tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  29.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  29.』の中に出て来る一
 部の言葉には、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  28.』のエピローグ】


其の後の桜子は、優紀の件に関して、自身の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から了承が得られた事を、滋 と 優紀にも報告して居たのだ。


「お祖母様から了承が得られました。
 優紀さんの件の話しも、此方からお願いした様に話しを合わせて貰えるそうです。」と…。



だからだったのだ。
其の後の滋も、桜子からの相談の件に関して、自身の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人に相談するかの如く、全ての話しを話しし始めるのだった。


「ちょっと、相談が有るんだけど…。」と、前置きしてから…。


だからだったのだろう。
自身の娘で在る 滋からのそんな話しを聞いた此の時の滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人は、了承する事にしたのだった。


其れは、“牧野さん(つくし)の為に…。”と、言う事が、最大の理由…だったのだ。



だからこそ…。
此の時の滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人は、そんな滋に言えた言葉…だったのだろう。
勿論、口火を切って来たのは、滋の父親で在る 大河原社長…だった事は言うまでも無かったのだが…。


「そうだな。
 今の牧野さんには、自分自身とお仲間達との繋がりが、如何言う繋がりに成って居たのか
 も分からないだろうし…な。
 其れに、今の牧野さんには、お仲間達が誰で在るのかも分かって居ないだろうし…な。
 そういう意味で云えば…。
 其の方が良いだろう。」と、納得するかの如く…。


だからだったのだ。
滋の提案通りに、此れ迄の滋は、当然、永林学園在籍で、此れからも、永林学園…。
そして、此れ迄のつくしは、英徳学園在籍だったという事にしたのだ。



だからだったのだろう。
其処で、滋の父親で在る 大河原社長は、更に、自身の娘で在る 滋に提案するのだった。


「其処で…なのだが…。
 何れ、牧野さんは、退院する事に成る。
 で、退院後の牧野さんは、“如何するのか?”と、言う事と成って来る。
 本当に、牧野さんが、私達の家族と成るのだったら…。
 其処の処も、クリアにするべきじゃ無いかな?
 其れに、牧野さんは、英徳学園を自主退学して居るんだろう?
 と、成れば…。
 英徳学園に戻る事も、今更と言う事と成り、可笑しな話しに成るだろう。
 という事は、牧野さんの今後は、永林学園という事にしたら、如何だろうか?
 滋は、如何思う?」と、自身の娘で在る 滋に訊くかの様に…。


其処で、滋も、考えて居たのだ。


“其の方が良いのかも知れない。
 英徳(学園)の生徒達は、つくしの事を知り尽くして居るだろうし…。
 其れに、桜子から聞いた話しだと、つくしを英徳(学園)の生徒達の中に戻す事は、危険
 過ぎるだわ。
 其れに、つくしの退院は、何時(いつ)に成るのか?
 今は、まだ、全く、分からない状況だし…。
 だったら、つくしには、そう言う方が良いのかも知れない。”と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、自身の父親で在る 大河原社長に言えた言葉…だったのだ。


「そうだね。
 其の方が良いのかも知れない。
 今のつくしは、過去の記憶を、全て、失くしたままだし…。
 其れに、パパに話しした通り、桜子からの話しでは、既に、つくしは、英徳(学園)を自
 主退学してる様だし…ね。
 だから、つくしを英徳(学園)に戻すのは、不自然だわ。
 なので、パパが言う通り…。
 つくしが退院出来れば、つくしが通うのは、永林学園でお願い出来るかな。」と…。



