tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  14.




其の後、此の場を後にした司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、未だ、其の或る人物から言われた全ての話しを納得出来た訳じゃ無く、自身の頭の中から離れる事は無かったのだ。


だからだったのだろう。
浮かない顔付きのまま、リムジンに乗り込んだ司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、何かを考える仕草をして居たのだ。


そんな自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の様子を見て居た西田は、自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に声を掛けるのだった。


「社長…如何か為さいましたか?」と…。



実は、(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田は、自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、其の或る人物と話しして居る間、其の或る人物の第1秘書と共に、別の場所で待機して居たのだ。


だからだったのだろう。
(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田にとっては、『其の或る人物』が誰で在るのか?
自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から聞かずとも、既に、知って居たのだ。


だが、其の或る人物 と 自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓との話し合いが、如何言う話し合いに成ったのか?
此の時の(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田にとっては、詳しい内容が分かって居なかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田は、其の後、自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にお伺いを立てたのかも知れない。



其処で、そんな風に、自身の部下で在る 西田から訊かれた司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の部下で在る 西田に、如何、返答するべきか?
悩む程…だったのだ。


何故なら…。
嘗て、自身が、其の或る人物に言ってしまった話しの全てを知られたくは無かったから…なのだ。


だが、“何時(いつ)迄も、返答する言葉に躊躇して居ても埒が明かない。”と、思えた此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其の或る人物から言われた話しの内容を、自身の部下で在る 西田に話しして聞かせるのだった。


だが、やはりと言うべきか?
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、全ての話しの内容を、自身の部下で在る 西田に話しした訳では無かったのだ。


云わば…。
自身にとって、都合の悪い話は、一切、自身の部下で在る 西田に話しし無かったという訳…だったのだ。



だからだったのだ。
此の時の(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田は、自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に訊き始めるのだった。


「と言う事は、牧野家の皆様を匿われて居らっしゃるのは、大河原社長と理解しても宜しい
 と言う事でしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、何かを考え込むかの様に、自身の部下で在る 西田に返答するのだった。


「そう…ね。
 そう言う事だと思うわ。
 大河原社長は、はっきりとは仰らなかったけど…。
 そうとしか考えられないのよね。」と…。


だからだったのだろう。
楽観視して居るかの様に見える(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田は、更に、自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に訊き始めるのだった。


「では、話しは簡単なのでは在りませんか?」と…。


だが、未だ、浮かない顔付きのままの司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな風に、自身に訊いて来た自身の部下で在る 西田に返答するのだった。


「そんな風に、楽観視出来る状況じゃ無いのよ。
 大河原社長とは、話しが拗れてしまったから…。」と…。


だが、其れ以上、言葉を続け様とし無い自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田も、其れ以上、話しを切り出す事が出来なかったのだ。


何故なら…。
自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、“此れで、此の話しは終わり…。”と、言わんが如く、口を噤むんでしまったから…だったのだ。


だが、此の時の自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、依然として、浮かない顔付きのまま…だったのだ。



そして、其の後、自社(道明寺HD)にて、執務を熟した司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、世田谷の道明寺邸に帰邸したのだった。


そして、其の後、世田谷の道明寺邸に帰邸した司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓を出迎えて居たタマは、(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田から耳打ちされて居たのだ。
其の或る人物との話し合いを終えた後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の様子を…。



だからだったのだろう。
其の後のタマは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の自室に向かい、お茶を用意し乍らも、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にお伺いを立てるのだった。


「奥様…何か、有ったんですかい?」と…。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな風に、自身に訊いて来たタマの方を向いて、誰にも(タマにしか)見せない驚愕顔を見せるのだった。


だからだったのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、驚愕顔のまま、タマに訊き返すのだった。


「如何してかしら?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のタマは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に即答するのだった。


「何か有ったと…。
 奥様のお顔に書いて在りますから…さね。」と…。


だが、実は、此の時のタマが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にそう訊いて来たのは、(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田に耳打ちされて居たから…だったのだ。


実の事を言うと、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓自身、そんなタマ と 自身の部下で在る 西田の様子を見て居なかった事も有り、知らなかったのだ。



そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、タマとは長い付き合い上、実は、タマの性格を良~く知って居るのだ。


だからだったのかも知れない。
“タマには隠し通せないだろう。”と、判断した司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其の或る人物から言われた全ての話しをタマに話しして聞かせるのだった。
自身の部下で在る 西田には話しする事が出来なかった全ての話しの内容の事を…。



