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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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航の決断【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編①



【『文化祭&体育祭【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編』から5年後 
 と 『鬼退治【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編②』のエピローグ】


あの日から、5年が経ち、航は、英徳学園 高等部3年生と成って居たのだ。
そして、誕生日を迎えた事で18歳に成ったのだ。


だからだったのだ。
ここ最近の航は、自身の将来について、考える様に成って居たのだ。


そして、航は、或る決断をするのだった。
其の前に、航は、自身の父親で在る 司に、相談という名の意見を求める事にしたのだ。



実は、此の日の司は、道明寺邸に戻ってからも、書斎に居たのだ。


其の事を、ディナーを済ませた後の航は、自身の母親で在る つくしから聞いた事で、其のまま、自身の父親で在る 司の書斎に向かったのだ。



そして、自身の父親で在る 司の書斎のドアをノックした航は、書斎の中に居る自身の父親に、声を掛けたのだった。


「父さん、今、良いかな?
 話しが有るんだけど…。
 入って良い?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の息子で在る 航に、返答するのだった。


「ああ、良いぞ‼
 入れ‼」と…。


なので、此の時の航は、自身の父親で在る 司から、了承が得られた事で、司の書斎の中に入るのだった。


其処で、此の時の司は、書斎の中に入って来た自身の息子で在る 航に、訊き始めるのだった。


「航…。
 俺に話しとは、何だ?」と…。


だからだったのだ。
意を決した此の時の航は、“ふぅ~。”と、息を吐いてから、自身の父親で在る 司に話しし始めるのだった。


「うん。
 俺は、来年の3月で、英徳高校を卒業する。
 で、今後の俺の進路を考える様に成ったんだ。
 父さんは、英徳高校を卒業して直ぐ、NYに渡米したんだよね?」と…。


其処で、此の時の司は、微妙な顔付きに成って居たのだ。


何故なら…。
其の当時の司がNYに渡米したのは、自身の息子で在る 航の様な純粋な気持ちからでは無かったのだから…。
当然と云えば、当然だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、自身の息子で在る 航に言えた言葉だったのだろう。


「ああ、確かに、俺は、英徳高校を卒業後、NYに渡米した。
 けど…な。
 其れは、純粋な気持ちからじゃ無かったな。
 俺の場合は、無理矢理、お袋に、NYに連れて行かれたから…な。
 あの頃の俺は、つくしの記憶を失くしてた頃だったし…な。
 俺の場合は、嫌々、NYに渡米して居たと思うぞ‼」と…。



実は、航は、タマから、其の当時の自身の父親で在る 司の事は、聞いて知って居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の航は、自身の父親で在る 司の話しに納得するかの如く、話しし始めるのだった。


「うん、其の話しは、タマさんからも、おじさん達からも、聞いて知ってるよ。
 其れでも、父さんは、NYで、大学に行き乍ら、ビジネスの修行をして居たんでしょ‼
 だったら、俺も、NYで、大学に行き乍ら、ビジネスの修行するべきだよね?」と…。


其処で、此の時の司は、自身の息子で在る 航に言って除けるのだった。


「航が、NYに行きてぇなら、俺は、止めねぇ‼
 けど…な。
 はっきり、言っとく。
 NYは、そんな甘い所じゃねぇぞ‼
 親の七光りは、通用しねぇ‼
 NYとは、そんな所だ。
 其れでも行くなら、行って勉強して来い‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の航は、自身(航)の決断について、自身の父親で在る 司に話しし始めるのだった。


「実は、俺は、もう、NYに渡米する覚悟は、出来てるんだよね。
 其れに、行った方が良いとも思うし…。
 祖父さんと祖母さんに、仕込んで貰った方が良いとも思ってる。
 父さんだったら、俺自身、甘えてしまうと思うし…さ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の息子で在る 航の顔をまじまじと見詰め乍ら、話しし始めるのだった。
過去を懐古するかの如く…。


「航…。
 お前も、成長したな。
 航は、覚えてるか?
 お前が、初等部2年の頃…。
 俺が、お前に、『鬼退治』をさせた当時の事を…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の航も、昔を懐かしむかの様に、思い出して居たのだった。
なので、此の時の航は、そう切り出して来た自身の父親で在る 司に言えた言葉だったのだろう。


