tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  23.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  23.』の中に出て来る一
 部の言葉の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 ストーリー上、如何しても、省く事が出来ないシーンと成りますので、了承の程、宜しく
 お願い致します。>



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  22.』のエピローグ <一部有り>】


何故か?
此の状況にも、つくしと進姉弟の母親で在る 牧野千恵子は、幸せ一杯…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしと進姉弟の母親で在る 牧野千恵子の顔付きは、ずーっと、にこやか…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしと進姉弟の母親で在る 牧野千恵子の心の中では、今回の引っ越しに関して、不安等、何も感じて居なかったのだ。



だが、此の後(あと)、そんな幸せ一杯だったつくしと進姉弟の母親で在る 牧野千恵子にも予期して居なかった事が起こったのだ。


其の後、1時間程、車を走らせて居た時の事…だったのだ。
急に、牧野家の面々のそれぞれの視界が暗く成ったのだ。


何が起こったのか?
全く、分からない間の出来事…だったのだ。


云わば…。
つくしと進姉弟の父親で在る 牧野晴夫が運転する車に、対向車が衝突して来たのだ。
所謂、つくしと進姉弟の父親で在る 牧野晴夫が運転する車は、被害者…だったのだ。



実は、此の事故のせいで、牧野家の面々の運命が大きく変わってしまったのだ。



そして、勿論、車を運転して居た訳なので、運転席に乗車して居たのは、つくしと進姉弟の父親で在る 牧野晴夫…だったのだ。


そして、助手席に乗車して居たのは、つくしと進姉弟の母親で在る 牧野千恵子…だったのだ。


そして、後ろの座席に乗車して居たのが、つくしと進…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
つくしと進姉弟の両親で在る 牧野晴夫 と 牧野千恵子夫妻は、即死状態…だったのだ。


そして、つくしの弟で在る 進は、救急車で運ばれて居る際には、まだ、意識も有ったのだが…其の後、つくしの弟で在る 進は、病院で息を引き取ったのだ。


そして、つくしは、救急車で運ばれて居る時点では、既に、意識は無かったのモノの…。
一命を取り留めて居たのだ。


云わば…。
此の事故で、唯一、一命を取り留めて居たのは、つくし…唯一人…だったのだ。


だが、つくしに至っても、頭を打って居る可能性が有った事から、予断を許さない状況…だった事には変わり無く、検査を受けた後は、ICUに運ばれて居たのだ。



そして、警察官は、つくしの鞄の中を見て、つくしが通って居た高校が『英徳学園』で在る事を知るのだった。


何故なら…。
英徳学園の『学園証』を確認して居たから…だったのだ。



そして、其の後、再度、つくしの鞄の中を見て、つくしの携帯を取り出した此の時の警察官は、『履歴』の中の『発信者』の一番上の番号を呼び出し、其の『発信者』の一番上の番号にTELを掛けたのだ。


其れが、あの時…。
つくしが道明寺邸を出て、直ぐにTELを掛けた相手…。
所謂、つくしが事故に遭う前に、一番最後にTELを掛けた相手…。


云わば…。
そう、其れは、優紀…だったのだ。


云わば…。
此の時の警察官は、つくしの携帯から優紀にTELを掛けた事に成るのだ。


「此方は、〇✖警察署 交通課の△◇と申します。
 実は、牧野家の家族が乗って居た車が事故に遭われまして、『牧野つくし』さんは、先
 程、病院に運ばれました。
 確認の為に、〇〇病院迄、お越し頂けませんか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、「分かりました。」と、警察官に了承し乍らも…。


本当の事なのか如何か?
分からないと言う事も有り、桜子にTELするのだった。
勿論のビデオ通話にて…。


「桜子さんにお願いが有って、TELしました。
 実は、“つくしが〇〇病院に運ばれた。”と、先程、警察から連絡が有ったんですけ
 ど…。
 本当の事か如何かも分からないので、私一人で行くのが怖くて…。
 一緒に行ってくれませんか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子も、“先輩の事でしたら、行かない訳にいきませんわ。”と、考えた事も有り、優紀に即答するのだった。


