。
ご協力させて頂きます。
西門さん…。
宜しくお願い致します。」と…。
だからだったのだ。
総二郎は、優紀の言葉に、満足したかの様に、一言だけ、言って除けて居たのだった。
「ああ。」と…。
だからだったのだ。
此の時のあきらと桜子は、それぞれ、同じ事を、思って居たのだった。
“此処にも、面倒臭ぇ(臭い)男(男性)が、居る(居らっしゃいます)わ。
素直に成れば良いモノを…。
素直に成れねぇ(ない)のが、司と総二郎(道明寺さんと西門さん)…何だろうな(何で
しょうね)。”と…。
だが、何故か?
此の時の総二郎は、乗り気に成って居たのだ。
既に、“優紀ちゃんとの待ち合わせ場所は、何処が良いか?”と、此の時の総二郎の頭の中では、考えを巡らせて居る程…だったのだ。
云わば…。
あきらと滋と桜子からすれば…。
今の総二郎の此の状況は、“有り得ない(ねぇ)っつーの‼”と、言いたく成る様な状況だと、言えたのだ。
だが、あきらと滋と桜子は、そう思って居たにも関わらず、そんな総二郎を許して遣るかの様に、同じ事を、思って居たのだ。
“総二郎(ニッシー・西門さん)が、乗り気なら…。
まぁ~、良しとしますか?”と…。
なので、今の総二郎の想いは、如何に有るのか?
気に成るには、気に成って居たのだが…。
態々、あきらと滋と桜子の誰からも、訊いて置こうとする者は、現れなかったのだ。
fin
<此の二次小説『司&総二郎 そして、F2&T3【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>
番外編』の一部の文面の中に、不快に思われるやも知れないニュアンス的な文面が入って
おります。
了承の程、宜しくお願い致します。>