一方通行の恋…<つかつく> 12.
<司side>
あいつに告白してからの俺は、あいつに向かう事を止めれなかった。
強引なまでの俺の想いをあいつにぶつける事しか出来なかった。
総二郎とあきらは、そんな俺を、説教して来やがる。
「司、強引過ぎるんじゃねぇのか?」
「少しは、相手の気持ちも考えろよ‼」
考えてんだよ。
考えたから、“今…でしょ‼”、何だよ。← 古くて、ごめんなさ~い。 by 天の声
弱ってるあいつに向かう事は、卑怯かも知れねぇが…。
今、向かわねぇと、後悔するのは、俺なんだよ。
何も、知らねぇ癖に…。
<つくしside>
ここ最近のあいつの強引さに少し、恐怖を感じていた。
何故か、気が付いたら、あいつが私の傍に居る。
それが、嫌って訳じゃない。
でも、如何して、私の居る所を知っているのか?
大方、SPにでも、調べさせているんだろうけど…?
何だか、私…。
あいつに、軽~くストーキングされてる?
これが、『恐怖』という…。
私が、今、あいつに抱いて居る、今の私の本音…。
まあ、その内、止むだろう?
一過性の物だろう?
そう思う事で、私は、気にしない様にしていた。
だけど、一向に、収まる気配すら無かった。
其れよりも、寄り一層、強引に成って居た。
私は、溜息しか出なかった。
“はぁ~⤵。”
<司side>
俺は、あいつに好きという気持ちは隠さない様にしていた。
会えば…。
見掛ければ…。
必ず、“お前が好きだ‼”って、目の前で、言って居たし…。
あいつの視界に入りたくて、ウズウズしていた。
あいつの気持ちは、分かり切って居る。
でも、今だから、あいつを俺に振り向かせるチャンス何だよ‼
俺は、ぜってぇ、諦めねぇから…な。
覚えとけよ、つくしっ‼
そんな時だった。
ババアから聞いた言葉に、俺は、驚愕するしかなかった。
否、嬉しくて堪らなかった。
“マジか‼”
これで、あいつは、俺から、逃げれねぇ…な(笑)。
<つくしside>
私は、パパから言われた言葉に、驚愕していた。
「私は、まだ、高校生よ?
大学生じゃないのよ?
何故、高校生の私が、お見合いしないといけないの?」
「お互いを知るには、時間も必要だろ?
だから、早く、見合いして、お互いを知って行けば良い。」
「此のお見合いは、会社の為…?
それとも、私の為…?」
「何方も…だ。
取り敢えず、今週の土曜日は、空けて於きなさい‼」
私は、パパの言葉に従うしかなかった。
お見合い相手は、誰でも、良かった。
お見合い相手に靡かなければ良いだけなのだから…。