Remember me…<つかつく> 4.
一方の司は、つくしが、秘書課から受付課に異動した後に、日本支社 支社長として、凱旋帰国した。
其の時に、司は、受付カウンターに座っているつくしを見付けてしまった。
司が、受付カウンターの前を通る時…。
つくしは、席から立ち、お辞儀して、司に挨拶をして居た。
つくしの記憶は、まだ、戻って居なかった。
なので、つくしは、司を観ても、動揺する事も無かった。
また、つくしは、他の女性従業員の様に、うっとりした目で、司を観る事も無かった。
現在のつくしにとって、司は、弊社 支社長以外、何者でも無かったのだ。
司は、司の執務室で、司の第1秘書で在る 西田に、食って掛かっていた。
「如何言う事だ?
何故、つくしが、うち(道明寺HD)に居るんだ?
俺は、何も聞いてねぇぞ?」
西田は、想定内では有ったのだが…。
想定内過ぎて、溜息しか出なかった。
“はぁ~⤵。”
西田は、此れから起きるで有ろう騒動を考えると、頭が痛い所で在った。
取り敢えず、つくしが、入社して来た経緯と、今までのつくしの勤務形態を司に話す西田だった。
其れからの司は、受付カウンターに座っているつくしを見付けると…。
司は、つくしを凝視して見て、微笑乍ら、受付カウンターの前を通るのだが…。
全く、司に興味を示さないつくしに、戦術が見付からない司だったのだ。
つくしは、唯、司が、受付カウンターの前を通る時は立ち上がり、お辞儀をするだけだったのだ。
つくしの司への対応に項垂れるしかない司だった。
なので、司は、一切、司本人に教え様として来なかったF3に罰を与え様として居た。
つくしには、類を会わせる訳には行かないので…。
何故なら、つくしにとって、類は、危険と判断した司は…。
先ずは、総二郎とあきらに連絡をする事にした。
「受付カウンターに座って居るつくしに…。
俺の執務室に案内する様に伝えて、俺の執務室につくしを連れて来い‼」
司は、総二郎とあきらが、如何言う反応を示そうが如何でも良かった。
総二郎とあきらの二人が、つくしを連れて来さえすれば、良いと思って居たのだった。
で、やっと、実行に移した総二郎とあきらだった。
総二郎とあきらは、受付カウンターに行き、つくしを見付け、つくしの前に立って、声を掛けていた。
先ずは、あきらが声を掛けていた。
「支社長に会いたいんだが…?」
つくしは、総二郎とあきらを観ても、一切、他人を観る様な、お客様としての、誰にでも行うで在ろう、同じ様な対応しかして来なかった。
当然では在るのだが…。
総二郎とあきらには、何だか?
寂しく思えて居たのだった。
「何方様でしょうか?」
「西門と美作だ。」
「アポは、取られて居ますでしょうか?」
「ああ。
連絡してくれても構わねぇ‼」
「賜わりました。
確認させて頂きますので、其方のソファにお座りに成って、暫くお待ち下さいますでし
ょうか?」
「「ああ。」」
総二郎とあきらは、了承の言葉をつくしに返答していた。
そして、つくしは、秘書課に連絡を入れ、確認を取っていた。
そして、確認の取れたつくしは、総二郎とあきらに声を掛けて居た。
「確認が取れました。
支社長の執務室は、最上階に成っております。
最上階専用エレベーターでお上がり下さいませ。」
つくしは、立ち上がり、お辞儀をした。
しかし、つくしは、あきらから、返って来た言葉に驚愕していた。
あきらが、つくしに声を掛けた。
「君が、案内してくれる?」
つくしは、心の声が漏れてしまった。
「はぁ~??」
総二郎とあきらは、苦笑いで在った。
しかし、司の執務室につくしを連れて行かないと、飛んでも無い事に成るので、しつこく、つくしに迫っていた総二郎とあきらだった事は言うまでも無い。
<此の二次小説『Remember me…<つかつく> 4.』は、かなり、短めに成ってお
ります。
切り目が良い為…。
此方で、切らせて頂きました。
申し訳ございません。
了承願います。>