「分かりました。
 私も、ご一緒しますわ。
 滋さんにも、私の方からお話しして、一緒に行って貰いますわ。
 “三人寄せれば…(『三人寄れば文殊の知恵』)。”と、言いますでしょ!」と…。


という訳で、滋も加わり、大河原家のリムジンに乗って、優紀 と 桜子は、滋共々、〇〇病院に向かうのだった。



そして、其の〇〇病院に到着して直ぐの滋 と 優紀 と 桜子は、つくしを確認した後、警察官から、色々と、つくし達 牧野家の事について、訊かれて居たのだ。


先ずは、滋 と 優紀 と 桜子は、【つくしと如何言う関係で在るのか?】という事を訊かれて居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の滋 と 優紀 と 桜子は、それぞれ、つくしとの関係を話しし始めるのだった。
先ずは、つくしと一番近い存在の優紀から話しし始めるのだった。


「私は、松岡優紀と申します。
 つくしと私は、中学の頃からの幼馴染で親友です。
 今でも、団子屋で、一緒に、バイトをして居ます。」と…。


そして、其の次に、桜子から話しし始めるのだった。


「私は、旧 華族 三条家の娘で、三条桜子と申します。
 私と先輩は、英徳高校で知り合いました。
 私と先輩は、其の英徳高校の一年違いの先輩と後輩…何ですが…。
 先輩と後輩の立場で在り乍ら、今では、親友と言っても過言じゃ在りません。」と…。


そして、トリは、滋…だったのだ。


「私は、大河原財閥の娘の大河原滋と申します。
 私は、永林学園に通って居るんですが…。
 私とつくしは、或る事が切っ掛けで、知り合いました。
 なので、今の私とつくしも、親友と言っても過言じゃ在りません。」と…。


そして、桜子が付け加えるかの様に、また、話しし始めるのだった。


「私達 4人は、何時(いつ)も、一緒に居る位、とても、仲良くして居ます。」と…。



だからだったのかも知れない。
そんな話しを滋 と 優紀 と 桜子から聞いた此の時の警察官は、不思議に思って居た事が有ったのだ。


だからこそ…。
此の時の警察官は、滋 と 優紀 と 桜子に訊き始めるのだった。


「セレブ学校で有名な英徳学園に通う様なお嬢さんがバイトをして居たという事ですか?」と…。


其処で、英徳高校に通う桜子がT3の代表かの様に、話しし始めるのだった。


「先輩は、一般家庭出身の娘…何です。
 英徳学園も、高等部から一般入試が有るんです。
 英徳学園には、其の一般入試で入って来る生徒も少なく在りません。
 先輩は、其の一般入試で、英徳学園に入って来た生徒…何です。
 だから、先輩は、セレブ学校と言われて居る英徳学園に於いても、バイトをし居乍ら、何
 時(いつ)も、学年トップの成績を取る様な成績優秀者…何です。」と…。


其処で、此の時の警察官は、其の事に関して、漸く、理解して居たのだ。



そして、其の時の話しの最後に、此の時の警察官は、或る事を、滋 と 優紀 と 桜子に訊き始めるのだった。


実は、つくしは、現在、17歳の未成年…なのだ。


云わば…。
両親等の保護者 or 其の代わりに成る様な成人者(法廷代理人)が必要と成るのだ。


だからだったのだ。
警察官は、其の事を、滋 と 優紀 と 桜子に訊き始めるのだった。


「現在の『牧野つくし』さんは、17歳の未成年です。
 なので、『牧野つくし』さんには、両親等の保護者 or 其の代わりに成る様な成人者
 (法廷代理人)が必要と成ります。
 今迄に、『牧野つくし』さんからご親戚の話し等、お聞きに成った事は有りませんか?
 其の方に、詳しい事をお話ししたいのですが…。」と…。


