tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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浴衣 と 花火【会いたい】…<つかつく>  番外編





(2022年のお盆)
 8月13日(迎え火=お盆の入り)~8月16日(送り火=盆明け)


【『海水浴【会いたい】…<つかつく>  番外編①~③』と、同じ年の『お盆』の頃のお
 話し】


花火とは…。
 元々、鎮魂の意味合いが在るのだ。


 元来、花火は、慰霊 や 疫病退散が目的の行事…だったのだ。


 一説に寄ると、花火とは、お盆に行われる迎え火 と 送り火の一種という説も有る。
 過去には、ご先祖様の霊を送り迎えする意図が有った様だ。


 云わば…。
 お盆の時期に花火を打ち上げて、ご先祖様の霊を慰めて居たという訳…だったのだ。>



そんな話しを知ってか知らずか?
椿は、8月中旬のお盆の時期の少し前に、自身の愛娘で在る 杏を伴って、再び、日本に帰国して帰って来たのだった。


そして、椿は、世田谷の道明寺邸に到着した後、自身の自室に、自身の姪っ子で在る ひなを呼び出して、或る物を見せるのだった。



其れは、ひなの名前に因んだ『桃の花』の絵柄が描かれた浴衣…だったのだ。


実は、椿は、“此の日の為に…。”と、事前に、ひなの名前に因んだ『桃の花』の絵柄が描かれた浴衣を用意して置いたのだ。


勿論、自身の愛娘で在る 杏には、杏の名前に因んだ『杏(あんず<和名:杏子>)』の絵柄が描かれた浴衣を用意して置いたのだった。


そして、椿自身には、自身の名前に因んだ『椿の花』の絵柄が描かれた浴衣を用意して置いたのだった。


だからこそ…。
此の日のひなは、世田谷の道明寺邸の椿の自室に呼ばれて、自身の従姉妹で在る 杏と共に、其の浴衣を手渡されて居たという訳…だったのだ。



そして、椿は、自身の義妹で在る 絵夢 と 自身の甥っこで在る 歩 母子(おやこ)には、『水着』の時と同様に、『シャボン玉』の絵柄が描かれた浴衣 と (歩には)子供用 甚平を用意して置いたのだった。


だからだったのだ。
此の日の椿は、事前に、用意して置いたそれぞれの浴衣(歩には、子供用 甚平)を、自身の姪っ子で在る ひな と 自身の愛娘で在る 杏だけでは無く、自身の義妹で在る 絵夢 と 自身の甥っこで在る 歩のそれぞれにも、手渡す事にして居たのだった。



実は、此れ迄、ひなは、浴衣を着付けて貰った事が無かったのだ。
実の事を言うと、幼少期の頃のひなは、近所からのお下がりとして、女の子用の子供 甚平を着付けて貰った事は有ったのだ。


だが、ひな自身、此れ迄、『浴衣』自体を手に取った事は無く、お祭りにも参加して来なかったのだ。


勿論、小学生だったひながお祭りに参加する為には、保護者が必要…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の当時のひなは、「お祭りに行きたい!」等と、言った事は無かったのだ。


何故なら…。
保護者が必要だと言う事を知って居たひなは、“我が儘を言って、ママ と お祖父ちゃん と お祖母ちゃんに迷惑を掛けたく無い。”(*)と、思って居たから…だったのだ。


【(*)自身の母親で在る つくしが他界してからのひなは、“我が儘を言って、お祖父ち
    ゃん と お祖母ちゃんに迷惑を掛けたく無い。”と、思って居た事は言うまでも
    無かったのだった。】



其れに、其れだけでは無かったのだ。
実は、ひな自身、綺麗な浴衣を着付けて貰ったクラスメイトの姿を見る事が辛かったのだ。


否、此の当時のひなにとって、綺麗な浴衣を着付けて貰って、お祭りに参加して居るで在ろう そんなクラスメイトの姿が羨ましく思えて居たのだった。


勿論、其れは、中学生に成ったひなも、相変わらず、同じ…だったのだ。


だからだったのだ。
此の当時のひなは、尚も、お祭りに行きたい等と、思わなかったのだろう。



其れに、小学生当時のひなは、浴衣を持って居らず、自身の母親で在る つくし や 自身の祖父母で在る 牧野晴夫 と 牧野千恵子に、「浴衣が欲しい!」等と、我が儘が言えずに居たのだ。


そして、高校生当時のひなも、大学生当時のひなも、花火大会シーズンに成ると、誰にも会わなくても良い様に、態と、バイトを入れて居た程…だったのだ。



だからこそ…。
自身の伯母で在る 椿が、自身の為に、自身の名前に因んだ『桃の花』の絵柄が描かれた浴衣を用意してくれた事を嬉しく思って居たのだった。
涙を流す位に…。


だからだったのかも知れない。
此の時の椿は、自身の姪っ子で在る ひなのそんな涙を見て、吃驚するのだった。


“ひなちゃんは、此れ位で、大袈裟過ぎるわよね。”と、思う位に…。


だからだったのだろう。
此の時の椿は、そんな自身の姪っ子で在る ひなに訊くのだった。


「如何したの、ひなちゃん…⁉
 何で、涙を流してるの?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のひなは、自身の伯母で在る 椿に、其の理由(わけ)を話しし始めるのだった。