【つくしの事故後、まだ、つくしの意識が回復して居ない時の滋 と 桜子の話しとは…。


 「実は、英徳(学園)の理事長宛てに、先輩が、英徳(学園)を自主退学する旨の手紙を
  送って来たという情報が有るんです。
  まだ、不確かな情報…何ですが…。
  実は、私の方に、英徳(学園)の理事長から連絡が来たんですよね。
  きっと、道明寺さんが先輩だけの記憶を失くして居たという事も有り、そういう意味で
  云うと、F3には訊けないとでも考えたんでしょうね。
  先輩にとって、其の次に近い存在の私に連絡が来たんだと思うんですが…。
  “此の牧野さん(先輩)からの手紙を受理しても良いのでしょうか?”って…。
  其の時の私には、まだ、訳が分からなかった情報…だったので、取り敢えず、保留にし
  て貰って居たんです。
  で、此の時の英徳(学園)の理事長からの連絡と言うのが、実は、更に、其の先が有っ
  たんです。
  “牧野さん(先輩)だけじゃ無く、牧野さん(先輩)のご家族の方々にも連絡を入れた
   んですが、一切、通じないんですよ。
   如何しましょうか?”って…。
  実は、そんな連絡が英徳(学園)の理事長から有った後に、優紀さんからも連絡が入っ 
  たという訳…だったんです。
  先輩(達 牧野家)の事故の件で…。」と…。


 そして、此の時の桜子は、更に、滋に話しするのだった。


 「其れに、先輩は、道明寺さんから赤札を貼られて居たという事も有り、英徳(学園)の
  生徒達から苛めの対象にされて居たんです。
  其れに、更に、一般家庭出身の先輩は、尚も、英徳(学園)の生徒達からの苛めの対象
  にされて居ました。
  だからこそ…。
  自主退学した筈の先輩を、態々、英徳(学園)に戻す事は、私は、危険だと思いま
  す。」と…。


 だが、此の時の滋は、密かに、思って居たのだった。


 “というのか?
  最初は、桜子も、つくしを苛めて居たんだよね?”と…。


 だが、実は、此の時の滋は…。
 『もし、此れ迄の先輩と私の関係を、先輩から訊かれたとしたら…。
  先輩に、如何、お答えしたら、良いのでしょうか?』と、桜子からのそんな相談を受け
 る前に、既に、滋自身、考えて居た事が有ったのだ。



 だからこそ…。
 此の時の滋は、桜子からの相談を受けた時点で、飄々と、更には、呆気らかんと、桜子に
 話し出来て居たという訳…だったのだ。


 なので、実は、此の時の滋は、飄々と、更には、呆気らかんと、桜子に言えた言葉…だっ
 たのだ。


 「良いの、良いの。
  辻褄が合わない方がヤバいでしょ!
  パパとママには、私の方から言って置くから…。
  其れに、其の方が、パパに相談し易いし…。
  パパなら、良い案を考えてくれるかも…ね。」と…。


 だからこそ…。
 此の時の滋は、自身の父親で在る 大河原社長に相談する事が出来て居たという訳…だっ
 たのだ。】



其処で、自身の娘で在る 滋からのそんな返答の話しを聞いた此の時の滋の父親で在る 大河原社長は、更に、自身の娘で在る 滋に言って除けるのだった。


「分かった。
 じゃあ、先に、永林学園に手続きを取って置こう。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋の父親で在る 大河原社長は、まだ、退院して居ない筈のつくしでは在ったのだが、大河原家の弁護士を呼び出して、事情を説明して、永林学園に手続きを取る様に伝えるのだった。


なので、つくしが退院する頃には、つくしは、永林学園に編入する事が出来るという訳…だったのだ。


そして、此の件に関して、自身の父親で在る 大河原社長から其の話しを聞いた此の時の滋は、優紀 と 桜子にも、此の話しについて、全ての話しをするのだった。
報告するかの様に…。



だが、其の後のつくしには、厄介な事が起こるのだった。




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  29.』は、切りが良い為
 に、非常に、短めにて、終了して折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  28.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  28.』の中に出て来る一
 部の言葉に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  27.』のエピローグ】


「此処は何処?
 私は、誰?」


桜子は、思い出して居たのだ。
つくしが目を覚ました後に、つくしが言った言葉に対して、驚愕した此の時の桜子は、思わず、つくしの傍に近寄り、つくしに声を掛けて居た自分自身の言葉について…。


