tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  29.



つくしの病室で在る VIP専用病室に、つくしの母親で在る 牧野千恵子が現れた事で、司自身、ホッとしたと同時に、自身の思い通りに成った事を、喜んで居たのだ。



実は、つくしの母親で在る 牧野千恵子も、つくしに打診した事に関して、つくしが了承した事を、司同様、ホッとして居たのだ。


何故なら…。
実は、つくしの母親で在る 牧野千恵子は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、頼まれて居たのだ。
自身の娘で在る つくしを説得する様に…。


だからだったのだ。
此の時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、自身の娘で在る つくしが了承した事に関して、ホッとして居たという訳…だったのだ。


そして、其の後のつくしは、司の思い通りに成って居たという訳…だったのだ。



そんな日が続く中…。
つくしの術後の検査を行う事に成ったのだ。


そして、現時点のつくしには、異常が見当たらないという事で、取り敢えず、絶対安静 及び 面会謝絶は、解かれたのだ。



だからだったのだろう。
其の事を、タマから聞いて知った椿が、慌てるかの様に、日本に帰国して帰って来たのだ。


そして、其のままの勢いで、道明寺総合病院に向かい、つくしの病室で在る VIP専用病室の前まで来たのだった。


其処で、椿は、つくしの病室で在る VIP専用病室のドアをノックする事無く、つくし専属のSPの制止も聞かずに、其のままの勢いで、つくしの病室で在る VIP専用病室の中に、勝手に、入って来たのだ。


「つくしちゃん~。
 お姉様が、お見舞いに来たわよ。
 入るわね。」と…。


そして、其のままの勢いで、此の時の椿は、つくしが寝て居るで在ろう ベッドの横まで行き、つくしに、抱き着こうとしたのだ。
勿論、そんな椿を止めたのは、椿の弟で在る 司だったのだ。


「姉ちゃん~。
 つくしは、病人だ‼」と…。


其の時の司は、自身の姉で在る 椿が、つくしの病室で在る VIP専用病室の中に、勝手に、入って来た時点で、自身の姉で在る 椿を制止する事は、当然だったのだ。


なので、自身の姉で在る 椿が、つくしの病室で在る VIP専用病室の中に、勝手に、入って来た時に、“やべっ‼”と、思って居た司は、自身の身体を張って、自身の姉で在る 椿を制止したという訳…だったのだ。


其の甲斐が有り、此の時の司は、そんな自身の姉で在る 椿の行動を止める事が出来たのだ。


其処で、驚愕して居たのは、勿論のつくしだったのだ。


何故なら…。
此の時の椿は、ベッド横に置いて在る チェアーに座り乍ら、つくしの手を取り、其のつくしの手を握り締め乍ら、必死で、つくしに、話しし始めて居たから…だったのだ。


「つくしちゃん…ごめんなさいね。
 実は、つくしちゃんが見付かったと知った時に、お見舞いに来たかったのよ。
 でも…ね。
 お母様が、“今のつくしさん(ちゃん)は、絶対安静で、面会謝絶だから、今は、まだ、
 つくしさん(ちゃん)のお見舞いに行くのは、止めなさい。”と、言われて居たのよ。
 本当は、直ぐにでも、此処(つくしの病室で在る VIP専用病室)に来たかったよ。
 実は…ね。
 つくしちゃんが見付かった時には、私は、主人の仕事の関係で、日本に帰国して帰って居
 たのよ。
 なのに…お母様が、私の事を、主人に頼んだらしくて…。
 LAに戻らなくてはいけない状況に成ってしまったのよ。
 信じられないでしょ!
 で、“つくし(ちゃん)の絶対安静 と 面会謝絶が解かれた様だ(さね)。”と、タマさ
 んから聞いて、慌てて、日本に帰国して帰って来たのよ。
 だから…ね。
 つくしちゃんのお見舞いが、今に成ってしまったの。
 お見舞いが遅く成って、本当に、ごめんなさいね。」と…。
「………」


だからだったのだ。
何時(いつ)、息継ぎをして居るのか分からない程に、自身に話しして来る椿に対して、此の時のつくしは、驚愕して居たという訳…だったのだ。
言葉を発する事が出来無い程に…。



其処で、自身の姉で在る 椿から、そんな話しを聞いて居た司は、思って居たのだ。


“流石、ババアだな。
 もし、其の時に、「(つくしが)見付かった。」と、姉ちゃんが、ババアから聞けば…。
 其の後の姉ちゃんが、如何言う行動を取るのか?
 ババアには、分かってたという訳だよな。
 重ね重ね、天晴れだわ。
 ババアは…。”と…。



