自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 86.
昨年のつくしの誕生日で在る 12月28日に、つくしの記憶が戻った後から、つくしには、色々な出来事が有ったのだ。
先ず、つくしは、覚悟を決め始めたのだ。
何故なら…。
『道明寺司』の恋人として、そして、『道明寺司』の婚約者として、そして、近い将来には、『道明寺司』と結婚をして、つくしは、司と一生を共に、過ごす事と成るのだ。
だからだったのだろう。
漸く、司とつくしとの近い将来を、此の時のつくしは、覚悟出来て居たのだった。
其のつくしの覚悟とは、司の『Birthday party』に、司のパートナーとして、出席した次の日に、司が、婚約記者会見に臨んだ事に寄るモノだったのだ。
其の時に、司自身の将来の覚悟を、此の時のつくしは、知ったのだ。
だからこそ…。
つくしは、自身の将来を司に託す事にしたのだった。
と言う事は、やっと、記憶を取り戻したつくしが、司との将来を覚悟出来た事に寄り、元のつくしの場所に、戻って来たと言う事に成るのだった。
云わば…。
其のつくしの覚悟というモノは、F4&T4の仲間としての復活にも、関係して居たのだ。
其れ迄の過去の記憶を失って居た頃のつくしの仲間(という寄りも、親友)と云えば…。
滋と優紀と桜子のT3だったのだ。
だが、本来のつくしの仲間は、滋と優紀と桜子のT3だけでは無かったのだ。
司は、仲間という寄りも、既に、つくしの恋人だったので、仲間としては、除外したとしても…類と総二郎とあきらも、つくしの仲間だったのだ。
其れが、つくし自身、過去の記憶を取り戻した事で…。
そして、司との覚悟を決めた事で…。
其処から、また、F4&T4の仲間としての仲間付き合いが、復活したのだ。
つくしは、此れで、更に、つくしの元の在るべき場所に、戻って来たという事と成ったのだ。
だからだったのだ。
今の自身の在るべき場所に、戻って来られた事を、此の時のつくしは、心の底から、嬉しく思って居たのだ。
だからだったのだろう。
漸く、此の時のつくしは、落ち着いて、地に足をつけるかの様に、日々、過ごせる様に成って居たのだ。
実は、其れ迄のつくしは、何処か、不安な思いも、頭の中では過り乍らも、日々を、過ごして居たのだ。
だからだったのだろう。
過去の記憶が、自身には無い事で、此の当時のつくしの中では、考えて居た事も有ったのだ。
“本当に、此れで良いのだろうか?
記憶の無いままの私が、司の傍に居ても…。
此のまま、私自身、流されてしまっても…。”と…。
云わば…。
此の当時のつくしは、漠然と、そんな事を、考えて居た事も有ったのだ。
だが、つくしが、記憶を取り戻した途端に、そんな其の当時のつくしの思いは、何処かへ、吹っ飛んでしまったかの様に、其の後のつくしのそんな考えは、自身の頭の中には、無く成って居たのだ。
そして、4月1日のつくしは、さわやかな気持ちのまま、入社式に臨んで居たのだった。
そして、つくしは、道明寺HDの新入社員として、道明寺HDに入社した事に寄り、合同研修に臨み、1ケ月後には、司の第2秘書として、秘書室に配属と成ったのだ。
其れは、予定通りな話しだったのだが…。
何故なら…。
既に、司の婚約者として、つくしは、道明寺HD内でも発表されて居たから…だったのだ。
だからだったのだろう。
其の事に寄り、誰一人として、つくしに、嫌がらせをする者も、現れなかったのだ。
其れは、何故なら…。
更に、全社員に向けて、朝礼の際に、道明寺HD 会長 と 社長に寄る リモートでの挨拶の際、公言させて居たから…だったのだ。
「此処で、発表して置きます。
婚約発表記者会見の場でも申して居た通り、今後、我が道明寺HDに入社して来る予定の
女性社員の中には、(道明寺)副社長の婚約者が入社して来ます。
其の女性社員は、将来の道明寺夫人です。
其の女性社員の名は、『牧野つくし』と、言います。
新入社員に寄る 合同研修に臨んだ後の1ケ月後には、日本支社にて、(道明寺)副社長
の第2秘書として、秘書室に配属と成ります。
其のつもりで居る様に…。」と…。
其の道明寺HD 会長 と 社長に寄る リモートでの朝礼の挨拶は、つくしが入社して来る前手の3月末に、行われたのだ。
だからこそ…。
特に、道明寺HDの女性社員の間では、つくしに関して、興味を示して居た者も現れて居たのだ。
だからだったのだろう。
そんな社員の様子を、司が観て居た事から…。
つくしが、研修期間の1ケ月の間も、つくしには、常に、SPを就けて居たのだ。
そして、つくしが、秘書室に配属後…。
つくしが、司の第2秘書と成ってからは、司が、つくしに、べったり、張り付いて居たのだ。
だからだったのだろう。
司自身は、其のつもりが無くても、会社内でも、自然と、つくしとの距離が縮まり、公私混同する日々だったのだ。
だからこそ…。
つくしは、そんな司を、制止する日々だったのだ。