「先輩…私が分かりますか?
 先輩の『可愛い後輩』の桜子ですよ。」と…。



だからだったのだ。
此の時の桜子は、自分自身がつくしに言った其の『可愛い後輩』と、言う言葉を思い出して、其の後、滋 と 優紀に相談するのだった。


「私、思わず、先輩に言ってしまいましたよね?
 “先輩の『可愛い後輩』の桜子ですよ。”って…。
 如何しましょう⁉
 先輩は、きっと、私からの言葉に、何か、変に感じて居ましたよね?
 其れに、私が先輩に言ってしまった事なので、申し訳無いと言えば、申し訳無い事に成っ
 てしまったんですけど…。
 もし、此れ迄の先輩と私の関係を、先輩から訊かれたとしたら…。
 先輩に、如何、お答えしたら、良いのでしょうか?」と…。



【実は、目を覚まして直ぐ、桜子から『可愛い後輩』と、言う言葉を聞いたつくし自身、首
 を捻り乍ら、不思議で仕方なかったのだ。


 何故なら…。
 過去の記憶の無い現在のつくしからして視れば、『桜子』という大人っぽい女性を見た此
 の時のつくしにとって、如何見ても、桜子は、自分自身よりも年上にしか見えなかったの
 だ。


 だからこそ…。
 そんな言葉を桜子から聞いた此の時のつくしは、『可愛い後輩』と、言う言葉だけを連呼
 して居たのだから…。


 だが、其の後、滋も、桜子に続いて、そんなつくしに声を掛けた事で、桜子がつくしに言
 った其の『可愛い後輩』と、言う言葉は、つくしの中で、有耶無耶に成って居たのだ。


 云わば…。
 滋のファインプレー…だったのだ。


 だからこそ…。
 此の時の桜子は、其れ以上、つくしから突っ込まれずに済んで居たのだろう。



 実は、つくし自身、過去の記憶を、全て、失くして居様が、居まいが、根本的なつくしの
 本質は、全く、変わって居ない様子…だったのだ。


 何故なら…。
 桜子がつくしに言った其の『可愛い後輩』と、言う言葉自体、桜子に続いて、滋から声を
 掛けられた事で、此の時のつくしの中では、すっかり、忘れ去られて居たのだから…。


 だからだったのかも知れない。
 そんな風に、滋から声を掛けられた時のつくしの興味は、既に、滋の方に向いて居たの
 だ。


 だからこそ…。
 そんな風に、滋から声を掛けられた時のつくしは、そんな滋からの言葉に、反応して居た
 のだから…。】



其処で、滋は、そんな風に、桜子から相談を受けても、何気に、返答するのだった。


「つくしは、英徳(学園)出身って事で良いんじゃ無いの?
 元々、つくしは、英徳高校…何だし…。
 全て、其の方が、辻褄が合うんじゃ無い。
 【何故、つくしがF4と知り合いなのか?】と言う事も…。
 私と桜子が、【何故、知り合いなのか?】と言う事も…。」と…。


だが、此の時の桜子にとっては、合点がいかなかったのだ。


何故なら…。
滋は、永林学園で、つくしが英徳学園だとしたら…。
姉妹で、別々の学園の在籍と言う事に成る。


だからだったのだろう。
そう思えばこそ、此の時の桜子は、危惧して居たのだ。


“果たして、其れで、良いのだろうか?”と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、そんな滋に訊けた言葉…だったのだ。


「本当に、其れで、良いんですか?
 まだ、大河原のおじ様とおば様と、相談して居ないのに…。」と…。


だが、其れでも、此の時の滋は、飄々として居たのだ。


「良いの、良いの。
 辻褄が合わない方がヤバいでしょ!
 パパとママには、私の方から言って置くから…。
 其れに、其の方が、パパに相談し易いし…。
 パパなら、良い案を考えてくれるかも…ね。」と…。