其処で、自身の弟で在る 司が、そんな事を思って居る等と、思いも寄らない其の後の椿は、更に、つくしに、訊き始めるのだった。


「ねぇ~、つくしちゃん…。
 私の話し、聞いてる?」と…。


其処で、つくしは、漸く、椿に、言葉を発するのだった。


「あっ、済みません。
 はい、聞いてますよ。
 お姉様にも、ご心配をお掛けした様で、本当に、申し訳在りませんでした。」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に、言って来たつくしに、椿は、にこっと、笑い乍ら、返答するのだった。


「あら、其れは、良いのよ。
 だって…。
 つくしちゃんは、私の(義)妹でしょ!
 心配して、当然じゃ無いかしら?
 でも、良かったわ。
 本当に、つくしちゃんが、無事で…。」と…。


此の時の椿は、目を真っ赤にし始め、泣き始めて居たのだ。


そんな椿の様子を見て居たつくしは、思って居たのだ。


“お姉様にも、相当、ご心配をお掛けしてしまったんだろうなぁ~。”と…。



そして、此の時の椿は、そんなつくしと、此れ迄の事を、話しするのだった。
『日本に帰国した後のつくしが、如何して、行方不明に成る様な行動を取ったのか?』という事を、訊き出すかの様に…。


なので、つくしは、自身の義姉に成る予定の椿にも、今回の事では、心配を掛けてしまったという事も有り、包み隠さず、話しするのだった。


勿論、そんなつくしからの話しを聞いて居たのは、椿だけでは無かったのだ。
つくしの恋人で在る 司も、一緒に、聞いて居たのだ。
勿論、つくしから話しを聞いて居たので、此の時の司は、既に、全ての事を知って居たのだが…。



という訳で、椿が知りたかった自身の弟で在る 司への変わらないつくしの想いを知れた事で、実は、ホッとして居たのだ。


何故なら…。
此の時の椿の中では、“(自身の弟で在る 司へのつくし自身の想いが)失われてしまったのだろうか?”と、実は、不安にも成って居たのだ。


だからこそ…。
そんなつくしからの話しを聞いて、此の時の椿は、ホッとして居たという訳…だったのだ。



そして、其の後の椿は、安心し切った様に、LAに戻ったという訳…だったのだ。



<此の二次小説『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  29.』は、切りが
 良い為に、短めにて、終了して折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  28.



<此の二次小説『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  28.』は、一部の
 文面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



司とつくしが話しして居る所に、つくしの病室で在る VIP専用病室のドアが、ノックされたのだ。


其処で、司は、ドアに向かって返答したのだ。


「誰だ?」と…。


だからだったのだろう。
道明寺家のつくし専属 SPの責任者が、司に返答したのだ。


「はい、SP責任者 △△です。
 牧野様のお母様がお見えに成りました。
 入って頂いても宜しかったでしょうか?」と…。


なので、つくしが、道明寺家のつくし専属 SPの責任者に、声を掛けたのだ。


「はい、大丈夫です。
 入ってもらって下さい。」と…。


そして、道明寺家のつくし専属 SPの責任者も、更に、返答するのだった。


「承知致しました。」と…。


なので、つくしの母親で在る 牧野千恵子が、つくしの病室で在る VIP専用病室に入って来たのだ。



実は、今の今迄、司とつくしは、桜子との事で話しして居たので、此の時のつくしの顔付きは、興奮状態だった事も有り、怒り顔だったのだ。
そんなつくしの顔付きは、自身の母親で在る 牧野千恵子の登場に寄り、柔らかく成って居た事は言うまでも無かったのだ。


そんなつくしの顔付きの変化に、此の時の司は、実は、ホッとして居たのだ。


何故なら…。
興奮状態のつくしの身体が、心配だったのだ。


其れに、此のままだと、つくしは、何処までも、エキサイトするに違い無かったのだ。


だからと云って、司自身、桜子がつくしにした行為を、許せる筈も無く…。
つくしのエキサイトを鎮められないと分かって居たのだ。


だからこそ…。
つくしの母親で在る 牧野千恵子の登場に、ホッとして居たという訳…だったのだ。



そして、つくしの母親で在る 牧野千恵子は、司が、つくしの病室で在る VIP専用病室に居る事に気が付き、司に声を掛けるのだった。


「道明寺さんも、居らっしゃったのね。
 丁度、良かったわ。
 実は、道明寺さんに、お礼を言いたかったのよ。
 つくしの輸血の為に、道明寺さんの血液を採取してくれたそうで…。
 有難う御座いました。」と、頭を下げ乍ら…。


