文化祭&体育祭【泣かずに居られるのなら】…<つかつく> 番外編
【『初めての運動会~あやめ編~【泣かずに居られるのなら】…<つかつく> 番外編
⑤』のエピローグ
実は、現在の英徳学園は、中高一貫校に成って居たのだ。
だからだったのだ。
ここ最近の英徳学園 中等部 と 高等部の文化祭&体育祭は、中高一貫校らしく、同日日開催だったのだ。
そして、英徳学園 中等部 と 高等部の文化祭&体育祭に、勿論、家族も観覧する事が出来るという事で、其の日の司とつくしは、あやめ と 司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓夫妻…。
そして、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻と一緒に、観覧する予定で居たのだ。
実は、司とつくしの息子で在る 航から、其の話しを聞いて知って居たF3は、毎度乍ら、英徳学園 理事長に連絡を入れて、特別枠にて、F3&T3の英徳学園への出入りが許される様に、申し出て居たのだ。
だからだったのだ。
F3の申し出が、英徳学園 理事長から、了承されたという事も有り、此の日のF3は、毎度乍ら、T3を引き連れて、英徳学園 中等部の文化祭&体育祭に現れて居たのだった。
だからだったのだろう。
勿論、司は、そんなF3を呆れて居た事は言うまでも無かったのだ。
という訳で、英徳学園 中等部 と 高等部の文化祭&体育祭の当日の道明寺家の観覧者は、結局、司とつくしの娘で在る あやめの初めての運動会同様に、大勢での観覧と成って居たのだった。
実は、楽しみにして居るだろう自身の母親で在る つくしに対して、“今回ばかりは、(英徳学園 中等部 と 高等部の)文化祭&体育祭に来て欲しく無い。”と、思う様な出来事が、(司とつくしの息子で在る)航自身の身に起きて居たのだった。
実は、もう直ぐしたら、文化祭が執り行われるという事で、クラスメイト達と一緒に、準備して居た時の事だったのだ。
司とつくしの息子で在る 航の下に、高等部の生徒達が現れて居たのだった。
実は、現在の英徳学園が、例え、中高一貫校に成って居たとしても、学舎自体、司とつくし達 F4&つくし&桜子が通って居た当時の建物と、何ら変わり無かったのだ。
メンテナンスは、行われて居たのだが…。
だからだったのだ。
元々、中等部 と 高等部の出入りは、出来無い様に成って居たのだ。
何故なら…。
英徳学園の学舎自体、同じ広大な敷地の中に、幼稚舎・初等部・中等部・高等部・大学部と、建てられて居たのだ。
其の中でも、独立性の在る建物は、幼稚舎・初等部・中等部のそれぞれ…だったのだ。
実は、高等部 と 大学部は、カフェテリア自体が、(高等部 と 大学部の)どちらも使用出来る様に成って居た為に、それぞれの学舎を行き来、出来る様に成って居たのだ。
なので、現在の英徳学園が、例え、中高一貫校に成って居たとしても…。
例え、学舎が、同じ広大な敷地の中に在ったとしても、中等部 と 高等部の出入りは、元々、無いに等しいと言えたのだ。
だからだったのだろう。
司とつくしの息子で在る 航自身でも知らない様な話しを、高等部の生徒達から、態々、呼び止められて迄、話しを聞かされて居たという訳…だったのだ。
そして、此の時の高等部の生徒達は、先ず、司とつくしの息子で在る 航を呼び止めたという訳…だったのだ。
「君、『道明寺航』君だよね?」と…。
だからだったのだろう。
此の時の(司とつくしの息子で在る)航自身、英徳学園の先輩でも在る 高等部の生徒達の呼び止めに、仕方無く、応じるのだった。
「はい、そうですが…?」と…。
だからだったのだ。
此の時の高等部の生徒達は、英徳学園 高等部で、長きに渡り、語り継がれて居る話しを、司とつくしの息子で在る 航に、話しし始めるのだった。
「君の母親って、『英徳(学園)のジャンヌダルク』だったんだね。
“高等部では、『赤札』という遊びを止めさせた女子生徒だった。”と、言う事で、『英徳
(学園)の英雄』共、言われてるよ。」
「けど…さ。
君の両親も、不思議だよな。
其の当時の高等部で、『赤札』という遊びをして居た男子生徒 と 其の男子生徒から、
其の『赤札』を貼られて、其の『赤札』という遊びを止めさせた女子生徒が、実は、君の
父親 と 母親…何だよな。
如何遣ったら、『赤札』を貼った方 と 『赤札』を貼られた方が、恋に落ちるんだろう
な⁉」と…。
実は、英徳学園の先輩でも在る 高等部の生徒達から、そんな話しを聞いた司とつくしの息子で在る 航にとって、そんな話しは、知らない話しだったと言えたのだ。
其れは、自身の母親で在る つくしが、『英徳(学園)のジャンヌダルク』と、語り継がれて居る事と、『英徳(学園)の英雄』共迄、言われてる等と、知らなかった話しだったし、思いも寄らなかったのだ。
何故なら…。