だからこそ…。
此の時の桜子は、拍子抜けする位に、そんな風に、呆気らかんとして居る滋に言えた言葉…だったのだ。


「分かりました。
 宜しくお願い致します。」と…。


だが、此の時の桜子は、其れでも、密かに、思って居たのだ。


“本当に、其れで、良いのだろうか?”と…。


だが、其の後、此の話しは、滋の作戦通りに、コトが運ぶのだった。



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  10.』 と 『Close to you~お前の傍
 に~…<つかつく>  20.』のエピローグ】


実は、此の時点に於いての優紀も、桜子と同じ事を思って居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、つくしの状況を観て、滋に訊けた言葉…だったのだ。


実は、此の時の優紀が滋に訊く事にしたのには、理由が有ったのだ。


“(優紀自身が)つくしから敬遠されなくても良い様に…。”と、言う事が、此の時の優紀の最大の理由…だったのだ。


何故なら…。
現在のつくしから、自分自身を受け入れてもらえない可能性も有るのだ。


だからこそ…。
此の時の優紀は、予防線を張るかの如く、現在のつくしから、自分自身を受け入れてもらう為の準備をし始めたのかも知れない。



だからだったのだろう。
此の時の優紀は、滋に訊けた言葉…だったのだ。


「じゃあ、私は、如何したら良いですか?
 実は、私は、まだ、ちゃんと、つくしと挨拶を交わして居ないんです。
 如何、挨拶して良いのかも分からなかったので、敢えて、挨拶せずに居ましたが…。
 きっと、つくしも、私の存在が気に成る時が来ると思うんです。
 でも、今のつくしには、私がつくしの幼馴染で親友だとは言えないですよね。
 だからこそ…。
 つくしと私が如何言う間柄なのか?
 事前に、相談して置きたいんですけど…。」と…。


実は、此の件に関して、滋からでは無く、桜子から優紀に言って来たのだ。


「もし、先輩が英徳(学園)出身で良いのでしたら…。
 先輩 と 私は、英徳(学園)で知り合ったという事に成ります。
 ですから、優紀さんは、私の祖母のお茶のお弟子さんという事にしたら、如何でしょう
 か?
 なので、優紀さんは、私の知り合いという事に成りますけど…。
 だって、優紀さんは、確か、高校で、茶道部…何ですよね?
 でも、其れは、高校迄で、高校を卒業すれば、優紀さんは、茶道部には居られなく成りま
 す。
 もし、其の後、茶道を続けるのだとしたら、優紀さんは、何処かに習いに行くしか無い。
 だったら、私の祖母のお弟子さんに成れば、私と知り合いだったとしても、何ら、変では
 有りませんよね。
 実は、私の祖母は、お茶だけでは無く、華道も、着付けも、書道も、師範の免除を持って
 居るんです。
 唯、お弟子さんを取って来なかっただけで…。
 勿論、“優紀さんに「続けたい‼」と、言う意思が有れば…。”と、いう意味ですけど…。
 無理強いはしませんので…。」と…。


其処で、優紀の瞳(め)は、輝き始めたのだ。


何故なら…。
優紀自身、“高校を卒業しても、茶道を続けたい‼”と、思って居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の桜子からの提案に関して、喜びを露わにする優紀…だったのだ。


“つくしに申し訳無いよ。”と、思い乍らも…。



だが、其れには、桜子からの条件付きだった事は言うまでも無かったのだ。


「優紀さんには、お伝えし無ければ成らない事が有りますの。」と…。


其処で、此の時の優紀は、そう自身に言って来た桜子の方を見据えて、返答の言葉を伝えるのだった。


「はい、何でしょうか?」と…。


其処で、此の時の桜子は、優紀に遠慮する事無く、話しし始めるのだった。


「ええ、此の私からの提案の話しは、私から打診したのでは無く、優紀さんからの要望だと
 いう事にして貰いたいんです。
 優紀さんは、茶道部で居らっしゃいますので、其の方が辻褄が合うと思うんです。
 私からの打診だという事にすれば、変に、勘付く方も居らっしゃいますので…。
 “三条(私)の作戦だろう。”と…。
 ですので、此の件に関して、もし、誰かから、何か聞かれたとしても、“私(優紀さん)
 からの要望で、実現した。”と、仰って頂けますか?
 宜しくお願い致します。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、そんな桜子からの要望の話しについて、了承するのだった。