ところが、此の時の司の顔付きは、苦笑いだったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしの母親で在る 牧野千恵子に、言えた言葉だったのだ。


「いいえ、とんでも有りません。
 私は、つくしさんの婚約者ですし、つくしさんと同じB型ですので…。
 当然の事をした迄です。」と…。


だが、此の時の司は、勿論、『赤札』の件を、つくしの母親で在る 牧野千恵子には伏せて居たのだ。


何故なら…。
“そんな事を言えば、つくしとの結婚が許される筈ねぇ‼”と、此の時の司は、思って居たから…だったのだ。


なので、『赤札』の件に関して、此の時の司は、言えずに居たのだ。



其処で、司は、続けて、つくしの母親で在る 牧野千恵子に、願い出るのだった。


「お義母さん…。
 お願いが有ります。
 私は、どんな事が有っても、つくしさんと結婚するつもりで居ます。
 なので、既に、“お義父さん・お義母さん”と、呼ばせてもらって居ます。
 まだ、今の私は、つくしさんの婚約者という段階だけですが…。
 ですので、お義母さんも、私の事を、下の名前で呼んで下さい。」と…。


なので、つくしの母親で在る 牧野千恵子は、司の懇願に、快く応じる事にしたのだった。


「分かったわ。
 そうさせてもらうわね。」と…。



其処で、つくしの母親で在る 牧野千恵子は、自身の娘で在る つくしが寝て居るベッドの方に近付き、つくしに、声を掛けるのだった。


「つくし…。
 具合は、如何かしら?
 顔色は、良い様に思うんだけど…。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、自身の母親で在る 牧野千恵子に、心配を掛けたく無くて、にこっと、微笑み乍ら、返答するのだった。


何故なら…。
今の今迄、つくしは、司に対して、怒って居たのだ。
なので、つくしの顔色が良いという寄りも、興奮状態で怒って居た為に、つくしの顔色は、真っ赤に成って居たのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、自身の母親で在る 牧野千恵子に、こう返答して居たのだ。


「うん、まだ、万全とは言えないと思うんだけど…。
 手術前の様な苦しさは、もう、無いかな。」と…。


其処で、つくしの母親で在る 牧野千恵子は、自身の娘で在る つくしに、伝えなくては成らない事を、話しし始めるのだった。


「そう、其れは、良かったわ。
 其処で何だけど…。
 つくし…。
 実は…ね。
 司さんのお母様から、申し出が有って…ね。
 進と相談して、話しを進めて置いたから…。」と…。


だからだったのだ。
そんな自身の母親で在る 牧野千恵子からの話しの意図が、全く、分からないという事も有ったのだが、唯々、驚愕で、此の時のつくしは、自身の母親で在る 牧野千恵子に、訊き始めるのだった。


「何の事…⁉」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、言い難そうに、自身の娘で在る つくしに、話しし始めるのだった。


「実は…ね。
 司さんのお母様が、進の為に、セキュリティ対策されたマンションを、ご用意下さったと
 いうのよ。
 “つくし(さん)が、退院したら…。
  道明寺(邸)で、暮らして頂きます。”と、仰って…。
 最初は、勿論、お断りしたのよ。
 “つくし共、相談したい。”と、伝えて…。
 でも、司さんのお母様が、仰ったのよ。
 “其れだと、そう簡単に、つくし(さん)が、了承する訳が御座いません。
  ですので、事後報告で、宜しいかと…。”と、仰って…。
 で、進も、了承するしか無く成って…。
 もう既に、其のセキュリティ対策されたマンションに、進は、引っ越ししてるのよ。
 だから…つくしと進が住んで居たアパートは、既に、引っ越し済みなのよ。
 つくしの荷物は、既に、道明寺邸に、預けて在るから…ね。
 其のつもりで居て…ね。
 其れと、司さんのお母様が仰るには、つくしと進が住んで居たアパートの所有者は、実
 は、司さんだったそうなの。
 だから…つくしと進以外の住居者は、実は、SPさんだったみたいよ。
 つくしと進は、気が付いて居なかったみたいね。
 なので、つくしと進が住んで居たアパートは、既に、取り壊されて居るわ。」と…。