だからだったのだろう。
経った今、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から聞いた話し と (司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田から耳打ちされた話しの内容に寄り、此の時のタマは、漸く、理解したのだ。
道明寺家の奥様で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の浮かない顔の原因が何なのかを…。


だからだったのだ。
此の時のタマは、道明寺家の奥様で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に言って除けるのだった。


「だったら、坊っちゃんに其の事を言って差し上げれば宜しいでしょう。
 坊っちゃんは、そんな柔な子じゃ在りませんよ。
 此のタマが育てたんで御座います。
 今の坊っちゃんなら、ちゃんと、つくしの事を受け止められるでしょ!
 なんせ、坊っちゃんは、つくしの事に成るとお人が変わられるので…。」と…。
「………」



其処で、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、悩み始めるのだった。
タマに返答の言葉さえ、言えない位に…。


“もし、司に、本当の事を言って、逆に、司が逆上する様な事に成ったら、此れ迄以上に、
 母子(おやこ)関係が崩れる事に成る。
 そう成ったら、私(わたくし)達 母子(おやこ)は、お終いだわ。”と…。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、悩み始めたという訳…だったのだ。
 


そして、(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田は、タマからの報告に寄り、自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が其の或る人物から言われたという全ての話しの内容を知るのだった。


其れに寄って、此の時の(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田の考えも、行動も、定まったのだ。


何故なら…。
今の(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田の執務の大半は、自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓を支える事で在り、自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の執務を円滑に進める事…だったからなのだ。



だからだったのだ。
此の時の(司の母親で在る)道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田は、其の後の様子を見て、自身の上司で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓には、話しする事にして居たのだ。
つくしの件について、“司様にお話し為さいませ…。”と…。


何故なら…。
司自身、ここ最近、真面に、講義に出て居ない様子…だったからなのだ。



実の事を言うと、司自身、講義処では無かったのだ。


未だ、つくしの居所が掴めて居ないのだ。
寧ろ、司にとっては、“講義処では無い。”と、言っても過言じゃ無かったのだ。


実は、講義に出て居ない司が、F4ラウンジで考えて居る事は、何時(いつ)も、“牧野のBackに就いて居る大物は誰なのか?”と、言う事…だったのだ。


実は、此の時の司にとっては、未だ、検討も付いて居なかったのだから、当然と云えば、当然な思い…だったのだ。




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  14.』は、切りが良い為
 に、短めにて、終了して折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  13.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  13.』の中に出て来る一
 部の言葉に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



此の日の警視総監は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、「前向きな返答を期待して折りますわ。」と、言われた言葉が、自身の中で、重く伸し掛かって居たのだ。


だからだったのだ。
此の日の警視総監の頭の中では、“もう、此方では対処する事は出来ないだろう。”と、判断した事で、或る人物に連絡を取る事としたのだった。


「先程、道明寺社長が、此方(警視庁)にお見えに成りました。
 例の件で、お見えに成った模様です。
 先ずは、私と、一度、お会い頂けますか?」と…。


だからだったのだ。
警視総監と、そんな風に、話しをした其の或る人物は、後日、警視総監と会う事としたのだった。


そして、其の或る人物と会った警視総監は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と話しした内容を、其の或る人物に伝えるのだった。


其処で、警視総監からそんな話しを聞いた其の或る人物は、思って居たのだ。


“司君の記憶が戻った事で、道明寺社長は動き出したのだろう。”と…。


実は、既に、其の或る人物は、知って居たのだ。
司の記憶が戻って居るという事を…。


だからだったのだ。
此の時の其の或る人物は、警視総監に伝える事としたのだった。


「そうですか?
 等々、司君の記憶が戻ったという事で、道明寺社長が動き始めたという事でしょう。
 ですが、此方には、此方の事情が在ります。
 致し方無い事だとは言え…。
 此方の事情をお察し頂く為にも、私が道明寺社長とお会いしましょう。」と…。


実の事を言うと、此の時の警視総監は、そんな言葉を其の或る人物から聞いた事で、ホッとして居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の警視総監は、即答するかの如く、其の或る人物に伝えるのだった。


「そうですか?
 そうして頂けると、此方としても、大変、助かります。
 では、早速、道明寺社長と連絡を取りましょう。」と…。


なので、此の時の警視総監は、早速、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の第1秘書で在る 西田に連絡を入れるのだった。