「実は、今迄に、私は、浴衣を着付けて貰った事が無いんです。
 というのか?
 浴衣自体を持って居た事が無いんです。
 勿論、高校生の頃 や 大学生の頃の私は、バイトをして居たので、浴衣を買おうと思
 えば、安い浴衣なら、買えたと思います。
 でも、私は、買えなかったんです。
 実は、ママ自身も、浴衣を買った事も、買って貰った事も無く、ママが浴衣を着付け
 て貰ったのは、高校生の時に、一度だけ、お友達の浴衣を借りて、お友達と一緒に着付
 けて貰った時だけだったそうです。
 だからだったんでしょうけど…。
 実は、ママからそんな話しを聞かされた小学4年生だった頃の私は、ママから謝られたん
 です。
 “ごめんね。
  ひなに浴衣を買ってあげられなくて…。”って…。
 だから、今、私は、凄く、嬉しくて…。
 椿伯母様…本当に、何時(いつ)も、有難う御座います。」と…。


だからだったのだ。
そんな自身の姪っ子で在る ひなに対して、此の時の椿は、にこっと、微笑み乍ら、言って除けるのだった。


「良いのよ。
 だって…ね。
 司は、男親でしょ!
 こう言う事は、司じゃあ、気が付かないでしょ。
 だから、司の代わりに、私が用意したの。
 だから…ね。
 ひなちゃんは、何も気にし無くても、良いのよ。」と…。


だからだったのかも知れない。
其処で、此の時の椿は、自身の心の中で、そんな自身の姪っ子で在る ひなに対して、思うのだった。


“今、私がひなちゃんにして居る事は、つくしちゃんの代わりでも有るのよ。”と…。



そして、此の日の椿は、浴衣を着付けて、お盆の時期に開催される花火大会に出掛ける事を、自身の義妹で在る 絵夢 と 自身の姪っ子で在る ひなに提案したのだった。


何故なら…。
実は、此の日の椿は、世田谷の道明寺邸に着いたと同時に、そんな話しを道明寺家の執事から聞いて知って居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の椿は、自身の義妹で在る 絵夢 と 自身の姪っ子で在る ひなに提案したという訳…だったのだ。



其の花火大会の場所は、椿からの指示で、事前に、道明寺家の執事に寄って、調べられて居たのだった。


そして、関東圏のと或る場所にて、お盆中に、花火大会が開催される事が分かったのだった。


勿論、今からでは、観覧席を予約する事も出来無いと思われたのだ。


だが、其処は、道明寺家…だったのだ。
『鶴の一声』かの如く、観覧席を予約する事が出来たのだった。


だからだったのだ。
椿は、自身の義妹で在る 絵夢 と 自身の姪っ子で在る ひな と 自身の愛娘で在る 杏に言って置くのだった。


「それぞれ、私が用意した浴衣を着付けて、花火大会に行くわよ!
 所謂、皆で、花火を観に行くわよ!
 良いかしら!」と…。


そして、其の後、椿と一緒に、椿の義妹で在る 絵夢 と 椿の姪っ子で在る ひな と 椿の愛娘で在る 杏 と 椿の甥っこで在る 歩は、お盆中の或る日に、関東圏のと或る場所で開催される花火大会に向かうのだった。


そして、お盆中の或るの日の椿 と 絵夢 と ひな と 杏 と 歩は、関東圏のと或る場所にて、夜空に彩る大輪の花(花火)を観て、楽しんで居たのだった。



勿論、此の日迄、自身達の姉で在る そんな椿の企み等、知らなかった司と進兄弟は、例の如く、道明寺家の執事からそんな話しを聞いた事で、慌てて、関東圏のと或る場所にて開催されて居る花火大会に向かうのだった。


勿論、此の時の司と進兄弟の着衣は、着替える事無く、慌てて、道明寺邸を出て来た事も有り、スーツ姿…だった事は言うまでも無かったのだった。


云わば…。
此の時の司と進兄弟の着衣は、場違いな着衣…だった事は言うまでも無かったのだった。



だが、其れでも、此の時の司は、そんな事等、気にする様子も無く、思って居たのだった。


“今日の執務は、早目に終了して、ほんと、良かったわ。”と…。


だからだったのだ。
此の時の司と進兄弟は、終盤では有ったのだが、椿 と 絵夢 と ひな と 杏 と 歩と共に、花火を観る事が出来て居たのだった。



PS.
実は、関東圏のと或る場所にて開催されて居た花火大会が終了した後…。
道明寺家の面々が道明寺邸に帰邸して帰って来た際に、自身の姉で在る 椿から呼び出された此の日の司は、自身の愛娘で在る ひなから聞いたという話しを自身の姉で在る 椿から聞かされて居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の司は、英徳高校時代のあの日の出来事で在る 『寒中浴衣大会』の出来事を思い出して居たのだった。


そして、美作邸にて、自身達の仲間で在る 総二郎 と あきら と T3の前で、つくしが自身との事を告白してくれた時の事を、司は、思い出して居たのだった。
自身の愛娘で在る ひなには申し訳無く思い乍らも…。


云わば…。
司にとっては、つくしとの幸せだった頃の思い出…だったのだ。



fin

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