だからだったのだ。
つくしは、自身の母親で在る 牧野千恵子から、そんな話しを聞かされて、司を睨んで居たのだが、此の時の司は、居た堪れない気持ちで居たのだ。


何故なら…。
そうする事に了承したのは、他でも無い。
司…だったのだから…。



そして、此の時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、司とつくしのそんな様子を、知ってか知らずか?
更に、話しを続けるのだった。
勿論、言い難そうに…。


「其れと…此の病室の事…何だけど…ね。
 司さんのお母様が、仰ったのよ。
 “幾ら、つくし(さん)が、「別の病室にして欲しい。」と、言って来ても…。
  「此の病室以外は、ダメだ‼」と、伝えて欲しい。”と…。
 実の事を言うと、司さんは、此の病室以外、セキュリティの関係上…無理らしいの。
 だから…つくしも、此の病室以外は、無理…何ですって。
 つくし専属のSPさんの警護上…らしいわ。
 だから…つくしの入院中は、此の病室以外、難しいって事よ。
 だから、ねっ、つくし…。
 全ては、司さんのお母様の指示…何だけど…。
 司さんのお母様の厚意を、有り難く受けたら、如何かしら?
 返って、喜ばれると思うんだけど…。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、更に、司を睨み付けた後…。
溜息を突き乍らも、自身の母親で在る 牧野千恵子に、返答するのだった。


「はぁ~
 分かったわよ。
 お義母様のお気持ちを、有り難く受け取る事にするわよ。」と…。



という訳で、つくしは、自身の入院中、此の病室以外、移らない。
また、自身の退院後の住まいは、道明寺邸と、言う事に成ったのだった。


そして、此の事にホッとして居たのは、他でも無い。
司…だった事は言うまでも無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、思って居たのだ。


“つくしの説得を、全て、お義母さんに任せて、良かったわ。
 ババアは、良い仕事してくれたぜ‼”と…。

打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  27.



<此の二次小説『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  27.』は、一部の
 文面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



“司には、何を言っても、効き目無しだろう。”と、思って居たつくしに、司が、急に、訊き始めるのだった。


否…。
此の時の司は、思い出したかの様に、徐に、つくしに、訊き始めるのだった。
此の時のつくしにとっては、急に、司から訊かれた様に、感じて居たのだが…。


「俺なぁ~。
 つくしに訊きたかった事が有んだわ。
 今、訊いて良いか?」と…。


だからだったのだろう。
つくしは、「へっ??」と、訊き返すかの如く…。
此の時のつくしの顔付きは、驚愕顔に変わったのだ。


だからだったのだ。
目を大きく見開き、驚愕顔のままで居るつくしからの返答の言葉を聞く事無く、司は、更に、話しし始めるのだった。


「俺が、お前に訊きたかったのは、NYのあのパーティーの時に、一緒に見た打ち上げ
 花火の日の事…何だけど…なぁ~?
 あの時に、お前、俺に言ったよな?
 “『打ち上げ花火』って、『夜空に輝く花』とも言うだって…。
  本当の打ち上げ花火の由来は、先祖を祭る為の『精霊送り』が語源…何だっ
  て…。
  鎮魂が込められて居るんだそうよ。
  打ち上げ花火は、闇夜を一瞬にして明るく照らし出して、“サアっ”と、散って行
  く…。
  誰もが思う打ち上げ花火は、一般的には、『華やかで・明るい…。』…だと思う
  んだけど…。
  私の思う打ち上げ花火は、何処か、『儚くて・寂しさを感じて』しまうの。
  でも、其の一方で、『去り際が、潔くて・カッコいい』って、思うのよね。
  私は、誰かの打ち上げ花火には、成れないかも知れないけど…。
  私が思う誰かの打ち上げ花火には成りたいなぁ…って思うの。”って…。
 お前が、日本に帰国して、俺の前から、お前が居なく成って、お前が行方不明に成った事
 を知った時に、俺は、色々、考えた。
 あの時に、お前が、俺に言って来た言葉の意味も、含めて…。
 “あいつが、俺に言って来たあの言葉の意図は、一体、何なんだ⁉”と…。
 俺は、ずーっと、気に成ってた。
 “お前に訊いて視てぇ‼”って、ずーっと、考えてた。
 もしかして、お前は、自分自身の命が、後、どれ位ぇ残って居るのか?
 悟って居るにも関わらず、NYへ渡米したんじゃねぇだろうな?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、“もう、司には、隠し切れないだろう。”と、悟った事で、“全てを話そう!”と、決意したのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、徐に、司に、話しし始めるのだった。


