初めての運動会~あやめ編~【泣かずに居られるのなら】…<つかつく> 番外編④
英徳学園 幼稚舎にて行われる司とつくしの娘で在る あやめの運動会の『親子競技』や『親子ダンス』に、司が出る事に決まった時…。
つくしは、ふと、思った事が有ったのだ。
其れは、司とつくしの娘で在る あやめにとっては、両家の祖父母に当たる 司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓夫妻…。
そして、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻を、“(英徳学園 幼稚舎にて行われる司とつくしの娘で在る)あやめの運動会に、呼んで招待するのは、ダメなのだろうか?”と、言う事だったのだ。
だからだったのだ。
そんな風に、思って居たつくしは、司に相談を掛けたのだ。
そして、司自身、渋々では在ったのだが、つくしの意見に了承したのだった。
実は、現在の英徳学園は、セキュリティーを強化する為に、『家族パスポート』…成るモノ(カード)を、英徳学園に通って居る園児・児童・生徒・学生の全保護者に配布して居るのだ。
所謂、其れ(『家族パスポート』)を持って居るという事は、英徳学園に通って居る園児・児童・生徒・学生の『家族』で在るという『証明書』…の様なモノだったのだ。
勿論、其の『家族パスポート』が無いと、英徳学園内には、入れない。
実は、其の『家族パスポート』には、個人情報が入力されて居るので、其の『家族パスポート』をセンサーに翳せば、通用門の扉が開くシステムに、通用門自体が変わって居たのだ。
其れは、勿論、リムジン等での送迎車でも、同じ事が言えたのだ。
だからだったのだ。
司とつくしの娘で在る あやめにとっては、両家の祖父母に当たる 司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓夫妻…。
そして、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻を、もし、つくしが、英徳学園 幼稚舎にて行われる司とつくしの娘で在る あやめの運動会に、呼んで招待するので在れば、司達家族と一緒に、リムジンで向かわなければ成らないのだ。
もしくは、事前に、英徳学園に、申し出て置かなければ成らないのだ。
だからだったのだろう。
司とつくしの娘で在る あやめにとっては、両家の祖父母に当たる 司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓夫妻…。
そして、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻が、英徳学園 幼稚舎にて行われる司とつくしの娘で在る あやめの運動会に出席してくれるのか?
此の時のつくしは、事前に、確認を取る必要性が有ったのだ。
なので、司とつくしの娘で在る あやめにとっては、両家の祖父母に当たる 司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓夫妻…。
そして、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻のそれぞれに、確認を取る必要性が有った為に、連絡を入れて居たという訳…だったのだ。
そして、此の時のつくしが、司とつくしの娘で在る あやめにとっては、両家の祖父母に当たる 司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓夫妻…。
そして、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻に連絡を入れた事で、英徳学園 幼稚舎にて行われる司とつくしの娘で在る あやめの運動会に、出席してくれる事と成ったのだった。
実は、特に、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓夫妻は、つくしからのそんな話しを聞いて、面白がって居る節さえ、有ったのだ。
どちらかというと、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保よりも、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の方が、其の傾向は、強い様子だったのだが…。
「あら、つくしさんに代わって、司が、あやめのお相手に成るの⁉
其れは、見物(みもの)ね。
是非、出席させて貰うわ。」と…。
勿論、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司から、つくしの妊娠の件に関して、報告を受けて居た事も有り、既に、知って居たのだ。
だからこそ…。
自身の息子で在る 司が、つくしに代わって、自身の孫で在る あやめと一緒に、『親子競技』や『親子ダンス』に出る事に成ったとしても、何ら、不思議には思わなかったのだ。
だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしから、そんな話しを聞いて、面白がって居たのかも知れない。
そして、英徳学園 幼稚舎にて行われる司とつくしの娘で在る あやめの運動会の当日の日と成ったのだ。
此の日の道明寺家は、大勢で、英徳学園 幼稚舎に押し掛けて居たのだった。
実は、事前に、つくしから、出席者の報告を受けて居た英徳学園の理事長は、道明寺家の為に、道明寺家専用の観覧用のテントを用意して居たのだ。
だからだったのだ。
例え、道明寺家が、大勢で、英徳学園 幼稚舎に押し掛けたとしても、英徳学園側は、ビクともし無い状況だと言えたのだ。
つくし自身、大勢で、英徳学園 幼稚舎に押し掛けた事で、英徳学園 幼稚舎側に、迷惑を掛けたく無いという意図が有り、また、迷惑を掛る事を避けたかったという意味合いで、英徳学園の理事長に、事前に、連絡を入れて居たのだ。
何故なら…。
此の日の道明寺家の出席者は、勿論のあやめの両親で在る 司とつくし夫妻 と あやめの兄で在る 航…。
そして、あやめの父方の祖父母で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓夫妻…。
そして、あやめの母方の祖父母で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻だけじゃ無かったのだ。
実は、自身の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓から話しを聞いたあやめの伯母で在る 椿…。
そして、自身の両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻から話しを聞いたあやめの叔父で在る 進も、また、出席する事に成ったのだった。
そして、また、其れだけでは済まなかったのだ。
実は、自身の娘で在る あやめと一緒に、司が、『親子ダンス』の練習をして居る所を観て居たF3も、T3を引き連れて、英徳学園 幼稚舎にて行われる司とつくしの娘で在る あやめの運動会に現れたのだ。
実の事を言うと、F3&T3の観覧席は、道明寺家用に用意されたテントだった事は言うまでも無かったのだ。
勿論、其れは、F3&T3が、勝手に、そうして居た事は言うまでも無かったのだ。
其れは、特に、総二郎とあきら、そして、滋と桜子の仕業だった事は言うまでも無かったのだ。
だが、此の時のつくしには、疑問な事が有ったのだ。
だからだったのだろう。
此の時のつくしは、F3&T3に、訊き始めるのだった。
「ねぇ~、あんた達…さぁ~。
英徳(学園)のセキュリティーを、如何遣って、搔い潜って来たのよ。
今の英徳(学園)は、より一層、セキュリティ対策が強化されて居るから、そう簡単に
は、中に、入れない筈だよ。
英徳(学園)の保護者は、英徳(学園)側から、(英徳学園の)中に入る為のカードが配
布されてるの。
あんた達は、其のカードを、持って無い筈よね?