「此の件に関して、私の方からはお話し出来ない事情が御座います。
 ですので、道明寺社長にお会い頂きたい方が居らっしゃいます。
 其の方とお会い頂きたいと思います。
 如何でしょうか?」と…。


なので、此の時の西田は、即答を控えて、司の母親で在り、自身の上司でも在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの意向を確認してから、後日、警視総監に返答する旨を伝えたのだった。


「承知致しました。
 道明寺に確認してから、後日、ご連絡申し上げます。」と…。



其処で、そんな話しを、自身の部下で在る 西田から聞いた司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、「分かったわ。」と、自身の部下で在る 西田に了承し、アポを取る様に伝え乍らも、思って居たのだった。


“司が言う通り、やはり、つくしさんのBackには、大物が就いて居た様ね。
 と言う事は、やっと、其の大物のお出ましという事かしらね。”と…。



そして、警視総監に言われた或る場所に向かった司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の部下で在る 西田に寄って開けられたドアから部屋の中を見た時…。
警視総監と一緒にソファに座って居る人物を見て、驚愕するのだった。


何故なら…。
其の場に居た人物は、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓自身、予期して居ない人物だったから…なのだ。


其処で、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、思わず、其の或る人物に訊き始めるのだった。


「如何して、貴方が此処に…?」と…。


だからだったのだ。
此の時の其の或る人物は、そんな風に、驚愕して居る司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、飄々と、訊き始めるのだった。


「私が此処に居る事は、貴女にとって、そんなに不思議な事ですか?」と…。
「………」



だからだったのだろう。
そんな風に、其の或る人物から訊かれた事で、“はい、そうですね。”と、素直に言えそうに無い此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、一瞬、黙ってしまったのだが、自身が訊きたい事を、其の或る人物に訊き始めるのだった。


「と言う事は、貴方が、つくしさんを匿って居らっしゃるという事ですか?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の其の或る人物は、ニヤッと、笑みを浮かべて、更に、飄々と、言って除けるのだった。


「『匿って居る』という言葉が正しいかは分かりませんが…ね。
 如何言えば良いのか?
 ですが、此れだけは言って置きましょう。
 既に、つくしは、道明寺家とは何の関わり合いも無い。
 そう、ご承知頂きたい。」と…。


だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、必死…だったのだ。


何故なら…。
つくしだけの記憶を失くして居た司が、其の後、如何成ったのか?
嫌と言う程、身に染みて分かって居る此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって、自身の息子で在る 司の傍につくしが居なく成ったと分かった後の司が、如何成るのか?
目に見えて分かって居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、必死…だったという訳なのだ。



だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其の或る人物に言えた言葉…だったのだ。


「つくしさんが、“道明寺家とは何の関わり合いも無い。”とは、如何いう意味でしょうか?
 少なくとも、つくしさんは、司の恋人…だった筈です。
 と言う事は、つくしさんが、“道明寺家とは何の関わり合いも無い。”と、言う事は、如何
 言う意図を以って、そう仰ってお出でなのでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の其の或る人物は、怒りを込め乍らも、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に話しし始めるのだった。


