有り得ないっつーの‼…<つかつく> 7.
<つくしside>
私は、優紀と桜子に近況報告をしていた。
其処で、私にとっては、“有り得ないっつーの‼”と、言わずにはいられない様な、優紀と桜子の近況報告が、私は、桜子から聞かされていた。
「優紀さんと私からも報告があります。
優紀さんは、西門さんと付き合ってます。
で、私は、あきらさん…。
美作さんと付き合ってます。」
私は、驚愕処では無かった。
所謂、『空いた口が塞がらない』状態だった。
何故なら、私は、一瞬、言葉が出て来なかったのだから…。
「………。
はぁ~??
ちょっと、待った‼
優紀、私の連絡先…知ってる筈だよね?
私にそんな連絡、一切、無かったけど…?」
優紀は申し訳無さそうにするけど…。
今度ばかりは、私は追及した。
其処に、桜子が、飄々と、言って除けて来た。
「えっ、優紀さん…。
まだ、先輩に言って無かったんですか?」
桜子はして遣ったりの顔で、ニヤニヤしながら、優紀に言って除けていた。
其処に、優紀は、桜子に悪態を突いて居た。
という事は、桜子は、分かって居て、私に言って除けていた事に成るのだろう。
「酷い‼
桜子さん、知ってたよね?
まだ、つくしに言って無かった事…。」
「だって、優紀さん…。
私が、幾ら言っても、何時まで経っても、先輩には、言い辛そうにするんですもの。」
私は、“何で…?”と、言う気持ちを込めて、怒って居る訳じゃ無いけど…。
優紀に、訊いて視た。
「何でよ、優紀…⁉
何故、私に言い辛いのよ?」
「………」
優紀は俯いて、黙ってしまった。
優紀は、私と知り合った中学生の頃から、都合が悪く成ると、俯いて黙ってしまうのだ。
でも、こうと決めたら、私では想像も付かない様な行動に出る事が有る。
芯の強い処を発揮するのだ。
だが、何時まで経っても、何も、言い出さない優紀に、痺れを切らした私は、怒った振りをして視た。
「優紀、何時迄も、私の…。
あの頃の事を気にしてくれて居るのだとしたら、いい加減にしてよ。
怒るよ‼」
「………」
私は、優紀を安心させる意味で話しを続けていた。
「優紀…。
私はもう、前を向いて歩いて居るの。
優紀と桜子の幸せは、私にとって、嬉しいに決まってるでしょ‼
それにね、今度ね…。
まだ、オフレコだから、今から話す件は、まだ、公表されていないんだけどね。
だから、他言無用でお願いするね。
弁護士の立場でこんな事言うのは如何かと思うんだけど…ね。
二人を信用してるから…ね。
宜しくお願い…ね。」
私は、拝む様な手付きで、優紀と桜子に、お願いしていた。
何故、優紀と桜子に言う気に成ったのかは、私自身の事なのに、私自身でも、分からなかった。
其処に、優紀と桜子は、了承してくれた。
「「了解(しました)‼」」
だから、優紀と桜子が、了承してくれた事を確認した私は、話しを続けた。
「今度、TV局の仕事で、監修の仕事を頼まれたんだ。
それでね、“遣って視よう‼”と、日本に帰国したんだ。
だからさ…。
私は、もう、後ろを振り向かない。
前だけ見詰めて、歩いて行く‼
優紀…。
気にしてくれて有り難うね‼」
私は、優紀の気遣いに感謝していた。
其処に、桜子は首を傾げながら言って来た。
「じゃあ、其のTV局の仕事が終わったら、また、イギリスに戻るんですか?」
「多分、戻る事に成ると思う。」
「どれ位、日本に居れそうですか?」
「う~ん、まだ、定かじゃないけど、半年位かな?」
そう言った私の言葉を聞いて居た優紀と桜子は、お互い顔を見合わせていた。
私には、何故だか分からなかったのだが…。
其の後は、いつもの私達に成り、他愛も無い話しで、其の日は楽しく過ごせて居た。
それから、幾日が経って、私はTV局の仕事が始まった。
そして、台本を貰い、台本を読み、会議の準備、会議の立ち合い、台本等の修正等、私の今までには無い仕事が新鮮で楽しかった。
また、スタッフさん共、仲良く成り、TV局の仕事にも慣れ始めて来た頃…。
“有り得ないっつーの‼”と、言わずにはいられない様な事件が、私の周りで起き始めた。
先ずは、TV局の私の控室に誰かが入った形跡が遭ったり…。
また、私の事を嗅ぎ回っている人が居ると聞いてしまったり…。
“止めて欲しんですが…。”と、言わずには、居られない私だった。
しかも、“誰じゃあ~‼”と、叫びたい心境だった。
私は弁護士だから、そんな事はしないけど…ね。
でも、ほんと、やばいんですけど~‼
有り得ないっつーの‼
<此の二次小説『有り得ないっつーの‼…<つかつく> 7.』は、少し、短めに成っ
ております事をお詫びします。>