だって、英徳(学園)の保護者じゃ無いんだから…。
だから…さぁ~。
如何遣って、此処迄、入って来た訳⁉
私は、其れが、訊きたい訳…よ。」と…。
だからだったのだろう。
此の時のあきらは、F3&T3の代表かの様に、話しし始めるのだった。
「お前等が、俺等 F3&T3を、あやめの運動会に招待して来ねぇから…よ。
英徳(学園)に訊いた訳…だ。
あやめの運動会が、何時、執り行われるのか?
で、分かった事は、開催日 と セキュリティ対策の件…だ。
で、俺等 F3&滋&桜子の名は、世間に知れ渡ってる。
しかも、俺等 F3&桜子に関しては、此処(英徳学園)の卒業生だ。
だから…よ。
英徳(学園)には、俺等 F3&T3の為の特別枠というモノを、用意させた。
其れに…な。
此れ迄に、俺等 F3の親は、道明寺家…程じゃねぇが、同様に、多額の寄付金を、寄付し
て来た。
だから…よ。
融通が利いたという訳…よ。」と…。
其処で、此の時の司は、そう言って来たあきらからの言葉に、呆れたかの様に、吠え始めたのだ。
「何で、お前等を招待すんだよ。
訳が分かんねぇだろ?
お前等は、あやめの家族じゃねぇんだぞ‼」と…。
だからだったのだ。
そんな風に、吠え始めた司に対して、茶化すかの様に、総二郎が、そんな司に、言って除けるのだった。
「あのなぁ~、司君よ。
俺等 F3&T3は、あやめの家族じゃねぇにしても、あやめの小せぇ頃から、あやめを見
て来たんだぞ‼
俺等 F3&T3にとって、あやめは、『娘』と言っても、過言じゃねぇだろ‼
其れは、航に対しても、同じだ。
航も、俺等 F3&T3にとって、『息子』と言っても、過言じゃねぇだろ‼
という訳で、俺等 F3&T3は、あやめが、頑張ってる姿を見に来たって訳…よ。」と…。
其処で、司は、更に、吠え始めたのだ。
「何が、娘だ‼
何が、息子だ‼
航とあやめの親は、俺とつくしだ‼
お前等は、唯の『おじさん』 と 『おばさん』だっつーの‼」と…。
其処で、此の時の司は、滋と桜子から、睨み付けられて居た事は言うまでも無かったのだ。
此の時の滋と桜子は、司から、『おばさん』呼ばわりされたのだ。
滋と桜子が、司を睨み付けて居たとしても、其れは、当然だと言えたのだ。
だが、此の時の司にとって、そんな滋と桜子からの睨みに対して、怖くも何とも無い事は言うまでも無かったのだった。
だからだったのだ。
そんな風に、言い合いして居る自身の父親で在る 司 と 『おじさん』こと 総二郎とあきらに対して、“はぁ~⤵。”と、溜息しか出て来ない司とつくしの息子で在る 航…だったのだ。
そして、更に、航は、大人気無い自身の父親で在る 司に対して、思って居たのだった。
“如何だって、良い事でしょ!
其れ位、おじさん達にとって、俺とあやめは、(おじさん達に)近い立場の人間だと言う
事でしょ!”と…。
という訳で、そろそろ、年少組の園児の『親子ダンス』の時間が近付いて来たのだ。
だからだったのだろう。
英徳学園 幼稚舎の関係者(スタッフ)が、アナウンスし始めたのだ。
「年少組の園児の『親子ダンス』の時間が近付いて参りました。
『親子ダンス』に出場下さいますご父兄の皆様…。
年少組の園児の席迄、お越し下さいませ。」と…。
だからだったのだろう。
道明寺家の面々と、F3&T3は、一斉に、司の方を観たのだった。
そして、其処で、此の時の総二郎とあきらは、また、司を茶化しに掛かって居たのだ。
態と、此の時の総二郎とあきらは、それぞれ、司の両隣りに立って、司の肩に、自身の手を置き乍ら、喋って居た事は言うまでも無かったのだ。
「司君、そろそろの様だな。
司君、恥を掻かねぇ様に…な。」
「司という寄りも、あやめに恥を掻かすなよ。」と…。
だからだったのだ。
此の時の司は、そんな風に、自身に言って来た総二郎とあきらを、睨み付けて居た事も、また、言うまでも無かったのだ。
そして、一言、悪態を突いてから、あやめの下に急いで向かった司だった事も、また、言うまでも無かったのだ。
「うっせぇわ‼
俺は、総二郎とあきらから、そんな風に言われなくても、ちゃんと、踊れるっつーの‼」と…。
そして、次のプログラムで在る 年少組の『親子ダンス』が始まるのだった。