「貴女は、確か、つくしを嫌って居た筈では…。
 私の妻からも、“道明寺の奥様は、つくしの悪口を言って居た。”と、聞きました。
 勿論、そんな話しを聞いた其の当時の私の妻は、貴女の話しを鵜呑みにした。
 だが、私の娘の話しでは、つくしは、『人たらし』とか…。
 “つくしと関わった人間は、皆、つくしに魅了されるの。
  そして、つくしと関わった人間は、皆、性格自体、変わって行くの。
  其の筆頭が、司だよ。
  そして、仲間(F2)の話しだと、あの笑わなかった類君迄もが、笑う様に成った。
  そして、更には、桜子だよ。
  桜子から聞いた話しだと、自身のコンプレックスの為にひねくれ者だったらしいんだけ
  ど、当時の桜子は、つくしに寄って変えられ、仲間思いの人間に成った。
  そして、私も…だよ。
  『財閥出身のお嬢様』と、言うだけで、上辺だけでしか接してくれない友達に、素直に
  成れず、友達も出来なかった私の真の(親)友に成ってくれたのが、つくしだよ。
  私のそんな心を救ってくれたのが、つくしだよ。
  つくしは、そう言う娘(こ)…何だよ。
  其の他人(ひと)の考え方 や 其の他人(ひと)の性格自体を変える事が出来るの
  が、つくしという娘(こ)…何だよ。”と、私 と 私の妻の前で、つくしの事をそう
 言ってましたよ。
 だからだったのでしょう。
 私の妻は、つくしと接する内に、つくしの事を理解し始めた。
 ですが、貴女は、其のつくしの真髄を理解出来なかった。
 云わば…貴女は、人の見る目が無かったという事でしょう。
 其れに、貴女は、司君が、あの港で暴漢に襲われた時…。
 貴女が、真っ先に、責任を押し付けた相手は、誰だったのか?
 今でも、覚えて居らっしゃいますか?
 其れは、私の娘ですよ。
 貴女が仰った言葉を、私は、今でも、覚えて居ますよ。
 “滋さんさえ、司と牧野さんを、あんな島に連れて行かなければ、司は、暴漢に襲われず
  に済んだのに…。”と…。
 ですが、良~く、思い出して下さい。
 貴女は、“司(君)が誘拐された。”と、大騒ぎして、マスコミに連絡を入れた事から、あ
 の港自体、マスコミ と 野次馬で大騒ぎと成り、司君は、暴漢に襲われたんじゃ無いで
 しょうか?
 勿論、娘も、“自分自身に非が無い訳じゃ無い。”と、申して居りましたよ。
 ですが、娘は娘で、其の当時の司君とつくしにとって、“良かれ‼”と、思えばこそ…。
 “あの島に拉致ったんだ。”と、申して居りました。
 『拉致った』と、言う言葉が良いか如何かは、別として…。
 皆、司君とつくしの事を思えばこそ、行った(おこなった)厚意…だったのでしょうな。
 其れに、貴女は、司君がつくしだけの記憶を失ったと知った時…。
 どんな風に思いましたか?
 喜んだんじゃ在りませんか?」と…。


だが、“失敬な‼”と、でも言いた気な此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな風に、自身に訊いて来た其の或る人物に言い返すのだった。


「私(わたくし)は、司が暴漢に襲われ後…。
 司が入院して居た道明寺総合病院で、つくしさんに申し上げましたわ。
 “司と貴女に、一年の猶予を与える。”と…。
 其れに、私(わたくし)は、“一年間は、司と牧野さんとの付き合いに関して、何も言わ
 ない。”と、つくしさんに申し伝えて居た位ですわ。
 そして、其の一年後の司とつくしさんの二人を、NYに呼び寄せ、二人の付き合いを認め
 乍らも、NYの大学に通わせ、ビジネスの勉強をさせるつもりでしたわ。
 其れは、結局、司がつくしさんだけの記憶を失った事で、報われる事は有りませんでした
 が…。」と…。



だが、其の或る人物は、其れでも、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に言って除けるのだった。


「取り敢えず、今の道明寺家には、つくしに拘って貰いたく無い。
 其れは、司君にも言える事だ。
 其れは、今の司君とつくしの何方にも、傷付け無くて済む良い方法…何だよ。
 今の二人にとって、其れが最善で、最も、其れが良い方法…何だよ。
 察して貰えると、有り難いのだが…。」と…。


其処で、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身が納得行く様にしたかったと言う事も有り、更に、其の或る人物に訊き始めるのだった。


「では、最後に、お伺い致します。
 つくしさんは、今、何方に居らっしゃるんでしょうか?
 また、つくしさんは、元気でお過ごし…何でしょうか?」と…。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、そんな風に、訊かれた此の時の其の或る人物は、しっかりとした口調で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に返答の言葉を告げるのだった。


「現在のつくしの居所ですが、今は、まだ、お教えする事は出来ません。
 ですが、現在のつくしも、元気に暮らしてますよ。
 貴女からの心配には及びません。」と…。


だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓には、如何しても、引っ掛かるところが有ったのだ。
其れは、此の時の其の或る人物が、つくしの事を、『牧野さん』では無く、『つくし』と、呼び捨てで話しして居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、最後と言い乍らも、其の或る人物への返答の言葉は述べずに、更に、其の意図を其の或る人物に訊き始めるのだった。


