tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

泣かずに居られるのなら…<つかつく>  11.




つくしが、目覚めた時は…。
司は、つくしの怒り(イカり)を真摯に受け止める事に成るのだが…。



つくしは、そーっと、眼を開けた。


つくしは、眼を開けた時、眩しく感じていた。


朝の日差しが差し込む部屋で、辺りを見回していた。


自分自身が何処に居るのか分からなかった。


道明寺総合病院の特別室に居るという認識も理解もされて居なかった。
目覚めて直ぐなので、まあ、当然では有るのだが…。


部屋の感じから言うと…。
何方かのホテルの一室の様に、つくしには、感じられて居た。


司が、高校生の頃の怪我で、つくしは、この部屋に入った事が、何回かは在った筈…なのだが?


今一、ピンっと来て居ない様子のつくしだったのだ。


つくし自身、何故、この部屋に居るのかさえも、分からずに居るのだった。



で、身体を動かそうにも、動かない事に気付き、つくしは、背中側に振り向いて、驚愕した。


“何故、道明寺が、上半身裸で、此処に居るの?”と…。


つくしは、まだ、イギリスに居る気分だったのだろう?



其処で、つくしが動いた事に寄り、司が目覚めた。


お互い、目と目が合い、『目が点』状態に成って居た。



司は、つくしを抱き締めていた腕を離し、跳び起きていた。


そして、思わず、つくしに声を掛けていた司だった。


「つくし、目覚めたか?」
「………」


つくしは、直ぐには、何も応えられなかったのだが…?


暫くして、驚愕顔で在ったつくしだったのだが…。
漸く、頷く事だけはしたつくしだった。


司は、更に、つくしに確認した。


「つくし、大丈夫か?
 つくしが、イギリスで倒れたと聞いて、慌てて、迎えに行ったんだ?
 此処は、東京の道明寺総合病院の特別室だ。」


つくしは、声に詰まって、喋れる事が難しい様子だった。


唯、つくしの顔は、引き攣り驚愕している様子だった。


司は、最もらしい事をつくしに言って除けていた。


「つくし、ドクターを呼ぶ。
 俺は、服を着て来る。
 寝ててくれ‼」
「………」



今のつくしには、当然、此の状況は、納得行くものでは無かった。


“一歩、譲ったとして…。
 例え、自分(つくし)自身が、イギリスで、倒れて居たとしても…。
 何故、道明寺が、私を迎えに来て、私の許可なく、私は、日本に帰国して居るの
 か?”と…。


つくしにとっては、至極当然な理由だった。



だが、今の司にとっては、つくしを日本に連れて帰る事が、至極当然な理由だったのだ。



司とつくしの両者の思いには隔たりが有るのは、至極当然だったのだ。



此の事態を、“司は、つくしに、如何いう風に説明するつもりなのだろうか?”と、誰もが、危惧していた。



だが、司は、唯、つくしとこうして、一緒に居れる事だけが、幸せだったのだ。



そして、つくしの病室には、女医とナースが、入って来た。


そして、つくしは、女医に寄る軽い処置と、説明が為された。


その事に寄り、此処までの在る程度の過程は頷けたつくしだった。


だが、つくしが、一向に納得出来ない事は…。
つくしの許可なく、何もかも、進行して居たという事…。



だが、其処は、司。


つくしには、航の事を話ししようと、思って居た。


だが、まだ、その事に関しては、『時期尚早』と、思って居た司だった。


だが、航にも、早く、母親の存在を知らせて遣りたかった。
出来るだけ、早く逢わせて遣りたかった。


だからこそ、つくしが、司から逃げ出さない為にも…。
その為に焦らず、じっくり、司は、つくしと向かう気で居た。



だが、一言、つくしは、司に反論せずには居られなかった。


「他人(ひと)の人生を、何だと思ってるの?
 弄んでんじゃないわよ‼
 私は、道明寺家に寄って、私の人生を操られるのは、もう、沢山なのよ‼
 何の為に、私は、生きてるの?
 道明寺家の為に、生きてないわよ‼」


司は、つくしの剣幕も、真摯に受け止める覚悟で居た。



唯、司は、自分(司)自身の傍に、つくしに居て欲しいだけだった。


司の思いを、つくしが分かってくれるまで、司は、じーっと、耐え抜くつもりで居たのだった。

×

非ログインユーザーとして返信する