だからだったのだろう。
此の件に関しては、優紀が返答するのだった。


「つくしからは、“東京に親戚のおばさんが居る。”と、言う話しは聞いた事が有ります
 が…。
 其の方が何処に住んで居らっしゃるのかも…。
 お名前は、何というお名前なのかも…。
 其処迄、つくしから話しを聞いた事が無く、詳しくは分からないんです。
 すみません。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の警察官は、申し訳無そうにして居る優紀に、話しするのだった。


「其れは、此方の仕事なので、良いんですよ。
 気にし無いで下さい。
 此方で、調べますから…。」と…。



其の時…だったのだ。
滋が、急に、警察官に叫び始めたのだ。


「両親等の保護者の代わりに成る様な成人者(法廷代理人)を見付け出せば良いという話し
 ですよね?
 其れでしたら、私に任せて貰えませんか?
 其のつくしの『(ご)親戚のおばさん』に連絡するのは、其れからでも良いですか?
 間違い無い人を連れて来ますから…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の警察官は、そんな滋の勢いに、きょとんとした顔付きのまま、微動だにせず…。
という寄りも、開いた口が塞がらない様な状況のまま、微動だにせず…。
唯、滋に圧倒されて居たのだ。


だが、此の時の滋は、そんな警察官にも見向きもせず、優紀 と 桜子に声を掛けるのだった。


「私が此処に戻って来る迄…。
 つくしの事を宜しくね。
 ちょっと、行って来るから…。」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に、滋から声を掛けられた当の優紀 と 桜子自体も、勿論、普段から、そんな滋の対応には慣れて居る筈なのだが、其れでも、開いた口が塞がらないという寄りも、呆気に取られて居たのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀 と 桜子は、「「はい。」」と、滋に返答する事が、やっと…だったのだ。



そして、其の後の滋は、素早く、其の場を後にして居たのだった。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  22.





【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  2.』 と 『Close to you~お前の傍
 に~…<つかつく>  3.』のエピローグ <プロローグ>】


つくしは、司が退院したと言う事を聞き付け、道明寺邸に現れたのだ。


勿論、此の時のつくしは、司との思い出の品々で在る あの『土星のネックレス』 と 『ホームランボール』…そして、『ウサギのぬいぐるみ』を持って、道明寺邸に現れて居たのだ。


何故なら…。
其の司との思い出の品々 と 幼少期の頃の司の其の思い出の品を、此の時のつくしは、司に返す為…だったのだ。



だが、其処での司の対応に切れたつくしは、「あばよ!」と、言う言葉を、司に向かって残したまま、道明寺邸を後にして居たのだ。


だからだったのだ。
勿論、此の時のつくしは、司との思い出の品々で在る あの『土星のネックレス』 と 『ホームランボール』…そして、『ウサギのぬいぐるみ』を、また、持って帰って来た形と成って居たのだ。



そして、其の後のつくしは、自宅アパートに帰る迄の道中の間に、優紀にTELを掛けて居たのだ。
優紀への報告を兼ねて…。


「優紀…。
 やっぱ、あいつ、私の事も、思い出の品に関しても、一切、覚えて無かったよ。
 だから、また、持って帰って来てしまったよ。
 実は、此れ等をあいつに返して、あいつとは、さっぱり、ケリを付けるつもりで居たんだ
 けど…なぁ~。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、何も言う事が出来ず、唯、泣き乍ら、自身に話しして来るつくしの声に、耳を傾けて居ただけ…だったのだ。



そして、優紀とTELを切った後のつくしは、自身の涙も引っ込み、其の後、自宅アパートに着いた事で、驚愕するのだった。


何故なら…。
自身の母親で在る 牧野千恵子が、何やら、また、荷造りを始めて居たから…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、そんな自身の母親で在る 牧野千恵子に訊き始めるのだった。


