春のお彼岸【会いたい】…<つかつく> 番外編
【2022年春のお彼岸】
3月18日…彼岸入り
3月21日…中日(春分の日)
3月24日…彼岸明け
<此の二次小説『春のお彼岸【会いたい】…<つかつく> 番外編』の文面の中に、不快
に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>
【『自責の念~桜子編~【会いたい】…<つかつく> 番外編』の其の後の春のお彼岸】
桜子を通してあきらから呼び出された司は、あきらと桜子と会ったのだ。
勿論、桜子を通してあきらから呼び出された司は、つくしの件に関して、桜子から詫びを入れられて居たのだ。
だが、幾ら、桜子から詫びを入れられたとしても、此の時の司にとって、つくしへの自身の想いが癒える事は無いのだ。
だからだったのだ。
此の時の司は、春のお彼岸が近付いて来たという事も有り、つくしへの自身の想いをつくしに伝えて、つくしに詫びを入れるつもりで居たのだ。
だからだったのだろう。
あきらと桜子と会った後の司は、春のお彼岸が近付いて来た事から、自身の秘書に伝えて、スケジュール調整を願い出て居たのだ。
実は、桜子を通してあきらから呼び出された司は、あきらと桜子と会った際…。
つくしの墓参りの件は、伝えて居なかったのだ。
勿論、自身の弟と成った 進にも、自身の愛娘で在る ひなにも、言わずに居たのだ。
何故なら…。
一人で、つくしに会いに行き、つくしへの自身の想いをつくしに伝えて、“つくしに詫びを入れてぇ‼”と、思って居たから…だったのだ。
そして、春のお彼岸の『(彼岸の)中日』と言われて居る3月21日の『春分の日』に、司は、つくしのお墓参りに向かうのだった。
勿論、つくしのお墓が在る 此のお寺は、つくしだけじゃ無く、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻、そして、タマの遺骨も埋葬されて居るお寺で、道明寺家の所縁(ゆかり)の在る お寺なのだ。
なので、此の時の司は、つくしのお墓参りの前に、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻 と タマのお墓の方を、先に、参る事にして居たのだ。
何故なら…。
つくしと一緒に、長く、話しをしたかったからなのだ。
だからだったのだ。
此の時の司は、此の日の事を誰にも伝えずに、つくしのお墓参りの前に、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻 と タマのお墓の方を、先に、参って居たという訳…だったのだ。
そして、其の後の司は、つくしの墓前で、つくしに詫びを入れて居たのだった。
「つくしが、28歳という若さで早死にしたのは、全て、俺の責任だよな。
お前の主治医だったドクターから、進に言わないという理由で、全てを教えて貰った。
まさか、お前が早死にした理由が、『赤札』…だったとは、思いも寄らなかった。
進からは…よ。
“姉ちゃんは、病気で亡くなった。”って、聞いてたから…な。
お前の主治医だったドクターから、お前が早死にした理由を聞いた時は、愕然とした。
しかも、日本に帰国してひなを見掛ける迄の俺は、お前の事も、ひなの事も、全く知らず
に、王様の様に暮らして来た。
其れが、何よりも、俺は、俺自身に腹が立つ。
何よりも、愛して居た筈のお前の事の全てを忘れ、お前がひなを妊娠してからの11年間を
お前だけに苦しませ、俺は、NYの地で敵等居ねぇ状況で、王様の様に暮らして居た。
お前が、もし、今でも、元気だったとしたら…。
“其れは、英徳時代と、何等、変わって無い(ねぇ)。”って、怒られて居たんだろうな。
其れが、何よりも、悔しいわ。
だから…よ。
俺から、つくしに頼みが有る。
お前が、ひなを育ててくれた10年間分…。
俺も、進とひなを立派な企業人にして魅せる。
けど…な。
其の後(あと)の俺は、お前に迎えに来て欲しいんだわ。
俺は、一日でも早く、お前の下に逝きてぇ‼
だから…よ。
つくし…10年経ったら、お前から俺を迎えに来て欲しい。
此の事は、進とひなには、一切、言わねぇから…よ。」と、涙を流し乍ら…。
此の時の司は、まるで、つくしに懇願するかの様…だったのだ。
実は、そんな風に、つくしに懇願して居た司の下に、F3&T3が現れたのだ。
勿論、其れは、偶然だった事は言うまでも無かったのだ。
何故なら…。
此の時のF3&T3が司と申し合わせて、つくしの墓前に現れた訳じゃ無かったから…だったのだ。
其れは、まるで、つくしに寄って、引き寄せられたかの様に、F4&T3が、つくしの墓前に現れたという訳…だったのだ。
勿論、司がつくしに懇願して居た話しは、F3&T3には聞こえて居なかったのだ。
何故なら…。
此の時の司の声は、呟く様に、つくしに伝えて居たから…だったのだ。
だが、司の涙を見たあきらと桜子には、司がつくしに何を話しして居たのか?