「うん、覚えてるよ。
 無理矢理、『鬼退治』させられた時の事でしょ!
 あの当時の母さんのお腹の中には、まだ、『あやめ』が居て、“産まれて来る弟 or 妹の
 お兄ちゃんに成る為に、強く成れ‼”って、父さんから発破を掛けられたあの『鬼退治』の
 事だよね?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、更に、昔を懐かしむかの様に、過去を懐古するかの如く、自身の息子で在る 航に、言って除けるのだった。


「ああ、そうだ。
 其の『鬼退治』の事だ‼
 あの頃の航は、将来が心配に成る位ぇに、精神的に脆くて、直ぐ、泣いてた。
 其れに、お人よし過ぎて、人に優し過ぎた。
 丁度、節分の頃だったし…な。
 あの当時の俺は、お前を一人前にするには、“『鬼退治』を利用しない手はねぇ‼”と、思え
 た訳…だ。
 其れに、つくしの腹の中には、赤ん坊(あやめ)が居た。
 其の赤ん坊(あやめ)の『格好良いお兄ちゃん』に成る事が、航の夢だという事を、つく
 しから聞いて知ったあの当時の俺は、其の事も利用した。
 で、俺の挑発に乗ったあの当時の航は、『鬼退治』を遣って除けた。
 だから…な。
 あの頃の航に、言って遣りてぇな。
 “お前は、こんなに成長したんだぞ‼”って…。
 “強く成れたんぞ‼”って…。」と…。



だからだったのだろう。
此の時の航は、自身の父親で在る 司に、訊き始めるのだった。


「櫂(かい)にも、俺と同じ事をするつもり?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、そう訊いて来た自身の息子で在る 航からの問いの言葉に、返答するのだった。


「そうだな。
 櫂(かい)にも、『鬼退治』をさせるか(笑)?」と、笑い乍ら…。



そうなのだ。
『櫂(かい)』とは、5年前…。
『花火大会』のあの日の夜、つくしのお腹の中に宿った『赤ん坊』の事…だったのだ。


『櫂(かい)』とは、水をかいて舟を進める道具の事…。
所謂、棒の一端を幅広く平らに削った物…。
またの名を『オール』という…。


だからだったのだ。
司は、男の子が産まれた事を知り、次男として産まれて来た我が子に、『櫂(かい)』と、懐けたのだった。



そして、『航(わたる)』とは、『航海』という意味を込めて、つくしが懐けたもの…。
実は、高等部当時の司とつくしは、滋に寄って拉致られた大河原家のクルーザーの中で、一線を越えたのだ。
其れに寄って、航は、授かったのだ。


だからだったのだろう。
『航(わたる)』と懐けた意味を、“大海原を渡っても、物ともせず、どんな事が起こっても、立ち向かって欲しい。”と、司が、後付けしたのだ。


云わば…。
“どんなに、行く手を阻まれても、立ち向かって欲しい。”と、いう意味も込めたのだ。



そして、『櫂(かい)』=『オール』とは、『小舟』で使用する事が多い。


と言う事は、荒波にも対応出来るのが、『船』=『大型船』なのだ。


云わば…。
『大型船』は、『航海』に適した『船』なのだ。
に対して、『小舟』は、小波(さざなみ)に適して居る『舟』なのだ。


云わば…。
『小舟』とは、陸から近場の海上 もしくは、川下りに適して居ると、云えるのだ。
其の『小舟』で使用するのが、『櫂(かい)』=『オール』なのだ。


『小舟』を進めるには、一生懸命、『櫂(かい)』=『オール』を、漕がなければ成らないのだ。


と言う事は、世間の荒波に立ち向かうのが、『航(わたる)』成らば…。
『小波(さざなみ)』(*)にも負けず、前に進むのが、『櫂(かい)』なのだ。


言う成れば…。
【兄弟で、力を合わせて、世間の『荒波』に立ち向かい、『小波(さざなみ)』(*)にも
 負けず、前に進んで欲しい。】と、いう意味が込められて居るのだ。


(*『小波(さざなみ)』とは、『細かに立つ波』・『心の中の小さな動揺』という意味が
 在ります。)


なので、其の当時の司は、道明寺家の次男として産まれて来た我が子に、『櫂(かい)』と、懐けたという訳…だったのだ。



そして、其の4年後の『節分』の時…。
櫂(かい)が、英徳学園 初等部2年生に成った事で、此の時の司は、航の予想通り、自身の息子で在る 航…同様に、櫂(かい)にも、『鬼退治』を決行するのだった。


実は、此れには、理由が有ったのだ。



<『航の決断【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編①』の一部の言葉に、
 不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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