「上手く言えるか如何か、分からないんだけど…。
 確かに、司の言う通り、私は、あの時には、既に、全てを知って居たの。
 自分自身の命が、後、どれ位、残って居るのかを…。
 だからこそ…。
 “もう、後悔したくない!”と、思えたんだと思う。
 実は、お母様から、“NYに来ない?”と、誘って頂いた時に、覚悟は、出来て居たの。
 “此れが、司との最後に成るだろう。
  此れが、最後のチャンスかも知れない。”って…。
 だからこそ…。
 “今度、そう成る事が有るの成らば…。
  今度こそ、後悔はし無い。
  絶対に、泣かない。”って、決めて居たの…。
 だから…ね。
 私は、ずーっと、後悔して居たの。
 ほら、高等部当時の司と私は、司がNYに渡米する前に、あの(道明寺HDが、リゾート開
 発したというオープン前の)水上コテージに行ったでしょ!
 あの頃から、ずーっと…ね。
 私は、後悔し続けて来たんだと思うの。
 “如何して、私は、あの日の朝、司を、見送る事無く、経った一人で、司を、NYに行かせ
  たのか?
  如何して、あの時の私は、ドボンと、背中から、プールに落ちてしまったのか?
  で、其れ迄の私は、丈夫だけが取り柄だったのに…。
  如何して、あの時に限って、熱を出してしまったのか?”って…ね。
 だからこそ…。
 お母様の誘いを受けて、NYに渡米したの。
 後悔したまま、司と別れたく無くて…。
 でも、あの日に、私が、司に伝えた話しは、“何時迄も、司を見守ってるよ。”と、言う意
 味で云った事は、事実だけど…。」と…。


其処で、此の時の司は、つくしの話しを聞いて、高等部当時の馬鹿だった自分自身を、呪って居たのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、呟く様に、力無く、話しし始めるのだった。


「だからだったのか?
 お前は、NYに居る間、俺に、文句の一つも言わず、毎晩、俺に抱かれて居たのか?
 今、思えば、気付ける様なお前の行動を、俺は、何も、思って居なかった。
 悟って無かったと言えば良いんだろうな。
 バカだよな、俺は…。
 今、思えば、あの頃のお前は、夕方迄、(NY)メープルで、バイトしてたもんな。
 其れに、ババアからの課題も、クリアして居た。
 NYに滞在中のお前は、相当、無理してたんだろ?
 弱音も吐かず、毎日、辛かっただろうに…。」と…。
「………」


此の時の司は、未だ、つくしの手を握り乍らも、実は、涙を流し始めて居たのだ。


そんな司の顔の様子 や 司が自身の手を握って来る弱々しい迄の司の力を感じた時…。
つくしは、何も、言えずに居たのだ。


何故なら…。
司が、後悔して居るだろう事は、司の様子からも、見て取れたから…だったのだ。


勿論、此の時の司は、後悔して居たのだ。
高等部当時の馬鹿だった自分自身を、殴って遣りたい程に…。



其処で、つくしは、話題を変えたくて、漸く、司に、声を掛けたのだ。
今一、話題が変わった様子は無かったのだが…。


「私が、目を覚ました時に、先生に言われたの。
 “司君が、牧野さんの輸血に応じてくれたのよ。
  牧野さんは、司君から、愛されてるのね。”って…。
 そう、先生から訊いたんだけど…。
 其の時の私は、先生からの話しに、照れちゃって、上手く、返答出来なかったよ(笑)。
 司…有難うね!」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、“当然だ‼”と、言いたいかの様に、つくしに、話しし始めるのだった。


「ああ、当たりめぇだろ。
 お前は、俺の婚約者だし…よ。
 其れに、お前が、こんな身体に成ったのは、他でもねぇ。
 俺の責任でも有んだから…よ。
 当然だろ。」と…。


其処で、つくしは、驚愕するのだった。


何故なら…。
此の時のつくしは、思って居たのだ。


“司は、知って居たんだぁ~。
 私の身体の意味を…。”と…。


其処で、つくしは、司に、訊き始めるのだった。


「司は、知って居たの?
 私の身体の事…。
 誰から、聞いたの?」と…。


其処で、司は、「ババアから…。」と、言った後…。
自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と つくしの主治医 と つくしが助けられたペンションのオーナー夫人との繋がりを、つくしに伝えて居たのだ。


