tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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俺を見てくれ‼…<つかつく>  4.




司は、凱旋帰国したと、同時に、つくしの病室を訪れる事にしていた。


だが、それを止めたのは、司を出迎えていたF3だった。



【遡る事、事件が起こる数週間前…。】


優紀は、偶然、街で再会した桜子と、つくしには、内密に、密かに、交流していた。



その後…。
優紀からの連絡を受けた事で、つくしの身に事件が起こった事を知ったF3&桜子は、優紀の計らいで、つくしの病室を訪れていた。
まだ、意識が回復して居ないつくしでは在ったのだが…。


つくしの身に事件が起こった事を知ったF3&桜子にとって、じーっとして居られなかったのだ。



その時のつくしママのF3&桜子に対する対応…に、愕然としていたF3&桜子だった。



また、つくしママの横には、つくしの婚約者と名乗る男性が居た。


そして、つくしママから言われた言葉に、驚愕と言うか?
動揺が隠せないで居たF3&桜子だった。


「皆さん、つくしのお見舞いに来て下さって、こんな事、言って申し訳ないんですが…。
 もう、此方には、お越しに成らないで下さい。」
「「「「………」」」」


つくしママは、一呼吸置いて、また、話しし出した。


「私は、つくしの母親として、傲慢だった自分自身を後悔しています。
 何故、あれ程までに、頑なに、つくしを英徳学園に入れたかったのか?
 何故、あの頃、英徳学園が、私にとって、全てだと、思い込んで居たのか?
 つくしを英徳学園に入学させなければ…。
 皆さんに、お会いする事もなく…。
 つくしを辛い立場に追い遣る事も無かった筈…。
 今では、私は悔やんで居ます。」


桜子が、つくしママの言葉に、疑問を呈していたので…。
つくしママから訊き出して居た。


「お伺いしても宜しかったでしょうか?」
「ええ、どうぞ。」
「先輩からは、英徳学園の事は、“母親には、話しして居ない。”と、伺って居ました。
 全て、ご存知という事でしょうか?」


つくしママは、つくしの婚約者という男性の方を向きながら…答えていた。


「ええ、存じ上げています。
 三条さんでしたね。
 貴女が、高校生の頃のつくしに為さっていた事も…。
 其れから、『F4』と言われている皆さんが遊びでされていたという、『赤札』の事
 も…。
 今回の事件で、つくしが、誰に恨みを買って居るのか?
 疑問に思った私は、此方のつくしの婚約者に頼んで、調べてもらったんです。
 で、英徳学園時代のつくしの事も、合わせて全て分かったんです。」


つくしママは、涙を流しながら…話し出した。


「何も、悪くない、唯、正義感の強いだけのつくしを…。
 英徳学園の当時の生徒から、つくしは、寄ってタカって…。
 殴る蹴るの暴行を受けて被害に遭って居たと…知りました。
 其れも、全て、道明寺さんの指示だったという事を…。
 何故、つくしの制服がいつも汚れていたのか…?
 何時も、疑問でした。
 何も言わないつくしだったから…。
 その当時、私は、つくしから何も訊き出さなかった事を、今では、後悔しています。
 あの当時、つくしから、訊き出して居たら、転校させて居たでしょうから…。
 皆さんは、能天気な親だと、思っていらっしゃったでしょ?」
「「「「………」」」」


で、つくしママから、今回のつくしの件は、道明寺HDへの報復で在った事を、道明寺HDの秘書から聞いたと、話しし出した。


「今回のつくしの件は、道明寺HDへの報復だったそうですね。
 つくしは、何の関係も無いのに、犠牲に成った。
 犯人は逮捕されたそうですが…。
 それで、許される筈等、在りません。
 一歩、間違えて居れば、つくしは、この世に居なかったかも知れないんです。
 つくしは、まだ、意識も回復して居ません。」


つくしママは、キッと、顔を引き締め、F3&桜子の方を見た。


「だから、つくしには、普通の幸せを与えて上げたいんです。
 だから、如何か、このまま、私達をそーっとして置いて下さい。
 ご理解下さい。
 お願いします。」
「「「「………」」」」


そして、つくしママは、優紀の方を向いて、更に、言って来た。


「優紀ちゃん…?
 申し訳ないんだけど、優紀ちゃんも、もう、此処(つくしの病室)には、来ないでくれ
 る?
 此方の皆さんと繋がって居る優紀ちゃんを、つくしには会わせたくないの。
 ごめんね。
 優紀ちゃんには、とっても、感謝して居るのよ。
 優紀ちゃん…。
 つくしを今まで、支えてくれて、本当に有難うね。」
「………」


優紀は、何も答えられなかった。


今まで、優紀が桜子と再会してからは、桜子を通じて、F3には、つくしの近況を報告していた。


その事も、もしかしたら、つくしママにバレて居るのかも知れないと思うF3&T2だった。



この事が、リムジンの中で、迎えに来ていたF3から話しを聞かされていた司だった。


司は後悔していた。


何故、つくしの記憶が回復した時につくしを迎えに行かなかったのか?
例え、つくしの為と言われても、母親の意見を無視してでも、迎えに行けば良かったのだと…。


司にとっても、『後の祭り』だった。


否、『後悔、先に立たず』だった。



だが、司は、此れで、諦める気は毛頭なかった。


“ぜってぇ、つくしを、俺の此の手に、もう一度、取り戻してみせる‼”と、誓う司だったのだ。

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