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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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鬼は外、福は内【もしも類とつくしが兄妹だったら(家族編)】…<つかつく>  番外編①




【道明寺つくし 編】


<つくしside>


去年の4月からは、下の双子の翔とすみれも、英徳学園 幼稚舎 年少に成り、この4月からは、年中に成る。


また、上の双子の翼と蘭も、この4月からは、英徳学園 初等部に入学する。



毎年、英徳学園 幼稚舎では、この時期に成ると、節分の鬼のお面を作って持って帰って来る。


だから、子供達4人が作って持って帰って来るのは、此れが、最初で最後と成る。


去年までは、翼と蘭が、作って持って帰って来る事を羨ましく思って見て居た翔とすみれが、今年は、楽しみで仕方ない様子だった。


「ねぇねぇ、ママ…。
 おにのおめんをつくってもってかえってくるねぇ~‼」


と、張り切って居るすみれ…。



「ぼくも、つくるんだよぉ~‼」


と、言って来る翔…。



翼と蘭は、喜んで居る翔とすみれに呆れている。


「うまくつくれるのか?」


「たのしみだね?」



私は、翼と蘭に目配せをした。


翔とすみれは、初めての事で、ほんとに、喜んで居るのに…。


お兄ちゃんとお姉ちゃんでしょ…?


そうは思ったが…。
此処は、父親の出番かと、司に任せる事にした。



そして、その話しを司にも聞かせた。


「翼と蘭は、兄ちゃんと姉ちゃん振りてぇんだろうな?
 けど、言って良い事と悪ぃ事は、教えねぇとな?」


私は、司が、理解を示してくれた事は嬉しかったが…。


思わず…。
“どの口が言う…⁉”
と、言いたくなった。


司に不貞腐れでもされれば厄介なので…。
敢えて、口には出さなかった。


子供達は、司の幼少期から青年期に比べれば、“随分と素直だと思いますが…⁉”と、言いたく成ったつくしだった。



で、司は、翼と蘭に話ししてくれた。


「翼と蘭はお兄ちゃんとお姉ちゃん何だから…。
 お兄ちゃんとお姉ちゃん振るのは、構わねぇ‼」


私は、心の中で、思わず言ってしまった。
“良いのか…よ⁉”って…。


「但しな、弟と妹に対する思い遣りが有ってこその、お兄ちゃんとお姉ちゃんだ‼
 其処は、間違えるな‼
 良いな、翼、蘭…⁉」


翼と蘭は、司の言葉に頷いて居た。
一瞬、“翼と蘭は、本当に分かって居るのだろうか?”と、疑いそうに成ったが…。


何と無くだろうか?
理解はされている様子だった。



何か、司を惚れ直した私が、其処には居た。


司には、直接、言わないけど…。



けど、口から出ていたのか?
司が、自室に入るなり、ニヤニヤして、私に迫って来た。


「俺の事、惚れ直したか?」


“ヤバいっ‼
 此れは、絶対、私は、口から、心の声が漏れていたよね…⁉”


と、思いながらも、司に拒む事が出来ない私って…。


如何なのよ…⁉



朝、起きたら、司は、もう、既に、出勤していた。


今日の私は、メープルに、“午後からの出勤で良かった‼”と、思って居た。
如何も、司は、前以て、知っていたみたいだった。
私が、午後から出勤だという事を…。



そして、その数日後には、鬼のお面を作って持って帰って来た翔とすみれが…。
嬉しそうに、ニコニコして、意気揚々と、私とタマさんにお面を見せていた。


「ママ、タマ…。
 ほら、おにのおめん‼」
「すみれもつくってきたんだよぉ~‼」


その後ろで、翼と蘭は、何も言わず、部屋に入ろうとする。


一応、司に言われた事を守って居るつもりなのだろう。


しかし、声に出さなくとも、自分達の方が、“上手く出来て居る。”と、言わんばかりの顔付きをして居る。


だから、私は、翼と蘭を、リビングに呼んで、話しをした。


「翼、蘭…。
 翼と蘭は、2歳も翔とすみれ寄り、お兄ちゃんとお姉ちゃんでしょ。
 だから、翼と蘭は、此のお面を作ったのは、今日で3回目だよね?
 翔とすみれは、今日、初めて作ったのよ。
 翼と蘭は、翔とすみれ寄り、上手く作れて当り前‼
 “上手く出来たね‼”って、翔とすみれを褒めて上げれれば…。
 翼と蘭は、“偉かったね‼”って、褒めてもらえるのに…な⁉
 さっきみたいな態度だったら、ママは、翼と蘭は、褒めて上げられないよ‼」


翼と蘭は、俯いたまま、小さな声で、言って来た。


「「ごめんなさい‼」」と…。

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