其処で、つくしは、更に、驚愕して居たのだ。
そして、つくしは、更に、思って居たのだ。


“お母様 と 先生 と (ペンションの)オーナー夫人との間に、そんな繋がりが有った
 だ何て…。”と…。



実は、つくしが、喋れる様に成ったのは良い事なのだが…。
手術から、其れ程、時間が経って居ない此の時のつくしは、未だ、お腹に力が入らないのだ。
勿論、お腹に力を入れてもダメなのだが…。
なので、つくしは、顔だけで、驚愕振りを発揮して居たのだ。


其処で、つくしは、驚愕し乍らも、「うん。」と、頷き乍ら、司に、にこっと、微笑んだのだった。
其れは、まるで、『天使の微笑み』かの如く…。



だが、そんなつくしの『天使の微笑み』を一変させる様な言葉を、此の後、司は、つくしに、話しし始めるのだった。
実は、此の時の司は、自身の顔付き と 目付き迄、一変させて居た事は言うまでも無かったのだが…。


「つくしに、伝えて置く。
 此れからは、三条と会うな‼」と…。


だからだったのだ。
つくしは、三度、驚愕するのだった。


何故なら…。
司にとっても、仲間で在る筈の桜子と「会うな‼」と、司は、つくしに言って来たのだ。


もし、此の状況に、驚愕し無いと言うの成らば…。
其れは、“親友でも、仲間でも無いだろう。”と、此の時のつくしには、思えた程…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、司に、訊き始めるのだった。


何故なら…。
“納得出来無いから…。”と、言う事が、此の時のつくしの最大成る理由だったのだ。


「如何して…よ⁉
 司にとっても、桜子は、仲間でしょ!
 其の仲間に、“会うな‼”って…。
 如何言う意味よ?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、如何して、つくしに、そんな話しを切り出したのか?
話しし始めたのだった。


「つくしが、こういう身体に成ったのは、勿論、俺が、引き金を引いた。
 『赤札』を、つくしに貼った事で…。
 けど…な。
 三条は、其の事を利用して、つくしを嵌めた。
 あの『バツキン』を利用して…な。
 其の事で、お前は、英徳(高校)の奴等から、暴力を受けた。
 そして、其の結果…お前は、こんな身体に成った。
 勿論、引き金を引いたのは、俺…。
 けど…な。
 つくしが、英徳(高校)の奴等から、暴力を受けるだろう事を承知で、つくしを嵌めたの
 は、三条だ‼
 もしかしたら、俺は、お前を失って居たのかも知んねぇだぞ‼
 もし、そんな事に成って居たら…俺は、あの女を、如何してたか?
 俺でも、分かんねぇけど…な。
 唯じゃあ、済まなかっただろうな。
 其れ位ぇ、俺は、あの女を許せねぇんだよ‼
 だから…よ。
 つくしも、あの女とは、一生、会うな‼」と…。


其処で、此の時のつくしは、自身の身体が、如何言う状況に在るのか?
忘れたかの様に、興奮状態で、司に、抗議し始めたのだ。


「だとしても…私は、桜子の事を、もう、許してる。
 だから、私は、今迄通り、桜子に会うわよ。
 当然でしょ!
 私が、桜子と会う事を、許してくれないのなら…。
 私は、一生、司の遣った事も、許して上げない‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしの身体の為に、つくしの興奮状態を静め様と、躍起に成って居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、思わず、つくしに、言ってしまったのだ。


「分かったよ、つくし…。
 自分自身の身体の為にも、今は、落ち着け‼
 俺には、三条の遣った事を許せねぇが、お前が、許すと言うのなら…。
 其れは、其れで、良い。」と…。


其処で、つくしは、更に、司を追求し始めたのだ。


「じゃあ、私は、桜子に会っても良いのね?」と…。


なので、仕方無く、司は、つくしに、返答するのだった。


「ああ。
 俺は、あの女を仲間とは認めねぇが…な。」と…。



其処に、つくしの病室で在る VIP専用病室のドアが、ノックされたのだった。
 


<此の二次小説『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  27.』の中に出て
 来る一部の文面の中に、現在に於いて、相応しくない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>