もしも類とつくしが兄妹だったら(家族編・短編)…<つかつく>中編
【道明寺つくし 編】
私はお兄様に相談してみた。
「ママに何て言えば良いと、思う…⤵??」
「このネックレス、今のつくしが身に付けるには幼いよね?」
「うん、そうだよね⤵。」
「だから、蘭とすみれに受け継いでもらって、蘭とすみれが身に付けている所を母さんに
見せたら…⤴。」
やっぱり、お兄様って、策士だよね。
でも、名案を貰った。
流石、『花沢家の策士』。
「お兄様、有難う‼
流石、私のお兄様⤴。」
早速、蘭とすみれに見せる事にした。
「蘭・すみれ、ちょっと、こっち来て‼」
「「何、ママ?」」
「このビロードの箱ね、類伯父様が預って持って来てくれたんだけどね、ママが18歳と20歳の時のお誕生日のプレゼントにって、花沢のお祖母ちゃまからもらったネックレスなの。」
蘭とすみれにビロードの箱の説明をした。
18歳の時に貰ったネックレスは、小さい花のモチーフで花びらにピンクゴールドが施されていて、花の中心にルビーが輝いている。
20歳の時に貰ったネックレスは、やはり、花のモチーフで花びらはゴールドで施されていて、花の中心は真珠とダイヤモンドが輝いている。
「ママにはもう、可愛過ぎるから、蘭とすみれが身に付けてくれない?」
二人は顔を見合わせながら、“可愛い‼”と、叫び出し…、
「「良いの、貰っても?」」と、疑いの眼差し…。
「勿論、その方が、お祖母ちゃまも喜んでくれるでしょ‼
このネックレスを身に付けた所をお祖母ちゃまに見せに行かない?」
「「うん、行く、行く。」」
“話が纏まって、良かった⤴。”と、“ほっ”としていた。
蘭にはゴールドのネックレスを、すみれにはピンクゴールドのネックレスをそれぞれ渡した。
二人は目を輝かせていた。
そんな時、司が会話に入って来た。
「花沢に行くんだったら、俺も一緒に行くから言えよ‼」
「何で、司が着いて来んの?」
「あほか、俺が行かなきゃ、類が寂しいだろ?」
どんな言い訳よ…‼
「何で俺が寂しいの…?
寂しい訳、無いでしょ。
寧ろ、居ない方が楽で良いよ。」
「………」
司、ゲ・キ・チ・ン‼
つくしは呆れていた…。
「父さんに連絡しとくから、翼と翔も連れてお出で‼
その方が、父さんと母さんも喜ぶでしょ。」
「そうだね、久し振りだし…。」
そこに司が訴えてくる。
「ぜってぇ、俺も行くからな‼」
「「………」」
類とつくしは呆れていた。