助け出したい…<つかつく> 1.
<のっけから、すみません。
一部、不快に成るで在ろう箇所が有ります。
『story』の展開上、外す事が出来ず、申し訳御座いません。>
<司side・回顧>
俺は、高校3年の時に、暴漢に襲われて、背中(腰辺り)を刺され、あいつに助けられる形で、一命を取り留めたにも拘わらず…。
あいつだけの記憶を失くし、その後、身体が回復した俺は、母親に寄って、あいつの記憶の無いまま、NYに連れて行かれた。
その後のNYでの俺は、『悪魔が乗り移った』と、噂される程、日本に居た頃の俺とは、比ではない程に、凶暴化していた。
誰もが、俺を避ける。
それは、親とて同じ事だった。
親父が倒れた事により、俺への比重は増すばかり…。
俺の遣りたい放題に『コト』を進めて行く。
『money game』は、俺の性に合っていたのか、意外と面白い‼
面白い様に、俺の思惑通りに、『コト』は進んで行く‼
俺は、刺激的で、優越的な、此の『money game』に嵌まって行った。
俺の現在は、道明寺HD 副社長の役職に就いて居る。
<つくしside・回顧>
私は、高校2年の時、あいつに忘れ去られた事に寄り、英徳高校に居る事が辛く成り、都立高校に転校して、その後、日本最難関の国立大学に入学して、卒業した。
英徳高校に居れば、将来、安泰だったかも知れなかったが…。
うち(牧野家)の経済状況だけではなく、寧ろ、あいつの残像が残る英徳学園には残りたくなかったと言うのが本音だった。
だから、F3&T2とも疎遠にしてしまった。
あいつの事を思い出す全てから、逃げてしまった私だった。
なのに、私が、選んだ大学の学部は、医学部だった。
本来の私の夢は、弁護士だった。
私の憧れの人…藤堂静さんと同じ国際弁護士に成る事が、私の高校生の頃の夢だった。
なのに、私は、やはり、あいつに一生、捕らわれてしまっているのか?
現在の私は、救急救命ドクターに成って、4年が経っていた。
<司side・回想>
俺は、日本出張で、地方に居た。
そして、事故に遭ってしまったみてぇだった。
トラックとの正面衝突事故との事だった。
俺は、如何も、報復されたらしい。
俺の仕事の遣り方は、俺の親父が嘗て行っていた仕事の仕方を彷彿とするものだったらしい。
世論の噂は、『カエルはカエルの子』や『類は類を呼ぶ親子(?)』だった。
俺が刺された要因も、実は、親父への報復だったらしい。
親父は、あれ以来、変わったらしいが、俺には、分からねぇ…。
俺の高校の頃の事故後、程無くして直ぐ、親父は、倒れた。
此の事が切っ掛けで、俺は、寄り一層、変わった様な気がする。
否、変わらざるを得なかったと言うべきか⁉
俺の心は、鬼とかした。
勿論、女は必要ねぇ‼
俺の興奮を高めるのは、『money game』で、『コト』が足りていた。
だが、あの時、初めて、女が欲しいと思った。
あの女だけが…。
俺を、俺自身を変えてくれる女だと、直感でそう思っていた。
<回想部分が故…。
短めで在る事をお詫びします。>