「貴方は、如何して、つくしさんの事を、『牧野さん』では無く、『つくし』と、呼び捨て
 で話しして居らっしゃるのでしょうか?」と…。


実は、其の或る人物は、態と、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の前で、そう呼び捨てで話しして居たのだ。


何故なら…。
其の或る人物は、今後、つくし自身を道明寺家に拘らせるつもり等無かったから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の其の或る人物は、態と、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の前だと言う事を承知で、『つくし』と、呼び捨てで話しして居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の其の或る人物は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の前で本音の言葉を口にするのだった。


「先程からも、其の様な意味合いで申し上げて居たかと思うが…。
 今後は、道明寺家とつくしを拘らせるつもり等、毛頭無い。
 其れは、司君とつくしに関しても…だ。
 理解して貰えたかな、楓さん…?」と、嫌味っぽく…。
「………」



だからだったのかも知れない。
そんな風に、其の或る人物から嫌味っぽく言われた此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、身体の震えが止まらない程…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな自身の身体の震えを止める事に必死に成って居たので、言葉が出て来ない程…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の其の或る人物は、“此れで、話しは終わり。”と、言わんが如く、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓との話しを終了させ様として居たのだ。


「では、此れで、宜しいかな、楓さん…?
 理解して貰えたと取らせてもらうよ。」と…。


だからだったのだろう。
其の或る人物から、ピシャリと、話しを切られた此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其れ以上、話しする事が出来ず、致し方無く、席を立ち、ドアの方へと、重い足取りで歩き始めるのだった。


そして、此の場を後にした其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、未だ、其の或る人物から言われた全ての話しが、自身の頭の中から離れなかったのだ。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  12.




【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  1.』 と 【『Close to you~お前の傍
 に~…<つかつく>  6.』 と 『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  
 11.』のエピローグ』


其の後のタマは、司がつくしの記憶を取り戻した時点で、司の母親で在り、道明寺家の女主人でも在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に報告して居たのだ。


勿論、其の件に関して、現在の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が喜ばない訳が無かったのだ。



だが、自身の息子で在る 司が記憶を取り戻した時期が、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって、「『時既に遅し』とは、此の事ね。」と、言いたく成る位に、本当に、遅かったのだ。
否、時期を逃したと言って良い程…だったのだ。



だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の頭の中では、“致し方無い事と…。”と、割り切って居た事も有り、発想の転換を行って(おこなって)居たのだ。


何故なら…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の頭の中では、考えて居た事が有ったから…だったのだ。


“司が、つくしさんの記憶を取り戻したと言うのなら、隠れずに、コソコソと、つくしさん
 の事を調べなくても良く成るわ。
 と言う事は、此れからは、牧野家の事も含めて、調べ易く成るわね。”と…。


なので、何処か、ホッとして居る司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、其処には居たのだった。



そして、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、牧野家の事を調べ始めて、暫く経った頃…自身の息子で在る 司からも、連絡が入って来たのだ。
勿論、西田を通じて…だった事は言うまでも無かったのだが…。


其の時の自身の息子で在る 司から西田を通じて入って来た話しの内容とは、つくしが住んで居たアパートに、F4だけで行った時の話し…だったのだ。


「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 (話しの最後に)もしかしたら…よ。
 牧野のBackには、大物が就いてっかも知れねぇ。」と、言う内容…だったのだ。



勿論、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の頭の中では、既に、其の事も想定して、牧野家の事を調べ始めて居た事は事実…だったのだ。


何故なら…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、思って居た事が有ったから…だったのだ。


“あの娘(こ)は、何故か?
 大物を引き付ける魅力が在るらしいわ。
 あの子(こ)達(F4)は、つくしさんの事を、『人たらし』と、言って居たらしいけ
 ど…。
 其れだけじゃ無いわ。
 あの娘(こ)には、人を引き付けるだけの何かが有るのよ。
 いいえ、人を引き付ける魅力が在るのかも知れないわね。
 其れは、企業人にとっても、とても、大切なスキルだわ。
 誰でが持って居るモノじゃ無い。
 そういう娘(こ)だったのよね。
 あの娘(こ)は…。
 もっと、早くに気付いて居れば、良かったんだわ。”と、一人、後悔するかの様に…。


なので、急ピッチで、牧野家の消息を掴む様に、部下(西田も含めて)に指示を出して居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…だったのだ。



そして、其れから、また、暫く経った頃の事…だったのだ。
普段の執務を熟し乍らも、牧野家の消息を調べて居た西田は、或る地域で、事故が起こって居た事を突き止めたのだ。