実は、つくしの記憶が戻った昨年末から、此の事について、つくし自身、覚悟して居た事だったのだが…。
「此処は、会社内…。
そう言う事は、(道明寺)邸に帰ってからにして…‼」と…。
だからだったのだろう。
司は、つくしのお達し通り…。
(道明寺)邸に帰ってから、毎日の様に、つくしを求める様に、成って居たのだ。
だからこそ…。
つくしは、毎日、疲れ切って居たのだ。
「もう…。」と、怒り乍らも、そんな司を拒もうともせずに…。
其処で、そんな 司とつくしのプライベートを、観て居た桜子は、思って居たのだ。
“道明寺さんと先輩…。
相変わらずですわね。”と、呆れ乍らも…。
そして、つくしの記憶が戻った事を知った司の姉で在る 椿は、そんなつくしに会う為に、日本へ帰国して帰って来たのだ。
実は、其れ(つくしの過去の記憶が、まだ、戻って居なかった頃)迄の椿は、自身の母親で在る 道明寺楓より、「今は、まだ、日本へは、帰国し無い様に…。」と、言われ続けて居たのだ。
其れは、まだ、過去の記憶の無いつくしが、“混乱しない様に…。”と、言う司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの配慮だった事は言うまでも無かったのだ。
だからこそ…。
司の姉で在る 椿も、自身の母親で在る 道明寺楓のそんな思いも分かって居たので、敢えて、素直に、聞いて居たのだ。
だが、つくしが、過去の記憶を取り戻したの成らば…。
椿自身、そんな我慢は、もう、し無くても良いのだ。
だからこそ…。
此の時の椿は、つくしの下へ、帰国して帰って来たという訳…だったのだ。
「つくしちゃん~~。」と、言い乍ら…。
勿論、此の時の椿は、つくしが、気絶寸前に成る様な力で、つくしを抱き締めて居た事は言うまでも無かったのだが…。
だからだったのだ。
此の時点で、椿とつくしの(義)姉妹関係は、復活して居たのだ。
司が、嫉妬する程に…。
そして、つくしが、道明寺HDに入社して、更に、1年後…。
つくしの弟で在る 進が、道明寺HDに入社して来たのだ。
実は、進は、日本での合同研修には臨まず、直接、NYに飛んだのだ。
そして、即、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の第4秘書として、職に就いたのだ。
其れは、何故なら…。
進が、道明寺HDに入社した事を、自身の姉で在る つくしに、バレない様にする為だったのだ。
そして、此の様に仕向けたのは、勿論の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司だった事は言うまでも無かったのだ。
という事で、取り敢えず、つくしが、司の出張の為に、NYへ同行した際も、進の存在が、つくしに、バレない様に、常に、進は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に寄って、匿われて居たのだ。
という訳で、進は、自身の姉で在る つくしには、バレる様な事は無かったのだ。
だが、バレたというのか?
バラしたというのか?
其の後、つくしが、そんな進の事を知ったのは、つくしが入社してから一年後、司とつくしが結婚して、更に、其の二年後には、つくしが妊娠して、つくしが産休に入ってからの事だったのだ。
何故なら…。
進が、つくしのバトンタッチの為に、司の第2秘書に就く事に成ったから…だったのだ。
だが、其の事で、実は、つくしは、ホッとして居たのだ。
何故なら…。
“自身(つくし)の後釜には、司の第2秘書として、女性秘書が就くかも知れない。”と、何処か、不安なつくしだった事は言うまでも無かったのだから…。
だが、自身の姑で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、「其の事を見据えて、(自身の弟で在る)進を育ててくれて居た。」と、司から聞けば、嬉しくない訳無いのだ。
だからこそ…。
此の時のつくしは、自身の姑で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、感謝して居たのだ。
そして、其の後、息子を出産したつくしは、其の三年後…。
また、司の第2秘書として、道明寺HD 秘書室に復帰したのだった。
そして、進は、また、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の第2秘書として、NYに戻ったのだった。
そして、其の後の道明寺家 と 牧野家…。
それぞれの両家は、司とつくしを取り巻き乍ら、幸せに過ごすのだった。
fin
<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 86.』の一部の文面の中に、不快
に思われるやも知れない表現が入って折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>