「此れは、一体、何なの?
 何を始めるの。」と…。


何故なら…。
嘗ての出来事が、そうさせるのか?
此の時のつくしは、嫌な予感しかし無かったのだ。



だからだったのだろう。
此の時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、自身の娘で在る つくしのそんな様子を見た事で、自身の娘で在る つくしに言って除けるのだった。


「もう、東京には居られないのよ。
 また、パパがリストラされたのよ。
 やっと、介護施設の仕事が定着して来たと思って居たのに…。
 今度は、ふざけ過ぎて、施設にご迷惑をお掛けした様なのよ。
 だから…ね。
 施設長から、“牧野さんは、人が良いんだから…。”って、仰って頂いて…ね。
 “牧野さんなら、東京よりも、地方の介護施設の方が良いだろう。”と、仕事先をご紹介頂
 いたのよ。
 だから、其処に引っ越そうと思うの。
 進の中学の卒業式も済んだ事だし…ね。
 其れに、大家さんから、引っ越し先を探す様に、つくしは、言われて居たんでしょ!
 だったら、丁度良いかと思って…。
 唯、例え、道明寺さんが、つくしだけの記憶を失くして居たとしても、つくしには、英徳
 (高校)に残って欲しいの。
 其れに、進は、都立高校に受かった訳だし…。
 勿体無いでしょ!
 だから、また、つくし と 進の二人の姉弟だけで、力を合わせて、頑張って欲しいの。
 今度は、しっかり、仕送りも出来ると思うから…。」と…。



だが、実は、此の時のつくしは、既に、英徳高校に残る事に疲れ始めて居たのだ。


何故なら…。
司が、つくしだけの記憶を失ってしまった事で、嫌味を言って来る同級生も居るのだ。


無視しても、司が、つくしだけの記憶を失ってしまった事で、『司』と云う制止出来る人間が居ず、F3だけでは、そう言った人間を押さえる事が出来なかったのだ。


勿論、筆頭は、リリーズの浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、言い返せるだけの気力も無く、徐々に、つくしの心は、疲弊し始めて居たのだ。



だからだったのだ。
此の時のつくしは、自身の母親で在る 牧野千恵子に言えた言葉…だったのだ。


「英徳(高校)は、もう良いかな。
 道明寺も、英徳大学に残る様だし…。
 私も、パパとママと一緒に、引っ越し先に行くよ。
 だから、英徳(高校)を自主退学し様と思う。
 で、進は、如何するの?」と…。


だからだったのだ。
此の時の進は、如何したら良いのか?
迷って居たのだ。


だからだったのかも知れない。
直ぐには返答出来ずに居たのだ。


其処で、つくしは、返答出来ずに居る進に提案するのだった。


「取り敢えず、今は、春休みに入って居るんだし…。
 パパとママと一緒に、引っ越し先に行こう。
 其処で、一緒に、考え様よ。
 ねっ、進…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の進も、つくしの提案を呑む事としたのだった。


「うん、分かったよ。
 そうするよ。」と…。



なので、此の時のつくしは、つくし達 牧野家が住んで居たアパートの大家さんに手紙を残す為に手紙を書き始めたのだ。


そして、此の時のつくしは、英徳学園にも手紙を書いて居たのだ。
自主退学する旨の手紙を…。



そして、其の後の牧野家は、つくしと進姉弟の父親で在る 牧野晴夫が借りて来たという『軽ワゴン』に、手分けし乍ら、荷物を積んで居たのだ。


そして、更に、其の後のつくしは、(つくし達 牧野家が住んで居たアパートの)大家さん宅の郵便受けに、つくしが書いた手紙を入れて置いたのだ。
此れ迄、つくし自身が貯めて居た僅かばかりのお金と共に…。


そして、其の後のつくしは、自身の父親で在る 牧野晴夫が運転する軽ワゴンに家族と共に乗り、其の後、英徳学園に寄ってもらい、つくしが書いた自主退学する旨の手紙を英徳学園の警備員に預けたのだ。


