まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく> 13.
あの日、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保があきらの父親で在る 美作商事 社長と別れた後直ぐに取った行動とは…。
其れは、先ず、自身の秘書に指示を出す事…だったのだ。
「『牧野つくし』と『牧野翔』母子(おやこ)に関する情報を調べてくれ!」と…。
そして、あれから数日が経った頃の事…だったのだ。
司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保が自身の秘書に指示を出して調べさせて置いた【『牧野つくし』と『牧野翔』母子(おやこ)に関する】資料が手元に届いたのだった。
だが、其の資料の中味と言えば、【『牧野つくし』と『牧野翔』母子(おやこ)に関する】情報が、一切、書かれて居なかったのだ。
だからだったのかも知れない。
此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身の協力者として、自身の娘で在る 椿をNYメープルの自身の自室に呼び出すのだった。
其処で、此の時の椿 と 司姉弟の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身の娘で在る 椿から、少しでも『牧野つくし』についての情報を得ようと、椿に訊き始めるのだった。
「『牧野つくし』さんについて、椿が知って居る事の全てを私に教えてくれないかい?」と…。
だからだったのだろう。
此の時の椿にして視ても、首を捻りたく成る位に不思議で仕方無かったのだ。
“何故、お父様がつくしちゃんの情報を知りたがるのかしら?
此れ迄、つくしちゃんについて、私に訊いて来た事が無いのに…。”と…。
だが、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保が、そんな風に自身に訊いて来るという事は、“つくしちゃんに何か有ったのでは無いか?”と、椿自身、勘繰る事が出来るだけじゃ無く、其処に言わないという選択肢が存在して居ない事も、また、事実の話しなのだ。
だからだったのだ。
例え、椿とて、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に報告する義務が発生する事は言うまでも無い事実…だったのだ。
其れでも、此の時の椿は、『牧野つくし』について、何故、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保が知りたいのか?
其の理由(わけ)を知りたい椿は、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に訊き始めるのだった。
「今迄、私にそんな事を訊いて来た事が無いのに、如何して、急に、お父様がつくしちゃん
の情報を知りたく成ったのかしら?
先ずは、其の理由(わけ)を私に教えて下さるかしら?」と…。
だからだったのだ。
つい先日、自身の幼馴染で親友でも在る 美作商事 社長から聞いた【『牧野つくし』と『牧野翔』母子(おやこ)】についての話を、自身の娘で在る 椿に話しして聞かせるのだった。
そして、自身の幼馴染で親友でも在る 美作商事 社長から貰った『牧野翔』が写って居る其の数枚の写真を自身の娘で在る 椿に見せるのだった。
だからだったのだろう。
自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保から自身の甥っ子と成る『牧野翔』が写って居る其の数枚の写真を見せられた此の時の椿は、全く、自身の口から言葉を発する事が出来ず、茫然自失状態…だったのだ。
其れでも、暫く経ってから、漸く、口を開く事が出来た椿は涙声…だったのだ。
「何て事…。
司に息子が居ただ何て…。」と、言い乍ら…。
だからだったのかも知れない。
自身の娘で在る 椿のそんな様子を見た椿 と 司姉弟の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身の秘書に指示を出して調べさせた【『牧野つくし』と『牧野翔』母子(おやこ)に関する】資料について話しし始めるのだった。
「実は、たかしから呼び出されて話しを聞いた後直ぐに、牧野さん と 翔について、秘書
に調べさせたのだが、一切、情報が出て来なかった。
其れ処か?
何処の自治体の戸籍にも、一切、牧野家に関する情報が載って居ないというのだ。
普通なら、そう言う事は有り得ない。
たかしが言うには、ちゃんと、翔は、公立の小学校にも、一時期、公立の中学校にも通っ
て居たらしいから…な。
其れに、たかしも言って居たのだが、牧野さんのバックには大物が就いて居るのかも知れ
ん。
牧野家の情報が漏れない様に、きっと、其の大物に寄って操作されて居たのだろう。」と…。
だからだったのだ。
此の時の椿は、思い当たる節でも在ったのか?
自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に提案するのだった。
「じゃあ、其の大物について、司の幼馴染で親友達に訊けば良いんじゃ無いのかしら?
きっと、あの子達なら、何か知って居るかも知れないわ。」と…。
だが、此の時の椿 と 司姉弟の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身の頭を横に振り乍ら、其れでも、言い始めるのだった。
「実は、たかし と あきら君が翔を見付け出してくれる迄…。
あきら君を含めた司の幼馴染で親友達だけじゃ無く、牧野さんの友人達も、何年にも渡っ
て、牧野さんの事を探してくれて居たそうだが、其の時にも、一切、分からなかったそう
だ。
類君に至っては、更に、何年も探してくれて居たそうだが、其れでも、見付ける事が出来
無かった様だ。
だからこそ、たかしも言って居たのだが、翔を見付けてくれた時のあきら君は、茫然自失
状態…だったそうだ。」と…。
其処で、更に、椿は疑問に感じた事を自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に訊くのだった。
「じゃあ、お父様が仰るつくしちゃんのバックに就いて居る其の大物って、何方の事なのか
しら?