「承知しました。」と…。



そして、其の後の桜子は、滋 と 優紀との間で話し合った内容について、自身の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に話しするのだった。


「実は、お祖母様にお願いしたい事が御座いますの。」と、言い乍ら…。


そして、滋 と 優紀 と 桜子との間で話し合った内容の全てを、此の時の桜子は、自身の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に話しして聞かせるのだった。


だからだったのだろう。
此の時の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、自身の孫娘で在る 桜子からの話しを、最後迄、聞いて遣るのだった。


勿論、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様にとって、桜子は、目の中に入れても痛くない程、可愛い孫娘なのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、そんな風に、自身に話しして来た自身の孫娘で在る 桜子からの要望を受け入れる事とするのだった。


なので、優紀は、本格的に、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から茶道の享受を受ける事に成ったのだった。



だからこそ…。
F4ラウンジにて、F4から(という寄りも、類から)聞かれて居た此の時の桜子は、間髪入れずに、此の話しを、F4に言えた話し…だったのだ。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  27.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  27.』の中に出て来る一
 部の言葉に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  25.』のエピローグ】


実は、つくしの様子を窺う為に、毎日、〇〇病院に行脚して居た滋 と 優紀 と 桜子が心配する中…当のつくしは、未だ、意識が回復して居なかったのだ。


其の状況は、つくしが〇〇病院に運ばれてから、一週間は優に超えて居たのだ。
そして、優紀が警察から連絡を貰って、其の日は、既に、6日は経って居たのだ。
其れでも、当のつくしは、未だ、意識が回復して居なかったのだ。



仕舞いには、滋自身、つくしに、呪文を掛け始める様に成ったのだ。


其の滋の呪文は、効いて居るのか? or 効いて居ないのか?
此の時の桜子にとって、全く、分からない様な『呪文』…だった事は言うまでも無かったのだ。


何故なら…。
此の時の滋のそんな呪文は、此の時の桜子にとって、『呪文』という寄りも、『懇願』の様な気さえして居た桜子…だったのだ。


「早く、起きろ、つくし‼
 早く、起きろ、つくし‼」と…。



実は、此の時の滋は、眠って居るつくしの目の真上で、呪文の様な言葉を唱え、そして、自身の手を動かし乍ら、何やら、怪しげな動きをさせて居たのだ。


だが、此の時の優紀は、桜子にとって、“優紀さんは、チャレンジャーですね⁉”と、言いたく成る様な言葉を滋に訊き始めるのだった。


「滋さん…其の呪文の様な言葉 と ポーズは、一体、何ですか?」と…。


其処で、滋は、飄々と、言って除けるのだった。


「“つくしが早く起きます様に…。”って、『お呪い(おまじない)』をかけてるのよ。
 優紀も、一緒に、つくしに、『お呪い(おまじない)』をかけない?」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、そう言って来た滋と一緒に、つくしに『呪い(まじない)』をかけ始めたのだった。