手に取る様に分かって居たのだ。
だからこそ…。
此の時のあきらと桜子は、胸が苦しく成る思い…だったのだ。
其処に、そんな事だとは何も知らない類が、司に声を掛けるのだった。
「何~だ。
司も、来て居たんだぁ~。
だったら、俺等と一緒に来れば、良かったのに…。」と…。
だからだったのかも知れない。
此の時のあきらは、まるで、司に助け舟を出すかの様に、類に言って除けるのだった。
「司も、牧野とは、積もる話しも有んだろ‼」と…。
だからだったのだろう。
あきらと桜子は、実は、司のそんな様子を観て居たのだが、此の時の司は、F3&T3に分からない様に涙を拭った後…。
司も、あきらからの話しに調子を合わせるかの様に、類に返答の言葉を言って除けるのだった。
「ああ、そう言う事だ。
俺とつくしは、夫婦…何だ。
お前等も、ちょっとは、気を使え‼」と…。
其処に、偶然にも、司の弟と成った 進が、自身の姪っ子で在り、司の愛娘で在る ひな と 自身の恋人で在り、あきらの双子の妹でも在る 絵夢を伴って、つくしの墓前に現れたのだ。
勿論、司の弟と成った 進 と 自身の姪っ子で在り、司の愛娘で在る ひな と 自身の恋人で在り、あきらの双子の妹でも在る 絵夢は、先ず、つくしと進姉弟の両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻、そして、タマのお墓から参って居た事は言うまでも無かったのだ。
何故なら…。
此の時の進は、自身の恋人で在り、あきらの双子の妹でも在る 絵夢を自身の両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻、そして、タマに会わせたかったから…だったのだ。
其れに、進の恋人で在り、あきらの双子の妹でも在る 絵夢自身も、進の両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻、そして、タマに挨拶を交わして置きたかったのだ。
だからだったのだ。
自身の恋人で在る 進 と 其の自身の恋人で在る 進の姪っ子のひなと一緒に、お墓参りに出向いて居たという訳…だったのだ。
そんな事とは知らなかった司 と あきらは、驚愕して居たのだ。
否、司 と あきらだけじゃ無く、進 と ひな と 絵夢のそれぞれのお互いが驚愕し合って居たのかも知れない。
だからだったのだ。
此の時の司 と あきらは、同時に、声を発するのだった。
「えっ、進 と ひなも来たのか?」
「えっ、進 と 絵夢も来たのか?」と…。
そして、進 と ひな と 絵夢も、また、それぞれ、そんな司 と あきらに声を掛けて居たのだった。
「えっ、兄さんも、お義兄さんも、ご一緒…だったんですね?」
「えっ、パパも、ママの所に来て居たんだぁ~?」
「えっ、お兄ちゃま…?」と…。
だからだったのかも知れない。
其の場に居合わせて居た類が、クスクス、笑い始めたのだ。
何故なら…。
五人五様の驚愕振りが、此の時の類にとっては、笑いのツボ…だった様だ。
其処で、類は、司 と あきら、そして、進 と ひな と 絵夢のそれぞれに訊いて視る事にしたのだ。
「何で、そんなに、驚愕して居るの⁉
5人が5人共、牧野の所縁(ゆかり)在る人間…何だから…さ。
其れに、此処に居る誰もが、牧野の所縁(ゆかり)在る人間…何だし…。
当然、重なる事も有るでしょ!」と…。
だからだったのだ。
司 と あきら、そして、進 と ひな と 絵夢のそれぞれは、類からのそんな言い分に、漸く、冷静に成れて居たのだ。
というのか?
