tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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泣かずに居られるのなら…<つかつく>  7.




類は続けて、司に、懇願していた。


『司、牧野の息子に逢わせてよ‼』
『ああ。
 そのつもりだった。』


あきらが、確認して来た。


『で、息子の名前は、何て言うだ?』
『『航』って、言うんだ。
 今年の4月から小学2年生、何だ‼』


その時、類が、思い出していた。


『牧野のお見舞いに、病室に通ってた時…。
 牧野が、良く息子に向かって言ってた事あったよ、その名前。
 もう、そんな年齢に成ってるんだね。』


司は、辛かった。


類が知っている、つくしの出産の時期。


司は、その当時、つくしの記憶だけを失って居た。


だが、司は、類に礼を言って居た。


『類、面倒を掛けたな‼』


F3は、携帯画面を見て、それぞれ、驚愕していた。


そして、F3ともに、同じコメントを寄せていた。


『司が、礼を言って来た。
 レアじゃねぇ(ない)‼』(F3)


司は、間髪入れずに、反論して来た。


何年、離れて居ても、いつもの、F4に戻って居た。


『うるせぇ~‼』



そして、司は、帰国して帰って来た。
勿論、お出迎えは、F3だった。


司は、F3に航を逢わせる約束をしていた為、直接、道明寺邸に向かう事にしていた。



道明寺邸にF4一行が着いて直ぐ、司は、タマに、航をリビングに連れて来る様に伝えた。


で、直ぐ様、航は、タマと一緒に、リビングルームに入って来た。


司と航は、少しの間、離れて居た事から…寂しさを隠し切れずに居た航だった。


父親の存在を知った幼子で在る航は、当り前の行動だろうと、タマには思えていた。


だから、タマは、航を慰めもしていた。


だからこそ、リビングルームに入って直ぐ、父親の存在を確認した航は、司に駆け寄って、抱き着いて居た。


「パパ、もう、ここ(道明寺邸)に、いて(居て)くれるの?」


司は、航を膝の上に座らせ、向かい合わせに成って、航の髪の毛を撫でながら、言って除けていた。


「ああ。
 もう、帰って来たから、ずーっと、(道明寺)邸に居るぞ‼
 でも、パパは、仕事が有る。
 帰って来る時間が遅く成る事も有るし…。
 出張の日は、帰って来れねぇ事も有る。
 航は、男の子だから、その時は、タマと留守番が出来るよな?」
「うん、ぼく、男の子だから、タマちゃんといっしょにおるすばんしてるね‼
 だから、いつも、ここ(道明寺邸)にかえってきてね‼」
「ああ。
 分かった。
 航は、良い子だ‼」


航は、ニコっと、笑って、司を見ていた。


其の航の笑顔が、司は、見れなかった。


涙が出そうに成って居た司だった。


何故なら、その時の航の笑顔が余りにも、つくしに似た笑い方だったからだ。


顔付きも含め、容姿は、『司似』で在る『航』が笑うと、つくしに似ているとは…。
DNAとは、不思議なもので在る。



その父子(おやこ)の光景を見ていたF3は、司と同じく涙が出そうに成って居た。


特に、つくしの苦しみを見て来た類にとって、居た堪れずに居た。



そして、漸く、F3に航を紹介し始めた司だった。


「あっ、悪ぃ。
 俺の息子の『航』だ‼」


あきらは、悪態を付いて来ていた。


勿論、あきらとて、本気ではない。


「司、やっと、こっちを見たのかよ(笑)?」


司は、苦笑いだった。


また、司は、航を抱き上げて、F3に見える様に、航を司の膝の上に座らせ直した。


で、航も司に訊いて来た。


航は、首を傾げながら…。
不思議そうな顔付きで、F3を見ていた。


その仕草が、つくしにそっくりだと思うF3だった。


「ねぇ、パパ…。
 この人たち、だれ…?」


司は、つくしの事を言おうか?
迷ったが…?


航にも、母親の存在を教えて遣りたかった。


「パパとママの親友だ‼
 まあ、友達だな。」


航は、司が言った『ママ』と言う言葉に反応していた。



航は、タマからも、母親のつくしの存在を教えられて居なかった。


それは、楓の指示でも在ったのだった。


勿論、司が、いつ、つくしの記憶を取り戻すか、分からなかったので…。
航は、司の存在も、教えられては居なかった。


だから、航は、幼な心にも、自分自身には両親は居ないものだと、勝手に認識してしまっていた。


それが、行き成り、父親が現れ、母親の存在も知った。


航は、プチパニックを起こしそうに成って居た。

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