実は、司とつくしの息子で在る 航は、タマからも、F3からも、桜子からも、自身の両親で在る 司とつくしの高等部当時の話しは、勿論、聞いて知って居たのだ。
だが、自身の母親で在る つくしが、『英徳(学園)のジャンヌダルク』と、語り継がれて居る事と、『英徳(学園)の英雄』共迄、言われてる事自体、タマからも、F3からも、桜子からも、聞かされて居なかったのだ。
云わば…。
そんな司とつくしの息子で在る 航が、唯一、タマや F3、そして、桜子から聞いて居た話しは、『赤札』の話しのみ…だったのだ。
其れに、まだ、英徳学園 中等部1年に進級して半年程しか経って居ない此の時の(司とつくしの息子で在る)航にとって、英徳学園 高等部で、長きに渡り、そんな話しが語り継がれて居る事自体、知らなかったと言えたのだ。
だからこそ…。
此の時の司とつくしの息子で在る 航自身、英徳学園の先輩でも在る 高等部の生徒達に対して、驚愕で返答する言葉が見付からない程…だったのだ。
だが、暫くして、此の時の司とつくしの息子で在る 航は、漸く、口を開いたのだった。
「そうですね。
俺にも、両親の事は、良く分からないですよ。」と…。
だからだったのだ。
此の時の司とつくしの息子で在る 航自身、英徳学園 中等部の文化祭&体育祭に、自身の母親で在る つくしには、来て欲しく無いと言えたのだった。
だが、自身の息子で在る 航から、そんな話しを聞かされて居なかった此の時のつくしは、そんな話しが有る等と知らなかった事で、英徳学園に現れて居たのだ。
そして、案の上とでも言うべきか?
司とつくしの息子で在る 航が、危惧して居た通り、つくしは、英徳学園の中等部の学舎に入ったと同時に、英徳学園の中等部の生徒達から、こそこそと、言われて居たのだ。
「あっ、『英徳(学園)のジャンヌダルク』…。」とか…。
「あっ、『英徳(学園)の英雄』だ‼」とか…。
何故なら…。
司とつくしの息子で在る 航が、英徳学園 中等部に進級して来た事で、英徳学園 高等部の生徒達に寄って、つくしの話しが、英徳学園 中等部内に広まって居たのだ。
だからだったのだろう。
此の時のつくしは、思って居たのだ。
“こんな雰囲気、久し振りかも…。
ここ最近では、司のパートナーとして、パーティーに出席して居ても、こんな感じには、
成らないんだけど…なぁ~。”と…。
実は、其れは、つくし自身、自身の姑で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 自身の夫で在る 司に寄って、守られて居るからに、他成らないのだ。
そして、此の時の司迄もが、そんな英徳学園の中等部の生徒達の態度に、怪訝な顔付きに成って居た事は言うまでも無かったのだ。
だからだったのだ。
此の時のつくしは、自身の息子で在る 航と合流した時に、其の謎の言葉の意味を訊くのだった。
「ねぇ~、航…。
ちょっと、訊きたいんだけど…ね。
私が、通る度に、『英徳(学園)のジャンヌダルク』だとか…。
『英徳(学園)の英雄』だとか…。
言われてた様に、思うんだけど…。
其れって、如何いう意味…?」と…。
だからだったのだ。
此の時の司とつくしの息子で在る 航は、“仕方無い。”と、でも、言いた気に、白状するのだった。
そして、此の時の司とつくしの息子で在る 航は、更に、付け加えるかの様に、自身の母親で在る つくしに、言って除けるのだった。
「だから…さ。
“今回ばかりは、(英徳学園 中等部 と 高等部の)文化祭&体育祭に来て欲しく
無いなぁ~。”と、思って居た事は、事実だよ。
そんな事を言えば、“きっと、母さんが悲しむだろうなぁ~。”とも、思って居たから…
さ。
敢えて、其の事に関しては、言わなかったけど…さ。」と…。
だからだったのだろう。
此の時のつくしは、思って居たのだった。
“そうだったんだぁ~。
だったら、ちゃんと、言ってくれても良かったのに…。”と…。
だが、此の時のつくしは、自身の息子で在る 航のそんな優しさを知り、お礼の言葉を言うだけに、留めたのだった。
「そうだったんだ。
航…有難うね。
母さんを、気遣ってくれて…。」と…。
だからだったのだ。
此の時の司は、そんな自身の妻で在る つくし と 自身の息子で在る 航 母子(親子)の様子を、唯、じーっと、観て居ただけだったのだ。
優しい目付きで…。
だからだったのかも知れない。
英徳学園 中等部 と 高等部の文化祭&体育祭に姿を魅せて居たF3&桜子も、此の状況を観て居て、密かに、思って居たのだった。
“まさか、今の英徳(学園)で、牧野(先輩)が、『英雄』の様に扱われて居るとは…思っ
ても視なかったな(ね・ですわ)。”と…。
だからだったのだろう。
其の後のつくしは、つくしで、思って居たのだった。
“此れからは、英徳(学園)に、行き辛く成るなぁ~。”と…。
という訳で、其の後のつくしは、何時迄も、英徳学園内で、『英徳(学園)のジャンヌダルク』や『英徳(学園)の英雄』と、言われ続け、崇められて居たという訳…だったのだ。
fin