実は、お父様が仰る其の大物の人物って…。
私は、てっきり、司の幼馴染で親友達の中の誰か?
若しくは、つくしちゃんの友人の中に居るんじゃ無いかと思ったんだけど…。
違った様ね。」と、残念そうに…。
そんな話しをし乍らも、首を捻って居る自身の娘で在る 椿に此の時の椿 と 司姉弟の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、更に、訊くのだった。
「だからだ。
私は、『牧野つくし』さんについて、知って置きたいんだよ。
椿が知って居る牧野さんが如何言う女性で在るのか?
椿が知って居る事の全てを私に教えてくれないかい?」と…。
だからだったのだろう。
椿は話しし始めるのだった。
「つくしちゃんは、如何し様も無かった其の当時の司を真っ当な男にしてくれたのよ。
タマさんが言うには、つくしちゃんは、『人たらし』というのかしら?
『お人好し』と言うのかしら?
所謂、つくしちゃんと言う女性は、人の気持ちの分かる心の広い優しい女性よ。
其れだけじゃ無いの。
司の幼馴染で親友達でさえも、つくしちゃんの事を一目置いて居るわ。
其れに、駄目なモノは駄目と、しっかり言える女性ね。
今、思い出したんだけど、其の当時の司から聞いた話しだと、“牧野(つくしちゃん)に
赤札を貼った事自体、後悔して居ない。”って、言って居たわ。
其れ処か?
つくしちゃんに赤札を貼った事で、“牧野(つくしちゃん)を見付け出す事が出来たん
だ。”とも、自慢気に言って居たわね。
其れはまるで、其れが自分自身の誇りかの様に…。
自分自身を褒め称えるかの様に…。」と…。
そんな話しを自身の娘で在る 椿から聞いた此の時の椿 と 司姉弟の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身の息子で在る 司の事を呆れるのだった。
“牧野さんに貼ったという例の赤札の件は、度外視して、自分自身の誇りに思ったり、自分
自身を褒め称える等と以ての外だ。
貼られた方は堪ったもんじゃ無い。
其の結果、牧野さんが如何言う状況に成ったのか?
其の当時の司は、そんな事も分からない様な男…だったのか。”と…。
だが、兎に角、此の事案に関して、先ずは、司に話しせねば成らないのだ。
勿論、此の話しを聞いた司が、其の後、如何出て来るのか?
椿 と 司姉弟の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保にとって、例え、自身の息子で在ったとしても、まだ、分からないのだ。
だからこそ、自身の妻で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓寄りも先に、自身の息子で在る 司に話しする必要が有るのだ。
だからだったのだろう。
此の時の椿 と 司姉弟の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身の娘で在る 椿に懇願するのだった。
「本来なら、司よりも先に、母親で在る 楓に話しせねば成らんのだろうが…。
楓は、牧野さんを罵って来た経緯が有る。
其れだけに、司の気持ちを先に訊いてから楓に話しし様と思う。
椿も同席してくれるかい?」と…。
実は、此の時の椿自身、例え、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保から了承が得られなかったとしても、『牧野つくし』と『牧野翔』母子(おやこ)についての話しを聞いてしまった以上、既に、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の時も、自身の弟で在る 司の時も、何方も同席する気満々で居たのだった。
だからだったのだろう。
此の時の椿は即答するのだった。
「勿論、其のつもりで居ました。
其の当時のお母様がつくしちゃんに如何言う仕打ちをして来たのか?
実は、つくしちゃんが居なく成った後、私は、タマさんから或る程度の話を聞いて知って
居るの。
だから、もし、お母様が嘘を言ったとしても見破る事は出来ると思うわ。
ですから、返って、私が同席する事は当然の話なのよ。」と、自慢気に…。
だからだったのだ。
此の時の椿 と 司姉弟の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、或る意味で、良い援軍を得た事に成ったのかも知れない。
そして、其の後の司は、自身の父親に寄って呼び出される事と成るのだった。
そして、其の後の司は、自身の父親から『牧野つくし』と『牧野翔』母子(おやこ)についての話しを聞かされる事と成るのだった。
<此の二次小説『まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく> 13.』に出て来る
文面の中に、まるで、個人情報を操作出来るかの様に思わせる言葉が入って折ります。
実は、『二次小説ネタ』として記載して居るので在って、そんな事が出来るか如何かは、
定かでは在りません。
ですので、文面をご覧下さり、勘違いを起こされるやも知れないので、此方にてお詫びを
掲載致しました。
関係者各位 様に於かれましては、勝手致して折ります事をお詫び申し上げます。
此処は、『二次小説の世界』故、『二次小説ネタ』として、スルーして下さいました成ら
ば幸いです。
了承の程、宜しくお願い致します。>
<此の二次小説『まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく> 13.』は、此の
後、場面が変わる為に、短めにて終了して折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>