エロ門、降臨【エロ門、登場】…<総優> 9.
<優紀side>
私は、あの後…。
そう、西門さんのマンションを出た後、自宅に帰った。
そして、兼ねてから、海外赴任を希望して居た事も有り、つい最近、会社から打診されていた。
そして、その夜、上司に連絡を入れ、打診の承諾をした。
「部長、海外赴任の件、お受けします。」
“そう、良かったわ。
有難う‼
早速だけど、向かってくれる?”
「はい。
そのつもりで居ました。」
“準備して、2日後には、飛んで欲しいの。
プロジェクトは、もう、既に、始まってるから…。
前にも、言ったと思うんだけど…。
期間は、半年から1年と、会社は、考えて居るわ。
だけど、プロジェクトの進歩状況次第では、1年延びて、2年に成るかも知れない。
覚悟は、良いわね?”
「はい。
宜しくお願いします。」
そして、私は、上司に、此の海外赴任の打診を受ける代わりに、お願いをして於いた。
「部長、お願いが有ります。」
“何かしら?”
「私が、“何処に居るか?”と、訪ねてくる方が居るかも知れません。
また、“連絡先を教えて欲しい。”と、訊かれるかも知れません。
例え、親友と、聞かされても、絶対に、私の居場所や連絡先は、教えないでもらえます
か?
宜しくお願いします。」
“了承したわ。
訳は訊かない方が良さそうね?”
「はい。
申し訳御座いません。」
私の連絡先は、会社で支給された携帯のみ。
会社の人間が教えない限り、誰にも漏れる事は無い。
私の携帯は、解約してから、海外赴任先に飛べば良いのだから…。
そして、次の日には、プライベート携帯は、解約した。
そして、両親、お姉ちゃんにも、私の居場所・連絡先は、例え、つくしで在っても、“教えないで欲しい‼”と、伝えて、私は、海外赴任先に飛んでいた。
そして、渡航チケットは、会社で取ってもらった。
個人情報だし、会社の情報が漏洩する恐れは、極めて少ないと判断していた私だった。
なので、私は、安心して、海外赴任先に飛んでいた。
まさか、西門さんの身に、異変が起こっているとも知らずに…。
【F3&T2…。】
F3&T2は、焦って居た。
総二郎の容体が、思わしく無かったのだ。
総二郎が、道明寺総合病院に運ばれた時点でF3は、実は、ドクターから、“後、半日でも、発見が遅れていたら、命の補償は持てませんでした。”と、言われていた。
つくしは、桜子と一緒に、優紀の実家に出向き、優紀の母親に懇願する様にお願いして居た。
「おばさん、優紀の居場所、教えて下さい。
西門さんが、優紀が来る事を病室で待って居るんです。
西門さんの容体が、思わしく無くて…。
お願いします。」
つくしは、泣きながら、優紀の母親に懇願していた。
優紀の母親は、つくしの切実な訴え振りに、根負けしたかの様に、つくしとは、優紀に確認する事を約束した。
「優紀に確認してみるわね。
つくしちゃん、其れでも良い?
後日、連絡するわ?」
だが、つくしは、尚も、優紀の母親に懇願していた。
「おばさん、今直ぐ、連絡してもらえませんか?」
「つくしちゃん…?」
つくしは、更に、懇願するかの様に、優紀の母親に言って除けていた。
「おばさん、西門さんは、優紀が居ないとダメ、何だと思うんです。
西門さんは、優紀を待って居るんです。
だから…。
今直ぐ、優紀と連絡を取りたいんです。
西門さんの容体は、一刻を争うんです。」
優紀の母親は、つくしの余り見ない興奮度に負けて、優紀に、その場で、連絡を入れていた。
そして、つくしは、優紀と優紀の母親が話しして居る携帯の傍に近寄り、優紀の母親にTELを変わる様にお願いしていた。
そして、つくしは、優紀の母親から携帯を預かり、スピーカーに切り替え、優紀に話し掛けて居た。
そして、つくしと桜子は、優紀と話ししていた。
優紀は、TELの向こうで、吃驚して居る様子だったが…。
それ処では無いT2だったのだ。