28歳という若さで早死にしたつくしの死の真相を知って居る此の時の司 と あきらは、進 と ひなの出現に動揺して居た事は、事実…だったのだ。
だからだったのかも知れない。
此の時の司 と あきらは、進 と ひなよりも動揺して居たと云えたのだ。
だが、司のつくしへの想いを、全く、知らない類が、此の時の司 と あきらの動揺して居る姿を見て、不思議に思って居たとしても仕方無かったのだ。
だからこそ…。
此の時の類は、司 と あきら、そして、進 と ひな と 絵夢に訊く事が出来たのだろう。
実の事を言うと、至極当然かの様に類から訊かれた此の時の司 と あきらは、当然、返答出来ずに居たのだ。
だが、28歳という若さで早死にしたつくしの本当の死の真相を知らず、“姉ちゃんは、病気で亡くなった。”と、思って居る進にとって、至極当然かの様に、類に返答する事が出来て居たのだ。
「其れもそうですよね。
皆さんは、姉ちゃんと親しかった訳ですし…。
唯、兄さんからも、お義兄さんからも、“今日、行く。”とは聞いて居なかったので、同じ
事を考えて居た事に吃驚しただけですよ。
兄さんも、お義兄さんも、そんな所ですよね?」と、訊くかの様に…。
だからだったのだろう。
此の時の司 と あきらは、それぞれ、同じ事を思って居たのだった。
“こいつ等には、ぜってぇ、バレちゃあいけねぇ‼”と…。
勿論、28歳という若さで早死にしたつくしの死の真相は、既に、類だけでは無く、総二郎とT3は、知って居たのだ。
だが、司本人の本意として居る所は、進 と ひなだけでは無く、類 と 総二郎 と 滋 と 優紀にも、“バレてはいけねぇ‼”と、此の時の司 と あきらは、それぞれ、思って居たという訳…だったのだ。
だからだったのだ。
此の時の司は、密かに、思って居たのだ。
“こいつ等に聞かれたんじゃねぇのか?
否、俺の声は小さかったと思うから…よ。
こいつ等には、聞かれてねぇと思う。
そうだよな⁉
つくし…。”と…。
其れは、まるで、つくしに確認するかの様に、つくしに訊いて居るかの様に…思って居たのだった。
だからだったのだろう。
此の時の司 と あきらは、バレない様に、それぞれ、一言だけ、同時に、同じ返答の言葉を口にするのだった。
「「ああ、そう言う事だ。」」と…。
そして、其の後も、此の件に関して、自身の弟と成った 進 と 自身の愛娘で在る ひなだけでは無く、類 と 総二郎 と 滋 と 優紀にも、バレる事は無かったのだ。
だが、類だけは、司の様子から、司の事を疑って居た事は、事実…だったのだ。
“司には、何か、有るじゃ無いのかな?”と…。
其れでも、そんな風に、司の事を疑って居乍らも、類からは、司に、何も訊かなかったのだ。
何故なら…。
此の時の類は、思って居たのだ。
“何時(いつ)か?
司の方から、何か、話ししてくれる日が来るんじゃ無いだろうか?”と…。
だからだったのだ。
此の時の類は、知らない振りをして居たのだ。
だが、結局、類だけじゃ無く、進 と ひな と 総二郎 と 滋 と 優紀が此の話しをあきらから聞いて知ったのは、司がつくしの下に逝ってからだった事は言うまでも無かったのだった。
fin