「理事長に預けて貰えますか?」と、言う言葉と共に…。



そして、つくしの父親で在る 牧野晴夫が運転する軽ワゴンは、其の後…。
今後、牧野家 家族が共に生活する予定の引っ越し先に向かうのだった。


勿論、此の時の牧野家にとっては、以前の様に、先の見えない夜逃げ同然の様な引っ越しでは無く、今度の引っ越しは、希望を見出す為の引っ越しだと云えたのだ。


其れが証拠に、此の時のつくしの父親で在る 牧野晴夫が運転する軽ワゴンの車内では、楽しそうだったのだ。



勿論、自身の娘で在る つくしは、つくしの母親で在る 牧野千恵子が望んだ様な玉の輿に乗る事は、結局、出来なかったのだ。


何故なら…。
司がつくしだけの記憶を失ったから…だったのだ。


だが、其れでも、此の時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、そんな自身の娘で在る つくしに対して、望みを捨てて居た訳では無かったのだ。


何故なら…。
一度は、あの道明寺財閥の御曹司に、自身の娘で在る つくしは見初められたのだから…。


だからこそ…。
此の時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、そんな自身の娘で在る つくしの事を思って居たのだった。
否、誇りに思って居たのだった。


“また、つくしには、何方か、見初めて下さる様な方が現れるわ。”と…。



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしの母親で在る 牧野千恵子の心の中では、今回の引っ越しにも、不安等、感じて居なかったのだ。


だが、此の時点に於いての牧野家にとっては、此の先の事が、そして、自身達の娘と息子で在る つくし と 進姉弟の今後の事についても、何も決まって居ないというのに…だ。


云わば…。
此の時のつくしの母親で在る 牧野千恵子の心の中では、今回の引っ越しの先に在る 何かを見据えて居たのかも知れない。




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  22.』は、切りが良い為
 に、短めにて、終了して折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  21.




【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  10.』のF3の其の後】


つくしが住んで居たアパートに、F3と共に行った其の日の夜の類は…。
其の日の午後の授業が、全て、終了した後に、桜子からも、色々と話しを聞いた事も有り、また、其の同じ日の夕方に、つくしが住んで居たアパートの大家さんの隣に住む住人らしき人から、色々と話しを聞いた事も有ったからなのだろうか?
類の頭の中では、プチパニックに陥って居たのだ。


だからだったのかも知れない。
此の日の夜の類は、夜中迄、一人、自身の頭の中を整理して居たのだ。



そして、朝に成り、結論が出た類は、此の日の司が(英徳)大学を休む事が分かって居たので、総二郎 と あきらが英徳大学に来た事で、作戦会議とでも言いた気に、総二郎 と あきらに提案し始めるのだった。


「昨日、三条が言って居た話し…。
 本当か如何か…。
 見に行って視ない?」と…。


其処で、総二郎 と あきらが類の提案に了承した事も有り、其の日の放課後…。
桜子にバレない様に、尾行する事にしたのだった。



だが、此の時の類にとって、少し、不安に思って居る事が有ったのだ。
其れは、桜子が自分自身と『同じ匂い』がすると言う事…だったのだ。


所謂、類自身、自分自身が策士で在るという事を自覚して居たのだ。
そして、桜子も、また、策士で在ろうという事を、類自身、認識して居たのだ。


だからこそ…。
F3の行動が桜子にバレない共限らないのだ。


と言う事は、桜子にバレない様に行動する為に、此の時の類 と 総二郎 と あきらは、慎重にコトを進めないといけないのだ。



だが、今回ばかりは、滋 と 桜子の方が上手(うわて)…だったのだ。


云わば…。
事前に、滋 と 優紀 と 桜子とで話し合いを行い、コトを進めて居たのだから…。


其れも、全て、つくしの為…だったのだ。
言う成れば、現在のつくしを守る為…だったのだ。


だからこそ…。
事前に、滋 と 優紀 と 桜子とで話し合いを行って(おこなって)居たのだから…。



だからこそ…。
此の日の桜子は、『昨日の今日』と言う事も有り、F3が、自身を尾行するだろう事は、承知して居たのだ。
なので、此の日の桜子は、事前に、リムジンから優紀に連絡を入れて居たのだ。