だからだったのだ。
其の事を突き止めた西田は、司の母親で在り、自身の上司でも在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、其の事を報告するのだった。


だからだったのだろう。
そんな話しを、自身の部下で在る 西田から聞いた司の母親で在り、西田の上司でも在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、至急、日本に帰国する事にしたのだった。


何故なら…。
或る人物に会わなくてはいけないから…だったのだ。
勿論、其の或る人物とは、『警視総監』…だったのだ。



其れに、タマを通じて、あきらからの話しを聞いて居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって、あきらからの話しは、何処か、引っ掛かるモノが有ったのだ。


だからこそ…。
“何れ、警視総監と会って、話しを聞かせて貰わなくては…。”と、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、ずーっと、考えて居た事は事実…だったのだ。


だが、警視総監に会って貰う為には、其れ成りの理由が必要なのだ。


だからこそ…。
西田からの此の情報は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって、そんな時に得た情報だと云えたのだ。


なので、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、警視総監に会う決心が付いて居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在り、西田の上司でも在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、西田に指示を出し、当面のスケジュール調整 と 自身の日本への帰国を指示するのだった。


そして、更には、司の母親で在り、西田の上司でも在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、至急、日本に帰国するに当たって、警視総監にアポを取る様に、西田に指示を出して居たという訳…だったのだ。


そして、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、警視総監と会う事が出来て居たという訳…だったのだ。



そして、お互い、挨拶を交わし合った後…。
先ずは、警視総監と会う事が出来た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の方から、口火を切って居たのだ。


「司のお仲間から聞いたんですが、牧野家が失踪したとか…。
 と、同時期に、〇〇(或る地域)で事故が遭ったとか…?
 其の事故に、牧野家が関係して居るという事は有りませんか?」と…。
「………」



だからだったのだ。
此の時の警視総監は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の方から、そんな話しを切り出されるとは思っても視なかったのか?
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から切り出された質問に、実は、困惑して居たのだ。


だからだったのだろう。
言葉に詰まって居た警視総監に対して、此処ぞとばかりに、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、追求し始めるのだった。


「如何…何ですの?
 警視総監…。」と…。


だからだったのかも知れない。
“此れ以上、何も言わない訳にはいかないだろう。”と、考え始めた警視総監は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に断りを入れ始めるのだった。


「其の件に関しては、承知して折ります。
 ですが、今は、其れ以上、お伝えする事が出来兼ねます。
 申し訳御座いません。
 後日、改めて、お話しさせて頂きます。」と…。


だからだったのだ。
そんな警視総監からの話しを聞いた此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其れ以上、追求する事を止めたのだ。


其の代わり、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、警視総監に約束させるのだった。


「前向きな返答を期待して折りますわ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の警視総監は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、了承の意を伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。



だからだったのだろう。
其処で、一旦は承知はしたが、警視総監からの話しに、未だ、完全には納得出来て居ない此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、仕方無く、此の場を後にする事としたのだ。


だが、此の場を後にする為に、ドアノブに手を掛け始めて居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、また、警視総監の方に振り返り、警視総監に訊き始めるのだった。


「つくしさんは、今でも、お元気なのかしら?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の警視総監は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓がドアノブに手を掛け始めた事で、此の場を後にすると思って居たので、態々、自身の方に振り返り、そんな話しを切り出すとは思っても視なかったのだろう。
此の時の警視総監は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に困惑気味で返答するのだった。


「ええ、其の様に聞いて折ります。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、「そう、宜しかったわ。」と、警視総監に告げた後、今度は、本当に、ドアを開け、其の場を後にしたのだった。



だが、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、警視総監からのそんな返答の言葉を聞いた事で、思って居たのだった。


“間違い無いわね。
 つくしさんだけじゃ無く、牧野家の皆さんの身は、現在、大物が匿って居ると言う事だ
 わ。”と…。


実は、そんな風に、ほぼ、確信を得て居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…だったのだが…。
自身の息子で在る 司には、其の件に関して、まだ、言うつもりは無かったのだ。


『確信』という寄りも、『確実』に成る迄、此の件に関して、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓自身、一切、自身の息子で在る 司には、伝えるつもりは無かったという訳…だったのだ。



<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  12.』は、切りが良い為
 に、短めにて、終了して折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>