だが、何時(いつ)も、冷静な桜子は、冷ややかな目で、そんな滋 と 優紀を観て居たのだった。


何故なら…。
此の時の桜子は、一人、思って居たのだ。


“そんな『お呪い(おまじない)』をかけただけで、先輩が目を覚ましてくれたのなら、何
 も苦労しませんよ。”と…。



だが、此の時の滋にしても、優紀にしても、つくしが目を覚ましてくれるなら、何かに縋りたい気分だった事は言うまでも無かったのだ。


勿論、そんな風に思って居る桜子さえも、実は、滋 と 優紀と、同じ思いだった事は言うまでも無かったのだ。



其れでも、つくしが〇〇病院に運ばれてから5日が経った未だに、当のつくしの意識が回復する事は無かったのだ。


だからこそ…。
此の時の滋 と 優紀は、そんなつくしに『呪い(まじない)』をかけ始めたのかも知れない。



そして、つくしが〇〇病院に運ばれてから一週間が経った頃…。
漸く、つくしが目を覚ましたのだ。


勿論、此の時の滋 と 優紀 と 桜子にとっては、『漸く』と、言っても良い位経った頃の事…だったのだ。



だが、漸く、つくしが目を覚ましたというのに、つくしの様子が違って居たのだ。
実は、目を覚ました時のつくしの第一声は…。


「此処は何処?
 私は、誰?」…だったのだ。



勿論、此の時の滋 と 優紀 と 桜子にとっては、「此処は何処?」…迄なら、つくしの言いたい事も分かるのだ。
だが、此の時のつくしが言った言葉の中には、其れ以外にも続きが有ったのだ。


「私は、誰?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋 と 優紀 と 桜子は、そんなつくしからの呟き(独り言)とでも言って良い言葉に、実は、驚愕して居たのだ。



だからだったのかも知れない。
思わず、桜子は、つくしの傍に寄り、つくしに声を掛けるのだった。


「先輩…私が分かりますか?
 先輩の『可愛い後輩』の桜子ですよ。」と…。


だが、此の時のつくしは、『可愛い後輩』と、言う言葉だけを連呼し乍ら、首を捻って居たのだ。


其処で、滋も、桜子に続いて、そんなつくしに声を掛けるのだった。


「つくし…私が分かる?
 私は、つくしの『姉』の滋だよ。」と…。



実は、此の時の滋がつくしに掛けた声掛けの言葉に、此の時の優紀 と 桜子が驚愕する程…だったのだ。


何故なら…。
まだ、はっきりと決まった訳では無かったから…だったのだ。


だからだったのだ。
つくしへのそんな滋からの声掛けの言葉を聞いた此の時の優紀 と 桜子は、お互いの顔を見合わせ乍ら、それぞれ、同じ事を思って居たのだ。


“まだ、大河原のおじ様とおば様からの了承の言葉を聞いて居ないのに…。
 滋さんは、勝手に、そんな話しを、つくし(先輩)にしても、大丈夫なのだろう
 か?”と…。



だが、当のつくしは、そんな滋の言葉に反応したのだ。


「貴女は、私の『お姉さん』…何ですか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、満面の笑みで、つくしに返答の言葉を伝えるのだった。


「そうだよ。
 私がつくしの『お姉さん』だよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、『姉』だという滋に、訊き始めるのだった。


「私の名前は、『つくし』と、言うんですか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、そんな風に、自身に訊いて来たつくしに即答するのだった。


「そうだよ。
 『つくし』って、名前…何だよ。」と…。



其処で、優紀は、“肝心な事をつくしに訊かないと…。”と、思った事で、つくしに訊き始めるのだった。


「つくしに訊くね?
 “つくしは、自分自身の事を何も覚えて居ない。”って、事で良いのかな?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、そんな風に、自身に訊いて来た優紀に頷くのだった。



だからだったのだろう。
そんな様子のつくしを見た事で、此の時の桜子は、ICUのナースセンターに向かうのだった。
そして、つくしの現状を、ナースに伝えるのだった。


「先程、『牧野つくし』さんが目を覚まされました。
 ですが、何も覚えて居ない様子…何です。
 ドクターを呼んで下さいますか?」と…。


だからだったのだ。
ICUのナースセンターは、騒然とするのだった。
そして、其の後、ドクター(つくしの主治医)がつくしの下に現れたのだ。


其処で、其の後のつくしは、検査に入る事に成ったのだ。



そして、滋は、つくしの主治医から、「お父様とお母様を呼んで頂けますか?」と、言われた事で、此の時の滋は、自身の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人を呼び出すのだった。


「つくしが目を覚ましたんだけど…自分自身の記憶が無いみたいなの。
 今、つくしは、検査に入ったわ。
 ドクターから、“パパとママ(お父様とお母様)を呼んで欲しい。”って、言われたんだけ
 ど、今直ぐ、こっち(〇〇病院)に来て貰えないかな?」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人は、自身達の娘で在る 滋に返答するのだった。


