tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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泣かずに居られるのなら…<つかつく>  4.




つくしは、態と、関西国際空港から、渡英していた。


つくしは、関西国際空港には、東京から新大阪駅まで、新幹線に乗った。


その後、JRの在来線を利用して、関西国際空港に向かった。


類なら、成田国際空港から渡英すれば、調べればすぐ分かる事だと思っての事だった。



一方、記憶が回復した司は、あきらに連絡を入れていた。


「あきらか…?」
“えっ??
 司…か?
 離婚が成立したらしいな。”


司は、その事には返事だけで、詳細には振れず、つくしの事だけを、あきらから、訊き出そうとしていた。


「ああ。
 訊きてぇ事が有ってな。」
“何だ?”
「俺が、訊ける事じゃねぇのは…分かってるんだけどよ。
 牧野は、如何してる?」
“司…?
 記憶…?”
「ああ、戻った。」
“そうか?
 司、悪ぃが…。
 俺等は、分からねぇわ。”
「………」


あきらは、司の出方をみる為、間を置いて様子をみて居たが…。
其の時点では、司は、何も、答えなかった。


だから、あきらは、話しを繋げていた。


“実はな。
 俺等、F3&T2は、牧野から、疎遠に成ってたんだ。
 司が、渡米した後、牧野は、英徳を自主退学しててな。
 何処に行ったのか?
 マジで、分からなかったんだわ。
 だけど…よ。”


あきらは、言い難そうにして居て、話しを先に進めたがらない様子だった。


なので、司から、先に話しをする様に、あきらを促した。


「あきら…?」


あきらは、一拍置いて、話しし出した。


“ああ。
 類が言うのにはな…。
 何処かは聞いてねぇんだが…。
 ばったり牧野と会ったらしくてよ。
 其れからは、類が、牧野を傍に置いて、支えて居たらしい。”
「………」


あきらは、一呼吸してから、また、話しし出した。


“俺等は、未だ、牧野とは、疎遠には成ってたんだが…な。
 優紀ちゃんが、言うには…な。”


司が、あきらの話しに割って入って来た。


「優紀ちゃん…?」


あきらは、“司の記憶は、まだ、錯綜してるのか?”と、思わないでも無かったのだが…。


司に訊き出す様に話しして来た。


“そうか?
 司は、覚えてねぇのか?
 牧野の親友で、カナダの時も一緒に来てた娘(こ)だよ。
 牧野と同じ団子屋で、牧野と一緒に高校の時にバイトしてただろ?”


司は、納得していた。


「ああ。
 分かったわ‼」


あきらは、司が、納得した様子なので、話しを続けた。


“其の、優紀ちゃんが、言うには…な。
 類と牧野は、男と女の関係ではねぇらしいけど…な。
 所謂、類は、牧野のスポンサー的な感じだって、言ってたけどな。”
「………」


司は、答えられなかった。


あきらは、尚も、話しを続けた。


“なぁ、司…。
 類を責めるなよ‼
 類は、お前の代わりに牧野を支えてたと、思う。
 司が、渡米した後の牧野は、優紀ちゃんにとったら、見て居られねぇ程、窶れてたらし
 いから…よ。
 牧野に画像を送ってもらった事が在ったらしいんだよな。
 優紀ちゃんが言うには…な。
 その画像に映る牧野は、高校の頃の牧野からは、程遠い感じだったらしい。”
「………」


更に、司は、辛くて、何も、答えられずに居た。



そして、その後、あきらから話しを聞いた司は、意を決して、類に連絡していた。


「類…。」
“司…?
 俺にTELして来たって事は…?
 司、記憶、戻った?”
「ああ。
 牧野の事、押し付けて、悪かった。」
“だって、司、言ってたじゃん。
 牧野は、『俺の女』って…(笑)。”


司は、あの時の事を後悔していた。


「否、其れは…?」


司が、後悔して居る様子だったので、類も、言わずに於こうと思って居た事を司に伝えて於く事にした。


“ほんとは、牧野を司から、“奪おうか?”と、思わないでもなかった。
 けど…?
 出来なかった。
 司…?
 お前に悪いと思った訳じゃない‼
 牧野が、司を失った時以上に苦しむ姿を見たく無かっただけだから…。
 後は、司が、牧野に訊けば…?”
「………」


司は、何も、言い返さずに居た。


類は、話しを変える様に、司に告げていた。


“それより、司、タマさんに連絡した…?”
「えっ??
 タマ…?」
“タマさんに連絡した方が良いよ‼
 司にとって、大切な事が分かるし…。”
「分かった。
 連絡する。」
“それと、司、ごめん‼
 牧野が、俺の前から居なく成ったんだ。
 如何も、俺の母さんが、一丁噛みしてるみたい何だ‼
 母さんも、はっきりは言わないけど…。
 だから、牧野の居場所を調べようにも、限度が在って、中々、難しいんだ。”
「ああ。
 ごめんな。」
“へぇ~。
 司は、牧野が絡むと、素直さが出て来るんだね。
 やっぱり、司には、『牧野』だね。”
「ああ、そうだな。」


そう言って、司と類はTELを切った。

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