「もしかしたら、今日、F3が、私を尾行するかも知れません。
 優紀さんも、其のおつもりで居て下さい。
 いよいよ、コトが進むかも知れませんから…。
 お互い、慎重に、行動しましょう!」と…。


勿論、此の時の優紀も、「分かりました。」と、桜子からの連絡に了承して居たのだ。



そして、やはりというべきか?
桜子が思った通りに、F3が、桜子を尾行し始めたのだ。


勿論、総二郎 と あきらは、“桜子にはバレて居ねぇだろう。”と、思って居たのだ。


だが、類だけは、“三条に気付かれて居るかも知れない。”と、不安気で居た事も、また、確か…だったのだ。



そして、桜子は、英徳高校を出てから、普段通りに、優紀の高校(都立高校)迄、迎えに行き、其の後のリムジンは、三条邸の中に入って行ったのだ。


其の時のF3にとって、定かでは無いのだが、桜子自身、不審に思う様な行動を、一切、起こして居なかったのだ。


だからだったのだ。
こういう状況の場合、通常、此の時のF3とって、前日に、桜子から聞いた話しを信じるしか無い状況だと云えたのだ。


だが、其れでも、此の時のF3は、優紀 と 桜子のお茶の(お)稽古が済み、優紀が三条邸から出て来る迄、待つ事にしたのだ。


何故なら…。
三条邸から優紀が出て来た所を捕まえて、優紀から話しを訊く為…だったのだ。


実の事を言うと…。
“T3の中では、優紀ちゃん(松岡)が、一番、信用出来る。”と、言うのが、F3の見解…だったのだ。


と言うのも、滋は、ああ見えて、財閥出身家庭で育ったという事も有り、絶対に、口を割らないのだ。


また、桜子は、『女策士』…なのだ。
だからこそ…。
桜子は、都合が良い様に、誤魔化す事に長けて居るのだ。


だからだったのだ。
此の時のF3は、優紀を待ち伏せして、優紀から話しを訊こうと考えたのだ。
類にとっては、“浅はかじゃ無いだろうか?”と、思えて居た事は、事実…だったのだが…。



実は、お茶の(お)稽古が済んだ後の普段の優紀は、桜子が優紀の自宅迄、送り届けてくれるのだが…。
此の日の優紀は、桜子からの誘導の下…。
否、桜子からの指示の下、態と、三条邸の勝手口から、一人で外に出て居たのだ。


其処に、引っ掛かったと、言うべきなのだろうか?
総二郎が、そんな優紀の前に現れたのだ。


何故なら…。
優紀に一番近い存在…だったからなのだ。


其処で、優紀に声を掛けた此の時の総二郎は、優紀に懇願するのだった。


「優紀ちゃん…今から、俺と一緒に、リムジンに乗ってくれる?
 話ししたい事が有るんだわ。」と、何時(いつ)もの総二郎スマイルと共に…。



実は、此の時の優紀は、桜子から指示を受けて出て来たのだ。


「(三条邸から)外に出た優紀さんは、きっと、西門さんから声を掛けられると思うんで
 す。
 F4の中で、優紀さんに一番近い存在なのは、西門さんですから…。
 でしょ!」と、優紀にウインクをし乍ら…。


そして、茶目っ気たっぷりだった此の時の桜子は、驚愕顔に成って居る優紀を放って置いて、再び、真剣な顔付きに戻り、更に、優紀に『指示』の話しをし始めるのだった。


「其処で、優紀さんが、もし、西門さんから声を掛けられたとしても、何食わぬ顔で、優紀
 さんは、西門さんからの指示に従って下さい。
 そして、滋さん と 優紀さん と 私との打ち合わせ通りに、話しを進めて下さいね。
 良いですね、優紀さん…。
 顔には、絶対に、出さない様にして下さいよ。
 優紀さんは、優しい方だから、直ぐに、バレると思うんです。
 でも、彼方(あちら)には、花沢さんという『策士』が居らっしゃいますから…。
 バレない様に、お願いしますよ。
 全ては、先輩の為…何ですから…ね。」と…。