「「分かった(わ)。
  今直ぐ、そっち(〇〇病院)に行く(わ)。」」と…。


そして、検査を終えたつくしは、また、ICUに運ばれたのだった。



そして、滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人 と 滋は、ドクター(つくしの主治医)からの話しを聞く事に成ったのだった。


「つくしさんの手術に関して、術後の異常は、見受けられませんでした。
 また、脳波に関しても、異常は視られませんでした。
 ですが、やはり、事故の時点で、頭を強く打ち付けた恐れは有るやも知れません。
 ですので、皆さんの仰る通り、つくしさんの記憶が無いという事は否めません。
 ですので、つくしさんが記憶喪失に成って居るという事は、事実の様ですね。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人は、つくしの主治医の目の前で、自身達が相談した話しを、自身達の娘で在る 滋に話しし始めるのだった。


先ず、滋の父親で在る 大河原社長が代表かの様に、自身達の娘で在る 滋に話しし始めたの事は言うまでも無かったのだ。


「実は、ママと話し合いをした結果…。
 先ずは、戸籍云々は、度外視して、取り敢えず、つくしを大河原家にて、受け入れ様と思
 う。
 其れで、良いだろう。 
 なぁ~、滋…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、先ず、自身の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人に確認するかの様に、訊き始めるのだった。


「其れって、つくしにも、パパとママの事を、私と同じ様に、『パパ・ママ』って、呼ばせ
 ても良いって事よね?
 其れに、つくしをパパとママの娘として、つくしに話ししても良いって事だよね?
 其れと、此の件は、話し合いした結果という事だけど、“ママも賛成してくれてる。”っ
 て、私が思っても良いんだよね?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人は、自身達の顔付きを観乍ら、そんな風に、訊いて来た(自身達の娘で在る)滋に話しし始めるのだった。


実は、此の時の滋の母親で在る 大河原夫人は頷き乍ら…。
また、此の時の滋の父親で在る 大河原社長は、笑顔に成り乍ら、自身達の娘で在る 滋に話しして居た事は言うまでも無かったのだった。


「そういう意味だよ。
 勿論、滋が言って居た通り、戸籍云々は、先ずは、度外視して、つくしと接し乍ら、今
 後、一緒に考えて行く事とし様!」と…。



実は、此の時迄の滋は、“パパとママだったら、そう言ってくれるだろう。”と、確信して居た滋だったのだが、其れでも、不安だった事は言うまでも無く、そう言ってくれた事に、此の時の滋自身、実は、ホッとして居たのだ。


其処で、此の時の滋は、自身の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人に言えた言葉…だったのだ。


「うん、其れで、十分だよ。
 本当に、有難う!」と…。



だからだったのだ。
其の(〇〇病院の)場で、また、大河原家の弁護士が呼ばれ、滋の父親で在る 大河原社長は、大河原家の弁護士に話しを進める様に伝え、大河原家の弁護士に準備をさせるのだった。



そして、其の後の優紀 と 桜子は、滋から、そんな話しを聞いて、実は、ホッとして居たのだ。


何故なら…。
勝手に、滋がつくしに言って居た言葉(『つくしの姉』と、言う言葉)が、其の後の優紀 と 桜子にとって、ずーっと、気に成って居たから…だったのだ。


“結果的に、つくし(先輩)に、嘘を付く事に成るのでは無いだろうか?”と…。


だからこそ…。
此の時の優紀 と 桜子は、滋から、そんな話しを聞いて、実は、ホッとして居たという訳…だったのだ。



そして、其の後の滋の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人は、大河原家の執事 や 使用人頭に、今回のつくしの件が話しされたのだった。
自身達の娘で在る 滋からの要望として…。



そして、つくしの主治医で在る ドクターも、〇〇病院のドクター や ナースにも、此の件は、話しされたのだった。
“粗相し無い様に…。”と…。