だからこそ…。
此の時の優紀は、「分かりました。」と、桜子に返答して居たのだ。



だからだったのだ。
此の時の優紀は、総二郎からの指示に従い、リムジンに乗るのだった。


其処で、分かって居た筈の優紀…だったのだが…。
類 と あきらが、既に、リムジンに乗って居た所を見て、吃驚するのだった。


云わば…。
もし、此の場に桜子が居たとする成らば…きっと、桜子は、優紀に言って居たで在ろう。 


「優紀さん…niceですよ。」と…。


其れ位に、此の時の優紀の演技(?)は、良い演技…だったのだ。



そして、此の時の優紀は、総二郎から訊かれて居たのだ。


「桜子から話しを聞いた。
 けど…よ。
 優紀ちゃんからも訊きてぇと思う。
 今日は、何で、三条邸に来たんだ?」と…。


其処で、此の時の優紀は、桜子と同じ話しをし始めたのだ。
自分自身の気持ちも一緒に…。


云わば…。
桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から、お茶のお稽古を享受してもらって居る事が、優紀自身、喜んで居ると言う事を…。


しかも、此の時の優紀は、演技でも何でも無く、心の底から喜びを表して居た為に、優紀の顔は、満面の笑み…だったのだ。


云わば…。
此の時の優紀の顔は、キラキラと、輝いて居る様にも見えたのだ。
其れ位に、此の時の優紀は、楽しそう…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、自身が知って居る心からの優紀の笑みを見た事で、優紀が嘘を言って居る様には見えなかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎の目は、類 と あきらに、其の事を伝えて居たのだ。
なので、此の時の類 と あきらも、総二郎からの目配せを信じる事にしたのだった。



だが、此の時の優紀は、F3に如何言う事を訊かれ、如何言う対応をしたのか?
桜子に報告する義務が有ったのだ。


だからだったのだろう。
其の後の優紀は、(三条邸から)外に出た後…。


*総二郎から声を掛けられて、リムジンに乗った事…。


*其のリムジンには、桜子の言う通り、既に、類 と あきらが乗って居た事…。


*優紀が、三条邸で何をして居たのか?
 と言う事を訊かれた事…。


此の時の優紀は、其れ等を桜子に報告するのだった。


そして、其の後の桜子は、優紀からの報告も含めて、全ての報告を、滋に報告するのだった。



そして、滋もまた、桜子からの連絡を受ける少し前に、或る人物から連絡を受けて居たのだった。


其の或る人物からの連絡の内容とは…。
再び、F4が、つくしが住んで居たアパートに現れたという連絡…だったのだ。


また、其の連絡を、滋にくれた其の或る人物とは…。
つくしが住んで居たアパートの取り壊しを行って(おこなって)居る業者から…だったのだ。


そして、其の業者も、また、或る人物から情報を得て居たのだ。


其の或る人物とは…。
つくしが住んで居たアパートの大家さんの隣に住む住人らしき人からの情報…だったのだ。


実は、つくしが住んで居たアパートの取り壊しを行って(おこなって)居る業者の責任者は、「何か有れば、此方に連絡を下さい。」と、つくしが住んで居たアパートの大家さんの隣に住む住人らしき人に名刺を渡して居たのだ。


だからこそ…。
つくしが住んで居たアパートの取り壊しを行って(おこなって)居る業者の責任者は、つくしが住んで居たアパートの大家さんの隣に住む住人らしき人から情報が得られたのだろう。



という訳で、此の時の滋は、司には、勿論の事だが…。
F3にも、バレずに済んだ事に、ホッとして居たのだ。